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セントの最新映画・小演劇120本 https://blog.goo.ne.jp/signnoot

映画館で新作をランダムに見ています。小演劇も好きですよ。

プロフィール 性別   男性 自己紹介 休みは大体映画館かその近くを闊歩しています。自然と繁華街というところを歩くことになります。心は大自然にあこがれながら、結局便利さに負けているような気もします。

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2010/01/07

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  • 近大32期卒業公演「ブルーストッキングの女たち」(作・宮本研 演出・盛加代子)atプリズムホール 85点

    大正時代、大杉栄、辻潤等政治的革命を目指した人たちの闘い、その裏には結局男女の愛の争いがうごめいていた、、。島村抱月まで繰り出す登場人物の多さ、そしてその時代に闘い、敗残し、埋もれていった革命者たち。ほとんどが女性俳優で演じ繰り広げられる大正絵巻。服装も時代考証が行き届き、豪華絢爛。俳優たちは実にこの3時間の長丁場を学生演劇の殻を破り、見事演じきった。後半になってから一堂に彼らが邂逅する出会い場面はこの舞台の白眉だ。それから奈落の底に転げるように、彼ら革命者たちは己の信条と引き換えに、市井の人間たちが営んできた愛の渦に苦しみ、のたうち回り、そして敗残する。見事の一言。素晴らしい時間の共有。近大32期卒業公演「ブルーストッキングの女たち」(作・宮本研演出・盛加代子)atプリズムホール85点

  • 劇団道化座「父と暮せば」(作・井上ひさし 演出・おおやかづき) at県立芸術文化センター 80点

    井上ひさしの代表作ともいえる「父と暮らせば」。映画化もされた重要作である。これが関西で見られるなんて幸せである。二人劇。ヒロシマの原爆が投下されて3年。美津江が一人質素な生活をしている。そこに原爆で亡くなったはずの父親がふいに現れる、、。もう涙なしには見られない切実で温かい劇だ。生と死の根源をテーマに、最後はかすかな希望さえ感じて、観客は静かに席を立つ。素晴らしい演劇だ。この時を忘れない。劇団道化座「父と暮せば」(作・井上ひさし演出・おおやかづき)at県立芸術文化センター80点

  • 中野劇団ReLIVING(リリビング)(作・演出 中野守) at in→dependent theatre 2nd 80点

    劇団20周年ですか。早いもんです。今回の劇、シチュエーションがずば抜けて面白いので、冒頭からもう劇場内は爆笑の渦。達者な役者さんたちの演技も相まって、それは舞台と観客が一体化した素晴らしい空間が出来ていたように思う。これって、演劇の醍醐味ですよね。この劇団の実力が現れたと思います。でも、時間軸の異変で同じマンションに住んでいた8人の住人が一度に邂逅するなんて、面白いことを考え付いたもんです。で、最後にこれをどう収束させるかがポイントなんだが、ちょっとその辺りはスムーズでなかった感もあるかな?でも、いい演劇でした。恐らく、稽古が十分だったから、こんな面白い演劇を提供出来たんだなあと思う。中野劇団さん、20周年おめでとう!そのままあと20年頑張ってください。中野劇団ReLIVING(リリビング)(作・演出中野守)atin→dependenttheatre2nd80点

  • 劇団六風館「うそつき」(作・広田淳一 演出・齊藤健人) at阪大学生会館 80点

    関西学生演劇界を牽引しているのではないか、なんて勝手に思っている六風館の夏の劇。4人劇だ。戦争中なのになぜかのんびりした居間での会話劇が中心である。とか思っていたら、人工人間とか様々な現代ツールがちらりと見える。話もせっぱづまったり、けんかになったり、そりゃあ面白い芝居です。そしてラストにかけて、着地点に収束したと思ったら、そのまたどんでん返し。実に面白い劇でした。脚本が素晴らしい。2時間近い劇で、セリフ量が半端でない。俳優にとって、特に学生にとっては、重い負担になったろう。ところどころ不安めいた部分もあったが、でも頑張った。拍手を送ろう。出来たら、戦争の恐怖なんかを映像で垣間見せてくれたら、現代の狂気感ももっとあぶり出せたのではないか、と思いました。劇団六風館「うそつき」(作・広田淳一演出・齊藤健人)at阪大学生会館80点

  • 砂塵にさまよう (2003/イラン)(アスガー・ファルハディ) 85点

    ファルハディの骨太の処女作なのに驚く。もっと繊細な作品かなと思っていたので、いつものイヤミス感もなく、安心して見ていられた。若い男が新妻をめとるも、不本意な理由で離婚させられるイラン社会事情など、バックグラウンドの指摘も文明国からは信じられないことが多いが、そういう理不尽さの追求は鋭い。何より、男の女への愛の清らかさと大きさが胸を打つ。そして蛇取りの父親のような存在の男の出現。彼との会話は伝道師とその弟子といった深みも感じ取ることが出来た。ただその伝道師も愛という深い河をさまよう一人の男ではあったが、、。この作品好きです。ファルハディの原点を強く感じた作品でした。砂塵にさまよう(2003/イラン)(アスガー・ファルハディ)85点

  • 卒業 Tell the World I Love You (2022/タイ)(ポット・アーノン) 55点

    最近のタイ映画は秀作多しと聞き、またストーリーから青春映画の小品かなと思えど、見て10分ほどでこの期待は砕かれる。何ともすべて稚拙、筆舌に尽くせぬ出来。本年ワーストではないか、と思われる、、。卒業TelltheWorldILoveYou(2022/タイ)(ポット・アーノン)55点

  • こんにちは、母さん (2023/日)(山田洋次) 75点

    山田の思いが現代を見捨てて過去へとたなびいているように思えた。山田節、大いに結構だが、こんな映画作りは若者は見向きもしないのではないだろうか、、。特に孫娘の大学生活の不満は山田から見た誤嚥でもありいまどきあり得ない話。同僚の加藤ローサの優しさも山田目線でいたらいいなあタイプ。息子の大逆転も恐らく夢想だろう。でもこうでも描かなきゃ市井の人間には未来は見えませんと言われても、そんなの、嘘だろうと世代を超えた人たちは受け付けられないのではないか。内容的には大泉の話なんだが、結局吉永が目立ってしまうのは、これも山田視線?いや、悪くありません。相変わらず母さん役で、おばあさん演技はしていないが、これはファンサービスで仕方のないところ。せめてYOUを骨抜きにしなかったら、もっと錆が効いて締まりがあったのになあ、、。と...こんにちは、母さん(2023/日)(山田洋次)75点

  • A級MissingLink「幕末コンセプト」(作・演出 土橋淳志) at芸術創造館 75点

    久々のA級Missing、何か不思議な演劇である。柔らかそうで、そうでもなく、新選組の世風と現代とをミックスしたり、それでいてあくまで具象性は根に着いている。でもそれらがミックスすると、ふわふわ浮いている感もある。判りやすい具象劇風なんだが、実は根っこに抽象的な混ぜ色を用意している。そこが複雑なんだ。でもそういう意識をしないでただ筋を追っていけばシンプルな演劇ではある。そこを作者は常に意識し、僕らを翻弄する。土橋マジックにかかってしまった!いつもなんだが、、。A級MissingLink「幕末コンセプト」(作・演出土橋淳志)at芸術創造館75点

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