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簾満月のバスの助手席 https://blog.goo.ne.jp/sudare-m

バスや鉄道のことそして生活のこと 遊びに旅行に暮らしに見たまま思ったままに。

JR営業線乗潰しの旅、四国歩き遍路の旅、東海道の歩き旅を中心に生活で毎日見たこと感じたことを投稿しています。

修ちゃん
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2010/04/02

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  • 支払の意思

    流通経済大学・環境学の板谷和也博士が「受益と負担の関係から考える鉄道存廃の判断基準」の講演の中で、「JR北海道の赤字は、道民一人当りで人口割りすると年に2749円、月に229円(2016年度連結決算、2015年国勢調査人口)」と話されたことを、たまたま知った。更に「乗らなくても、JRを支援することは可能、乗らなくてもよいから駅に行ってきっぷを買う」「支払意思がゼロで、(鉄道の)維持を求めるのは…子どもの論理」とまでも言われている。この北海道の例では、個人なら月に一度、四人家族なら年に3回ほどこうした「支払意思」を持てば、これだけでも赤字の部分は可成りの解消が期待できる、と言う話しである。世の中に鉄道やバス、路面電車などの廃線ニュースが伝わると、人々は慌ててその路線に群がり乗り納めをする。「思い出があるから...支払の意思

  • 不採算路線の廃止は・・

    幸い、終の棲家の最寄り駅はJR幹線の駅で、路線は貨物輸送も担っている。まず廃線はあり得ないし、そこそこの利用客が見込まれる駅の廃止も無いだろう。ただJRではこのほど岡山支社を縮小し、その機能を広島支社の統括本部に集約する組織改編を行なった。利用者への影響は無いとしているが、合理化が更に進めば、各線の減便は免れない。既に県中・北部を走る、これ以上減便も出来ない「赤字ローカル線」では、存廃議論が起こっている。また「不採算バス路線」は、県内全域の問題として同様にクローズアップされている。コロナ禍で従来のビジネスモデルが崩壊したのがその理由だが、元を手繰れば地方の人口減少に他ならず、若者が都会に出て、年寄りだけが残る過疎地域の構造的な問題である。特に深刻な地域では、駅に向かう手立てすら無く、既に減便された鉄道では...不採算路線の廃止は・・

  • 終の棲家の最寄り駅

    凡そ半世紀程前、転勤で当地に赴き、10年程してこの町を終の棲家と決め、家を建て住み着いた。廻りに小高い山が連なり、間を小さな川が流れ、豊かに実る田圃や、ブドウ・桃畑が広がる長閑な地で、災害も比較的少ない住みやすい町である。乱舞するホタル、蛙の合唱、自然のキジ、曼珠沙華の畦道、桃の開花時期の美しさを、初めて知ったのはこの地に来てからだ。人口が1.5万人程ながら、国鉄幹線の駅が二つあり、市の中心駅までに一駅有るものの、15分程と交通至便なところで、当時は毎時2本、朝夕はそれ以上の運行本数があった。その後平成の合併で隣接する市に吸収され東外れとなったが、ベットタウンとして住民は増え、この間に幹線には新駅が三つも出来たものの、それでも20分とかからない。駅には出札窓口があり、改札口には改札鋏をカチャカチャと鳴らし...終の棲家の最寄り駅

  • 負のスパイラル

    鉄道や路線バスに比べれば、ドアツードアの自家用車の方が圧倒的に便利だ。車なら、時刻表を気にしなくて済み、出発地から目的地まで座っていける、暑くても寒くても、雨が降っても北風が吹いても、快適に目的地に到達出来る。そういう時代を見越し、郊外には大型のスーパーや専門店、小売店、喫茶店やゲームセンターからパチンコ店、更には病院や介護施設までもが、広大な敷地を郊外に求め、駐めやすく広々とした駐車場を構え、次々に立地するようになった。近年では多くの人々が豊かな生活と共に車を所有し、便利な生活に慣れ親しんでいる。こうして利便性を理由に、公共交通機関を使わない傾向は、地方に行くほど顕著だ。休日ともなると、食料品の調達すらレジャーを兼ねた家族総出のドライブとなる。買い物袋が幾つあろうが、多くの荷物も何のその、こうした便利さ...負のスパイラル

  • 自家用乗用車の世帯当り普及台数

    何時頃からか、モータリゼーション等と言われ久しいが、気が付けば殆どの家庭が自家用車を保有する時代となっている。少し前までは、やっとの思いで手に入れた車は、マイカーでは無く、言わば家族共用のマイファミリーカーであった。しかし近頃では一家に二台も珍しくはなく、正真正銘のマイカーとなっているケースも少なくない程に各家庭に浸透した。自動車検査登録情報協会の「令和4年3月現在自家用乗用車世帯当り普及台数」を調べてみると、所有率の高い地域は以下の通りである。1位は福井の1.708台で以下、富山の1.652台、山形の1.642台、群馬の1.593台、栃木の1.572台、長野の1.558台、茨城の1.552台。更に岐阜の1.544台、福島の1.535台、山梨の1.521台と続き、11位の新潟の1.520台までが1.5台を...自家用乗用車の世帯当り普及台数

  • 身銭を切って

    公共交通の運賃無料デーが岡山市で行なわれ、一回目について「需要喚起に一定の効果があった」との市交通政策課の検証が新聞記事として掲載された。確かに当日は市内各所も賑わい、市中心部の百貨店の来店者が対前年比で、約3割アップとの報告もあった。人の移動により、周辺施設への波及効果はあったようだ。新聞・テレビでも、普段は見られない行列が、各乗り場で見られ、車内も混み合ったと報道もしていた。「何時もは自家用車だが、無料なので利用してみようと思った」との70代主婦のコメントが翌日の新聞に出ていた。当夜のテレビニュースでも、小さなお子さんを連れた若いお母さんが、「有り難いです。無料だから乗りに来ました」と、何の臆面も無く堂々とテレビカメラに向けて話す映像が流れていた。しかしこれらのニュースを見て考えてみると、何れも共通項...身銭を切って

  • 運賃無料デー

    「赤字ローカル線の」存続議論がかまびすしいが、地方の路線バスも事情は同じようなものらしい。コロナ禍では全体の利用者が激減し、是まで黒字路線で赤字路線を支えていた構図は完全に崩壊し、近頃岡山でも鉄道のみならず路線バスでも、路線の統廃合、減便や廃止の議論も頻りに行なわれている。岡山市と、隣接する倉敷市は、市内を走る公共交通機関が乗り放題となる「運賃無料デー事業」を2022年度に実施した。岡山では7/24,8/28、9/25、10/30、11/3、11/20、11/27、12/25の8回行い、市内を走る或は市境を跨ぐ路線バスと路面電車を、倉敷でも同様に9/24,10/9,10/16,11/5の4回、市内を走る路線バスと水島臨海鉄道線の利用を終日無料とした。「運賃無料デー」は公共交通の窮状を救うべく需要喚起が目的...運賃無料デー

  • 説得力

    JRは経営の足を引っ張る「赤字ローカル線」は早く切り離し、バス路線等に転換したい。一方自治体は鉄道がないと、お年寄りの買い物や病院通い、学生の通学の足がなくなると危惧をし、交通弱者を持ち出し、廃線を前提とした交渉に警戒感を隠さない。又住民も普段は大して使わないくせに無くなると、何とはないが不便になり、何よりも町が廃れてしまうのではないかと反対する。地方鉄道の存続については、国主導で協議会を設け、事業者や自治体と対応を協議する事になっているが、中々に難しい議論が繰り広げられることになる。有る地方で、鉄道の廃線反対の申し入れで来訪した自治体の幹部に、ここまでの交通手段を問うと「車で来た」と答えたという。新聞記事で読んだから確かで有ろうが、笑うに笑えない話しだ。多くの役場には、公用車なる車が沢山用意されている。...説得力

  • 地元首長の言い分

    「赤字ローカル線」を抱える沿線の首長は、「鉄道は、お年寄りや学生を初め、市民生活には欠かせない・・」、「沿線地域の活性化の為にも鉄道が無くなると・・」、「観光の資源もあり、市民以外で訪れる人も・・」等と様々な理由を見つけては並べ立て存続を希望するが、本音は極力支援の出費は減らした。しかしよくよく考えてみると、幾ら「市民生活に欠かせない」と言っても、鉄道利用の少ない地域では、市民の生活の足は最早完全に車にシフトしている。バス路線等の代替えの足が確保されるなら、鉄道に拘る理由は無くなってしまう。「沿線地域の活性化」と言った所で、鉄道の衰退はコロナ禍以前からの問題で、人口減少に負うところが大きい。若者がいなくなり、高齢化の進む町そのものに元気が無くなっているのに、活性化の役割を鉄道にだけ背負わせて良いものか。そ...地元首長の言い分

  • JR各社の言い分

    JR東日本が公表した利用者が少ないローカル線の区間別収支によると、1日1㎞当りの平均利用者(輸送密度)が2000人未満は35路線66区間で、2019年度は全て赤字だった。中でも低いのは、只見線(会津若松―小出135.2㎞)の会津若松と小出の間が271人である。北上線(北上―横手61.1㎞)も、北上と横手の間は306人等である。これらの路線の営業キロ数は、JR東日本の在来線の3分の1にあたる。合計の赤字額は年693億円で、100円の収入を得るのに15,000円以上の費用がかかる区間もあるというから驚きだ。釧網線(東釧路―網走166.2㎞)の東釧路と網走の間が372人と低い。名松線(松坂―伊勢奥津43.5㎞)の松坂と伊勢奥津の間は287人。予土線(北宇和島―若井76.3㎞)の北宇和島と若井の間で301人。肥薩...JR各社の言い分

  • 赤字ローカル線

    「赤字ローカル線」と言う言葉が、何時頃から使われ始めたのか定かには知らないが、昭和の中頃には、既に当時の国鉄で赤字ローカル線の対策が協議されている。ある報告によると昭和46年度に於いて地方交通線(187線,約11,000㎞),全線全てが赤字で1,598億円の損失を計上し、収支係数は収入100に対し経費298らしかった。これらの線区に付いては48年6月迄に地元との話し合いを行い、了解を得て、代替バス輸送について十分の措置を講じた上、24線区,162キロの廃止を行ってきたという。当時は、特定地方交通線として指定された「輸送密度4000人/日未満」の路線は、鉄道による輸送に代えてバス輸送を行うことが適当であるとされていたからだ。赤字のローカル線は、国鉄財政悪化の一因であるばかりか、輸送密度からみても鉄道の特性で...赤字ローカル線

  • コロナ禍の鉄道存続協議

    「普段は乗らないのに、鉄道の廃線議論が巻き上がると、廃止には猛反対する」こんな鉄道関係者のぼやき声が聞こえてきそうな昨今の情勢である。元々地方の人口減少等で堅調とは言い難かった鉄道の営業成績は、是までのコロナ禍の影響もあり極度に落ち込み各地で赤字ローカル線の廃止・存続の議論が巻き起こっている。そんな最中、国土交通省の有識者検討会は、利用者が低迷するローカル鉄道の再構築に関する提言を纏めた。それによると存続や廃止を前提とせず、『国は「特定線区再構築協議会」を設け事業者や自治体と対応協議する』『最長3年で鉄道の存続か、バスなどへの転換かの結論を出す』『対象は利用状況が危機的で複数自治体に跨る等広域調整が必要な線区』『国は地元合意を条件に国の認可無く運賃上げできる仕組みを創設する』『国は鉄道の新駅設置やバスの運...コロナ禍の鉄道存続協議

  • 故郷は懐かし (東海道歩き旅・尾張の国)

    頼りない記憶だが、確か五條橋の東詰に、銭湯があったと思う。まだ小学生低学年の頃、家には風呂が無かった。何日かに一回、円頓寺商店街を抜け、母親に連れられ行ったその頃の事を微かに覚えている。帰りには、何時も期待する楽しみがあった。そうそう叶えられる事はなかったが、それでも稀に実現したりもした。「父ちゃんには内緒だよ・・・」と、とある店に立寄って1本5円(と記憶している)の串カツを、何本か食べさせてくれた。何十年振りかに通りを歩くと、覚えのある屋号も幾つか目に付いた。折角なので記憶を頼りに、思い出深い串カツの店を探してみた。この辺りに確か純喫茶があり、その近くの筈だが見当たらない。そうそう、「エリーゼ」とか言ったか・・・あの喫茶店は。大方の見当は付けたものの、当時とは随分変ってしまっている。それでもどうにか、や...故郷は懐かし(東海道歩き旅・尾張の国)

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