すこやかセンター(玉野市電廃線跡を歩く)
玉野市電には終着駅・玉遊園地前から先更なる延伸計画、渋川方面への案があった。この先奥玉、志池(玉原)、和田、日比小学校前、日比、波峠、日比製錬所前に各駅を設け、渋川海岸に到るルートだ。全長11.6㎞を、凡そ25分で結ぼうと言う計画である。 沿線には造船と並んで玉野市の有力な企業である、明治26(1893)年創業の日比製錬所(現在の日比製煉株式会社)が有り、終点の渋川には県下有数な渋川海水浴場が有る。 この瀬戸内海に沿った地域は当時から国鉄の空白地帯で、将来的には下津井を経て、倉敷に近い水島方面までの延長が考えられていた。 終着駅の名前の由来となった北山児童遊園地を後に50m程進むと県道とは別れ…
2025/04/30 00:00