世の中には「マナー」を軽視する方もいらっしゃるようだが、人間が社会で寄り添って生きていくためには最低限の必要なルールだと思っている。ただし、はたして正しいマナーが自分に身に付いているかどうかはあまり自信が無いので、マナー関係の本を見つけるとすぐに借りてくる。本書には「食のマナー」をはじめ「人付き合い」「身だしなみ」「恥じらい」「季節を感じる」「旅」「自然と格闘する」「命と向き合う」「道なき道を行く」「生活を楽しむ」「もったいない」「気配り上手」「人生いろいろ」など多数の項目に亘って、9人の作家、エイッセイストが述べたもの。いくつか実例を挙げてみよう。☆登場人物の名前のマナー(216頁)「先日、テレビ番組で本名が「半沢直樹」だという男性が病院などで名前を呼ばれる際に、周りがざわついて注目を浴びると言っていた...ゆれるマナー~読書コーナー~