二十八 橙を車から抱え出した利二は辺りを見渡し横になれる場所を探した。 廃墟とは言いながらも、部屋らしき格好はとどめ、また床はまだ十分に認められる。 井草はささくれ立ち、所々穴が開き朽ちてはいる。そ
二十七 シュウはバスの中にいた。何かに導かれるように虚ろな眼差しで一段高くなった、一番後の端の席に腰かけていた。 利二の問い掛けにも応えずすうっと立ち上がり、家の、玄関の木戸を跨いでからこうしている
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