chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
セントの最新映画・小演劇120本 https://blog.goo.ne.jp/signnoot

映画館で新作をランダムに見ています。小演劇も好きですよ。

プロフィール 性別   男性 自己紹介 休みは大体映画館かその近くを闊歩しています。自然と繁華街というところを歩くことになります。心は大自然にあこがれながら、結局便利さに負けているような気もします。

その他ブログ

※ランキングに参加していません

セント
フォロー
住所
大阪府
出身
大阪府
ブログ村参加

2010/01/07

arrow_drop_down
  • 哀れなるものたち (2023/英)(ヨルゴス・ランティモス) 90点

    もう冒頭から食い入るように見てしまった。それは見てはいけないものを見るようなどこか邪悪の漂う内容だが、立派に一つの骨太の女性映画といっていいほどの力量を持つ、あるいは古書から大哲学に導き出されるようなトンデモナイ秀作でした。まだ、余韻に浸っております。早いけれど今年のベスト1ではないか!哀れなるものたち(2023/英)(ヨルゴス・ランティモス)90点

  • クローズドサスペンスヘブン (2023 新潮文庫)(五条 紀夫 著) 80点

    設定がこの世でないあの世の世界、というのがとてもユニーク。登場人物は6人。そして誰が犯人なのか、試行錯誤してゆく、、。ミステリーって、もうSFを超えて、何でもありだね。これは読まさせられます。面白いです。でも、本格ものではないから、読者に伏線も与えられず、当然真犯人の手がかりもないまま、勝手に謎ときをさせられた感もありますね。こういうところはアンフェアなんだろうけど、まあ面白ければ何でもありの今の時代だから、これは許しましょう。でもよくこんなことまで考えましたですね。クローズドサスペンスヘブン(2023新潮文庫)(五条紀夫著)80点

  • オマージュ (2021/韓国)(シン・スウォン) 80点

    検閲によって欠落したフィルムを追う映画人の日々に映画への熱いオマージュが感じられた。彼女は女であることから、そのフィルムの作者に自分を同一化する、、。こういう話って好きだなあ。少しミステリーっぽい手法も見せているし、何より人生って、ただ生活してゆくのが人生ではないはず。自分の何かをその人生に投影させるのが生きることなのではないか、とさえ思える。主人公の映画へのオマージュが、自分自身の生活、家族へと混濁してゆく中でも、それでもただ一つの「芯」を追いかけてゆくその心情はすがすがしく、立派だ。あまり派手さのない主人公役の女優だが、とてもうまい。いい俳優であります。オマージュ(2021/韓国)(シン・スウォン)80点

  • 化石少女と七つの冒険(麻耶雄嵩 著)(徳間書店 2023) 85点

    7つの短編集。とは言いながら、それぞれ殺人事件が起こるが、ちゃんと解決しないまま、もう忘れ去られたように次の章に向かう設定。高校生たちが繰り広げられる展開で、いかにも大人のヤングたちで、年齢だけは超大人の吾輩も驚く始末。みんな大人だね。いや、そんなことを言いたいわけではない。何かいつものミステリーとは違うなあと感じつつ、最後の7章へ。ここで、度肝を抜かれるというか、え、こんなのあり、みたいな終わりで、7章をゆっくりと再読する。うーん、これはすごいわ。題名、本の表紙イラストからは考えられない本格(でもないか?)ミステリーの秀作、ここに極まり。麻耶雄嵩氏はとことんミステリーを追いかけておられます。化石少女と七つの冒険(麻耶雄嵩著)(徳間書店2023)85点

  • ちぎれた鎖と光の切れ端(荒木あかね 著) ( 講談社 2023) 75点

    460Pもの長丁場。孤島の連続殺人。そして二人きりになった後、、。250P迄読み進むと、食っていくページ数が気になり、あれ、あと200Pも残して、後どうするんだろうと思いきや、急に第一部が終わり、第二部へ。がらりと雰囲気が変わり、珍しきや、清掃人の生活が描かれる。これは面白かった。そしてまたもや、第一発見者が殺されるというこの小説の歌いどころに読者をいざなってゆく、、。結局460Pものページを繰ることになったが、この小説は本格ミステリーとは言えないのではないか、なんて思い始めてきたり、後半の兄、妹の設定が、いかにも作りすぎてる。においます。全然解決片は意外でもなんでもなく、ばったり終わる。まあ、前半はミステリー的に読ませたり、後半は、少し妹の心情が嬉しく、読み進めたが、終わったら、460Pも読ませたられた...ちぎれた鎖と光の切れ端(荒木あかね著)(講談社2023)75点

  • 君たちはどう生きるか (2023/日)(宮崎駿) 80点

    この題名のせいで、しばらく見る気がしなかった作品です。どう生きるかなんて、道徳的です。、、でも、見ている間は、普通に宮崎映画です。導入部なんてさすがだと思います。人物の風貌、色、動き、描写力、やはりジブリだと思います。安心感が漂います。相変わらずわくわくもします。7人の老女、不気味なイキモノの描写が体を這うようになると、ああ、、。悪くはないけど、みんなが言ってるような集大成映画ではないと思います。まだまだ粗く、むしろ習作っぽく感じました。そこそこ楽しませていただいたのは事実ですが。これなら、この前見た新海の「すずめの戸締り」の方がずっとスケールが大きい。ラストがあまりにあっけらかんとして、この話をすべて「夢の中」としてしまう観客もいるのではないか、、。とは言いながら、それなりに楽しんだのも事実ですが、、。...君たちはどう生きるか(2023/日)(宮崎駿)80点

  • 真紅「おしてるや ~君を想ふ~」(作・阿部遼子 演出・諏訪誠) at ZAZA 80点

    珍しや近世になる直前、豊臣氏の滅亡後の大坂のエネルギッシュな人々を描いた痛快および人情芝居です。登場人物が多く、しかもそれぞれ性格付けがきっちりしているのでわかりやすい。ど~~ンと、舞台の目の前に堀があり、それが最後まで隠したキーワードになります。俳優陣は老いも若きもみんなセリフもトチリがなく、練習十分。狭い舞台だが、全員飛び跳ねている。観客へのサービス絶大の演劇集団と見た。素晴らしい!真紅「おしてるや~君を想ふ~」(作・阿部遼子演出・諏訪誠)atZAZA80点

  • 「ヤスキチ・ムラカミ – 遠いレンズを通して」(作・金森マユ 演出・山口浩章) at仲野進化芸術センター 75点

    明治時代にオーストラリアに移住し、写真家、企業家として成功したムラカミが、太平洋戦争勃発により敵国民として収容所入りし、亡くなる。劇はそのかれの空白を埋めるかのように、彼が取り続けた写真を集め、彼の思い、夢を蘇らせてゆく、、。3人劇ですが、実に落ち着いた淡々とした描写でした。劇的な高揚を敢えて避け彼の生涯を淡々と描いてゆくそれはドキュメンタリー手法といえる。通常の演劇とは少々味わいが違うが、この作品の良さを十分生かしている。戦争の残酷さと彼の生きる思いを残像に残し、劇は終わる。いい時間でした。「ヤスキチ・ムラカミ–遠いレンズを通して」(作・金森マユ演出・山口浩章)at仲野進化芸術センター75点

  • 真夜中法律事務所(五十嵐 律人 著)(2023 講談社) 85点

    これはスゴイ、、。こんなの初めて読んだ。真相は言えないけれど、吾輩もミステリーは何十年読んでるけど、またこのような空想的なトリッキー殺人はかなり読まされておるけれど、幽霊の存在をここまで真相にくっきりとはめ込んだというのは、ス、すごいです。五十嵐は天才か?いや神か?普通の人間ならこういうトリックを考えることができようか、、。感想になってないですね。とにかく度肝を抜かれました。真夜中法律事務所(五十嵐律人著)(2023講談社)85点

  • しおかぜ市一家殺害事件あるいは迷宮牢の殺人(早坂 吝 著)(2023 光文社) 80点

    冒頭の殺人光景が残虐で、この作家の精神までも疑ってしまったほど、強烈だった。そしてそれから不思議な迷宮殺人事件勃発となったのだが、、。うーん、そんな解決編だったのね。どこかで読んだ気もするが、でもやはり新鮮ではありまする。引っかかってしまったのは事実だし、この際きちんと騙されましたと白状しよう。でも、あのわけの分からない左右識別障害って、なんだ?ほとんど知られていないこの病気をこのミステリーのトリックに使うなんて、ちょっと性格悪くない?と思うのだが、、、。負け惜しみではございません。しおかぜ市一家殺害事件あるいは迷宮牢の殺人(早坂吝著)(2023光文社)80点

  • 近大演劇創作演習公園「柔らかく揺れる」(作・福名理穂・ 演出・土橋淳志) at大学構内D館 80点

    広い舞台。そこらの小劇場よりは随分と立派な舞台。。演劇を勉強している学生にはとてもいい環境だなあと思う。ところで、劇の方。どこの方言かなあと思ったら、広島だろうなあと分かる。ある家族中心の話なのだが、登場人物はみなエキセントリックな感じ。見た目は普通でも話すこと感じていること、佇まいはどこか変わってる。家の家長が水死したのは昨年。その一周忌にやってくる人々。異様な雰囲気。近くを流れる川はまるで彼らの妄想の集合体のようでもある。この世とあの世をつないでいる、又は分断している川であるかのように、、。俳優陣はとても的確でまったくとちりのない完ぺきな演技。演出もあの土橋だからこれも完璧を目指しているかのよう。演劇的には欠点がないのです。でも、何か設定が人工的過ぎるような気がしないでもない。話はラストまでそれほど救...近大演劇創作演習公園「柔らかく揺れる」(作・福名理穂・演出・土橋淳志)at大学構内D館80点

  • 愛する人に伝える言葉 (2021/仏=ベルギー)(エマニュエル・ベルコ) 80点

    末期がんにおかされた一人の男の残された人生。それはすなわち我々自身のこととして映画と共に向きあう熾烈な時間でもあった、、。ストレートに残された時間を見つめ、病室から見える窓にくっきり浮かぶ美しい雲と空。それは死後に自分を見つめる天上からとして見て取ることも可能だ。その同じ空を20年近く会っていない見捨てられたという息子も見ていた。誰もが訪れる死というものをじっくり描いていることに好感が持てた。存在するという意味を主人公が理解したという言葉に人間の重みを感じ取る。フランス映画らしい暖かく鋭い秀作です。愛する人に伝える言葉(2021/仏=ベルギー)(エマニュエル・ベルコ)80点

  • 2023年 映画ベストテン

    2023年。映画本数76本。何かあまり見ていない感じがする。本当はベストテンをする資格がない気もするがあえて、、。1位のロウ・イエはとにかく映像の大胆さ、シャープさに目を見張る。日本映画は本数少なく、三浦大輔が浮上。洋画①「シャドウプレイ(完全版)」(ロウ・イエ)②イニシェリン島の精霊(マーティン・マクドナー)③「PERFECTDAYS」(ヴィム・ヴェンダース)④「ポトフ美食家と料理人」(トラン・アン・ユン)⑤「枯葉」(アリ・カウリスマキ)⑥「火祭り」(アスガー・ファルハディ)⑦美しい都市(アスガー・ファルハディ)⑧「砂塵にさまよう}(アスガー・ファルハディ)⑨「かもめ」(マイケル・メイヤー)⑩異端の島(ヴァーツラフ・マルホウル)日本映画①「そして僕は途方に暮れる」(三浦大輔)②正欲(岸善幸)③「怪物」(...2023年映画ベストテン

  • 銀平町シネマブルース (2022/日)(城定秀夫) 80点

    何気なく見た映画だったが、出だしから映画愛に包まれ、とてもいい展開へ。こんな映画は好きだなあ。最後までじっくり見る。久々の小出がいい。彼もいろいろあったから、この役どころは自分自身100%発揮できたのではないか。映画に戻ってきてよかったなあと思う。さすが、いい演技をしてくれている。重要どころ、吹越もいいね。もちろん宇野も素晴らしい。亡くなった渡辺裕之も出てるなあ。彼もいい演技してる。その他、劇場の女性たちも光ってたなあ。まさに城定ファミリーだ。しばらく余韻が残る素晴らしい映画でした。映画好きにはたまらん。銀平町シネマブルース(2022/日)(城定秀夫)80点

  • 法廷遊戯 (2023/日)(深川栄洋) 75点

    原作は読んだ。かなりユニークな発想、展開で本格ミステリーをお好きな方にはとてもお勧めできる小説でした。映画は、やはりそれらをもとに詰め込んだ感じがしましたが、、。分かりやすい実際の殺人事件を紐解く展開に、ちょっと原作からは違うかなといった感じもしたが、それでもなかなか面白いミステリー映画にはでき得たと思います。実際は証拠申請であのSDカードが認められるかとは思えないけれど、ここがミソだからね、あの展開は仕方がない。随分と多彩な俳優陣が出演し、その割にはみんなそれほど印象はないけど、やはり3人の主演に焦点を置いたからでしょうね、で、その3人ですが、杉咲は怪演だけど少々やりすぎのきらいがしました。ほかのふたりも抑えたいい演技。でも、通常にミステリー映画にすれば上出来の映画だと思います。決してアイドル映画ではな...法廷遊戯(2023/日)(深川栄洋)75点

  • マネーボーイズ (2021/オーストリア=仏=台湾=ベルギー)(C.B. / Yi) 80点

    中国映画なんだけど、内容的に外国資本で制作された映画なのだろうなかなか切ないいい映画でした。中国の農村地域の相変わらずの因習めいたもの、家族関係もよく出ている。出会いからそれぞれ環境が変わってもぐちゃぐちゃの愛の火が消えないのは、これは男と女の話だと思えば、随分古く昔から語られた物語ではある。でもこの映画には雰囲気があるので、十分見られますね。いい映画でした。マネーボーイズ(2021/オーストリア=仏=台湾=ベルギー)(C.B./Yi)80点

  • 鮮やかなる映画作家たち(カウリスマキ、ユン、ヴェンダース)

    年末にかけて3本の映画を見る。まずカウリスマキ。僕の大好きな映画作家だ。映画作りをやめたと聞いていたから、また活動し始めたと聞いてとても喜ぶ。「枯葉」。フィンランドの市井の人々。蓄えがあるわけでもなく、仕事も最下層といえる重労働の毎日。男も女も分け隔てない。狭い小さな部屋でラジオを聴く女。いつも聞こえるのはウクライナへのロシア侵攻。チャンネルを変えると音楽が言語は不明だが、日本の懐かしい曲が流れる。貧乏だが、なけなしの金で友人と行くカラオケバー。そこで女は男と出会う。二人がただ見つめるだけ、、。二人の最初のデートはゾンビ映画。楽しんだ後、二人は次回の出会いを約束する。だが男はそのメモ書きをなくす、、。もうなにも書く必要はない。カウリスマキの世界がそこにあふれている。レトロな音楽がずっと流れている。ささやか...鮮やかなる映画作家たち(カウリスマキ、ユン、ヴェンダース)

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、セントさんをフォローしませんか?

ハンドル名
セントさん
ブログタイトル
セントの最新映画・小演劇120本
フォロー
セントの最新映画・小演劇120本

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用