マーメイド クロニクルズ 第二部 第4章−4 引き抜き(再編集版)
しかし、頭のいいマクミラはすでに気がついていた。どうしようない人間界においても、ひとつの可能性が残されていたことに。それは、こころよきものたちのネットワークだった。ふところが深く優秀なリーダーの下には、よき人間たちが集まって開かれた議論が行われる。そんなときには、それぞれの実力がきちんと認められるだけでなく、上のものが下のものの才能を伸ばしてやることができた。世界中から最高の英知の集まる研究機関に傑出したリーダーが誕生するという奇跡もまれに起った。歴史上、そんな条件がカジノのルーレットの大当たりのようにそろうこともあった。わたしにもそんな仲間はできないものか・・・・・・マクミラが、ジェフについ愚痴をこぼすことも多くなっていた。「極右団体の連中といると、ゲームのためといってもイヤになるわ」そのため、ナオミとの闘い...マーメイドクロニクルズ第二部第4章−4引き抜き(再編集版)
2020/07/30 00:00