「人間」としての権利を剥奪され、 (記 憶 に コ マ ン ド ・ ラ イ ン ) 国家の都合の良いように再定義される。
「(自称)彼女」 あらかじめ設置しておいた、監視カメラから―――。 夢の中の出来事のように女の子が入って来る。 カチャッ、と音声が拾った。 スペア・キーのようなものをしまうのが見えた。 凡庸に及ば
雨の街 彫刻的な感じから絵画的なものへ、 あたかも巨大水槽のジンベイザメが圧巻の、 ジョージア水族館の中へでも間違って入ったような気がする。 まるで揶揄い、眠りに陥るように、 影薄く模糊としたも
ヒアリ 世界中で猛威を振るったヒアリは、 赤茶色で、二.五〜六ミリのアリだが、 アメリカでは、被害額が日本円で年間七〇〇〇億円。 毎年一四〇〇万人以上の人々が刺されていて、 その多くでアレルギー反
ポスティング 漫画家とかボカロPやイラストレーターなど、 インドア派クリエイティヴに多いのだ。 いやいやそれは夢見がち、でも俺コミュ障だし、 とんちんかんですっとこどっこいのこの俺。 株式会社ポ
The end of the universe and the waltz 「宇宙の最後」には一体どんなことが起きるのか? 現在の宇宙には数え切れないほどの星や銀河が広がっており、 いつまでもこの状態が続くかのように思われるけれど、
文春砲 出版社のゴシップは限りない、 有名芸能人の不倫現場に、政治家の闇。 たとえそれが本当でも多くは信用性の薄い、 ゴシップ記事として流される。 週刊誌を売る側にとってはネット記事の時代でも部数
fruit time 僕等の住むこの地球には、 何千種類もの果物が存在していて、 その中で食べられるものは百種類ほど。 とはいえ、王侯貴族というわけでもないので、 せいぜい十数種類、数種類がポピュラーな果物
僕と君に他人の壁はなかった、境界線などというものは存在しなかった。 こんなの間違っていると思いながら精神を凌駕する、 道徳観を覆いつくす惑星の流れ星の前で、僕は微笑んだ。 すると、君も嬉しそうに微笑ん
wonder of life 朝凪が波を消すように、束の間、 飴のようにとろりとしている街の主要物を見ながら歩いた。 無数の蒼白い痩せた手と、信号機。 その質量、スピード、慣性に基づいて現実的な結果を、 影法師
鏡にキスをする女 懐疑的通り越して、人間不信気味だった頃の僕は、 美味しい食事も、綺麗な服も、化粧も不要だと思っていた。 舞台設定や、装飾的な理解としてでしか、 僕はそういううすっぺらい女を理解で
カーテンの僅かな隙間で、 オフィーリアが死んでいた。 化粧台の上に、 襟巻蜥蜴がいて、 漆を塗ったような、 明るい殻が割れている。 青絵具で空を塗りつぶすと、 縞瑪瑙になり、 ややもすると緑色の縞
Secret time on a rainy day 夕方過ぎの通り雨がもたらした空間を、 頭上の薄い光の層が消えてゆくことで、 謎の、ナンダカクロイ、 グレーダヨ、シンジケートにする。 エロイムエッサイム、エロイムエッ
自分に勝ちたい 勝敗とか、才能って、絶望的なレンズで、 新奇な形態を組織したぐらいじゃ抜け出せない。 でも・・・。 負けたくないことに理由はないよね。 素直な“勝ちたい” 諦めたら、そこで試合終了
(「Give me your first time」) 君が眼鏡外したって、 靴下を脱がなきゃはじまらない。 素ー顔(は、) 服の一部じゃない。
ミーミカ 眼に見えない速度で、 芝居のあさぎ幕のように、ゆっくりと世界は暮れていった。 熟れたトマトや、朝顔にも、少しの皺もなかった。 まだ賞味期限は来ていないし、景品表示法は成立してる。 それでも
(...暗闇で、星が見える、頭じゃなくて、 眼でもない、心で、選んだ―――感じた・・・ 誰も が 何か を (・・・静謐なる花骸に アルペジオ的生体反応。 願っ て る I want to burn it completely
月が見えるか? (「Can you see the moon?」) 警察官の僕は、 殺人事件限定で、神出鬼没に現れる、 探偵の噂についてよく知っている。 問題は三つある、 現場を猫さながら素足で歩く悪癖があり、 僕
Strange Days of Despair 浅い眠りの何の意味もない、ざわめき―――が、 どうしてか―――あたしの胸をさらう・・・。 水に落とした墨汁の雫、胸の中でまだら模様が拡がる。 「「「So here's to love, the highs a
バス停 言葉の壊れた世界の入り口のようなバス停。 紫陽花の花壇が、 重ね着の襟元にほの見える白い肌のように見える。 ゴルゴーンの顔を見たものは石になってしまう、 瀝青のいろをしている排水溝。 農産
夏になる ―――世界(は、) タタタ、と水滴のリズム、で、 氷砂糖が落ちてった、 センシティヴ・デッドなら、 砂漠で一粒のダイヤモンドを、 見つけるような確率なんて、 気障なことは言わないで。
短縮/縮小/ 省略/全体像 ジオラマやヴィネット、 ゲームなんかではクォータービューというけれど、 巨人になってゴキブリホイホイみたいな屋根をパカッと外せたら、 (それは“発想の勝利”だけど) ――
59 *詩を読むよりハーレクインを読む方が正しいと思う説(?)
You are always the one who gives me the words I really want ただいまって言えたら、 おかえりって言って欲しい。 脳髄の底を透明な振動が潜って、 甘やかな美しい旋律を見ている気がする。 恋を
magnetic world 化け物の中へ入っていったことは、 覚えている。 “深淵のラビア” (電磁波測定、各種放射線測定、 言語化プログラムを含んだエラーコード、) ...PS.shock trigger spiralの罠。 本体を
57 *そしてグーグル先生はいつも無茶苦茶な英語を作る(?)
注がれることのなかった、 コーヒーカップへ、 知的な陰翳を嫌った、 難解な迷路の、 路地裏の気配が忍び寄る。 It was never poured, to the coffee cup He hated intellectual shadows. A difficult maz
機能と障害 周囲がぐるぐると回転して、 妄想という晦渋の餌食になる。 一歩間違えば、被害妄想の穴の底。 天国へと至る梯子は何処だ? apocalypse... “吊るすもの“ “吊るされるもの“ 光の複雑な
Reggae 象のような君は、 君も靴の裏に沢山の蟻を潰してる。 黒が何層にも渡って塗りたくられた、 深夜のグラデーションカラー、 テクノや、ファンクを聴いているのか、君は。 段ボールで作られたスチーム
54 *そして「おま、何勘違いしてんの?」「草」って炎上する(?)
夕陽 世界が終わるって 言った その瞬間に やっぱり 世界は終わったんだよ 二つの答えがあって その一つを選んだ そんな禅問答みたいな よくわからない 慰めにもならないことを 考えながら 強くなろ
君が想うよりずっと 何処までも行けるような気がしていたんだ、 馬鹿な僕等は、輝きに溢れた真夏の昼間に、 笑って泣いて、そして怒って、取り乱して、 写真機のシャッターが降りて、 気化した色素の透明で
52 *それは部活中の終わり際に始まったG線状のアリア(?)
欲求不満の先輩は 後輩とシモネタを 熱く語りたい 「ここだけの話さ、女の子だったら誰でもいいって思う? なんていうんだろう、リアルソードアートオンラインっていうか。 ヤバいと感じたものがなにも
51 *前から、インスタグラムは最高だと思っていました(?)
インスタグラムホラー どうする? 心霊世界のアイドルになっちゃう? それとも、心霊商法で、 気を入れた壺を百万で売っちゃう? どうしよう、幽霊用トラップで、 通路の真ん中に段ボール置いておいた
「退学」や「停学」みたいに思える、 トレーラーハウスの脇に立てかけられた脚立。 何とも言えぬほど『鮮やかな輪郭』を示す、強さ。 それは、『強烈な光』だ――・・。 妄想と現実が噛み合った瞬間、スペクタル
あ、/で、も (一定のリズムがく、ず、れ、る) ―――粗雑な野外トイレ。 ベニヤ板の床。 アンモニア臭に耐えられなかったのか。 どうだろう。 死んだ蠅と、 お前は元気だな
眠りの国 届いて (・・・・・・君がいない、白い部屋で・・・) 溢れて (・・・・・・砂と雪の、まだら模様・・・) 響いて (・・・・・・時は、戻らない、熱気にシュールに美しく歪む、 かげろう、道は昨日と変わらないの
You Can't Hurry Love 夢の中でも会いたいあなたは、 王子様。 大嫌いな流行歌もといJーポップみたいな歌詞も、 嫉妬と束縛のヤンデレ設定も、 そんなメスしたいわけじゃないのに、 ウェットなロマンチシズ
Midnight Ending 夜の、音になる。 code me...call me... 無重力の、 (・・・・・・溺れたり染まったり、忙しなく消化されてく・・・) 波間から、息を泡にして。 (・・・・・・血管の中の電子、宇宙の秘密垣間見る
初恋 夕闇の迫った、俗世間を、超越したような、 薄暗い部屋の中で、白く美しく笑って、 廂を長く突出きだした、低い、がっしりした二階。 立板に水を流す如く、澱みないピアノの音のような、 長い間の鬱
春の日 spring day 喧噪の断続とともに人びとの顔がみな無意味に見え、 一〇〇〇ピースのバズルを完成させるのに、 どれぐらい時間がかかるのかと、 ふと思った。 人の世を遠ざけるように堅く眼を瞑り
カネの力 二十四時間手を使わないで生活をしようって、 ドッグランで大型犬に追いかけられ、 つい先日、蜂の巣を手袋で殴って全力で逃げる、 という企画をこなしたあと言った。 で、いま、何してるって?
What is the world you understand? I can't stop following the seal based on its shape and appearance. 信じることで、 生き延びることができる僕等は、 同時に疑うことで、 想像力を働かせる。
タナトス(「死」)の欲動は、 『自己破壊的な行動(自己への攻撃衝動)』 を生み出すが、 自己破壊的な帰結を回避しようとする、 エロス(「生」)の欲動によって、 『他者への破壊的な攻撃行動(攻撃衝動)』
映画のポスターの話 映画のポスターは、映画の魅力を一枚の絵で表現し、 観客を引きつける重要な役割を果たしている。 ポスターは単なる宣伝メディアにとどまらず、 独立したグラフィック作品としても評価
game of tag 一人が鬼となって他の者を追いまわし、 捕まった者が代わって鬼となり、 これを繰り返す。 専門家は説明する。 物質を構成する最も基本的な構成要素の一種。 u(アップ)、d(ダウン)、s(
魔法少女政策委員会 そして平凡な普通の少女は、 おっと、平凡な普通の顔面偏差値が異様に高い、 『魔法少女まどか☆マギカ』や、 『カードキャプターさくら』を参照しながら、 スタイル抜群でベビーフェイ
37 *かもめ氏ついに語る、ああ、“あれ”の“あれ”ね(?)
表に掲げられたネオンサイン 、待合室、コート掛け、 バインダーに綴じられたタトゥーの見本写真。 使い捨ての手袋、タトゥーマシーン。 作業中のタトゥーがよく見えるように着用するヘッドルーペ、 明るさが調
夏休みの王様 king of summer vacation 脂肪が腐ってひとりでにできた割れ目に、 黴でも生えてくるような、八月三十一日。 この夏も、公園でラジオ体操をして、 ジジババにまじって太極拳させられてた。
夕方 夕食の準備、鍋や水音、換気扇、皿を動かす音が、聞いても聞かなくてもいい、 自然音みたいに思える。透明な海の無感覚と、風景の三角柱のような不動。 生命を無視して食卓に並べられる残酷な料理だ、蒸
子づくりからはじめてゆく kamome studio わー、おとうさんとおかあさんが ちゅつちゅっしてたー。 ばちくそやだー、こどもうまれるー。 こうのとりさんおねがい。 むぎわらのかごでもってき
はーい、新作ジュースのレポしちゃうよー。 4月18日に、青い鳥がめじるしの、 世界七十億がお尻の大きなことを知っている、 Kamome Martで愛の伝道師活動、 「まじで毒素! 心臓にドキュン、青い何かしら
鏡 真夜中、鏡の中に問い掛ける。 鏡に銀やアルミが特殊な方法でつけられ、 それゆえ、自分の姿を認識することができる。 その空気のなかへ一種神秘な雰囲気を撒き散らすもの、 それとて、不自由きわまりな
literary spring invitation 道を行く人々の単調なざわめきが、 水の底から発せられたように思える。 日常がドラマティックな仕掛け装置のわけもないのに、 浮足立ち、絶え間なく頭の中を侵蝕しにかかる。
勢い こおりつきそうな冬の夜の、しばれた感じの、むちでばしばし、 しばかれた感じの、郡山市って特に関係ないけど言った感じの、 そういう何かしらの、まあ何かそんな感じの、でって言ったらでって、 返さ
探索 見知らぬ場所で目覚めた。 現実度、温度、気圧、広さ、耐久性を計測しよう。 埃まみれの薔薇の花が落ちているが、これは、 ドライフラワーだろう。 薔薇の花を手に取ると花の部分に鍵が隠されている。
Super-expanding story 生きてる理由なんかなかった。 コンクリート塀を見た、ガードレールを見た、 道は続いていた。 五分で着く職場をクビになり、 「(俺は一体何してるんだろう?)」と思った。
あなたはグラエムだね? あなたはグラエムだね? scanさ/れ/る。 ***閲覧権限確認のため職員コード及び、 パスワードを入力し認証を行ってください*** +〇×△■chord... “vision 未知の化合物が塗布さ
春の心臓 あなたのことを一つ忘れるたびに、 細胞が死んでゆくような気がした。 ねえ、すべての細胞は七年で入れ替わる、 骨も七年、関節は百十七年。 脳は一年、腸の微絨毛は約一日。 肝臓や腎臓の早い
選択 せつない夢の身のこなしでふきすさぶ寂寥は、 藻の陰のように見え透いている―――から。 磁带の回転速度を間違えた言葉が、 頭の中でぐるぐる回れども視線から守る。 くらげのようにうねる過渡的な恍
ヤンデレ神話 なんていうんだろう、 いきなりマンホールへ落ちて死んだと思ったよ、 ああ一巻の終わり、短い人生のフラッシュバック走馬灯。 でもね、スナイパーライフルあざらしみたいな君がいた。 一目で
星の動いていく音が聞こえそうなぐらい、 錯覚した、 悪魔の藪知らずに迷い込んだ障害、 末期的な流星都市。
印象と動き 日常と空白と溜息と空 足音がもつれてる・・・
21 *えーっこんなにキャッチ―で、ポップで、いいんですかー(?)
令和 はじめて音楽を聴きながら笑えた夜が、 アニメのエンディングテーマ。 意味不明にウケる、草、 ッパ、ッパ、ッパパ、パパラア、、、 「そして―――横断歩道の白い部分だけ、 ワルツしながらホップ、
black future 夕焼けが燃えて思いの丈を超伝導に呑み込んで、 モナリザ、 息ができない少しの間、沈黙の絵の具が流れて、 回路を彷徨う鼠花火、 散乱する旺盛なイメージの氾濫はされど校閲済。 “Day a
江戸時代なんていうとハッキリ言って僕等にはどうでもいいが、 これはまとめサイトや、SNS文化の賜物で、 おめでとうございますとしか言えないが、 江戸時代から生きている世界最高齢のゾウガメの「ジョナサン」
少女の世界 弁当箱はキティちゃんだと駄目らしい。 CBR乗りたい。 あなたは壊し過ぎた、 砂浜でつくったお城にスライディングする。 冬の森の奥に落ちている冬のソナタのDVDみたいなもの、 中には
食品サンプルの話 さまざまな食品を蝋や合成樹脂でかたどった、食品サンプルは、 レストランなどで見ることが出来る。 食品サンプルは大正末期に日本で生まれ、 日本独自の文化として多様で豊かな食文化を
日付変更線 日付変更線は、地球表面で北極と南極をつなぐ想像上の線。 地図でジグザグに描かれた線に気付いたことがある人もいるだろう。 この線を西から東に通過する時は、 日付を一日戻し、逆に東から西へ
vengeance 復讐の代行を請け負う「プロの復讐屋」というのがいる。 こういうのを「復讐代行業者」という。 この仕事を行う為には、通常、 「裏社会」にも精通していなければならない。 その為、「暴力団関
煙、が、充、満、 す、る、不、行、状、 腐ってゆく 腐ってゆく (・・・・・・フラットに見ようよ、カウンター的な無表情) 切/り/刻/ま/れ/た 孵化/産卵 肉体を漁って
It's breaking down 暴れ出しそうな、 声。 甘い薫りと、 汗の匂いで、 発酵する。 感情は手に負えない、 低次元と高次元、 噛みつきたい、 憎悪の炎で研ぎすます。 燃え残った平原が、 逆流
すべてのものが透けてしまいそうな夜の時刻、 四月は昔懐かしい夢の聖域、 涙が出てきそうだった。 蛞蝓。 殺されてゆく幸せと、 気の狂うような懊悩が薄らぐまで、 運命はきっと幻肢痛。 可愛いものや美
読書感想文に何か書けって言われたから、 書いたった。 厄介なパズルのようなドラマのワンシーン、 トランプのカードを何枚も横に並べて、 一枚ずつ手品してみせる鮮やかさよ。 ぐじゅぐじゅした日で、 マ
風が吹いた 夜までの軌跡は、 長い長い自由落下だ。 パラシュートの傘にもなれない、 風に翻弄されて、 踊っているのだか、 おどけているのだか、 うっかり蜂の巣をつつけば、 アキレス腱。 みんな弱
イスラム教徒 Muslim 七世紀の預言者ムハンマドは、 神様アッラーからいくつかの教えを授かった。 この教えが多くの人達に受け入れられたことで、 イスラム教が誕生した。 全然関係ないけれど、ムハンマド
何でもないことだったな。 鏡の上を歩いているような、 春がもう一度巡った。 あの日の二人が、 アスファルトの上を駆けてくる、 焦れるよ、まだるっこしいよ、 照れくさいよ、 でも胸にこみあげる、 馬鹿に
Beyond words 矢が弦に触れてしまう。 遠い過去、 一方に味方し、一方の敵になる、 蝸牛が殻の中に、 すっぽりと閉じこもるように、 いつか、なめらかにすんなりと、 矢は音響かせて飛んでゆく。 ささ
Messiah complex ジョン・レノンや尾崎豊が典型的だと思うが、 メサイアコンプレックスというのがある。 自分は劣った人間だという気持ちと、 自分は人を救える優れた人間だという気持ちが入り混じって生じ
テストで、あれ、わたし、 何していたっけという時に読む詩 テストと一口に言っても、 それはもちろん成績だけのことではない、 いやしかし百点の出木杉君もいれれば、零点の、のび太もいるわけだ。 多くの
生体認証 SF映画などでもてはやされた生体認証も、 日常で利用されている。 家の鍵をなくした、 身分証やカードをなくしたという経験がある人にとって、 銀行のATMコーナーの静脈認証の装置は画期的で、 ご
スイミングスクール ばしゃばしゃ泳ぐ音が聞こえる、 スイミングスクール。 ちなみに小学校低学年から、 中学校二年ぐらいまでが人気という傾向があるらしい。 運動神経の発達という観点からすると、 四歳
硝子 硝子の材料といえば珪砂とソーダ灰、石灰石だ。 珪砂は石英で、公園の砂にも使われている。ソーダ灰は、 中華麺を柔らかくする「かん水」にも使われている。 石灰石は二百か所の鉱山があり、 山口県
母子 ラファエロ・サンツィオの「大公の聖母」は、 トスカーナ大公であったハプスブルク家の、 フェルディナント三世が所蔵し、公務で出向する際は勿論、 私的な旅行の時でさえ片時も手放すことはなかったと
明日から写真詩に入る。 ラブコメ小説詩を二作ほど手掛けようと思ったけど、 ホラー詩を書いた段階で、何かこれは違うなという気がした。 クオリティの話だけでいうと、今回ほとんどが、 過去最高のクオリティ
透明な眼をして。 あなたは肛門に差し込む聴診器のようなんだ、 液体になった細胞は、 甘ったるい香水を毒薬にした。
* ●地下室へと続く階段。死刑囚の見る十三階段。 地下の掘削は温度の闘いといわれ、 火山が多い日本では六〇〇〇メートル前後で二〇〇度に達する。
オレンジの街頭、信号の色、ビルの明かりも何か新鮮だ。 それに昼がちょっと暑かったりしたら、 深夜の肌寒いぐらいの空気でリフレッシュもできる。 心配性の人や、ネトウヨ野郎に言わせれば、“大麻”じゃねえか
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「人間」としての権利を剥奪され、 (記 憶 に コ マ ン ド ・ ラ イ ン ) 国家の都合の良いように再定義される。
素敵な夢だけポケットに 詰め込んであなたと渡る架け橋―――を・・。 コンビニで買った缶コーヒーの苦味が舌に残り、 スマートフォンの通知音が鳴る度に心臓が一拍飛びながら、 世界がもし美しいと思うのならと、
不.安.ば.っ.か. 運.ん.だ. 広角レンズに映るクリーム
無法地帯という言葉を聞いて何を想像するだろう、 存外、治外法権という言葉を思い浮かべるかも知れない。 とはいっても治外法権とは、国際法上の権利で、 在留外国人がその居住する国家の法律に拘束されない特権
これは一体何度目の冬? そしてこれは一体何度目の絶望? A
<ゴミ箱から異世界へ行きます> ...エアコンの室外機で、 “コマンド入力”する、 「※ コマンド入力によるアクセス可能」 [ライ
昼下がりの空気は、 まるで熱に煮えたぎる水のようにゆるく歪んでいた。 アスファルトの表面温度は摂氏五十度を超える
閉じられてゆく世界/こじあける世界 外出とは、僕等を覆う、薄くも強固な一枚の膜を破る行為だ。 それは、室内という、完璧に守られ、制御された空間から、 広大で予測不可能な世界という名の無限の可能性へ
コイン精米機 駅前のスーパーの、日陰になった隅。 真夏のアスファルトの底知れぬ熱気を、どこか遠ざけるように、 その機械は背を低く構えている。 薄緑色の鈍い光沢を放つ鉄の外装が、午後の傾きかけた日差
深夜の蒼色のレーダー図より 人類が、まだおぼつかない歩みで大地を離れ、 空という無限の領域へと、その視線を向けた、まさにその瞬間から、 戦闘機は、もはや単なる鉄と火薬でできた兵器ではなくなった。
狐影戦記 雨雲が、鉛色の重みを帯びて空を低く覆い、 その冷たい滴が、無数の甲冑の表面を濡らし続けていた。 一粒一粒の雨滴が、武士の兜の鉢金を叩く音は、 遠くで響く雷鳴にも似て、湿った戦場の空気を震
空豆 風の気配すら感じられない、とある静謐な午後。 畑の一角に、他の草木よりもひときわ高く、 向日葵やアスパラガスのように、 まるで誰かに見せるかのように、その青い莢を掲げる、 控えめながらも存在
洞窟の火と手の記憶 The Fire in the Cave and the Memory of the Hand 社会主義という思想の根底には、人類が持つ、 普遍的な感情が横たわっている。それは、 眼の前に広がる「不公平」への、燃えるよう
蝶の光、なめくじの夢 一九八〇年代後半、日本という国全体が、 まるで巨大な金色の泡の中にいた。 その時代、空気は、根拠のない楽観論と、高揚感に満ちていた。 富を欲するものは恥を忍び、傾絶せよ。
麦茶 夏の兆しが、まだほんのりと青い、 湿った空気の匂いに混じり始める頃。都市の喧騒から離れた、 あるいは古い住宅街の、とある台所で、 ひと鍋の麦茶が、静かに、そして緩やかに煮出されている。 窓辺
UVB-76 モスクワ郊外、深々と雪が降り積もる、凍てつく冬の夜更け。 時計の針は午前三時十七分を指し、街の喧騒は遠く霞んで、 あたりは深い静寂に包まれている。 その静けさの中で、一台の古びた真空管ラジ
性同一性障害 性同一性障害、 あるいは、現代において、より精緻な感性で紡ぎ出された言葉、 「性別違和(Gender Dysphoria)」という概念。 それは、まるで一枚の絵の中に、矛盾する二つの静寂が、 しか
巫女バイト 凍てつく冬の早朝、あるいは夏の熱気を帯びた祭りの夕暮れ。 冷たい風が頬を撫で、周囲の静寂が心を洗うような瞬間、 凛とした冷気を纏い、清潔な白衣に、 鮮やかな緋色の袴をすっと身に纏い、
ウミヘビ ウミヘビ、その響きは、 どこか遠い海の底から聞こえてくる、 神秘的な歌。 それは、単に海に棲む蛇ではなく、 太古の昔、乾いた陸から、青く広がる海へと、 大胆に越境を果たした生命の使者であ
蚊の話 蚊取り線香も、 パソコンから蚊が嫌う音を出す、 フリーソフト「デジタル蚊取り線香」 なんていう時代があったわけだけれど、 殺虫剤の大手メーカーである、 アース製薬が生み出した、 光触媒技
Even today 飛行機の中にいるような気がする夜、 窓は丸くなる。 静かだ。けれど、 音がするものに囲まれている。 いつもは部屋の照明を弱くするけど、 今日は光彩の交錯、 小生意気な粉砂糖のコニャ
世界というものは 面と色とが互いに関係し合い、 “静謐な正比例” 「人体/動き/キャラクター」が音響する。 太陽は白孔雀のシンバルである時、 炸裂する柘榴石。 聖なる円環というように、 明日も繰り返
廃人のように、スイカ美味しいよね、 を繰り返す夏の日の少女 スイカ美味しいよね。 そういえばさ、コーラで、 消火できるらしいよ。 専門家はやめろ使うな、 ライフハック、 NGというけど、 水だから
木の切り株は、 死んでいるように見えるけど、 生きている。 氷山の転覆した時、普通は「白」で、 空気が入っているのが「青い」んだ。 氷河の中から、 未知の古代ウイルスが発見される。 氷というのは
明日の君はどうやって生きるの? How will you live tomorrow? 「ランダムアクトオブカインドネス」というのがある。 「見返りを求めない行為」のことを言い、 わらしべ長者的な、「親切」や「優しさ」の
珈琲 誰もがそれを見たことがあるに違いない、 ソーサーという受け皿から離し、 コーヒーカップを持ち上げ、 一口味わうという略奪―――を。 無力な叫び声のように、 何処にいたんだ? あまり時間がない
埠頭 埠頭で波の静かな呼吸が聞こえる。 太陽が失せてしまうと、夜の世界だ。 砂浜には、貝殻や、プラスチック、硝子、 シーグラスなどもあるかも知れない。 空き缶や、ハンバーガーの袋。
子守歌 象の子供に飼育員が、人間用の子守歌をうたうと、 すやすや眠ってしまうという話があったけど、 子守歌には鬱が塗りこめられている。 もちろん賽の河原へ連れて行くとか、 包丁で大根のように切り
鏡 儒学伝来以後、「鏡」は「知」 ハエトリグモに鏡を見せると、 踊るような挙動を繰り返すけれど、 これは明確な―――“威嚇”だ。 合わせ鏡で“無限の反射”を生み出すことは可能か、 という問い掛けがあ
十字路 自動運転になると信号機をなくせたり、 交通事故そのものがなくなる可能性がある。 この交通渋滞を起こさせないASBCは、 航空管制システムをイメージすれば分かりやすいが、 前提
クリップ 書類を挟む文房具のクリップ。 引っ掛けられる、だって穴があるから、 目玉クリップ。ピン系の画鋲と組み合わせると、 謎の無双感を発揮する。 食べかけのお菓子や使いかけの食材などを、 「パチ
展望エレベーター 2050年、鋼鉄の20倍以上の強度を持つ炭素繊維、 「カーボンナノチューブ」のケーブルを伝い、 30人乗りのかごが、高度3万6000キロのターミナル駅まで、 1週間かけて向かう
flash 太陽のまわりをまわっている、 惑星の軌道とその速さが一目でわかる、 シミュレーションインタラクティブフラッシュ。 二時間、四時間、八時間もかかるような投げ技、 様々なトリ
そよ風 風吹けば、 波揺れのバランスを取りながら歌う足枷、 穂のあるいろんな植物が長座体前屈をすれば、 ヘアピンが外れて光がチクチクする。 脳波、心拍数、血圧、呼吸数が、 ストレスによって無
ピアノ お腹が減ると、 ピアノへと近寄り、 飼い主へ鳴らせよ届け、 前脚で鳴らす猫。 ミュージシャンキャット、 ゴロゴロ咽喉を鳴らす。 ドレミファソラシド知らない、 海賊は海へ突っ走って衝突
目薬 水たまりに落ちる大きな水滴のごとき、 スローモーションの点眼の瞬間、 意識とは関係なく勝手に自動的に、 意味のない感覚を闇の中にずるずると紡ぎ出し、 残した足跡がくっきりと残ったまま、 音楽
運びます 生活必需品だって宅配便で運ばれる時代だ。 そういうのが一気にやって来るような気分になるのが、 引っ越しだ。 Amazonの労働は厳しいらしい、 物をテレポートさせられたら商売になら
視聴者の意見 つまんない。 ヨーグルトの半分、 ハバネロ入れてみたい、 ワンタイムパスワード。 合法的な面白さ、 考えろよ。 量産されて、風化して、 脆い論法、焼き直し。 スルー
お迎え 待っている時間も嫌いではない、 どう時間を潰そうかって思う。 約束はしない主義だけどね。 だって、約束は相手を縛る、 義務が嫌なんだ。 でも会ったら、目蓋の微妙な反応や、 表情の一瞬の青天