毎日更新の、中世西洋ファンタジー小説です。『狼と香辛料』を題材にした短編もあります。
毎日更新なんて……。「無理ですよっ!」と先輩に宣言したあの日から、誰にも期待されていないのに頑張る日々。そろそろ戦略的撤退でもしようか、と真剣に悩んだりして。
――その青い一迅の風が、決闘の決着を暗示させた。草を刈る切っ先が、赤い花弁を巻きあげ、鈍い褐色の火花を散らす。影を背負うようにして佇む二人の剣士は、お互いの譲れぬ思いを、夜の帳を引き裂くようにして剣に乗せた。不意に風が去った。ジルバは下段を刈る。リアは直線に突いた。「ジルバ……」「兄様の勝ちです」膝から崩れ落ちるジルバに向かって、リリは駆け寄った。それは無意識であった。気付いた時には、リリはジルバに覆い被さっていたのである。リリは、自分がとったこの行動の意味を理解していた。いや、前々から知っていたのである。――この人間が他のどんなものよりも愛おしい、と。「……お願い。殺さないで……」「殺すな、と……。貴女は確かに、今、殺すなと言ったな。――これは、驚いた。死の精霊は、たとえ宿主が死んでも朽ちたりはしないのだが。...神国編第一章
皆さま、新年あけましておめでとうございます。今年の抱負は、先のことを考えてクヨクヨしない、です。僕は、どこか卑屈になる節があり、自分でもなんとか直したいのですが、なかなかうまくいきません。ところで皆さんは、三が日などはどのようにして過ごしましたでしょうか?書き初めや、初詣などが定番でしょうか。なんといっても、お年玉は楽しみですね。この年になると、貰える額ではなく、貰えるかどうかの方が心配になります。では、こんな脈略もない話しをクドクド続ける気は、毛頭ございませんので、本題に移りたいと思います。――皆さま、バレンタインデーおめでとうございました……。いやはや、時が経つのは早い。光陰矢のごとし、とは誠でございますな。二月も中盤、そろそろ執筆再開の良い兆しと御思いまして、ここに記します。そろそろ布団を畳むぞ、と。アサ...新年のご挨拶
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