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財部剣人の館(旧:アヴァンの物語の館) https://blog.goo.ne.jp/avantgarde-october

「マーメイド クロニクルズ〜第三部配信中!」「第一部 神々がダイスを振る刻」幻冬舎より出版中!

財部剣人
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2010/03/19

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  • マーメイド クロニクルズ 第二部 第10章−9 最悪の組み合わせ?(再編集版)

    氷天使に対してマーメイド?普通に考えれば、最悪の組み合わせに近い。フロストキネシスによって水が凍らされてしまえば、マーメイドにとっては陸地で闘っているも同じ。実際、ここまでの闘いを見る限り、ナオミは苦戦している。ここは冥界最強の炎使いスカルラーベを当てるか、あるいはアストロラーベが軍師役に専念するならば、弱いとはいえサラマンダーの女王の血を引くマクミラでもよい。なんにしても、ここはパイロキネシスを持つものを当てるべきであった。しかし、四人の魔女相手のシミュレーションをしている時でも、アストロラーベは対戦相手の組み合わせは何も漏らしてはくれなかった。それでも、マクミラには確信があった。必ず軍師には、深い考えがあるはずだ。ここまでは、アポロノミカンの予言通りになっている。・・・・・・清らかなる魂と邪なる魂が出会う百...マーメイドクロニクルズ第二部第10章−9最悪の組み合わせ?(再編集版)

  • マーメイド クロニクルズ 第二部 第10章−8 返り討ち(再編集版)

    心眼でものを見られるマクミラには視界がゼロになることなど、何のハンディにもならない。見ていて思った。マズイ。精神世界では、弱気になると相手のパワーが相対的にアップする。ナオミとジュニベロスが一瞬、強い寒風にひるんだ次の瞬間。メギリヌの黄金のステッキが飛んできた。グサッ。イヤな音を立てて、ジュニベロスの三番目の首の右目にステッキが突き刺さる。アォーン!あまりの痛みに耐えかねてジュニベロスが、叫び声を上げる。「血は争えないわね(Whatafamilyresemblance!)」メギリヌがうそぶく。「戻れ!」手元に戻ったステッキが、今度はナオミを襲う。グサッ。かろうじて致命傷は避けたが、左の太ももにステッキが突き刺さっている。黄金のステッキは、ナオミの真珠の鎧を破って刺さっており、真っ赤な血がしたたり落ちている。「と...マーメイドクロニクルズ第二部第10章−8返り討ち(再編集版)

  • マーメイド クロニクルズ 第二部 第10章−7 ナオミの復活(再編集版)

    めちゃくちゃに走ったのかと思われたが、いつの間にか五芒星形の傷跡が残っている。追われた振りをして、マンモス魔神を星の中央におびき寄せる。ハッ!飛び上がると、ヒビが入りかけた氷に乗ったマンモス魔神の上に飛び乗る。ミシミシと氷が裂けて、重みでマンモス魔神が雄叫びを上げながら沈んでいく。多勢に無勢の時の鉄則2「相手の欠点を利用せよ」。だが、ナオミも勢いあまってマンモス魔神と共に水中に沈んでいく。メギリヌが、再びオーケストラの指揮者のように手を動かして強大な氷柱を引き寄せると、ナオミが沈んだ部分にたたき込んだ。続いて、別の氷柱をたたきこんだ氷柱に組み合わせると強大な十字架が完成した。それはまるでナオミの墓碑銘のように、たたずんでいた。「口ほどにもない。まるで歯ごたえがないではないか」メギリヌがうそぶく。「氷の下で一生を...マーメイドクロニクルズ第二部第10章−7ナオミの復活(再編集版)

  • マーメイド クロニクルズ 第二部 第10章−6 ペンタグラム(再編集版)

    メギリヌが、オーケストラを指揮するように両手を高くかかげると、次に人差し指を左右に向けた。同時に、美しい16枚の羽が左右に広がった。マニフェスト・ディザスター!メギリヌが叫ぶと、氷がバキバキと音を立てて盛り上がり形を取っていく。気がつけば、ナオミは数体の氷魔神に囲まれていた。ざっと氷魔神たちの姿を確認すると、7体。フッ、アンラッキー・セブンか?いや、前回は7体のゾンビー・ソルジャーたちに勝利を収めているから、またラッキーセブンか。一匹目の魔神は、達磨のようにまん丸。二匹目の魔神は、ダイスのようにまっ四角。三匹目の魔神は、イカのようにとがった姿。四匹目の魔神は、ジャガーのように精悍な姿。五匹目の魔神は、まさかりそのもの。六匹目の魔神は、マンモスのような牙を持っていた。最後の魔神は、ロケット砲のような姿。その時、闘...マーメイドクロニクルズ第二部第10章−6ペンタグラム(再編集版)

  • マーメイド クロニクルズ 第二部 最終章−2 ドルガのチョイスはトラジック?(再編集版)

    「スネール様!」翼竜の羽ばたきのたびに小さい竜巻が起こるドルガが、アポロノミカンを差し出す。「こちらをご覧ください」左の鏡から右の鏡に移ろうとしていたスネールの目が、釘付けになった。グムオーーン!「オオ、スネール様が進化される・・・・・・」悪鬼の形相をした蛇が、巨大化、凶悪化し始めた。次にスネールの口から出た言葉は、ドルガの想定外だった。「マ、マ、マクミラ・・・・・・」「マクミラだと!?やはりアポロノミカンをもってしても、ダメか・・・・・・」「マクミラはどこじゃ?我は、マクミラを守るために人間界で待っておった。おお、愛しいマクミラよ。そこにおったか」マクミラが、ハスキーボイスで言い放つ。「魔人ともあろうものが、時と場所をわきまえろ。緊張感のない奴め。せっかく三つの部屋の闘いで場が盛り上がっていたのに、台無しでは...マーメイドクロニクルズ第二部最終章−2ドルガのチョイスはトラジック?(再編集版)

  • マーメイド クロニクルズ 第二部 第10章−5 最初の部屋(再編集版)

    「俺の身体の奥底から、声が聞こえるんだ。ナオミ、『いたぶるもの』をなめてかかるのではない」。一瞬、なぜかシンガパウムのオーラを感じてナオミは何も言えなくなった。「さあ、氷天使が待ちくたびれているぜ。最初のドアを開けてもらおう」部屋に入ってから、気づくと全員が空中に浮かんでいた。目の前に広がるのは、不思議な風景だった。ふつう水は高きところから、低きに流れる。だが、ここでは渦巻く水は低きから高きに流れるかと思えば、途中で横に流れを変えたりした。水は、あるところでは灰銀色の輝きを見せるかとおもえば、別のところでは青いしぶきをあげていた。ナオミとケネス、メギリヌが水面に下りたが沈まない。部屋の中は、信じられないほどの広さを持っていた。ナオミは、初めての精神世界に緊張していたが、あちこちの十数メートルも幅のある水流を見て...マーメイドクロニクルズ第二部第10章−5最初の部屋(再編集版)

  • マーメイド クロニクルズ 第二部 第10章−4 メギリヌ対ナオミと・・・・・・(再編集版)

    皆の視線が、アストロラーベに集まった。アストロラーベがつぶやいた。リギスめ、知っておったか・・・・・・その時、ずっと黙っていたミスティラが、口を開いた。「かまいませぬ。もとより裁かれて刑を受ける運命だった我が命。それにマクミラ様がお兄様たちの助太刀を受けている以上、魔女たちなどに負ける道理がございません」「うるわしき姉妹愛よな」ドルガが言う。「だが、後悔することになっても知らぬぞ。よかろう、第一の闘いにはメギリヌを送ろう。そちらからはマーメイドの小娘が出るのじゃな?」アストロラーベが確認する。「ナオミよ。どうじゃ、闘うか?」「水が渦巻く部屋と聞いて、引っ込めるはずがないでしょ。この真珠で出来た戦闘服を着て、水中の闘いで私が誰かに遅れを取るとでも?」「その意気やよし」部屋に入ろうとするナオミに、マクミラが声をかけ...マーメイドクロニクルズ第二部第10章−4メギリヌ対ナオミと・・・・・・(再編集版)

  • マーメイド クロニクルズ 第二部 第10章−3 軍師アストロラーベの策略(再編集版)

    「そうだ、アポロノミカン!私たちの最後の希望よ」ドルガが、怒りをあらわにする。「最後の希望か。どこまでおろかなのだ。人間どもを救うことが出来るなど、どこをどう見れば、あやつらが生き残る材料があるというのだ?天は汚れ、海は穢れ、地中は汚染され、宇宙空間にさえ争いを持ち込もうとする者どもに。自然界の動植物の怨嗟の声が、聞こえぬか?自らは数限りない獣と同胞さえ殺しておきながら、自分たちに対して危害を加えることはいっさい許さぬ。そんな都合のよい理屈が通ると思っているのか?最後の希望だと?この闘いで、お主たちの希望など根こそぎ奪ってくれるわ」「悪魔姫、それでこそお主らしい」アストロラーベが、誘いをかける。「だが、誇り高いお主のことだ。せっかく用意した決戦の舞台ミラージュで最高のカーニヴァルを始めようではないか」「望むとこ...マーメイドクロニクルズ第二部第10章−3軍師アストロラーベの策略(再編集版)

  • マーメイド クロニクルズ 第二部 第10章−2 人類は善か、悪か?(再編集版)

    「たしかに。マクミラとの闘いも、これが最後となろう。誤解されたまま死なれては目覚めが悪い。お主たちは勝手に思い込んでいるようだが、マクミラへ復讐などは、序の口。我らが次なる目的は、闘いの巨大なエネルギーを起こして魔人スネール様を目覚めさせること。そして、我らの究極の目的は、スネール様と共に新たなるルールを作って人間界を支配することじゃ。太古の蛇と呼ばれたスネール様は、すでにマクミラとの闘いの後、長い時を人間界で過ごして復活の準備をすませておいでた。この惑星から人間共を取り除き、我ら神と堕天使の血を引くものたちが支配する楽園を作るのじゃ。よいか、我らの考えでは人類こそ悪。それは性根が悪いといった次元ではなく、地球という生命体、世界というシステム自体にとって、人間こそ最大の脅威と言ってもよい。だからこそ、人類絶滅を...マーメイドクロニクルズ第二部第10章−2人類は善か、悪か?(再編集版)

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