chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
セントの最新映画・小演劇120本 https://blog.goo.ne.jp/signnoot

映画館で新作をランダムに見ています。小演劇も好きですよ。

プロフィール 性別   男性 自己紹介 休みは大体映画館かその近くを闊歩しています。自然と繁華街というところを歩くことになります。心は大自然にあこがれながら、結局便利さに負けているような気もします。

その他ブログ

※ランキングに参加していません

セント
フォロー
住所
大阪府
出身
大阪府
ブログ村参加

2010/01/07

arrow_drop_down
  • ルーム・フォー・レント (2019/米) 65点

    ホラー映画というか、ちょっと気味の悪い、趣味の悪い映画人が作っている感がある。途中、見づらくて下を見てしまうシーンも多々あれど、これはこういうホラー映画では常道なのだろう、主人公に引き込まれる演出・演技はやはり大したものだ。ルーム・フォー・レント(2019/米)65点

  • 虚空旅団「四T ~桜梅桃李~」(作・演出 高橋恵) at芸術創造館 90点

    いつも思うが、高橋恵さんの演劇で今までつまらないと思ったことが一度もない。それどころか、いつも演劇の深部に触れた感を持ち、また演劇に通うことになるのだ。今回は、その中でも完成度の高い演劇をこれぞと見せつけてくれた。2時間の劇だが、冒頭から俳優陣が役を100%理解できているかのように、はまっている。自信がみなぎっているからなのだろう。それが観客席に伝わっている。4人の女流俳人のそれぞれの人生、それを俳句に託し、彼女たちの生きざまを投影させている。彼女たちの俳句を映像で見せてくれたのがとてもよかった。瞬時に文学観賞をした感じになって、いつもと違う演劇感が出てくる。途中では、下働きに扮する女中たちの本音の話も、とても楽しく、笑いあり、泣きもある人生賛歌ととなった。今年最大の収穫作だ。今のところ2023年の演劇ベ...虚空旅団「四T~桜梅桃李~」(作・演出高橋恵)at芸術創造館90点

  • 劇団伽羅俱梨「あっぱれ!コトブキ写真館」(作・演出 徳田ナオミ) at KARAKURIスタジオ 85点

    いつ見ても心の涙腺にぞぞぞっと触れる演劇集団。今回、特によかったデス!冒頭、初老の男が旧写真館に入る。出演者が、一人ずつ暖かく微笑みながら写真を壁に掛けたり、備品を動かして写真館を創造する。そのたたずまいだけでもう泣けてくる。これはいかんなあと、気を引き締めながら劇を見る。話は祖祖父、祖父、父親、息子の4代にわたって紡がれる家族史。家族といえば、やはり家族写真だろう。写真を撮ることの意味からこの劇は始まって行く、、。祖父が父親の古本を売って、それを現代人が古き良き時代の香りを知り、その写真館を訪ねるなど、いつもとは大幅に話も横に組み込まれ、また深みも出ている。この作品は徳田作品としても完成度も高く、ずっと見とれておりました。すごいです。大好きな俳優たち。また春に会おうぜ!劇団伽羅俱梨「あっぱれ!コトブキ写真館」(作・演出徳田ナオミ)atKARAKURIスタジオ85点

  • キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン (2023/米)(マーティン・スコセッシ) 80点

    スコセッシ&ディカプリオ&デ・ニーロという組み合わせで200分という長丁場だが、見に行かない映画ファンは皆無であろうと吾輩は思う。え、そうでもないって?200分確かに老体にはこたえる時間。しかし、今日は頑張ったのだ。というか、さすが手慣れたスコセッシの映像、編集、がっぷり四つの二人の演技を前に、時間はすぐ気にならなくなった。まるで、インディアン世界にはびこるマフィアのような地獄絵図。こういう歴史を齟齬して、あるいは淘汰してアメリカは生き延びていったんだなあと実感としてわかる展開にニンマリする。特にディカプリオの演技には、もうあの昔の面影はない。彼にとっても100点満点ではなかろうか。対してこれを受けるデ・ニーロも、ある意味受けの演技で十分こたえる。素晴らしいの一言。歴史を勉強するというよりも、二人の熱く且...キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023/米)(マーティン・スコセッシ)80点

  • 下鴨車窓「旅行者」(作・演出 田辺剛)(at 扇町ミュージアムキューブ) 85点

    試演会という設定だが、ほとんど本番と変わらない出で立ちで、本格芝居の重量感、豊穣感を十分味わうことができた。エトランゼ、国を追われ、家族と離散する人々、その生の心情等をまるで阿部公房の戯曲がごとく紡いでゆくその演出はすごみさえ感じる。聞いてはいたがここまで完成度の高い作品とは、と驚きの一言である。悲しみの中にもその人々のふてぶてしさ、明るさまで感じ人間の大きさを知る。拾いものの秀作。下鴨車窓「旅行者」(作・演出田辺剛)(at扇町ミュージアムキューブ)85点

  • 嘘をつく男(1968 仏・伊・チェコ)(アラン・ロブ=グリエ) 75点

    映像映画ですね。耽美的で、夢とも現実ともつかぬカメラのフラッシュバックのような挿入は当時としてはとても斬新だっただろうと思われます。モノクロで、美人たちが潜む館のたたずまいは耽美的で恐ろしいほど美しい。ストーリーより、こういう方法で映画を語るというヌーヴォー・ロマン方式は映画史に輝く存在だ。一見の価値あり。嘘をつく男(1968仏・伊・チェコ)(アラン・ロブ=グリエ)75点

  • 可燃物(文藝春秋 2023)(米澤 穂信) 80点

    5編の短編もの。葛警部の推理の基づく群馬県刑事ものなのだが、すべてが鋭くとても面白い小説に仕上がっている。最初の山岳遭難事件はそんなこともあるかね、という感想だったが、2編目からは私の眼の色が変わるほど、最近のミステリーでもこれほどの秀逸なものは読んでおらず、感心するばかり。さすが米澤ミステリー、300ページ足らずの本ではあるが、あっと驚く仕掛けがすべてに用意してあり、ミステリーファンは狂喜するだろう、、。可燃物(文藝春秋2023)(米澤穂信)80点

  • 白鍵と黒鍵の間に (2023/日)(冨永昌敬) 70点

    池松がピアノレッスンかなり頑張ったと聞いていたので、行きゃなきゃと思い映画館へ。映画としては外国映画でよくある、俳優が玄人なみに演奏している光景とかは見られなかったが、それなりに雰囲気は出していた模様。けれど、この映画における魂というものがそれほど感じられず約30分程度で、少々退屈感を持つようになる。クリスタル・ケイが「客が私の歌を聴いてくれない」なんて言うボヤキはキャバレーの歌手なんてそんなの当たり前で、それが最初から最後まで変わらないものだから辟易する。大体、昭和末期の時代性は映像を通してよく出ていたように思う。けれど、どうもそれがストレートにこちらに伝わってこないのはなぜか。最後の最後は面白い挿話を用意してくれ、これだけが見ものではあるが、でもだからって、今までのすべてを覆すものにはなり切れない。仲...白鍵と黒鍵の間に(2023/日)(冨永昌敬)70点

  • 火祭り (2006/イラン)(アスガー・ファルハディ) 85点

    大人の、怖い映画ですね。結婚まじかで夢開く若い家政婦から見た現実の夫婦生活。男と女のやるせなさ、人生の真実を鋭く切り取った筆致は荒い。それらが爆発するのが、大みそかの車運転に危ない炎が燃え狂う街並み。タッチはキェシロフスキかと見まがうほど。ファルハディの独特の世界がほぼ完成す。映画の喜びをつくづく感ず。火祭り(2006/イラン)(アスガー・ファルハディ)85点

  • 美しい都市(まち)(2004/イラン) アスガー・ファルハディ) 85点

    イランの死刑制度、死刑囚を死刑にするにはカネが必要で、それは死刑囚の家族に送られる。つまり遺族はカネがなければ憎き死刑囚を死刑にはできないのだ。つまり、そこにはイスラムの宗教的な深い思念が介在すると思われる。それから起因して被害者家族の病人治療費の問題とか、恋愛さえカネのために諦念しなければならないほど、主人公は苦悩を抱えることになる。ファルハディのイヤミス系の原点がこの作品にある。次から次へと、問題が累積する。主人公は人間の本来の愛の高まりまで犠牲にできるのか?見ていて画面からそむけたくなる。僕は被害者家族の父親の心情が気になった。本当に心中だったのかどうか?そうだとしたら、男は喜んで死刑になって女を追うのではなかろうか?そういうファルハディのよこしまな表情も垣間見えてくる。けれど、それらを吹っ切る素晴...美しい都市(まち)(2004/イラン)アスガー・ファルハディ)85点

  • 魔女の原罪(文藝春秋 (2023)(五十嵐 律人 (著) 80点

    主人公が高校生ということで平易に小説に入ることができた。さらに腎臓透析を受けている高校生たち、けれど何やら不穏な人たちが住んでいるある町に、、。面白いんだけど、また最後まで真相がわからず引っ張っていくその書きぶり、そして真相にたどり着いたとき、やはりかなりの衝撃を受ける。いくらなんでもそういうことが、、なんて思ったりしたが、これはミステリー。本格ものではないが、実に五十嵐らしい論理で構成したミステリーだ。何か、少々残滓が残った読後感だが、良しとしよう。魔女の原罪(文藝春秋(2023)(五十嵐律人(著)80点

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、セントさんをフォローしませんか?

ハンドル名
セントさん
ブログタイトル
セントの最新映画・小演劇120本
フォロー
セントの最新映画・小演劇120本

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用