日本保守党とエリック・ホッファーの『大衆運動』
大衆運動についてエリック・ホッファーが「言論人によって開拓され、狂信者によって具体化され、活動家によって強化される」(『大衆運動』高根正昭訳)と書いているのは的を射ていると思う。日本保守党なども、政党というよりも大衆運動としての面が強い。国会や地方議会で議席を獲得するにしても、それはあくまでも大衆運動の結果なのである。日本保守党の場合は、まず火を付けたのは保守を名乗るネットのユーチュバーであった。いうまでもなく評論家であり、最初から限界がある。大衆運動において先頭に立つのは「狂信者」なのである。「狂信者」というと誤解されかねないが、政治的な駆け引きや打算を無視した人たちなのである。その人たちがエネルギーが集まらなければ、爆発的な広がりにはならないからだ。百田尚樹氏や有本香氏などが混乱しているのは、言論人と...日本保守党とエリック・ホッファーの『大衆運動』
2024/05/31 07:51