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セントの最新映画・小演劇120本 https://blog.goo.ne.jp/signnoot

映画館で新作をランダムに見ています。小演劇も好きですよ。

プロフィール 性別   男性 自己紹介 休みは大体映画館かその近くを闊歩しています。自然と繁華街というところを歩くことになります。心は大自然にあこがれながら、結局便利さに負けているような気もします。

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2010/01/07

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  • かもめ (2018/米) (マイケル・メイヤー) 85点

    随分と演劇・映画で「かもめ」を見てきたけど、この作品が一等分かりやすく、情緒感も優れていた。チェーホフはこの戯曲を喜劇と称している。今までずっとその意味が分からなかったが、今回何となく分かった気がする。人の気持ちはすべて一方通行、この作品ほどこれに該当するものはない。人生はコメディなんだ。かもめ(2018/米)(マイケル・メイヤー)85点

  • ハッピーアイランド (2016/日)(渡邉裕也) 70点

    福島ってそういえばハッピーアイランドですね。やる気なしの青年がふとしたことで福島の農家で様々な人間の営みを見続け、自分を確立してゆくサクセスストーリーです。ハッピーアイランドへの思いと共に、風評をはじめとする生の人間の中身に入っていく。見るべき映画です。ハッピーアイランド(2016/日)(渡邉裕也)70点

  • 記憶屋 あなたを忘れない (2020/日)(平川雄一朗) 60点

    ちょっと気恥ずかしいような少女小説の世界を垣間見る。悪い記憶が消せたら、というテーマで駆け巡る映画世界。これが韓流だったら、どっとこの世界に溺れ込むんだろうけど、この手の話は日本映画だとよほど演出が冴えていないとのめり込めない。凡作かなあ。記憶屋あなたを忘れない(2020/日)(平川雄一朗)60点

  • 異端の鳥 (2018/チェコスロバキア=ウクライナ)(ヴァーツラフ・マルホウル) 90点

    人間の生きる行為という事を考えさせられる。ユダヤ少年の苦難の歴史、彼をむしろ黒子にして、我々人間の存在の奥底に潜む悪意という逃れることのできない想念を引きずり出し、そして暴く。何と人間は暗黒の生き物なのか、と。異端の鳥(2018/チェコスロバキア=ウクライナ)(ヴァーツラフ・マルホウル)90点

  • ライダーズ・オブ・ジャスティス (2020/デンマーク=スウェーデン=フィンランド) (アンナス・トーマス・イェンセン) 70点

    北欧の映画なんだけど、エンタメ・アクション映画にしちゃうとこんな作風になるのかな?それにしても途中やってはいけない間違いで人を殺しておいて、あの展開はお気楽すぎるのではないか。人の営む偶然は計算できないなんて、当たり前すぎて苦笑さえできませんでした。でも2時間、退屈させない演出、俳優陣の演技は見どころはありました。ライダーズ・オブ・ジャスティス(2020/デンマーク=スウェーデン=フィンランド)(アンナス・トーマス・イェンセン)70点

  • 月灯館殺人事件 (星海社FICTIONS)(2022北山 猛邦 著) 85点

    うーむ、これはすごい。まさに本格ミステリーそのもの。雪に閉じ込められたクローズドサークル、西洋式7つの大罪、密室もの、首のすげ替え、そして展開はそして「誰もいなくなった」、、。これを340ページに詰め込んだ読みやすい文章。本格好きの吾輩がこれを読むときどれだけ大切にページ送りしたことか。最後の1行で第ドンデン返しなんてあまり記憶ないけど、すごい小説です。またまたニンマリさせられました。ミステリー好きは読むべし!月灯館殺人事件(星海社FICTIONS)(2022北山猛邦著)85点

  • PLAN 75 (2022/日=仏=フィリピン=カタール)(早川千絵) 80点

    75歳以上は死ぬことを勧めるといったいわば半強制安楽死をコメディではなく、正々堂々まともなドラマと成し得た作品です。3人の視点から見つめた生と死の慟哭は我々観客に思いがけない衝撃を与える。テーマへの切込みに拍手する。PLAN75(2022/日=仏=フィリピン=カタール)(早川千絵)80点

  • オパンポン創造社「幸演会」(作・演出 野村有志)at independed2nd 80点

    演劇一筋の野村が20周年、そして東京進出を記念して今までの演劇生活をフィクションだが、自分の演劇歴をかじりつつ一人の男の人生を形成した骨太の作品です。演劇人7名のそれぞれの生き方をつぶさに丁寧に描写したのがいいね。演劇内では昔こういうドロドロした関係がよくあるとは聞いていたが、現代でもそうなのか、と言いたいとところだが、そこはフィクションと野村は割り切っている。演劇陣にも演劇好き観客にもとても興味のある質の高い演劇です。オパンポン創造社「幸演会」(作・演出野村有志)atindepended2nd80点

  • ダウントン・アビー 新たなる時代へ (2022/英=米) 70点

    古き良き時代への哀悼を持ちつ、それでも人間同士のはぐくみを夢見た映画人のオマージュが読み取れる。出演者はごった煮のように溢れ、話も尾ひれを持ちながらそれぞれいい具合で完結する。あまりに、あっけらかんなので二ヤ笑いする。ダウントン・アビー新たなる時代へ(2022/英=米)70点

  • 『行く先/後世』(ルーダ・ベン・サラ=カザナス) 65点

    現代の若者の現実を描いている。流れるままに、から自分の目線で現実を切り開いて行ける、までの成長期映画。でもこの映画の偉いところは「カネ」の本質をきちんと描いているところ。女の子が彼と同棲し始めるのを躊躇するのもカネだし、生活するために本を書くのもカネのため。その意味でもまさに現代性を表している。即物的なのだ。『行く先/後世』(ルーダ・ベン・サラ=カザナス)65点

  • あなたを、想う。 (2015/台湾=香港)(シルヴィア・チャン) 70点

    静かな自分探しの映画です。台湾の緑島という島がいい。海、波間、岩。そこに育った兄、妹。離れ離れになってもいつかはたどり着ける。あまりの境遇の哀しみに続く思いがけないラスト。静かな涙が流れる。恋人のボクサーは少々付け足し。あなたを、想う。(2015/台湾=香港)(シルヴィア・チャン)70点

  • 凱里ブルース (2015/中国)(ビー・ガン) 75点

    2作目から見たが、この処女作は2作目の原型か。カメラの舐め方、詩情、展開などにそれを感じる。けれど、見る方も我慢を強いられるのも事実。そんな大陸的な大きさがビー・ガンの持ち味だ。中国南西部にの道路には中央分離帯がない、、。凱里ブルース(2015/中国)(ビー・ガン)75点

  • ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ (2018/中国=仏)(ビー・ガン) 85点

    ビー・ガン初見。噂通りの舌を巻く快作。全編漆黒の画面にゆらり動くカメラ。酔いそうになるほど。ストーリーはそのうち夢と現実と混濁しどうでもよくなる。何と言っても映像ですな。全編ポエムです。豪雨。水。林檎。緑色の本。ザボン。卓球。ラケット。松明の炎。古びた時計。回転家屋。線香花火。うーん、もう一度見たい。ロングデイズ・ジャーニーこの夜の涯てへ(2018/中国=仏)(ビー・ガン)85点

  • 大切な人を想うとき (2018/韓国)(コ・フ) 75点

    韓国映画で、最近都会的なスタイリッシュな映画を見ることが多く、たまにこんな生活感豊かな庶民性の溢れた映画もいいものだ。途中出て来るのど自慢の歌が日本のド演歌にそっくりなのもほほえましい。いい映画です。大切な人を想うとき(2018/韓国)(コ・フ)75点

  • クレヴァニ、愛のトンネル (2014/日)(今関あきよし) 70点

    高校教師と生徒との禁断の恋。ある不幸を抱えたまま、20年の歳月を経て、、。というめちゃロマンチックな映画です。もうこの歳ではこんな映画見れんだろうと何度も思ったが、なんと最後まで見てしまう。ラストの意外性は美しく、また主題歌もよかった。まだ俺も捨てたものじゃない。クレヴァニ、愛のトンネル(2014/日)(今関あきよし)70点

  • ダンサー そして私たちは踊った (2019/スウェーデン=ジョージア=仏)(レバン・アキン) 75点

    ジョージア舞踏団に配属するダンサーたちの人生を描いた珍しいジョージア映画です。生活が貧しく、生きるのに精いっぱいの市井の人々。主人公のメラブは愛を知り、そしてそれを乗り越えた先にオリジナルのジョージア舞踏を創り出す。異文化ムードぷんぷん。ダンサーそして私たちは踊った(2019/スウェーデン=ジョージア=仏)(レバン・アキン)75点

  • エル プラネタ (2021/米=スペイン)(アマリア・ウルマン) 80点

    スペインの北ヒオンに戻って来た女の子。家は破産寸前で電気も止められる。そんな母娘のSNSを駆使した現代の波間に浮かぶ危ない生活。でも彼女たちは立派に現代を生きている。生きる哀しみも感ずるが、元気さえもらえる明るい映画です。エルプラネタ(2021/米=スペイン)(アマリア・ウルマン)80点

  • 台北暮色(2017/台湾)

    車が道路でエンコして、それから様々な人たちの孤独感を伝えていくが、それは生きていく上でどうしようもないことなのだった、、。そしてまたラストで同じ車が道路上でエンコする。人生はリフレインする。全体にもっと凝縮できなかったかなあ。台北暮色(2017/台湾)

  • ラ・ポワント・クールト (1955/仏)(アニエス・ヴァルダ) 75点

    鬼才アニエス・ヴァルダの処女作。パリ郊外の市井の人々が営む一日を、倦怠期が訪れた夫婦がずっと話しながら歩き続ける光景を通して描く。二人のアムールがなければ1950年代、日本、イタリアのネオレアリズと全く変わらない写真だ。人々の生きる喜び、苦悩をさらりと撮ってしまうヴァルダの才能が垣間見える。ラ・ポワント・クールト(1955/仏)(アニエス・ヴァルダ)75点

  • 僕の巡査 (2022/英=米)(マイケル・グランデージ) 75点

    昔同性愛が犯罪だったころの哀しい話です。現代にでもその感覚が残ってはいるような気もするが、考えさせられます。映像、演出は秀逸。ターナーの絵画のごとく、イギリスの海の風景が登場人物たちの心象を写し取っている。僕の巡査(2022/英=米)(マイケル・グランデージ)75点

  • ラストオーダー (2001/英)(フレッド・スケピシ) 70点

    人生の最後を迎え、昔ながらの友人たちが一人の友の遺灰を巻く旅に出る、、キャストがものすごく豪華で俄然自分の青春を振り返ることになる。話が感動的なのになぜか盛り上がらないのはこれぞ演出のなせる業か。情に流れとるよ。ラストオーダー(2001/英)(フレッド・スケピシ)70点

  • 私のちいさなお葬式 (2017/露)(ヴラジーミル・コット) 85点

    ロシア映画では珍しい老人ものコメディ。一人で周りに迷惑をかけちゃだめだと自分のお葬式を設える空っとしたほのぼの映画だ。でも、どこかで冷め切った人生への覚醒感も垣間見えるし、エスプリも効いている。全シーン余裕もあるし拾い物の秀作映画です。彼女が起こすてんやわんやに人生のおかしさ、哀しみさえ見える。私のちいさなお葬式(2017/露)(ヴラジーミル・コット)85点

  • 佐伯祐三展を見て

    気になっていた展覧会に行く。この中之島美術館は開館1年を経るが、初めて見たい絵画展が来たのだ。佐伯は子供時分からかなり好きな画家で、ユトリロとブラマンクに佐伯はかなり影響されていたらしいが、僕はこの二人が昔から好きで、何度も絵画展に行ったものだ。佐伯祐三の絵画はこの中之島美術館の前身に、確か心斎橋の東急ハンズの横側にひっそりと佐伯美術館があったのだ。ことあるごとく、僕は通う。だから今回の美術展はそのリフレインだろうと思っていた。ところが、その心斎橋の佐伯美術館と、今まで見てきた佐伯の画集とも少し違う違和感を今回は持ってしまった。それは何かというと、今まで絵から感じ取った哀しみといった感覚がほとんど感じないのだ。あのあっけらかんとしたユトリロでも感じた哀しみは今日の絵画展ではあまり感じられなかった。まるで違...佐伯祐三展を見て

  • わたしの叔父さん (2019/デンマーク)(フラレ・ピーダセン) 80点

    私とは何か?という普遍的な命題を持った映画です。何なんでしょうね。私はこの歳になってもまだ分かりません。それが分からないまま、人は誰かと共生することを考える。だって一人は寂しいですから。この「私」は私には長年寄り添った老妻のように思えました。わたしの叔父さん(2019/デンマーク)(フラレ・ピーダセン)80点

  • ケイコ 目を澄ませて (2022/日)(三宅唱) 80点

    いい映画だ。少なくとも障碍者の心の襞をここまでじっくり描いた作品もまれだと思う。そして映画は彼女(音のない日常)を通して、実は我々(会長)を映しているのだ。その双璧となす圧倒感は絶品。ケイコ目を澄ませて(2022/日)(三宅唱)80点

  • 別れる決心 (2022/韓国)(パク・チャヌク) 80点

    ミステリーとして見ていくとどうももたもた感が気になる。けれど後半彼らは現生を超え、二人だけの涅槃ともいえる世界にまで駆け巡る。これほど強い愛の世界は妄執ともいえる。「嵐が丘」のあの二人を連想す。別れる決心(2022/韓国)(パク・チャヌク)80点

  • 黒真珠(連城 三紀彦 著)(2022 中公文庫) 80点

    連城がなくなって早20年。その間の未稿等を集めて出版された短編集です。男女の機微をミステリーの主題にすべての作品が力作です。あまりのドンデンがえしにまさかと思われる作品もあるが、ミステリーというより純文学の感触もあり、読みごたえがある。連城の女性への追及または恋慕は想像を超え、まさに孤高の作品と言えます。素晴らしい。黒真珠(連城三紀彦著)(2022中公文庫)80点

  • 劇団えっぐ「鳥山探偵事務所〜朝起きたら事務所に死体があった件について〜」(作・演出 大谷隆一) at音太小屋 65点

    若き集団。設定はミステリーで面白いが、、。まだまだけいこ不足の感も見られ、さらなる精進が必要でしょうか、、。脚本的には、やはりあの時間移動はどうなのかな、ミステリーなんだから、きちんと解答すべきだと思うが。演劇好きなのはわかるが、まだまだ若い。次回期待。劇団えっぐ「鳥山探偵事務所〜朝起きたら事務所に死体があった件について〜」(作・演出大谷隆一)at音太小屋65点

  • 波紋 (2022/日) (荻上直子) 75点

    結局「かもめ食堂」の荻上なんだよね、と言われ続け奮起、17年ぶり、荻上が本気で力を込めて作った作品なんだと思います。今までの作品とのイメージの違いにおののきます。なんたって、ブラックグラデーションの波紋なんだから、、。この映画って、夫婦の嫌なところ、その微妙な空気感が鋭く描かれています。この手法は女性映画って言ってもいいのではないかと思います。あくまで長年夫婦におさまっている絶え絶えの吐息のような心の声が主人公です。夫の不意の失踪から、新興宗教にのめり込む妻。その妻の新たな世界はまさに現代のブラックユーモアに思えてくる。心を開けると思ったスーパーの同僚、そのブラックな闇の世界。夫の主治医のその怪しげな治療法。などなど、彼女の周囲は彼女の心模様が織り成すまさにブラックな仮想宇宙空間が膨張する。だから夫の死に...波紋(2022/日)(荻上直子)75点

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