素敵な夢だけポケットに 詰め込んであなたと渡る架け橋―――を・・。 コンビニで買った缶コーヒーの苦味が舌に残り、 スマートフォンの通知音が鳴る度に心臓が一拍飛びながら、 世界がもし美しいと思うのならと、
「さようなら」 月が高速で回転してる、 ターンテーブルを指先で、 逆回しするように、 流れた季節が、 胸の奥で狂ってる。 継ぎ接ぎだらけだよ、 魂の通わないペーバーナイフで仮綴じを
近頃のもっともエキサイティングだった瞬間はブログのアクセス数が「777」を記録した瞬間だった。前日に、とある神社へ行った折りだったので、滅茶苦茶笑った。いやね、神通力なんですよね。いや、まじでね(?)
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たこ焼きとか、動物と言われてる超プリティーな、 前世ではお姫様で、前々前世ではあの歌を歌ってた、 女の子が(?) ヘェェエエイェヘェエイエアアアァ
かもちゃんは、 眼を一日開け続ける記録を作るダロと仰られた。 あ、瞬きした。 ふらいんぐうぃっち、漫画の名前。 フライングタイガー。 コッペパン。 こぺんはーげん、じゃなくて? コッペパ
口を開けて硝子が壊れるのを。 待っているような時間が、 長く続いた、
未練と愛着。 あと、 どれだけ眠ったら、 褒めたたえた日は来るか。 瀕死の光の中に泥の眼を感じ、 棄てて置いた賤しさ。 おい、君、 耳はベッドの中に雲のように、 置いてきたぞ。 石喰った
bbb...音が鳴って、、、 言いたいことも、
一人暮らしのアパートに来客があった。 本来なら、ドアを開ける前に覗き穴で確認、 カメラ付きインターフォンで確認するべきだろう。 ちなみに、どちらも普通にしなかった。 貧乏大学生のアパー
近頃のもっともエキサイティングだった瞬間はブログのアクセス数が「777」を記録した瞬間だった。前日に、とある神社へ行った折りだったので、滅茶苦茶笑った。いやね、神通力なんですよね。いや、まじでね(?)
(「イカれたイカロス気取ったオンラインの軌道予測にフォーリン、、、
イラスト詩「you are no longer human」
近頃のもっともエキサイティングだった瞬間はブログのアクセス数が「777」を記録した瞬間だった。前日に、とある神社へ行った折りだったので、滅茶苦茶笑った。いやね、神通力なんですよね。いや、まじでね(?)
カッターナイフで切り取られてゆく場面のような灰色のミッドナイト
、、 だれもいない 、、 、、、、 だれもいないまよなかに シュビシュビ...シュビドゥビ... シュビシュビ...シュビドゥビ... 、、、、 こうも
The origin of facial appearance, which forms the basis of life 喋りながら、話しかけながら―――。 僕の前向きさとか、人を信じたいという意識も価値観も通用しない、 ―――天秤。刑罰だ。 まず多義性を持っ
166 *馬鹿にも分かるように長いタイトルをつけようぜ(?)
なんか道に迷ってる性かも知れないけど、 この歌なんかウィーね、頭おかしくてわたし好き、 あはは、あはは、On theヽ( 0w0)ノウェーイ 頭の中はお花畑、ああ今日も消しゴムをかける。 瞬間の希望と片言の夢で、
電脳コイル せ、、、セツゾク(し、) あれでもないこれでもない (無機質な文字列の――― 蒼い羅針盤とトロイの木馬の、DISPLAY...) し、た(シタ、)とにかく(オトトイ、)ふぁいなる、な、 電脳城、
水族館の『アクリル板』の水溜まりの中、 船底を見せた転覆したボート・・。 ゆ/ら/ゆ/ら (全感覚のpanoramaへ・・エネルギーの形態、抽象物・・。 完全に垂直な滑り台になれたら―――) ゆ
散乱した自我のシュールレアリスム 禁断の木の実、 アルコール・ランプの静止した美。 受胎告知、 ボウリングのボールがころがってゆく―― 迷える羊、 パルメザンチーズ・・・が・・・液化する―― 約束の地・・・・・・。
ダイナマイト、枯れ葉剤、 オレオジン・カプシクム、AK-47 原子爆弾・・・・・・ ヤクブツイゾンショウ 薬物依存症 それは、 ・・・ショ・・・ショ・・・ショック・・・ (悲しみの感情は他の感情に比べ二四〇倍も長く続く・
亡霊 眼を開けると、映画館や、遊園地の観覧車、 [思考判断力を乱される混乱状態、視界を制限する暗闇状態] 《視神経伝達に補正を行い、冷静さを促す》 >>>レモン色、オリーブ色、あずき色、
聖杯伝説 ―――金曜日。 夕方を回って、もう夜七時。 安くて、速くて、美味い、というと―――牛丼みたいだが、 そこに駅チカ、という四点セットの居酒屋へ来ている。 いまではビアガーデンや、バ
無人駅 ありふれた【無人駅】だ―――。 埼玉県や千葉県や神奈川県が多いと聞いたことがあったが、 都道府県別で見ると、無人駅の割合が一番多いのは『高知県』だ。 二〇二〇年三月時点で、日本には九四六
異邦人 ドアを開けば入るというのか、何故山に登るというべきか、 自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよというのか、 置かれた場所で咲きなさい、ということ―――か。 商店街の裏手にある狭い路
愁い ―――生まれる前のSensationだ、嗅覚は、馥郁たる薫りの正体を、 捉えているか・・・種子に、知らせてやろう、Macerationと・・。 木苺、菱の実が―――(虚空の大霊に頸筋を掴まれた、vagueだ、) うすぐらい
elf どっち途、もう遅い、小妖精―――。 おしゃべりの午後のための涼しい山梔子の木蔭も・・・、 哀しき匂いのあとさきを過ぎ―――て、 夢幻じみたうたかたの―――水辺・・・・・・。 「羞かんでいる、可憐で、純情な心
155 *それはねネガティブキャンペーンをしたいからだよ(?)
Kamome studio「technology parallel world」 なにゆえに、 アダム。 7Gの天国が、 九重地獄。
叫べ 言葉にも声にもならない、 ロールシャッハなモザイク、 歓声、グレネードランチャー。
負晶 (時間は遠慮なく経つばかりの―――長い間・・、 腹が減れば砂でも喰らって、 咽喉が渇けば氷だろうが喰らう、) 本当を言わない咽喉にしなやかな眩暈を飼い慣らし、 夏の積雪二センチになる。 トラ
T-shirt fashion 格安のカラーTシャツもいいよね。 そうでなくとも、千円以下のTシャツも珍しくない、 ホームセンタ
Adolescence ends and you become an adult 伸ばした腕、光ってる場所を押す。 言わないで、それは火を点けておこう。 親密な距離と、 手を繋いでいる運命、 オルゴール、讃美歌、鳥の声、 明るく美しい
海ってそうだ、 昔の日曜みたいな匂いがする。 The sea is like that. It smells like old Sundays.
駅前の雑居ビルにテナントとして入っていた、 ゲームセンターで働いていた。 格闘ゲームや、シューティングゲーム、音楽ゲーム、 レースゲームに、クレーンゲーム、メダルゲーム、 それから、写真シール自販機や
散らばった骨を求める猿の 途轍もない赤いキャンバスの深海 女だった。 バイトからアパートに帰った夜中、 飯食って酒飲んで寝た。 ドン゛ドン゛ドン゛ドン゛ドン゛ドン゛! 暴力的なまでの目覚
都市部から郊外へと、公園、池などのポイントを抜けたところに、 いまは樹も草もなく、 眩しい日かげに打たれた砂利ばかりの場所がある。 近くにハンバーガーの自動販売機があり、 運送会社があるので、それが目
ざっくり仏教 インド発祥の仏教は二五〇〇年前頃、 ブッダが開き、宗派は仏教から派生した分派のことを言う。 そこから中国や朝鮮半島を経由し日本に伝わった。 その過程で、たくさんの宗派へと分かれ現時点
忍者 忍者は室町時代から江戸時代の日本で、 大名や領主に仕え、また独立して諜報活動、 破壊活動、浸透戦術、謀術、暗殺などを仕事としていたとされる。 が、もちろんその多くは、 昭和三十年代以降のフ
かもめ公園にレトロな自販機が四台並んだ。 しかも何故か、屋根付きのフードスペースまで作られていた。 昨日は、魚屋のおじさんと、市長さんと、 いずうさとで謎の祝勝会が行われた。 将来的には設置台数を増や
未来の東京、電飾はネオンテトラ、 不自然なほど高く澄んだ空が点滅し、手を伸ば―――す・・。 俯いていた、あの日の眼に映る景色は冷たいアスファルトだけど、 量子論みたいに不確定な事象の果て。 いまは色彩をエ
Supermarket Love スーパーマーケットを攻略して下さい、 まず小栗キャップ旬トーゴ―が、 野菜コーナーでベタベタキャベツに触ったりします。 「1、トレンディエンジェルですか? 2,トレンデレンブル
ハムストリングスオーケストレーション ケージの中に、小さくて可愛らしい、 ゴールデンハムスターがいます。 ―――踊ったりぺチャクチャ喋っているように見えた、 まんまる大将の、音や光にさえ怯え・・。 齧
限界ドリームツアー 二十歳になった記念日。 遡ること一週間前、誕生日ですね、 何がしたいですか、と仰る。 三十代のヨシユキさんと飲む。 答えた。 両親同士が友達という接点、あと独身。 いい感じに
サイクロプス 艱難は後から後からと続いた。 天候不順。外は霙だった。 老兵にして武勲高きジョエル = ロージ率いる、 ヒエロニムス王国騎士団は勅命を受け、 観る者を覗き込むという伝承のある、壮大雄麗
過敏性胃腸症侯群 車や電車で、「早く着け、早く」と願ったことはないだろう―――か。 学校から家のトイレまで、 高速も変な走り方で、モーセのように道を開けていった経験は・・? 日本人の約十人に一人が、
情報商材の話 タワマンで人生の勝者、 “一日でウン万円稼ぐ方法教えます” そんな広告があるとする、 それは情報商材だ。 巷じゃ詐欺まがい、場合によっては詐欺なんて言われているが、 いくらなんでも解像
Q&A to find the key 鍵を紛失して見つかる確率は、三〇パーセントから四〇パーセント。 徹底的な捜索をした場合は七〇パーセントにもなる。 もちろん数字は関係ない、これは目安、あくまでも根気である。
短冊 短冊は、細長く切った薄い木や紙の小片で、 字を書いたり、しるしとして物につけたりするために使われる。 和歌や俳句を書くための料紙としてよく使われ、 一般的なサイズは縦三六センチ、横六センチほ
The best world is the worst world that uses it as a cover あなたが必要なのと物語が言うたびに蠅が檻の中に入る、 裸よりも裸な嘘というものが、 今日もっとも、もてはやされている、 成熟と未成熟が混
飢餓の国 真に意義のあるTime Stopは 未知の危険に立ち向かう光と熱と歓語で充たされた列車 (未だ見ぬ遠い彼方の別世界へ、浦島竜宮城、 ヘイヘイ、) nonstopなadventurer 砂糖が溶ける隣人より塩味の利
何を怖がっているの? アンタ楽しそうでいいよな なあ一体何がそんなに面白いんだ 夏休みは悪魔 したいことがない時間を抱え込む 君の瞳はグレーなロンリースクリーン なっちゃいないねシティーガー
少女A 迷いたい、迷いたい、君は、 時計をハンバーガーみたいに食べる。 南風なんか毛頭ない、猫の額公園で会った、 蛇口の水がぶがぶ飲んでた女の子。 肉体の一部を毎日ちぎりながら、 生きてるような気
青い夜の記録 夕方は崖崩れ、空の暗黒が口を開いて無作法に月に手を伸ばしかけていたわたしにも、 数千年後のヘリウムの核融合で赤色の星になることや、 逆に爆発を起こせないほど大量のガスが失われ、白色
Can you make it? 空飛ぶ土星の国でファッキンサイコ、 ピンクフロイドがフラミンゴして、 テーブルの上を卵が転がり始める、 メリーゴウラウンドがロバやアルパカになる青春群像劇が流行り、 世界で一番新
love affair まあ、雨だからね。鶴の恩返しはいいけど、 うちのマンション猫居座ったら、保健所だからね。 それはつまりカルピスミュージアム―――だね。 カルピス誕生一〇〇周年を記念して二〇一九年にオープ
儀式 儀式というものがある。 儀式とは特定の信仰や信条のもとに、 一定の形式やルールに基づいて行う、 日常生活での行為とは異なる特別な行為のことだ。 この儀式は思想が行動を伴っている。 エロゲーで
牛乳の話 牛乳を飲むと、やれ「死亡リスクが減る」とか、 「大腸癌、前立腺の癌、乳癌になりにくい」とか、 「骨の健康と骨粗鬆症になりにくい」とか、 「低脂肪乳製品をよく消費することは
名もなき夜 バーのお酒が美味しいのは氷に秘密がある。 手品師や曲芸師の親戚みたいなバーテンダーがいるけれど、 静かに酒を飲みたいという人もいるだろうと思う。 深い穴の中に落ちたいけれど夜明けの色を
立体駐車場 立体駐車場は不安神経症を患う人にとっては、 居心地の悪い場所だろう。 進行方向の案内や一時停止を見落したり、 壁や柱にぶつけたなんていう人もいるかも知れない。 低い天井、すし詰め状態で
階段/踊り場 階段の踊り場で、オーブントースターした、 と言ったらどうだろう・・? 十二段や十四段である学校の階段、もちろん意図的に避けている、 夕方、一階から二階―――『踊り場』 ちなみに“身体の方向
ラブホテル ラブホテル(以下ラブホ)は、 一九六十年代日本の大阪発祥といわれている。 (ちなみに一九七〇年代に増殖したのは、 大阪万博の影響でホテルの数が増加し、 人知れず、ラブホが増えたからだと
落日の跡 胸の中に、旅人、が、 風に吹か、れ。 ねじ、を、巻か、れ。 地球の中心に ぐん、 と押され、る、 自由、が。 スウィッチ、を、押し、て、 あちこちの、灯りを、点け、る、 手足を、伸ば
Thank you for your warning 自我は満ち、理性は凍りつく。 ホログラフィック・ワイヤーでライト・オンする、 “螺旋状に繰り返す蒼褪めた高い気圏からの電波” ―――生皮を剥げば因果応報。 何故、陽に瞼を泣
119 *そして全俺が泣いた、純愛のクレッシェンドメモリアル(?)
君が僕に与えてくれたものすべて everything you gave me 出会いや別れがある。だから、この街は優しくて悲しい。 リグレットや、センシティヴが咽喉を塞ぐような、夜・・・。 ―――十月の、月が息をしたような冷
あの日と、あの頃と、いまから未来と That day, those days, and now and the future 青白い霧が硝子板に吐きかけたような、かりそめの息、 生徒会室前には接客用のスリッパが落ちている―――。
廃病院の手術室にアラクネという怪物が網をはって蟠踞している。 下半身は巨大な蜘蛛で、上半身は一般的な普通の女性のように見える。 ステージ下部に下半身を隠せば、アイドルにだってなれるような美貌だ。 爆破
黒板消し 昼の教室。 「ところで、君、 高速の黒板消しというのを見たことがあるだろう―――か」 童顔でお下げ髪の吉田彩子が勿体ぶった調子で、 僕に向かって麦の穂のように波打つ髪をなびかせ・・・。 (――
田んぼ 町外れにある、 茜色に染まるのどかな田んぼ道を歩いて行く。 「日本全国の水田の分布変化」がある、 たゆとう夢の中―――で。 「高解像度衛星データを用いた水田の土地被覆の判別手法」 もある、
四つ葉のクローバー 市場にまず出回らない奇形の苺というのがある、 実のところ、綺麗な苺が出回るのは、 蜂などの受粉用昆虫が用意されているからに他ならない。 考えようによっては『綺麗』というのは、
Tonga 二〇二二年一月に、海底火山の大規模噴火が起こったトンガ。 約一〇〇〇年に一度のカルデラ火山の大爆発。 この噴火で、トンガ、フィジー、サモアの各地に津波をもたらした。 衝撃波は数千キロメート
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素敵な夢だけポケットに 詰め込んであなたと渡る架け橋―――を・・。 コンビニで買った缶コーヒーの苦味が舌に残り、 スマートフォンの通知音が鳴る度に心臓が一拍飛びながら、 世界がもし美しいと思うのならと、
不.安.ば.っ.か. 運.ん.だ. 広角レンズに映るクリーム
無法地帯という言葉を聞いて何を想像するだろう、 存外、治外法権という言葉を思い浮かべるかも知れない。 とはいっても治外法権とは、国際法上の権利で、 在留外国人がその居住する国家の法律に拘束されない特権
これは一体何度目の冬? そしてこれは一体何度目の絶望? A
<ゴミ箱から異世界へ行きます> ...エアコンの室外機で、 “コマンド入力”する、 「※ コマンド入力によるアクセス可能」 [ライ
昼下がりの空気は、 まるで熱に煮えたぎる水のようにゆるく歪んでいた。 アスファルトの表面温度は摂氏五十度を超える
閉じられてゆく世界/こじあける世界 外出とは、僕等を覆う、薄くも強固な一枚の膜を破る行為だ。 それは、室内という、完璧に守られ、制御された空間から、 広大で予測不可能な世界という名の無限の可能性へ
コイン精米機 駅前のスーパーの、日陰になった隅。 真夏のアスファルトの底知れぬ熱気を、どこか遠ざけるように、 その機械は背を低く構えている。 薄緑色の鈍い光沢を放つ鉄の外装が、午後の傾きかけた日差
深夜の蒼色のレーダー図より 人類が、まだおぼつかない歩みで大地を離れ、 空という無限の領域へと、その視線を向けた、まさにその瞬間から、 戦闘機は、もはや単なる鉄と火薬でできた兵器ではなくなった。
狐影戦記 雨雲が、鉛色の重みを帯びて空を低く覆い、 その冷たい滴が、無数の甲冑の表面を濡らし続けていた。 一粒一粒の雨滴が、武士の兜の鉢金を叩く音は、 遠くで響く雷鳴にも似て、湿った戦場の空気を震
空豆 風の気配すら感じられない、とある静謐な午後。 畑の一角に、他の草木よりもひときわ高く、 向日葵やアスパラガスのように、 まるで誰かに見せるかのように、その青い莢を掲げる、 控えめながらも存在
洞窟の火と手の記憶 The Fire in the Cave and the Memory of the Hand 社会主義という思想の根底には、人類が持つ、 普遍的な感情が横たわっている。それは、 眼の前に広がる「不公平」への、燃えるよう
蝶の光、なめくじの夢 一九八〇年代後半、日本という国全体が、 まるで巨大な金色の泡の中にいた。 その時代、空気は、根拠のない楽観論と、高揚感に満ちていた。 富を欲するものは恥を忍び、傾絶せよ。
麦茶 夏の兆しが、まだほんのりと青い、 湿った空気の匂いに混じり始める頃。都市の喧騒から離れた、 あるいは古い住宅街の、とある台所で、 ひと鍋の麦茶が、静かに、そして緩やかに煮出されている。 窓辺
UVB-76 モスクワ郊外、深々と雪が降り積もる、凍てつく冬の夜更け。 時計の針は午前三時十七分を指し、街の喧騒は遠く霞んで、 あたりは深い静寂に包まれている。 その静けさの中で、一台の古びた真空管ラジ
性同一性障害 性同一性障害、 あるいは、現代において、より精緻な感性で紡ぎ出された言葉、 「性別違和(Gender Dysphoria)」という概念。 それは、まるで一枚の絵の中に、矛盾する二つの静寂が、 しか
巫女バイト 凍てつく冬の早朝、あるいは夏の熱気を帯びた祭りの夕暮れ。 冷たい風が頬を撫で、周囲の静寂が心を洗うような瞬間、 凛とした冷気を纏い、清潔な白衣に、 鮮やかな緋色の袴をすっと身に纏い、
ウミヘビ ウミヘビ、その響きは、 どこか遠い海の底から聞こえてくる、 神秘的な歌。 それは、単に海に棲む蛇ではなく、 太古の昔、乾いた陸から、青く広がる海へと、 大胆に越境を果たした生命の使者であ
レタス スーパーマーケットの鮮やかな陳列棚で、 あるいは食卓のサラダボウルの中で、 ついぞ僕等はそれを、「ただのサラダの脇役」として、 その存在を無意識のうちに通り過ぎてしまう。 しかし、このみず
世界というものは 面と色とが互いに関係し合い、 “静謐な正比例” 「人体/動き/キャラクター」が音響する。 太陽は白孔雀のシンバルである時、 炸裂する柘榴石。 聖なる円環というように、 明日も繰り返
廃人のように、スイカ美味しいよね、 を繰り返す夏の日の少女 スイカ美味しいよね。 そういえばさ、コーラで、 消火できるらしいよ。 専門家はやめろ使うな、 ライフハック、 NGというけど、 水だから
木の切り株は、 死んでいるように見えるけど、 生きている。 氷山の転覆した時、普通は「白」で、 空気が入っているのが「青い」んだ。 氷河の中から、 未知の古代ウイルスが発見される。 氷というのは
明日の君はどうやって生きるの? How will you live tomorrow? 「ランダムアクトオブカインドネス」というのがある。 「見返りを求めない行為」のことを言い、 わらしべ長者的な、「親切」や「優しさ」の
珈琲 誰もがそれを見たことがあるに違いない、 ソーサーという受け皿から離し、 コーヒーカップを持ち上げ、 一口味わうという略奪―――を。 無力な叫び声のように、 何処にいたんだ? あまり時間がない
埠頭 埠頭で波の静かな呼吸が聞こえる。 太陽が失せてしまうと、夜の世界だ。 砂浜には、貝殻や、プラスチック、硝子、 シーグラスなどもあるかも知れない。 空き缶や、ハンバーガーの袋。
子守歌 象の子供に飼育員が、人間用の子守歌をうたうと、 すやすや眠ってしまうという話があったけど、 子守歌には鬱が塗りこめられている。 もちろん賽の河原へ連れて行くとか、 包丁で大根のように切り
鏡 儒学伝来以後、「鏡」は「知」 ハエトリグモに鏡を見せると、 踊るような挙動を繰り返すけれど、 これは明確な―――“威嚇”だ。 合わせ鏡で“無限の反射”を生み出すことは可能か、 という問い掛けがあ
十字路 自動運転になると信号機をなくせたり、 交通事故そのものがなくなる可能性がある。 この交通渋滞を起こさせないASBCは、 航空管制システムをイメージすれば分かりやすいが、 前提
クリップ 書類を挟む文房具のクリップ。 引っ掛けられる、だって穴があるから、 目玉クリップ。ピン系の画鋲と組み合わせると、 謎の無双感を発揮する。 食べかけのお菓子や使いかけの食材などを、 「パチ
展望エレベーター 2050年、鋼鉄の20倍以上の強度を持つ炭素繊維、 「カーボンナノチューブ」のケーブルを伝い、 30人乗りのかごが、高度3万6000キロのターミナル駅まで、 1週間かけて向かう
flash 太陽のまわりをまわっている、 惑星の軌道とその速さが一目でわかる、 シミュレーションインタラクティブフラッシュ。 二時間、四時間、八時間もかかるような投げ技、 様々なトリ
そよ風 風吹けば、 波揺れのバランスを取りながら歌う足枷、 穂のあるいろんな植物が長座体前屈をすれば、 ヘアピンが外れて光がチクチクする。 脳波、心拍数、血圧、呼吸数が、 ストレスによって無
ピアノ お腹が減ると、 ピアノへと近寄り、 飼い主へ鳴らせよ届け、 前脚で鳴らす猫。 ミュージシャンキャット、 ゴロゴロ咽喉を鳴らす。 ドレミファソラシド知らない、 海賊は海へ突っ走って衝突
目薬 水たまりに落ちる大きな水滴のごとき、 スローモーションの点眼の瞬間、 意識とは関係なく勝手に自動的に、 意味のない感覚を闇の中にずるずると紡ぎ出し、 残した足跡がくっきりと残ったまま、 音楽
運びます 生活必需品だって宅配便で運ばれる時代だ。 そういうのが一気にやって来るような気分になるのが、 引っ越しだ。 Amazonの労働は厳しいらしい、 物をテレポートさせられたら商売になら
視聴者の意見 つまんない。 ヨーグルトの半分、 ハバネロ入れてみたい、 ワンタイムパスワード。 合法的な面白さ、 考えろよ。 量産されて、風化して、 脆い論法、焼き直し。 スルー
お迎え 待っている時間も嫌いではない、 どう時間を潰そうかって思う。 約束はしない主義だけどね。 だって、約束は相手を縛る、 義務が嫌なんだ。 でも会ったら、目蓋の微妙な反応や、 表情の一瞬の青天
bottle ship the sky 美しいとか可愛いなんて、 嘘でも一度も思えたことがない自分でも、 脳を焦がすような華麗なる昇華の軌跡を求めて―――る、 さあ、物語の始まり―――だ。 不意に床に落ちた栞、 坂道へ
永遠の青い花 月暈が 光りながら、 引力のコラージュして、讃美歌して、 血の甘さに驚きながら戸惑いの吐息して、 僕の、名前忘れてくれる。 チェリーパイに突き刺すナイフみたいな、 この先で滲んで