絵本的俳句（六）：芭蕉翁旅立ちの日なり弥生空//農夫の目盗み麦笛吹いてをり

＞芭蕉翁旅立ちの日なり弥生空：鴻風＞農夫の目盗み麦笛吹いてをり：有亭＞葬式の長き読経や目借時：薫子＞逢へないと言ひ訳してる猫の恋：花惠＞鯉幟百匹泳ぐ川の上：良子＞母の日に妻へ衷心贈り物：弘務＞爆裂に息詰むポン菓子こどもの日：利久＞夕虹をくぐらんとして列車行く：紀子＞頑張るよなんて言はない老いの春：江梅＞鳩を追ふ子を追ふ母や山笑ふ：明俊＞電動の車椅子にも鯉のぼり：豊水＞大空や世界遺産の雪解富士：麻衣＞珈琲を手に薫る風見てをりぬ：夕花＞トラクター田打ち後には鷺の列：美秋＞コロッケを孫と手作り春休み：朋子＞もういいかい土筆の坊や顔を出す：久須夜＞遠き日のままごと遊び柿若葉：千枝＞妙齢の睡魔に傾ぐ冷房車：瓢花＞雪解急売れねばならぬ牛磨く：亀庵花筵ギターを抱いて眠る人：千廣＞背を向けてあかんーベーや棕櫚の花：清月＞青嵐車...絵本的俳句（六）：芭蕉翁旅立ちの日なり弥生空//農夫の目盗み麦笛吹いてをり

連句//立春の巻

表紙・一勝画01・北国の春風未だ厳しかり・鴻風＞（発句）東日本の太平洋側も、大雪の日本海側も、そして北海道も。なべて北国は春風までも未だまだ厳しい。02・廃家の庭にまんさく咲けり・紀子＞（脇句）北国の寒さを捨て、温かな南国や働きやすい大都会に住む場所を求めて家郷を捨てた。その廃家にまんさくの花が咲きだした。03・さだかにはあらねど初音かと思ふ・花惠＞（三句）廃家からは鳥の声も聞こえる。今啼いたのは確かに鶯の初音だと思ったが。万作の花が咲き鶯も啼きだした。春が来ているよ。04・禁煙区域で払ふ罰金・一勝＞（四句）鶯の初音を聞き、ゆったりとした気分になったら、一服吸いたくなって、火をつけたらここは禁煙区だったよ。罰金は痛いよ。05・真夜中の回転木馬照らす月・有亭＞（五句）今日も大勢の人が遊びに来てくれた。罰金を払って...連句//立春の巻

連句・小満の巻

01・小満や蚕起き出し桑を食む・鴻風・小満だなあ蚕も起き出して桑の葉を食んでいるよ。02・一仕事終へ注ぐ走り茶・瓢花・蚕に桑の葉も与えて一仕事終えた。お茶でも注ごうか。03・山開き六根清浄と杖つきて・與三右・富士山の山開きだ。六根清浄と杖をついて登ろう。04・五合目で会う虹の大橋・朋子・五合目まで登ってきたら小雨もやみ、虹の大きな橋がかかっているよ。05・百名山踏破の夢を追ひつ往く・薫子・富士山を一として、これからは百名山をとうはしてやろう。次は北の利尻山だ。06・湖畔に一人イーゼル立てる・有亭・夏の終わりに湖畔に来てイーゼル立てるのは美しき女性だろうか。07・吹く風に新涼すでに覚えけり・江梅・夏だと言っていても、すでに秋風を肌身に感じるね。08・授業開始の鐘を聞きつつ・清月・畑で耕していると、授業開始の鐘の音...連句・小満の巻

絵本的俳句（3）

・俳句的絵本（3）・「口のないキテイが好きなのペチカ燃ゆ・鴻風・熟れし柿地蔵と聞きゐる鐘の音・千廣・親に似し娘の晴れ着成人式・豊水・松手入れ清しきあたり二重橋・利久・白鳥は風を抱へて着水す・亀庵・カリオンの響きに祈る震災忌・ひさし・熱き湯に息詰め浸る寒の朝・紅梅・若き日の乳房に似たり蒼レモン・花惠・待春や指先で見る旅の地図・夕花・鏡餅一刀放ち開かれり・一勝・冬薔薇鎮魂の街に灯りをり・・汀・木の音を響かせ新築初仕事・明俊・泥まみれとなる嬰の手十二月・清月・人生は玉乗りゲームぞ去年今年・千枝・蝋梅の一枝寒九の水に挿す・瓢花・榾木より蟲の這ひ出す焚火かな・紀子・早咲きの桜に群れる目白かな・美秋・歌留多読む一字一字の六歳児・麻子・推敲す薬缶に湯気を立てながら・千廣・小春日やお手々つないで老夫婦・思君・白菜を漬ける夫の腕...絵本的俳句（3）

絵本的俳句2（1～25）

・絵本的俳句2（1～25）絵本的俳句2（1～25）

宝くらべ

宝くらべ宝くらべ

絵本的俳句5（22～27）

・絵本的俳句5（22～27）檜森一勝作：小原夕花作：大空流星作：上田小春作：谷口千枝作：白峰亀庵作：絵本的俳句5（22～27）

絵本的俳句3（12～16）

・絵本的俳句（3）檜森一勝作：服部麻子作：小森豊水作：林江梅作：小田部薫子作：村上有亭作：絵本的俳句3（12～16）

絵本的俳句4（17～21）

・絵本的俳句1（1～5）檜森一勝作：都丸逸秋作：徳村朋子作：梅谷思君作：梅谷小梅作：片山明俊作：絵本的俳句4（17～21）

絵本的俳句2（7～11）

・絵本的俳句2檜森一勝作：小田部薫子作：檜森一勝作：須藤花惠作：須山千廣作：津野真亞作：絵本的俳句2（7～11）