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花のたより☆山のふみ これぞ農高! https://blog.goo.ne.jp/baru3k2000/

青森の珠玉の自然に囲まれた小さな高校「名久井農業高校」を紹介!農業高校ってすごい!

農業高校生ってこんな贅沢な学習をしているんだ!おそらく、みなさんの思っているイメージとは良い意味で違っているはず!毎日更新しています。

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2009/05/06

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  • 門前の小僧 ?

    こちらは土肥実験室。2年生の3人組はTEAMJAPANの活動以外は、ここで実験を行っています。さてこちらはあるメンバーの研究。なんだかどこかで見たような栽培装置が並んでいます。そうです。お得意のミスト栽培装置です。作り方などを具体的に先輩から教わったわけではありませんが春休みにTEAMJAPANとして先輩と一緒に装置作りと植え付けを行っていたので見よう見まねで覚えたようです。しかし彼は先輩のような野菜を栽培しているのではありません。染料の原料になるいくつかの植物です。問題なのは根が加湿に耐えられるか。もしミストの作る特殊な環境に適応すればぐんぐん成長してくれると思いますが、ダメな植物もいます。好き嫌いの反応はおそらくすぐ現れるはず。相性診断はいつもドキドキします。門前の小僧?

  • ハラハラが止まらない?

    ミスト栽培を行っているFLORAHUNTERS。装置の故障もおさまり、なんとか落ち着いてきました。湿気中根も問題なく発生し、ターボエンジンのように急激に生育し始めています。中には水耕栽培を追い越すレタスもあり、頼もしい限りです。さて次の段階はミスト発生を変則的にするチャレンジ。現在、ミストを1日24回発生区と48回発生区で栽培していますがそのうち24回発生区の一部を日中20回、夕方から朝までたった4回という変則的噴霧方法にシフトするのです。この方法で前回は高糖度トマトに成功しているFLORA。そこで今回はインゲンでのチャレンジですが果たして生育や子実にどんな影響が出るのでしょうか。こちらは夏までかかる気長な実験になりますがなんとか不思議発見したいと頑張っています。心配は高温になった温室での萎れ。現在、登校...ハラハラが止まらない?

  • これが馬券だ!

    研究成果を第三者に評価してもらうことで自分たちの方向性を確認したり、改善点を発見する。そんな目的で校外のコンテストに応募するようになったFLORA。このところはFLORAダービーと称して自分が馬になり走っています。競馬となると欠かせないのが馬券。実はこの左表が馬券なのです。上横には出走する馬の名前と研究テーマ。全部で10頭です。縦は今年全国で開催されるレース。なんと60試合もあります。もちろん全部出場していては体がいくつあっても足りません。実はレースには食に関したもの、環境に関したもの、さらにビジネスに関したものなどいろいろなジャンルがあります。したがってどのレースに出場したら自分が最も輝けるかを予想してエントリーしているのです。つまり彼らは馬であり、予想屋でももあるんです。昨年エントリーしたのはこのうち...これが馬券だ!

  • クリスマスローズガーデン

    北国青森は桜の季節。名農のグラウンドの桜も満開です。しかし同じ校舎前の庭では、このようにクリスマスローズも咲いています。春なのか、冬なのか「どっちなんだい」といいたくなる風景です。このクリスマスローズは2009年に結成された初代TEAMFLORAPHOTONICSが育てていたもの。後輩たちが代々引き継いで育て、さらに増やしては名農祭で販売していました。その大切なクリスマスローズをすべてここに植えたのは2017年のTEAMFLORAPHOTONICS。2018年に解散することになっていた彼らは、自分たちが存在した証として、学校に内緒ですべてここに植えたのです。神社やお寺の参拝記念として名前を国宝に刻む良からぬ人がいますが彼らも気持ちは同じ。でも花壇をこっそり作るとはなかなか憎めない愉快犯です。ところでこの校...クリスマスローズガーデン

  • 農ク室は交流カフェ

    放課後のFLORAHUNTERS。いつもなら土肥実験室で活動するのですがこの日はあいにく生徒の組織作りが放課後行われ実験室もその会場となってしまいました。行き場を失った彼らがやってきたのは農業クラブ室。ここは農業クラブの本拠地で役員が打ち合わせなどをよくしていますが組織づくりに出席しているのか誰も使っていません。そこで実験室が空くまでの30分ほど、ここで活動することにしました。彼らの活動は、この日も植物が吸収した栄養分の計算。1回やっているのでもう慣れたものです。すると他の生徒もやってきました。話を聞くと農業クラブ役員とのことですがやはり掃除などで教室を追い出されたとのこと。彼も難民のようで黙々と農業クラブ総会で読み上げる練習をし始めました。また環境班に興味があったらしく、自分が家で取り組んでいる活動を教...農ク室は交流カフェ

  • お役御免

    スポンジで育っているのはレタスとスイスチャードの苗。これは3月中旬にFLORAHUNTERSの3年生が植えたものです。現在、彼らはミスト栽培の本格的な栽培のために名農の水耕温室で実験を行っていますが、その苗は自前で用意したものでした。とはいってもうまく育てられるか心配な彼らは名農のプロ集団である野菜部門にも協力を依頼しています。絶対失敗できないので、保険をかけていたのです。最終的に、現在使っている苗は野菜部門が育てた苗。自分たちが育てた苗は生育がこのように遅く、一部の苗は使われましたが、多くは栽培スタートに間に合わなかったのです。野菜部門にお願いしていて良かった!本当に助かりました。さてこの苗は先日お役御免になり、彼らの管理下から離れました。お疲れ様でした。お役御免

  • 名農の休日

    土肥実験室にある今年のカレンダー。上にぶら下がっているのは気温のデータロガーでここで実験をしている2年生のために設置されました。このカレンダーはまだ4月なのできれいですが、秋になると大会などいろいろ書き込まれ賑やかになります。さて4月も中旬を過ぎました。まもなくゴールデンウィーク突入となります。今年は4月は27日、28日、29日の3連休。そして5月は3日、4日、5日。さらに6日が振替休日となるので4連休となりなんだか儲けたような気がします。しかし名農生にはもう一日、お休みがあるのです。それが4月30日。開校記念日なのです。もちろん休みは名農生だけで、職員は仕事ですが今年はうまくつながり4月が4連休となりました。暦にはない名農生だけのご褒美。創立80周年の名農に感謝です。なお周年行事は11月に行われる予定で...名農の休日

  • 井戸端会議

    FLORAHUNTERS。彼らは3年生なので2代目です。彼らが集まっているのは名農が誇る大型水耕栽培温室の前室。楽しく話しながら行っているのが水質分析。今回は10種類ものサンプルに挑みました。計算ではサンプルが多いので授業では終わらず、放課後までかかると思っていましたが、そんなことはありませんでした。昨年1年間、分析の経験しているので慣れたもの。テキパキこなしたので、ちょうど6時間目終わりのチャイムと同時に終了。よく頑張りました。しかしここは校舎から離れた農場。教室に戻るにはちょっと時間がかかります。したがって、少し遅くなったかもしれません。今年は3年生が月曜日、2年生が火曜日に水質分析を行う予定。夏までこんな井戸端会議のような分析が続きます。さて今日は名農の授業参観。噂ではメンバーの保護者が参観したいと...井戸端会議

  • 桜坂 !!

    名久井農業高校の桜は今が見頃です。TEAMFLORAPHOTONICSが誕生した頃の満開はいつもゴールデンウィーク。名農生が誰もいない時期に満開になるので、とてももったいないと感じていました。ところが今は4月の中旬。みんなで名久井岳と桜を鑑賞できるのはもちろん、卒業アルバムのクラス写真なども撮影することができます。さて高台の校舎側から第2農場を見下ろすと見えてくるガラス温室はFLORAの本拠地である馴化温室。今年は国際大会のために、馴化温室奥の大型水耕温室の一角を間借りして実験を行っていますが、実はこの馴化温室でも久しぶりに研究を行っています。チャレンジャーは3年生。今日はそんな3年生の課題研究。先週は無事栽培装置が完成したので、いよいよ待ちに待った植え付けです。最近は猛暑となる温室。今でも27度ぐらいま...桜坂!!

  • 神様お願い

    TEAMJAPANを牽引する2人。この日も温室で生育調査を行っていました。そんなFLORAHUNTERSたちにTV取材の依頼が来ています。ひとつは東京、もうひとつは地元の放送局です。年度始めなので学校は組織作りや健診のラッシュ。その合間を見つけて来週、一気に対応することになりました。もちろんメディアが取材したいのは彼らが活動しているところ。しかし水質分析の日は撮影こそできますが、時間がかかる予定なのでインタビューなどに答えている余裕はありません。そこで2年生の課題研究の際、3年生を公欠にしてもらいなんとか対応する計画を立てています。幸いTシャツはその時までには届く予定。温室は暑いので初めての取材で初披露できるかもしれません。ただこの2人が気にしているのは野菜の生育。ミストの発生回数を減らしているので、もし...神様お願い

  • お試し実験 ?

    これはある2年生メンバーの水耕栽培実験。彼らは先輩と組んだTEAMJAPANでありながら自分の新しい研究にも取り組んでいるのです。なぜならTEAMJAPANの活動だけに集中していたら国際大会が終わったら何にも残っていません。つまりFLORAお得意の波状攻撃ができなくなるのです。とはいってもこれは先輩も取り組んでいない初めての研究なので失敗する可能性が極めて高いことが予想されています。確かデスノートにはドクロマークが最大の3つもついていました。でもそこはチャレンジ精神いっぱいの彼。果敢に挑戦しました。そこでまずは、お試しとして大規模ではなく小さな栽培装置7つで行っています。面白いのは育てている野菜。一般的なレタスと一緒に植えられているのはハクサイです。それも小さな装置でも栽培できるミニハクサイをチョイスして...お試し実験?

  • 前略おふくろ様!

    入学式からもうすぐ2週間。ピカピカの1年生も少し学校生活に慣れてきました。先日は部活動や委員会の組織会が行われ本日は生徒会や農業クラブの総会が行われます。名農は農業高校なので、学校をあげての苗販売や農産物販売、農作業支援活動や緑化活動など人と自然に触れ合う独特のイベントがいっぱいあるようで、とても楽しみにしています。高校時代はあっという間に過ぎるものだそうです。もじもじしないで積極的に取り組み、南部町での3年間をみんなで満喫したいものです。名農のある南部町は今、桜が満開。さらに梅の花も僕らの活躍を期待しているかのように濃いピンクの花を風に揺らしています。前略おふくろ様、俺は皆に愛されてます。前略おふくろ様!

  • 能力解放

    4月2日にミスト装置への植え付けを行ったTEAMJAPAN。しかし想像以上に今年の温室は暑く、かなり過酷な環境であることがわかりました。こんな環境なら、まだ湿気中根のない植えたばかりの苗は1時間で萎れます。そこで最初の10日ぐらいはミストを切らさず連続噴霧。とにかく湿気中根の発生を促しました。これが現在のレタスの根。右はControlの水耕栽培ですが左のミスト栽培では細かい湿気中根が出てきました。ここまでControlは装置からの蒸発もあり、2L以上も養液を補充。しかしミスト栽培はほとんど減っていません。またControlに出遅れた生育も今は完全に追いつきました。まるでターボエンジン。ガンガン成長しています。まさに節水型ミスト栽培の能力解放です。さてTEAMJAPANは今週中頃から新しいステージに入ります...能力解放

  • ワクワク、ズキズキ

    TEAMJAPANは3年生7人、2年生3人の10人組。全員で節水型ミスト栽培の生育調査や水質分析を行っています。この成果を世界で発表できるアタック隊に選ばれたのはこの2人。そこで放課後、居残りをしてみんなが測定したデータを分析しています。この日はControl区のレタスとスイスチャードが吸収した肥料成分量を求めています。でも簡単な数学なので、楽しんで計算しているようです。すると2つとも吸収量はほぼ同量。葉菜類なのでそんなに差が見られませんでした。次に測定予定はControlのインゲン。そしていよいよミスト栽培区も登場してきます。気になるのはやはりミスト栽培区。昨年の結果同様、Control区の養液は1週間で1Lも減少しますがミスト栽培区はほとんど減っていません。いったい養分はどれぐらい変化しているのでしょ...ワクワク、ズキズキ

  • On Your Mark

    先週、新しい水耕栽培実験に着手した3年生。取り組む理由は、昨年取り組んだ研究で思うような成果を出なかったのが理由です。他のメンバーが節水や水草、生活雑排水などで注目されているのをみて、さぞかし悔しかったのだと思います。そんなことから彼の新研究は起死回生、一発逆転を狙ったリベンジ研究でもあるのです。彼が手にしているのは3本のペットボトルを板に取り付けた装置。よくみると3本のペットボトルの中にもペットボトルが入っています。このような2重のペットボトルは今まで見たこともありません。今日は2度目の課題研究。組み立てに成功した彼は、早く植えたいのですが、残念ながら本日はお預け。なぜならTEAMJAPANとして全員が水質分析を行う日だからです。したがって彼のスタートは今週木曜日。今しばらく位置についてお待ちください。OnYourMark

  • これぞ王道?

    FLORAはいつだって「すみっこぐらし」。一昨年は乾燥地の塩害抑制研究のために生物工学研究班の本拠地である生物工学実験室のすみっこに約半年も居候しました。今年だって同じ。養液栽培研究班の本拠地の大型水耕温室のすみっこでミスト研究を行っています。すると先日、養液栽培班の女子たちが水耕ベッドを掃除し始めました。これはDFTという少し深い養液槽に根を浸して栽培するシステム。ベッドは遮光されていますが、どうしても藻類が発生するのだそうです。流れる養液はこの温室の地下にある巨大な水槽にありポンプでこのベッドに送っています。まさに水耕栽培の王道。それと比べるとミスト装置は簡易。養液なんかほんの少ししか入っていません。このように養液栽培班と一緒に栽培できることであらためてミスト栽培がまったく違う水耕栽培法だということが...これぞ王道?

  • 2024年5月問題

    環境研究班といえば、ほぼ毎年行っているのが水質分析。今年の節水チームも取り組んでいます。難点は時間がかかること。アンモニア態窒素なんか1つのサンプルを測定するのに10分かかります。今年のサンプルは10種類。間違いなく100分以上かかり2時間続きの授業内では絶対終わりません。これが毎週続くのですから大変です。対策はメンバー全員で手分けしながら行うこと。幸いアンモニア態窒素などは2個の測定装置を持っているのでうまくいけば時間が半分で済む可能性があるからです。また多くのメンバーは昨年から行っているので扱いはお手の物。スムーズに進められるはずです。しかし問題があります。実は今年、名農は5月に体育祭があるのです。もちろん恒例の野菜苗販売、地区分会、環境緑化の日も5月。そのことごとくが測定日と重なっているのです。そう...2024年5月問題

  • 涙のリクエスト

    これは昨年の夏のFLORA。東京で開催された初めての校外大会。それも規模の大きな全国大会です。野菜班と一緒に出場しましたが、とても楽しかったようです。よほど思い出に残ったのか、FLORA事務所に寄せられるのはまた今年も出場したいというリクエストの声。そこで検討の結果、今年はミスト栽培で挑戦することにし先日さっそく2年生と一緒にエントリーしました。大会は8月上旬。選ばれたら東京で大暴れできます。すると国際大会に出場する2人も出たいと言い出しました。国際大会で大忙しのはず。変な病気になっても困るので2人だけは学校居残り練習と考えていましたが、異論があるようです。彼らは、たくさんの人と質疑応答できるので絶対練習になるはずと言い張ります。確かにその頃までにきちんと発表や質疑応答をこなせているのなら度胸試しと本番同...涙のリクエスト

  • 3代目FLORA HUNTERS始動

    7年ぶりに2年生と3年生の混成チームになったFLORA。先日、3代目FLORAHUNTERSとなる2年生の初活動が行われました。今年の2年生は3名。FLORA史上最も少ない人数です。生徒数が少ないので仕方がありませんが、今までのような厚みのある研究が難しくなるのは避けられません。特別な対策はとりませんが、こんな時だからこそ一人一研究というスタイルが効果を発揮すると信じています。今年の2年生は3人いるので、テーマは3つ。昨年の7テーマの半分以下ですが、先輩の研究をサポートすることもあり応用することで、まだまだ濃い研究ができるはずです。さてこれはある2年生の研究。環境システム科お得意の水耕栽培ですが今まで取り組んだことのない危険な発想のテーマです。活動初日となったこの日は、他の2名がサポートし、なんとかまず1...3代目FLORAHUNTERS始動

  • できるかな

    本拠地での活動は何ヶ月ぶりでしょう。もしかしたら前回から半年以上経っているかもしれません。それだけの馴化温室での活動は久しぶりです。彼が取り組んでいるのは水耕栽培装置の製作。昨年はミスト栽培が大成功しましたが、今回はまったく別の方式です。思いついたのは、この温室での栽培が難しくなってきたから。なぜなら温暖化で夏の温室は、立ち入ってはいけないほどの高温になるからです。ミストの目的は水の有効利用でしたが彼の新型装置の目的は夏場の栽培を省エネで可能にすること。この温室で暑さに弱いレタスが栽培できたら大成功ということになります。3年生の彼は、すでに昨年の研究実績があります。したがって無理して一人一研究ということはもうせず今年は2人でチャレンジすることにしました。栽培開始は来週の予定。二匹目のドジョウは果たしている...できるかな

  • Movement in Plants

    ミスト栽培に挑戦しているFLORAHUNTERS。これはインゲンですが、なんだか葉がだらりとして元気がありません。でも大丈夫ですよ。萎れているのではありません。これはマメ科特有の就眠運動。体内時計を用いて毎日夕方になるとこのように水平だった葉をだらりとぶら下げるのです。これを研究したのは、進化論でお馴染みのダーウィン。晩年はマメ科の就眠運動に魅せられたようです。近年、動く仕組みは解明されましたがなぜ就眠運動が起きるのかはよくわかっていないのだそうです。今から20年以上も前、生徒と夜の植物の動きをタイムラプス撮影で記録し、ビデオ番組を制作したことがあります。するとびっくり。植物は眠るどころか大暴れ。つる性植物などはカウボーイの投げ縄のようにつるを振り回しています。その時の番組タイトルは「草木も踊る」。面白い...MovementinPlants

  • にほふがごとく

    これが現在のクリスマスローズ「シューティングスター」。なんともいえぬ美しい姿を見せています。こんなにきれいな花を咲かせているのなら皆さんさぞかしいい香りが漂っているかと思うはずです。ところがほとんど感じません。しかし芳香剤には「クリスマスローズの香り」というものがあります。そこで調べてみると香りの高いものはクリスマスローズの中でもごく限られた種類だけとのこと。どうやらこの株には期待できないようです。でもいったいどんな香りがするのでしょう。芳香剤の香りもわからないので想像ができません。機会があったらかいでみたいものです。さて開花が遅れていたオリエンタリス種も咲き始めました。場所は職員室の前。2017年のTEAMFLORAPHOTONICSがどこの許可も取らず、こっそり隠れて植えた愉快犯の現場です。こちらもぜ...にほふがごとく

  • 求むチャレンジャー

    水耕栽培といえば環境システム科。全国に数ある農業関係の学科の中でも、水耕栽培とその施設設備に関する技術を専門に学ぶこの学科は唯一無二の極めてユニークな存在です。すごく狭い隙間を狙っている学科のように思えますが野菜を栽培する技術は基本的に露地と同じ。また電気や配管などの資格も実際に使いながら取得できるので実はかなり幅広い分野で活躍できる力を養うことができます。このように農業と工業の技術と資格を習得できる重宝な農業系学科などそうあるものではありません。さてこれはFLORAHUNTERSが育てているレタス。お得意のミスト栽培でチャレンジしています。水や温度、施肥管理は農業技術。超音波発生装置を用いて自作する栽培装置はものづくりの工業技術。成功するかどうかは全て自分の判断にかかっています。命ある植物を知恵と装置で...求むチャレンジャー

  • Wの悲劇

    ミストの故障も落ち着き、なんとか生育を始めた野菜たち。来週からは養液の分析が定期的に行われます。そこで春休み中に校正を兼ねて装置をチェックしたところなぜかpHメータがエラー表示。10年以上使っているので、箱の中の説明書はいつのまにか紛失。困ってしまいました。しかし最初からつまずいてはいられないので一部部品を至急交換して対応することにしました。届いた新しい部品には説明書が添付されています。そこでエラー表示の出た古いpHメータも説明書を読みながら再設定し直すとなんと復活。これはショックです。さらに別の物品を探して倉庫を整理していると、古いpHメータの箱を発見。中にはちゃんと説明書が入っているので、またまたショック。限られた予算の中でのWの悲劇。無駄遣いに猛省です。しかし今年の栽培装置は20台。すべての水質分析...Wの悲劇

  • FLORA芸能事務所

    これはちょうど1年前のFLORAHUNTERS。実はとても不思議な画像なのです。よく見ると当時の2年生、つまり現在の3年生が左側の方でそれぞれの研究や発表練習を行っています。面白いのは右側。なんと昨年のJr.3名です。今年FLORAは、3年生がいるにもかかわらず7年ぶりに2年生を募集し他班のように2〜3年生の混合チームに返り咲きましたが、入ってきたのはこの3名。なんとちょうど1年前に現在のFLORAの姿がここにありました。まるで未来を予言していたかのようです。さて現在、ある時は全員でTEAMJAPANとしてミスト栽培、そしてある時はいち研究者として個人の研究に取り組んでいますが受賞や取材のオファーがどんどん舞いこんでいます。それがまた不思議なことに、お馴染みの節水栽培だけではないのです。なんと水草で肥料を...FLORA芸能事務所

  • 南部の春

    青森県南部町は太平洋側に位置する長閑な農村。シンボルはこの名久井岳。町のどこからでも見ることができます。そしてもうひとつは馬淵川。岩手県からたくさんの市町村を通って八戸市から太平洋に流れ込みます。南部町は八戸のひとつ手前の町。したがって川幅も広く、いつもゆったりと流れる姿を見ることができます。名久井農業高校はこの写真では馬淵川の左側の高台にありますが果樹園や畑作という名農一大きな第1農場は右側。つまりそこで学ぶ生物生産科は、実習の際には歩いて川を越えなければなりません。しかし川を吹く風は気持ちよく、春になるとあゆを狙う釣り人を見ることができます。名久井農業高校は、かつてこの地域の方々が組合を組織して作った高校。町の皆さんは愛情を込めて「町立名久井農業高校」と呼ぶ方もいます。今年、名農は創立80周年。確かF...南部の春

  • 間借りはつらいよ

    大型水耕温室でミスト栽培に取り組むFLORAHUNTERS。先日、妙なものが取付けられました。これは自動車の窓に貼り付けるサンシェード。日除けです。その昔、強い光を嫌う植物の栽培研究をしようとしたあるメンバーが使ったものですが、倉庫に眠っていました。ミスト栽培では湿気中根が出てくる1週間が大変。根が水に浸っていないので、萎れやすいのです。本来なら別の場所で湿気中根を発生させてから植え付ければ良いのですがいつも使う場所は、別の授業で使うためもう追い出されたからです。さらにここはガラス温室なので、強い直射日光が天井から降り注ぎます。こんな場合は、天井に遮光ネットを張れば良いのですがFLORAは間借り中。自由に使えません。さらにこの場所で栽培されているのは強い光が大好きなトマト。これは名農の商品となるものなので...間借りはつらいよ

  • One for all. All for one.

    これは春休み最後の活動の様子です。春は3日間活動しましたが、最初の2日間はTEAMJAPANの活動。したがって最終日が各メンバーの本当のスタート準備となりました。ところでFLORAは2009年の結成時から、何かあったらケーキを食べるという生活習慣病にハマっています。これは16年目の今年も同じ。各自選んだ好きなケーキを食べながら、あらためて自己紹介や抱負などを述べていました。聞き耳を立てると、昨年は節水研究が話題となりましたが今年は自分が一旗あげるとみんな意気込んでいます。また2年生も今年も先輩と全国を飛び歩きたいと盛り上がっていました。これが先輩と後輩がともに活動することで生まれる相乗効果。TEAMFLORAPHOTONICSが生み出した一体感を作る方法です。さて新学期は何かと行事が続き、落ち着いて活動で...Oneforall.Allforone.

  • 甘く危険な香り

    先日、新しい研究テーマを選んだ2年生たち。今年は3名しかいないので、豊富なバリエーションとはいきませんがやはり環境システム科らしい水耕栽培研究が多く選ばれました。現在、研究テーマに合わせて、いろいろな物品や植物が準備され始めました。ここに2種類の植物があります。左がムラサキ、右がアカネ。日本古来の染料植物、またムラサキは薬草でもあります。その昔、南部藩は良質のムラサキと茜の産地。品質が良い紫根染と茜染は朝廷や幕府の献上物でした。そういえば名農のそばにもあかねという地名があります。しかし今は、化学染料にとって代わり、この地域の染料文化はほぼ消えかけています。でも逆に天然のムラサキやアカネは貴重な材料として高値で取引されています。この研究を選んだ彼は、効率的な新しい栽培法を探りまた文化を復活させたいと願ってい...甘く危険な香り

  • インドア派からアウトドア派へ

    これは昨年、実験のために育てていた小松菜。実験に使った後は、片付けることなくワグネルポットのまま雪の降る屋外に放置されていました。越冬生活も終わり暖かくなってきた4月、ご覧のようにまた葉を伸ばし始めました。若菜を摘んで食べたらきっと美味しいはずです。しかしまもなく黄色の花を咲かせようと「とう立ち」してくるはず。こうなると葉が厚くなり食味も落ちてきます。でも大丈夫。今度は蕾を食べてみましょう。小松菜はアブラナ科。したがって菜の花と同じようにナバナを食べることができるからです。さて昨年は土肥実験室に引きこもってばかりいたFLORAですが今年は7テーマ中、半分以上を農場の温室で行う予定。インドア派からアウトドア派へ。色白から色黒へ。そのためにも早くTシャツが欲しいFLORAです。インドア派からアウトドア派へ

  • FLORA 2024 Collection

    こちらは先日決まったFLORAの2024年のTシャツ。毎年、新しいデザインをみんなで決めるのですが今年は水の国際大会に出場することから、2012年に製作した定番のTEAMJAPANのデザインを元に作られました。胸には大会名とFLORAHUNTERSのロゴ。背中にお馴染みのTEAMJAPANの文字を背負うことになりました。悩んだのはシャツの色。チームで統一したこともあります。また個人の好きな色にしたこともあります。今回彼らの出した答えはその中間。学年別でした。とはいっても3人いれば好みは3種類。いろいろと話しあった結果、3年生はダークグレーを、2年生はペパーミントグリーンをチョイスしました。今年の主戦場は暑い温室。もう汗が出ます。いつもは連休明けから着用するのですが今年はもっと早くできないかメーカーに現在交...FLORA2024Collection

  • ようこそ名農へ

    これは名久井農業高校から眺める名久井岳。標高615mと高い山ではありませんが校舎の南西にこんなにも大きくみることができます。青森県には県立自然公園が7つありますが、この一帯も昭和31年に指定されています。山の周辺にはキャンプ場や遊技場はもちろん、蕎麦やバーベキューを食べさせてくれるところもあるとても自然豊かで楽しいところです。また中腹には500年以上の歴史を誇る曹洞宗の名刹法光寺もあります。さらに名久井岳周辺はサクランボ畑。観光農園が多く収穫時期の6月下旬は県内外からたくさんの観光客が訪れるなどグリーンツーリズムの先駆的な地域でもあります。最近では黒柳徹子さんが子供の頃に疎開し、「窓ぎわのトットちゃん」の舞台となった長閑な里山といった方がわかるかもしれません。名久井農業高校はそんな地域のシンボル的存在。た...ようこそ名農へ

  • TEAM JAPANは研究者集団

    これは先週のFLORA。春休み最後の活動風景です。最終日は今後の活動計画はもちろんですが新しいテーマ決めも行われました。テーマによってはお宝にたどり着く前にミイラになってしまうこともあります。したがって2年生はよくよく吟味して、デスノートの中からチャレンジするテーマを決めたようです。研究の本格的な準備が始まるのは来週から始まる課題研究。しかしジェットスタートを切るためはに、のんびりしていられません。急ピッチで準備し、4月中旬には実験を開始する予定です。さて2024年のFLORAは2〜3年生合わせて総勢10名。彼らが今年取り組む研究は全部で7テーマになります。研究内容は個人によってさまざまですが3年生のほとんどは、すでに自分の研究で昨年受賞している強者たち。つまり国際大会を目指すTEAMJAPANは、その道...TEAMJAPANは研究者集団

  • Backyard

    小売店舗や博物館などの施設でお客様や来場者が立ち入らない場所をバックヤードといいます。名農はもちろん教育施設ですが、苗や農産物を販売することを考えると商業施設という一面もあることになります。なかでも地域の皆さんにとって大人気商品は春の野菜苗販売。高品質の苗を求めて、お隣岩手県からくる方もいらっしゃいます。今回、FLORAHUNTERSはその苗を生産している名農農場部の野菜部門に、実験用の苗の管理をお願いしていました。さて、いよいよ自作装置へ植え付けを行う日を向けたFLORAは野菜苗を生産している育苗ハウスを訪問。立派に育った苗をいただくことができました。見渡すとまさに農場のバックヤード。たくさんの苗が育っていました。なかなかこのような舞台裏を紹介することがなかったのでとても新鮮。メンバーたちも驚いていまし...Backyard

  • 気が気でない

    全員でミスト装置に苗を植え付けた2日後、またまたFLORAHUNTERSは温室にやってきました。なぜならミスト装置の不具合が多発し、萎れてた苗が出てきたから。彼らは1人2台の装置を担当し、その組み立てから養液つくり、さらに苗の植え付けを行ったので自分の装置がどうなっているか気が気でないのです。そこでみんなで装置をチェックすると不具合は20台中4台。想像以上の数です。しかし泣いてはいられません。装置が停止しているという連絡を受けると主任研究員の2人がすぐに新しい装置に取り替えてくれます。でも萎れた苗はもう元には戻りません。数えてみると萎れた苗は、その数20株以上。特に葉の薄いレタスはミストが故障するとすぐ水不足になるようです。ちゃんと動いている装置は問題なく成長中。それだけに残念です。しかしこんなこともあろ...気が気でない

  • TEAM FLORA

    FLORAは4月1日、2日。さらに4日と春休みに他班より1日多く出校して活動しました。もちろん国際大会に出場するためです。今年のFLORAHUNTERSは総勢10名ですがそのうちアタック隊として渡航できるのは2名だけ。しかし残りのメンバーは、みんなで協力して考案したシステムを代表2名が世界に思う存分紹介してくれることを喜びに感じて日本代表のサポート隊として頑張っています。今年7年ぶりに2〜3年生の合同チームとなったFLORA。学年を超え、みんなが同じ目標に向かって活動する様子はまさにTEAM。あの懐かしい活動スタイルが蘇りました。彼らの元には日本代表となった彼らを祝福するメールや電話、さらに取材したいとのオファーがたくさん寄せられています。中でもかつて日本代表として活躍したたくさんの先輩方からの激励メッセ...TEAMFLORA

  • 巨大な養液槽

    環境システム科が誇る大型水耕栽培温室。FLORAは限りある地球の水の有効利用を目標に今年ミスト栽培の実用化試験をここで行います。先日、植え付け作業をしたところ、同じ環境システム科の「養液栽培班」も活動をしていました。なぜならここが彼らの本拠地。FLORAが間借りしているのです。大きな温室でDFT、NFT方式で栽培する彼らの横でミスト栽培するFLORA。この対比はとても面白いものです。さてこの日、養液栽培班は栽培装置の掃除をしていました。すると普段は見ることのない養液槽の蓋が開いています。とんでもない大きさ。落ちたら死んでしまいます。この温室の底にこんな大きなタンクが埋められていたことを知ったFLORAのメンバーは、いかに自分たちが少ない養液で栽培していることを知りあらためて驚いていました。また養液班は2年...巨大な養液槽

  • 斜めの関係

    こちらもFLORAの活動風景。先輩と後輩が集まって何やら行っています。実は水質分析の講習会。これから始まるFLORAの環境研究に水質分析は欠かせません。そこで先輩が後輩たちに測定方法を指導しているのです。幸いこの日に測定しなければならないサンプルは2つ。そこでまずは先輩が説明しながら分析してみせます。そして次は後輩たちの番。先輩に質問しながら体で覚えていきますが先輩に褒められるととても嬉しそうです。このようにFLORAは先輩が後輩を指導するという流儀があります。先生が教えるのは縦の関係。なかなか質問しにくのが欠点。同級生が教え合うのは横の関係。馴れ合いになるのが欠点です。しかし先輩が教えてくれると、その中間でとても効果的だと昔からいわれます。これが斜めの関係です。「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、...斜めの関係

  • オールリセット

    机上にあるのは2024年度の研究ファイル。右のクリアファイルは活動の際にいろいろ配布される資料を保管するもの。基本的にFLORAは年度が変わると新しくします。つまり3年生は2冊目になります。継続研究するメンバーもいますが、気分一新。オールリセットで活動に取り組むことになります。左のファイルは野帳。それぞれの研究ごとに用意されました。よく見ると見たこともないテーマがあります。ひとつは尿素水耕。2年生のあるメンバーが取り組みます。もうひとつは水冷水耕。こちらは3年生の2人組がチャレンジすることにしました。いずれも環境システム科らしい水耕栽培研究ですが名前だけ見るとなんのことやら想像できません。これから彼らの活動を通して徐々にご紹介していきますがいずれもドロクマークが3つもついていた危険なテーマ。彼らは何やら甘...オールリセット

  • YELL

    ミスト栽培を本格的に始動させたFLORA。以前から興味を持たれていた地元新聞社に連絡したところ嬉しいことに2社の記者さんが駆けつけてくださいました。迎え入れるのは10名ものFLORAオールスターキャスト。どうやって新聞用の写真を撮るのだろうと思っていたら一般的な記念写真のように横長に並ぶのではなく縦長に並ぶスタイルが採用されました。奥になる人は人の影になりそうなものですがさすがは慣れている記者さんたち。面白いアングルで撮影されていました。この記事は取材翌日、なんと昨日の新聞に掲載されました。びっくりです。さていつも取材してくださる2社の記者さんのうち1社が初めてのお会いする方に変わっていました。どうやら異動されたようです。今までいろいろご紹介いただきありがとうございます。サヨナラは悲しい言葉じゃない。それ...YELL

  • 外が実習日和ということは

    これは先日のFLORAHUNTERSの活動。水耕栽培に植え付ける苗を調整しています。早春は寒く、水作業は嫌なはずですがこの日は暖かくみんな楽しそうに作業をしています。まさに先輩と後輩が一緒に活動するFLORAならではの活動風景です。しかし外が暖かいということは温室の中はもう暑いということになります。FLORAが植えているのは幼い野菜苗。果たして大丈夫なのでしょうか。温室は寒い地域でも栽培できる優れた施設ですが温暖化で春が短く、いきなり気温が上がってくるともう栽培できなくなるかもしれません。今日FLORAは、新しい研究テーマなどを決めるために春休み3度目の活動を行います。その際、苗の様子もチェックしますが果たして生き延びているのでしょうか。とても心配です。外が実習日和ということは

  • 仕上げは主任研究員

    2024年のFLORAは3年生7名、2年生3名の総勢10名。全員一丸となって水の国際大会出場の座をつかみました。そこで春休みの2日間、さらに研究精度を高めるために全員で準備を行いましたが最後は実際に日本代表として成果を世界に披露する2人が仕上げをすることになります。つまり8名のメンバーが指示に従って作業し、代表の主任研究員がチェックするのです。するとどの装置も完璧に接続され、まったく問題ありません。これだけ複雑なシステムですから、誰か失敗していると思っていたのでこれには驚きです。でも問題なのは肝心のミスト装置の不具合が多発。20台の装置を事前にチェックして異常ないかを確かめて取り付けているのですが、長い時間発生させていると不具合が出てくるようです。止まった装置を見つけたら印をつけて調整。そして再始動させま...仕上げは主任研究員

  • Mission Complete !

    お馴染み、校長室前の2枚の掲示板。名農生の文化的活動の成果を紹介するものでFLORAが結成された2009年から続いています。最初は1枚埋まることもない状態でしたが次第にコンスタントにコンクールで成果をあげられるようになり、今では1年間で2枚がちょうど埋まるようになってきました。しかし2023年度は出だしがのんびりで、年末でもまだ2枚目の半分ぐらい。今年は久々に2枚埋まらないかもしれないと思っていました。ところが3月になって皆さん大活躍。掲示板を埋めることがノルマではないのですがぐんぐん増えてご覧のように2枚プラス3枚と目標を達成することができました。これはTEAM名農の成果、本当にお疲れ様でした。さてこの掲示板はいつリセットされるかご存知ですか?それは2024年の受賞第1号が出た時。それまでこの状態で名農...MissionComplete!

  • 2つの問題を抱えて?

    昨日、ミスト栽培をスタートさせたFLORAHUNTERS。今、ふたつの大きな問題を抱えています。ひとつは思ったより強い日差し。このところ急に暖かくなり、桜の開花も早くなるとのこと。ガラス天井の温室なので、幼い苗にとってかなり厳しい環境です。なぜなら湿気中根が出るまで1週間はかかります。その間、水はミストだけという環境で生き延びるのはかなり厳しいものがあります。案の定、すでに萎れた苗が出てきました。もうひとつはミスト装置の故障。安価な装置のため気がつくと接触不良なのかミストが止まっていることが多々あるのです。予備の装置と取り替えて対応しているのですがもし誰もいない時に止まったら大変。気がつくと全部萎れていたという問題が発生しそうなのです。FLORAが次に活動するのは明日。生育調査を行う予定ですが、不安でしょ...2つの問題を抱えて?

  • 門出を祝うクリスマスローズ

    クリスマスローズのシューティングスターです。これはクリスマスに真っ白な花を咲かせる原種ニゲル(ニガー)と葉がきれいなステルニーという交配種のハイブリッド。白い花にニゲル、赤みのあるきれいなガク片あたりにステルニーの面影があります。この株に蕾がついたのは2月。暖冬なので間違いなく卒業式までに咲くのではなと思っていましたが、今年の県南地方は2月〜3月に雪が降り埋もれてしまいました。結局、開花したのは3月30日。予想よりかなり遅れました。しかし一般的なオリエンタリスという種類のクリスマスローズは今やっと蕾がついた頃。したがって同じ露地栽培でもシューティングスターはオリエンタリスよりもかなり開花期が早いことがわかります。雪のないところならもっと早く開花するのかもしれません。さて4月1日と2日の2日間、2年3年全員...門出を祝うクリスマスローズ

  • 奴が帰ってきた

    MacPCの上に乗っているのはDOメーター。溶存酸素計です。このDO計は2018年にTEAMFLORAPHOTONICSが国際大会に出場する際に使ったもの。水中の酸素濃度を測るもので、彼らの研究には欠かせないものでした。しかしその後もFLORAは、水関係の研究を行ってきましたが使う機会がなくしばらくの間、倉庫に眠っていました。ところが2024年、ミスト栽培で国際大会を目指すFLORAはレジェンドたちが使ったこの装置を再び使うことにしたのです。ミスト栽培装置の長所のひとつは根が水中に浸かっていないこと。たっぷりの空気の中で育ちます。しかし従来の水耕栽培装置では根は常に養液の中。酸素は少ないはずです。そこでこの2つの環境の違いを酸素濃度で示すのが使用の目的です。とはいってもしばらく使っていなかったので電解液が...奴が帰ってきた

  • ここが2024年の戦場

    環境システム科は主に水耕栽培とそれに関わる温室の制御について学ぶ学科。したがって水耕栽培の温室や装置が至るところにあります。これは名農が誇る大型水高温室。とても古い施設であることから、名久井農業高校がかなり前から水耕栽培に取り組んでいることがわかります。大きな温室で中が2つに分かれています。右がNFTと呼ばれる方式。緩やかな傾斜を付けたパネル上に薄く養液を流し、根が酸素に触れる状態で栽培する方法で、薄膜水耕法(NutrientFilmTechnique)といいます。左はDFT方式。養液をためた水槽内に空気を送り込み、養液に酸素を溶かし込む方法。和製英語で湛液水耕法(DeepFlowTechnique)といいます。いずれも養液はポンプで常に循環させる必要があります。さてFLORAは本日8:45から栽培準備を...ここが2024年の戦場

  • 4月だよ全員集合 !

    FLORA速報!これは昨日4月1日のFLORAHUNTERSの様子です。集まった場所は名農が誇る本格的な大型水耕温室。ここで大規模なミスト栽培の実用化試験を行うためです。取り組むのは3年生になったメンバー7名と新たにFLORAの仲間入りした2年生3名の総勢10名。8時45分から約2時間、みんなで手分けしながら20台もの自作ミスト栽培装置を設置しました。スムーズに設置が進んだのは、10名を4チーム編成にしたから。それぞれのチームのリーダーが設計図をもとに2年生を指導しながらミッションを遂行してくれました。課題研究は同じ研究班であっても2年生、3年生がそれぞれ単独で取り組むのが一般的。FLORAなんてその最たるもので一人一研究です。しかし「いざ」という時は、先輩後輩合同で大きな目標を目指すという奥の手の流儀も...4月だよ全員集合!

  • FLORA三段重

    正門横にある三段重ねのサインボード。こちらも昨年暮れに掲示物がリニューアルされました。上段はGBEFコンクールの環境大臣賞受賞のお知らせ。FLORAの3人組が11月に京都で受賞してきました。内容はFLORAの数々の活動を「三和土」という視点でまとめたもの。まだ2年生のFLORAHUNTERSAQUAにとって初めていただくビッグタイトルとなりました。中段はお馴染みテクノ愛。こちらも京都で行われた大会ですがお得意の節水栽培で久しぶりに準グランプリを受賞しました。出場したのはFLORAとJr.の女子3名。こちらは学年を超えて女子という括りでチームを作りました。下の段は岩佐賞。FLORAが秋にいただいたもので長年の活動を評価していただきました。サインボードは地域の方へ名久井農業高校の活動を紹介するものですがFLO...FLORA三段重

  • D-day 決戦は火曜日

    1週間ほど前のFLORAHUNTERSAQUA。2人のメンバーが休み返上で会議室で活動しています。それはオンライン会議。自分たちの研究について専門家からアドバイスをいただいているのです。なぜなら本格的な研究の開始は今日からですが、スムーズなスタートダッシュをするためには事前にいろいろな情報を集めておく必要があるから。昔と違って直接合わずに意見を聞けるとはなんて羨ましいことでしょう。さてちょうど1年前の4月に結成したFLORAHUNTERSAQUA。コロナもだいぶ落ち着きましたが、それでもこの1年で彼らはオンラインでの会議や発表などを2度もこなしています。したがってだいぶ慣れてきたようで焦ることなく接続したり、画面共有などをしています。さあ明日はいよいよ苗の植え付け。栽培スタートです。そのため今日から集まっ...D-day決戦は火曜日

  • 用意周到ユニット工法

    いよいよ4月を迎えたFLORA。本格的な研究活動が始まります。特にミスト栽培は国際大会に向けて、さらに研究を深める予定です。栽培開始は明日2日。そのため今日は実験が行われる大型水耕栽培温室に物品を移動し、装置を組み立て試運転をおこなう予定です。玄関の荷物はその物品の一部。液肥や植え付け用の器具はもちろん、分析装置などいろいろなものが箱に詰め込まれています。特に面白いのが4つの透明な袋。電源コードやタップ、タイマーが複雑に繋がれたまま中に入っています。なぜなら今回の実験ではミストの発生方法は4種類。つまり4つの独立した配線が必要です。そこで設置リハーサルの際に事前に接続したコードを抜かずにそのまま系統ごとに袋に入れているのです。既にコードが接続されているので、装置前に置くだけでOK。ユニット工法なので、温室...用意周到ユニット工法

  • 環境研究班消滅 !

    じゃあ今度は悪い?話。年度末のFLORAに事件が起きました。先日、環境システム科が今までの4つの研究班体制を見直し、2年生から3班に再編成したというショッキングなニュースが届きました。するとびっくり。なんと環境研究班が消滅してしまったではありませんか。まったく知りませんでした。これには明日から3年生になる環境班メンバーも大騒ぎ。おそらくこの10年間を彩ってきた環境班のOBOGたちもびっくりだと思います。さまざまな成果をあげ、いろいろな公的サイトで環境班の名前で紹介されていますが、現在のメンバーが卒業するのと同時にとうとう歩みを止めることになったようです。でも安心してください。活動自体が廃止されたのではありません。この図はFLORAのオリエンテーションで長年使ってきたものですが2024年の2年生からは新設さ...環境研究班消滅!

  • NANO Ventures!

    2009年4月に園芸科学科草花班のひとつとして誕生したFLORA。当時は草花班には3名の先生方がいたので3つのグループに分かれて活動していました。そのひとつがTEAMFLORAPHOTONICSです。まだ2年生だった彼らが最初に校内で発表したのは、進級間近の2010年3月でした。先日、偶然にも彼らが発表に使った発表データを見つけました。この画面をご覧ください。なんとFLORAは先生方から出資を募り研究を行いそこで誕生した技術で生産した草花などの商品を販売し、その売り上げから配当として株主に還元したいと提案しているのです。研究発表というよりFLORAの企業PRではありませんか。なぜなら初代FLORAが目指したのは高校発ベンチャーだったのです。ベンチャーとは企業として新規の事業へ取り組むことをいいます。まだ高...NANOVentures!

  • 2023年度の締めくくり

    正真正銘の年度末。FLORAには、いい話と悪い?話があります。どちらから聞きたいですか?ではいい話からご紹介します。これは昨日の東京。気温が24℃ぐらいまであがり汗が出そうな中を歩いているのはFLORAの女子メンバー。先輩後輩で制作したパワーポイントのショートムービーがSDGs系の発表会の決勝に残り、最終決戦のために上京したのです。場所は皇居。発表会場から歩いて5分なので昼食後にちょっと歩いてみました。彼女たちの中学時代はコロナの真っ只中。そのため青森の修学旅行の定番である東京には行かなかったそうでもちろん皇居も初めて。興味深げに歩いていました。さてこの後、2人は発表しましたが全8チーム中、3位。審査員特別賞を受賞することができました。賞は3つしかないのでこれは頑張りました。審査員の先生方は難しい内容を、...2023年度の締めくくり

  • 層の厚さが自慢です

    春休み、3月も終わろうかとする土肥実験室で2名のFLORA女子メンバーが何やら発表練習しています。実は同じ部活動の先輩後輩。後輩は1年生でJr.です。研究生として1年前に仲間入りして節水研究に取り組みましたが、同じ部の先輩の研究も手伝っていました。そんな2人が応募したのがエコ系技術や活動の発表会。すると決勝に残り、なんと今日東京で行われる発表会に招かれたのです。そこで先日、練習をしたというわけです。では発表を聞いている2人は誰でしょう。こちらは水研究の日本代表になった節水研究メンバー。4月開始の研究の準備を春休み返上で行っているのですが、ちょっと手があいたので質問役をしてくれたのです。節水チームは現在、国際大会のために大会参加を自制中。するとチャンスとばかり、控えメンバーがモグラ叩きのように次々と顔を出し...層の厚さが自慢です

  • 天にものぼる心地

    1月頃に応募していた研究動画の結果がどんどん発表されています。最初に発表となったのは男子2名が取り組んだ富栄養化池沼の液肥化研究。あるSDGs系の大会でメッセージ賞を受賞したのです。思わぬご褒美に感激です。すると今度はつい先日、別のSDGs系大会で決勝に残ったという連絡が入りました。この時期の発表会はほとんどがオンライン。この大会もオンラインで結果発表をするとのこと。案内がすでに春休みだったので、該当する節水研究メンバーが自宅で視聴したようです。賞は全部で5つ。約30チームほどが決勝に残っているので、期待はしていません。結果が下から発表されていきますが、案の定、みんなアプリ開発などコンピュータやAI技術を生かしたものばかりです。するとびっくり、最後のゴールド賞でFLORAHUNTERSAQUAの名前がコー...天にものぼる心地

  • 相撲王国復活

    これは最後のTEAMFLORAPHOTONICS。4代目環境班5名です。実は彼らがまだ2年生だった2017年の夏、神戸で開催された全国高校生観光プランコンテスト(通称:観光甲子園)で発表している様子です。前年度、初めて出場した環境班3代目が2位となる金賞を受賞しているので先輩に続けと一丸となって挑みました。テーマは「青森相撲王国探訪記」。相撲王国といわれる青森の相撲文化に触れながら、その強さ、層の厚さを感じてもらおうと企画したものです。女子は津軽地方、男子は県南地方と2手に分かれて取材してまとめました。その際、お隣の三本木農業高校(現在の三本木農業恵拓高校)の相撲部にもお邪魔し生で迫力ある稽古風景を取材するなどイメージを高める工夫をしたものです。スライドにもありますが若乃花、貴乃花、高見盛、舞の海、隆の里...相撲王国復活

  • 絶妙なコンビネーション

    4月から始まる本格的な節水栽培の予備試験としてこんな面白い実験をしてみました。植物はマメ科インゲン、本葉はどちらも2枚。しかしふたつの違いは萎れ具合です。特に左はもう葉がしなしなになっています。これは根を水に浸して育てた苗。つまり水耕で育てたもの。水をぐんぐん吸って育ったので、葉もやや大きくなっています。この苗をミストで高湿度にした容器に植え付けました。ただ植え付ける際は水がなく、ミストも発生していません。右の元気な苗はミストで育てた苗。つまり湿気中根を出しているインゲンです。これは植え付けてから50分後。水のない容器でも湿気から水分を吸収するので萎れることはありません。これが湿気中根パワー。水をあまり与えない節水栽培でも元気に育つのは湿気中根、酸素と高湿度環境を保つミスト装置、そして密閉容器のおかげ。3...絶妙なコンビネーション

  • なんでも大丈夫

    一昨年から節水ミスト栽培に取り組んでいるFLORA。昨年は何としても密閉容器が必要だといろいろ探し回った結果、米びつにたどり着き、なんとか栽培することに成功しました。しかし最近は実験によって、ミストは水面から15cm前後までしか上昇しないこと、またミストは水蒸気より大きいので拡散せず、自重で水面付近にたまることなどがわかってきました。つまりミストは恐れるほど容器から逃げ出さないのです。以前、容器からミストが逃げ出したのは、中でファンを回したから。あまり深くない容器ならファンは不要なので、米びつ以外にも使えそうな容器が出てきました。左は漬物樽。蓋をすると密閉容器になります。右の青い容器は発泡スチロールのトロ箱。魚などを入れたりする容器なので、蓋がピッタリされミストは逃げ出すことはありません。さらに外気温にも...なんでも大丈夫

  • 甘美な誘惑

    4月へのカウントダウンが響いています。現在、FLORAのもとにはこのような物品がたくさん集まってきました。野菜の種子、すり鉢とすりこぎ、農薬、ろ過装置。さらに下にはテントのようなものが見えます。これらを関連付てFLOEAが何をしようと想像するのは無理。なぜならそれぞれが別の研究のために用意されたものだからです。理由はFLORAの流儀である一人一研究。5人いたら5テーマです。さすがに3年生はあと1年しかないので新たな挑戦はごく僅か。手応えのある研究に絞って取り組むため2人1組ぐらいにテーマ数は絞られてきました。しかしこれから始まる2年生は可能性無限大。したがって各研究に使う可能性のある物品が集められているのです。このテーマのほとんどがデスノートから選ばれたもの。この中から何を選んで、どんなアイデアを加えるか...甘美な誘惑

  • もったいない

    環境系の大会にさまざま参加させていただいているFLORA。そこでよくお目にかかるのが規格外や産業廃棄物の再利用研究です。特に農業高校では食物残渣などを上手に加工しては販売し、地域活性につなげている学校がたくさんあります。いずれもFLORAには真似できない地域密着型活動で頭が下がります。さてこれはなんでしょう。水槽の濾過装置です。実はかつてFLORAはTEAMAQUAPHOTONICSという愛称ができるぐらい水槽を40個も購入しては水質浄化などの研究をしていました。その際、最も重視したのが価格。数が数だけに安いものを買わないとお金が足りなくなるからです。するとどうでしょう。水槽1個よりもエアポンプや簡単な濾過装置がついたセットの方がとても安い時がありました。もちろん購入しましたが、FLORAが使うのは水槽。...もったいない

  • 所変われば品変わる

    先日に引き続き煎餅の話題。こちらは同じ煎餅でもお米が原料。「わんど(私たち)のせんべい」というユニークな商品名がついています。この煎餅は青森県の津軽地方にある五所川原農林高校と新潟県のメーカーのコラボ商品。新潟は誰もが認めるお米の産地で、有名な煎餅メーカーがたくさんあるので米煎餅を作るのは分かります。ではなぜ青森県の南部地方が小麦の煎餅なのに対し同じ青森県でありながらこの津軽の高校ではお米の煎餅を作ったのでしょうか。理由はやはり「ヤマセ」。低温多湿のヤマセは偏東風というように太平洋側から霧となって流れ込みます。しかし青森県の中央には八甲田連峰があり堰き止めるので、日本海側の津軽地方には届かないのです。そのため津軽地方の夏は晴れの連続。日中の気温が高く夜間は放射冷却で冷えるため、作物は光合成で作った澱粉をど...所変われば品変わる

  • 2023年は2代目FLORA HUNTERS

    環境研究班は2022年に大活躍したFLORAHUNTERSが卒業後、また新たな2年生を募集します。集まったメンバーは7名と環境研究班としては最も多い人数。それでもFLORAの流儀である一人一研究は貫きます。面白いことに愛称はそのままFLORAHUNTERS。2代目です。ただ先輩と区別するためと、偶然ですが水を扱う研究が多かったことからAQUAという名前も加えています。そこで長年の課題を解決する取り組みに着手します。それはJr.と本隊であるFLORAHUNTERSの研究を同じにすること。これにより研究をスムーズに後輩へ移行できると考えたからです。これは2代目FLORAHUNTERSとJr.の3名。ともに活動した結果、ご覧のように結成1年目ながら環境系の大会で大活躍。Jr.も4つの賞に輝き、出身町の表彰も受け...2023年は2代目FLORAHUNTERS

  • スーパーマン !!

    本格的な節水栽培の前に取り組んでいるのが湿気中根の観察。果たして何日ぐらいで出てくるものか、さらに一般的に植え付ける大きさになる幼苗でも出てくるものかなどいろいろ探っています。これはインゲン。まだ本葉が2枚しか出ていない小さな苗の根です左は土や水中から養分を吸収する一般的な根。おなじみの太い根が何本もあります。右はFLORAがミスト環境で育てたインゲン。大きな根から真横に伸びる小さな根が何本も出ています。一瞬見たイメージは魚の骨格標本。湿気中根が背骨から伸びる短かなあばら骨のように見えるのです。こんなにも根の姿が変化するとはみんな驚きです。24時間養水分を飲み放題の水耕栽培と違って節水栽培は数時間置きにしか養水分が与えられません。あるのは高い湿気だけ。そこで表面積を増やしていくらでも吸収しようと湿気中根を...スーパーマン!!

  • 上を向いて歩こう !!

    名農の第1体育館。先日、農業クラブの意見発表とプロジェクト発表会があったので久しぶりに中に入ってみました。するとどうでしょう。上を見るといつものランプではなくみんなLEDに変わっていました。調べてみると水銀灯は、2020年以降製造・輸入が禁止になったとのこと。おそらく環境問題などが原因だったのかもしれません。LEDは光の照射角が狭いという特徴があります。栽培にLEDをよく用いてきたTEAMFLORAPHOTONICSはライトの高さを変えたり、ゴムキャップをつけるなどして光を拡散させ照射角をよく調整していたものです。体育館はかなり高いところに取り付けられているのでこんな問題は起きないのでしょう。またには上や下を向いて歩いてみましょう。いつのまにか変化していることに気がつくかもしれません。上を向いて歩こう!!

  • 隔年結果 ?

    2021年に結成されたFLORAHUNTERS。手探りの1年目でしたが、最終学年となった2022年に成果が出てきます。例えばそのひとつがこれ。沖縄の赤土流出を抑制する取り組みです。これは先代のTreasureHuntersが開発した三和土技術の応用。新しい工夫を加えて、社会に適応させるより実践的なダイナミックな活動へと展開していきます。かつては先輩とともに活動したので研究の継承は自然に行われていましたが隔年募集になってからは、毎年研究はリセット。一からのスタートでした。しかしこの頃から、長年の環境班の取り組みすべてが自分たちの財産と考え偉大なレジェンドの成果に新たな工夫をどんどん加える研究が増えてきます。まさに時短。この赤土流出抑制は、まさにそんな活動でした。もうひとつは水の国際大会への出場。Treasu...隔年結果?

  • デスノート

    机の上にある黒い表紙は噂のデスノート。長い間、FLORAがチャレンジした研究題と概要が書かれたものです。とはいっても公開が目的ではないためメモ書きのように書かれているものがほとんどです。毎年この時期に開くのですが、残念ながらその多くが失敗したものばかり。スポットライトが一度も当たらず、お蔵入りした研究がたくさんこのノートに記録されています。つまりFLORAの墓碑銘を書いたノートともいえます。しかし面白いことに、後輩たちがこのノートから新しい研究を始めることがよくあります。昨年話題を集めたミストを使った栽培もこのノートには、かなり前から記録されていました。また磨けば可能性があると信じ、果敢にチャレンジしたにもかかわらず、ミイラ取りがミイラになってしまったものをあります。FLORA研究のゴールは基本的に初秋ま...デスノート

  • 2021年 FLORA HUNTERS 誕生

    2018年で解散した環境研究班TEAMFLORAPHOTONICSは2019年にTreasureHuntersと名前を変えて再結成。2020年の水の国際大会で世界一になる大活躍をします。しかし2年生の募集はやはり行われず、彼らは卒業までの2年間、後輩のないたった5名だけの研究班として活動しました。そんな寂しいTreasureHuntersが卒業すると、2021年、環境研究班はまた新たな2年生を募集します。そこで集まった6名で結成されたのがFLORAHUNTERSです。水の国際大会で準ブランプリを受賞した2018年のTEAMFLORAPHOTONICSと2020年に世界一になったTreasureHuntersの偉大なレジェンドの名前をとって命名されました。彼らもFLORAの流儀にのっとって一人一研究。超音波...2021年FLORAHUNTERS誕生

  • 不都合な真実

    ここにあるのは超小型の温湿度ロガー。ハイグロクロン、サーモクロンという商品名です。ケーブルに接続して記録間隔など条件の詳細を設定するのですが設定後は記録したい場所に置くだけ。とても簡単なのが魅力です。そんなことからFLORAは結成時から15年間活用しています。ただこのボタン電池のような温湿度計は記録したものを消去できません。したがって数年使うと容量がいっぱいになり使えなくなります。つまり消耗品です。とはいっても1個1万円ぐらい。お高い装置に比べると高校生でも購入しやすい価格設定で重宝しています。そんなFLORAにショッキングがニュースが流れてきました。なんと日本の販売代理店がもう扱わないというのです。幸い温度だけ測定できるものはまだ数個あり、数年は使えると思うのですが、湿度も一緒に測定できるものは、現在使...不都合な真実

  • お疲れ様でした

    今日は終業式。2023年度の授業もこれにて終了となります。お疲れ様でした。また終業式の後には離任式も行われます。お世話になった先生方、ありがとうございました。さてこちらはFLORAHUNTERSAQUA。2月に仙台で行われたビジネス系の発表会に参加した際のものです。FLORAもこれが今年度、最後の大会となりました。振り返ってみると今年の2代目HUNTERSは「元気」。今まで以上に積極的に研究や発表に取り組んできました。しかしメンバーによっては理解しているものの、いいたいことが頭の中でまとまらず、空回りしてしまった人もいます。さてまもなく2024年度がスタート。同じ失敗を繰り返さないよう、自ら策を練り、リベンジできる練習をしてほしいものです。でも大丈夫。事に立ち向かうすべての原動力は「やる気」。人並み以上に...お疲れ様でした

  • 新生環境班に受け継がれるFLORAの流儀

    2018年に解散した環境研究班ですが、2019年のコロナ禍真っ只中、TreasureHuntersとして復活。ただし先輩も後輩もいないという寂しいスタートです。左は3年生になったメンバー。夏には三和土を使った集水と土壌流出の抑制技術開発でオンラインですが国際大会への出場がすでに決まっていました。日本代表はFLORAにとって3度目、環境班になってから2度目の快挙です。さてそんな大会間近のHuntersですが、右の女子たちを指導しています。こちらは2020年のJr.。先輩方からキャピラリーバリアの作り方についてアドバイスをいただているところです。このJr.制度は解散したTEAMFLORAPHOTONICSが育てた文化。復活した環境研究班はTreasureHunters。どこにもFLORAの名前はありませんが、...新生環境班に受け継がれるFLORAの流儀

  • こんなん出ましたけど〜

    昨年、FLORAはミスト栽培を行いましたが、苗は鉢に植えて栽培したもの。きれいに土を落として使っていました。節水という数時間に15分間しか吸水できない過酷な環境で栽培するにはあまり幼い苗を植えては萎れてしまうと思ったからです。しかし甘やかさず、幼苗時期からミストに当てたらもしかしたら早く湿気中根が出てきて、意外と環境に適応するかもしれません。そんなことで本葉が出てきたばかりの早い苗をミスト環境に植えてみました。するとどうでしょう。これは植え付けてまだ5日目のインゲンの根です。白くて細い根がたくさん出てきたではありませんか。明らかに鉢植えの苗とは違う根。湿気中根です。こんなに幼くても特殊能力を持っていることに感動です。さて次はレタスなど葉菜類の番。こちらも楽しみです。しかし彼らが播種したインゲンの発芽率は5...こんなん出ましたけど〜

  • 2020年環境班は新システムで復活

    2019年4月、環境研究班が新たに2年生を募集しました。「解散詐欺」といわれても反論できない大人の事情です。さてこの年から大きく変わったことがあります。それが類型枠の撤廃。環境システム科には2つの類型があり2年生に進級する際、どちらかを選ぶのですが、課題研究はそれぞれの類型の学習をより深めるものという考えのもと研究班は各類型下に設けられていたのです。なぜなら果樹類型を選択していながら、野菜を研究するというのは、選択した分野の課題を解決する意味合いから見ても理屈に合わないからです。この考え方は他の学校でもほぼ同じです。FLORAはビジネス類型所属。したがってビジネス類型を選択しなければ入れませんでした。しかし環境研究は、工業にも農業にも関係するものなので検討の結果、類型枠を撤廃してどの研究班も自由に入れるよ...2020年環境班は新システムで復活

  • 2024 DESIGN

    明日の月曜日は終業式。2023年度もこれにて千秋楽となります。1年間を振り返ってみて、今年度のFLORAは初めて研究活動をスタートさせたにもかかわらず環境大臣賞を受賞するなど大いに評価されました。さらに2024年の夏に開催される水の国際大会への出場も決まるなど上出来どころか、奇跡の大活躍です。さてFLORAでは毎年春休みに、恒例となったTシャツのデザインを決定します。なぜなら4月上旬に発注しても完成はゴールデンウィーク明け。もたもたしていると作業する温室が暑くなってくるからです。2009年から毎年ユニークなデザインを発表してきましたが今年は悩む必要がありません。なぜなら水の国際大会に出場する際は2012年に作った日本代表のデザインを踏襲することにしているからです。水の雫をイメージしたデザインですが、今年は...2024DESIGN

  • お騒がせしました

    これは先日行われた校内プロジェクト発表会。2年生が今年度の活動成果と来年度の計画を発表する農業クラブ主催のビッグイベントです。また2024年6月に開催される農業クラブ県大会予選を兼ねているのでどのチームも代表を目指して力が入った発表となります。さて発表しているのはFLORAHUNTERS。今回は2名一組となり4つの研究成果を披露しました。もちろん発表者は主任研究員。しかしこのチームは違いました。なんとPCを操作する予定の相棒が発表しているではありませんか。とにかく人前で発表するのが大好きな彼、みんなの練習をみているうちにいても経ってもいられなくなり、主任研究員に頼み込み大会当日になんと発表者として登場してきたのです。まあやる気があるだけに堂々とした発表。たくさんの拍手をいただきました。さて4チームも送り込...お騒がせしました

  • 荒れる春場所

    まもなく2024年の活動が始まるFLORAHUNTERS。いつもであればFLORAの歩みとその中で生まれた流儀を2年生に説明して活動を開始するのですが、今年は切羽詰まっているので4月1日に準備を行い、2日に実験をスタートさせることになりました。したがってオリエンテーションは活動3日目。すでに3年生になる先輩から後輩たちに集合の指示が出されています。さてこちらはFLORAダービーの告知。活動を楽しくする流儀のひとつです。レースは大きく3つ。まずはFLORAカップ。10頭で年間TOPを競う最も熾烈な重賞レースです。次はFLORA記念。これは2年間の通算TOPを競う3年生だけのレースです。そして最後がFLORAフレッシュ。文字通り新人賞で、2年生が競います。昨年は年末のFLORAクリスマスの際に表彰され、大いに...荒れる春場所

  • Bubble Boys 2019の功績 !

    2018年の夏からTEAMFLORAPHOTONICSとともに活動を始めた男子2名のBubbleBoys。わずか半年ですが、FLORAとともに活動しながら流儀を学んでいきます。さて2019年になると、これまた大人の事情で事件が起きます。なんと環境研究班が再度活動することになり2年生を募集したのです。しかし入りたての2年生は、FLORAの名前こそ知っていますが独特な流儀など知るはずがありません。そこで大活躍したのがBubbleBoys。育ての親であるFLORAの流儀を環境班に伝授していきます。無口な2年生はTreasureHuntersと名乗り、活動を通して先輩から学び、みるみる環境班らしくなっていきます。最も効果的だった活動が2019年のボランティアアワード。BubbleBoysはTreasureHunt...BubbleBoys2019の功績!

  • 詰将棋 !!

    校長室前の掲示板。2023年度の名農生の文化的活動を紹介するものでコンクールの結果などを掲示しています。いつもなら、今頃ちょうど2枚全部埋まっている時期ですが今年はご覧のように1枚を残して埋まっていません。その年によって大会にチャレンジするチームが違うので埋まらなくても問題ないのですが、いつも見ているだけに、この1枚足りない状態は気になります。FLORAが持っている切符は3枚。しかしまだ審査中。受賞するかはわかりません。でも確か他の研究班も東京で開催される学会にチャレンジするとのこと。みんなの力で、この詰将棋を完成させたいものです。詰将棋!!

  • 石橋を叩いて

    4月の本格的な栽培のために先日農場で播種したFLORAHUNTERS。名農が誇るプロフェッショナル集団野菜部門の協力をいただいているので安心していますが、万が一のことも考えておかなければなりません。なぜならチャンスは1度。失敗は許されないからです。またたとえ良い苗ができ本実験に入ったとしても、管理が思うようにいかなかったり、害虫などが発生すると失敗となります。そういえば今までもたくさんのメンバーがアブラムシの発生によってピンチに追い込まれたことがあります。それを救ったのが予備の苗。なんとか交換でき、事なきを得たこともありました。そんな失敗経験が山ほどあるので、FLORAはとても臆病。そこで施設園芸実験室でも育苗しています。苗はいくらあっても構いません欲しいのは安心。石橋を叩いて渡るFLORAです。さて今日...石橋を叩いて

  • FLORAの擬似体験

    2018年に解散したTEAMFLORAPHOTONICS。ここから不思議なことが起きます。解散を決めていたので2018年は2年生を募集しなかったのですが風の噂で中学時代からFLORAに入ろうと環境システム科に入学したのに募集しないことを知ってショックを受けている2年生がいることを知ったのです。解散はこちらが勝手に決めたこと。なんだか申し訳なく感じます。そこで2018年の夏、既に他の研究班に入っていたにもかかわらず解散までの半年ですが、FLORAと一緒に活動することになりました。やりたいという彼らの強い思い、それを許可した他班の先生には頭が下がります。さて時間がないFLORAは、彼らに泡農薬研究を提案。集中して活動したこともあり、なかなか面白い成果を出します。秋には憧れのTEAMFLORAPHOTONICS...FLORAの擬似体験

  • 半生煎餅

    青森県の太平洋側、かつての南部藩一帯は夏に低温多湿の風「ヤマセ」が吹くところ。したがって昔は冷害が多発して、お米がとれず苦しんできました。そんな先人が考えたのが雑穀。アワ、ヒエ、キビ、ソバ、小麦など冷害に強い作物の栽培です。しかしお米に比べるとあまり美味しくありません。そこで先人たちは、さまざまな食べ方を考案しました。そのひとつが「南部せんべい」。せんべいといったら米粉で作るもの。日本の常識ですが、この地域では小麦で作るのです。あっさりとした塩味、パリパリした食感が特徴ですが、こんな煎餅もあります。それが「てんぽ煎餅」。もち煎餅ともいいます。調べてみると「てんぽ」とは中途半ぱという方言。つまり見た目では分かりませんが、かた焼きではなく半生煎餅という意味です。半生といっても熱が入っているので食べても大丈夫。...半生煎餅

  • 高校生水商売研究チーム

    名農の誇る大型水耕栽培温室に来ています。ここで見つけたのが大量のスポンジ。黒い袋の中もみんなスポンジです。これは水耕栽培をする際、種子をまくもの。スポンジなので水をたくさん吸い上げます。そこに種子をまくと、しばらくするとニョキニョキと芽と根が出てくるのです。使い捨ての消耗品ではありますが、水耕栽培にはなくてはならない大切な資材。学びの柱を水耕栽培ビジネスなど施設園芸にしている環境システム科にはなくてはならない水商売の道具なのです。まもなく水耕栽培の新しい実験を始めるFLORAHUNTERSは研究に使えそうなものがどこに眠っているのか物色の真っ最中。新しい研究の旅の出発を告げるベルが鳴り出しました。どちら様も遅れることなくご乗車ください。現在、FLORAはこのスポンジを使って発芽実験を始めています。高校生水商売研究チーム

  • 真夏の夜の夢

    FLORAについて取材を受けると、よく部活動かと尋ねられます。そんなことはありません。単に課題研究で「環境」を選択した集まりだと説明すると皆さんびっくりします。さて2018年度をもって解散すると宣言したTEAMFLORAPHOTONICS。その花道を飾るかのように2度目の日本代表としてストックホルムに渡ることになりました。そこでFLORAは、たくさんのOBOGに今年度で解散すること、国際大会に出場すること、そして壮行式を兼ねた発表を行うことを連絡しました。するとどうでしょう。こんなにもたくさんのレジェンドたちが夏の夜の土肥実験室に集まったではありませんか。初代メンバー、サクラソウ保全に立ち上がったメンバー、ともに活動した兄弟や姉妹もいます。面白いことに皆さんケーキの差し入れをしてくれます。長年、何かあった...真夏の夜の夢

  • はじめの一歩は「For Terra」

    こちらは昨年9月にJr.たちが発表したもの。おそらく昨年の発表第1号だったはずです。Jr.にとってはデビュー作ですがこの時のタイトルバックもやはり地球。かなりハマっていたようです。しかしなぜか先輩たちとちょっとデザインが違います。まだ模索中だったのかもしれません。さてサブタイトルが「ForTerra」とあります。Terra(テラ)は大地や地球を意味します。しかしTheEarth(ジアース)、Gaia(ガイア)、さらにGrove(グローブ)という同じような意味の言葉もあります。なぜラテン語のTerraを選択したのかは思い出せません。ちなみにJr.はこの大会で、自分たちが担当した節水栽培を中心に発表し、オンラインながら初受賞。はじめの一歩は全国2位と好スタートを切りました。来年度はどんなタイトルバックにハマる...はじめの一歩は「ForTerra」

  • 流儀のリレー. ?

    これは昨年秋のFLORAHUNTERS。放課後ですが土肥実験室に集まって発表練習をしています。なぜなら発表している2人は、2日後に東京で行われる大会に出場するから。また聞いている2名に、現在発表しているうちの1名が加わった3名でその3日後、京都で行われる大会に出場するからです。面白いことに昨年の暮れはまさに発表会ラッシュ。大忙しでした。このように先輩と後輩が一緒になって発表するのがFLORAの流儀。京都の大会の後も仙台や東京にJr.と遠征することで他の研究班にはない独特な流儀を伝授していきました。伝統を継承するには時代に流れに合わせて常に柔軟に変化し続けていくことが大切だといいますがまさにFLORAはその言葉そのもの。この15年で学科もかわり、研究班の名前もかわり、さらに研究内容も男女比も大きく変化したT...流儀のリレー.?

  • もみじマーク

    こちらは昨年、生活雑排水の農業利用について研究したメンバーのもの。ここでもFLORAのマイブームである地球のタイトルバックが登場しました。FLORAは途上国や地球環境などをテーマに活動している研究チーム。したがって、このようなイメージのテンプレートが使いやすいのです。さて地球の左、タイトルの下に不思議な図形があります。ヒントはタイトル。そうです水滴なのです。生活雑排水をグレイウォーターといいますが彼は自作の三和土フィルターで除菌したり塩分などを除去し栽培に使おうと研究に取り組んできました。グレイウォーターは「し尿」を含んでいないため窒素などがたっぷり入った安全な排水といわれています。とはいっても炊事や洗濯、風呂の排水なのでこの水で育てた野菜を食べる気にはならないという方もいるはずです。そこで彼が考えたのは...もみじマーク

  • 学校の枠を超えた4代目

    これは4代目がまもなく3年生になろうとする3月に札幌で開催された植物生理学会に参加したときのもの。飛行機が高いため、八戸から丸一日かけて電車で乗り込みました。これは会場となったコンベンションホール。すると右端の先輩が応援にやってきました。彼は環境班初代メンバーで、環境システム科卒業後、北海道の大学で農学を学んでいました。このようにFLORAは遠征すると、そばに住む先輩が駆けつけてくれたものです。結果は誰かが特別賞を受賞。この大会でもSSHに負けない活躍をしています。さて4代目は5名。しかし先輩以外になぜか6名の高校生がいます。いったいなぜでしょう。実は名農生ではない仲間も一緒なのです。彼は上北地区の普通高校の生徒さん。半年前、その学校の2年生が名農を見学。その際にTEAMFLORAPHOTONICSの活動...学校の枠を超えた4代目

  • Stealth Lab.

    名久井農業高校3年生の課題研究の成果をまとめた冊子が「研究集録」。今年も卒業式に間に合うように発刊されました。目次を見ると生物生産科は果樹班、野菜班、食品製造班、生物工学班の4班。環境システム科も草花班、機械工作班、農業機械班、養液栽培班の4班。2学科で8つの研究班があることがわかります。FLORAは環境研究班。不思議なことに今年の研究集録には登場しません。なぜならこの7年間、環境研究班は隔年募集。したがって2年に1回しか3年生は誕生しないのです。これだけ見ると名農に環境研究班なんて存在しないと勘違いされそうです。ところが手前にある冊子にはFLORAHUNTERSの研究が掲載されています。これはあるコンクールで入賞した研究を集めた作品集。つまり研究集録で、主催は東京にある大学です。このように今年は校内の冊...StealthLab.

  • 2018年 LAST SHOW

    こちらは環境班4代目。というか最後のTEAMFLORAPHOTONICSです。2009年から結成10年。名農を活気づける取り組みが一段落したとして2018度をもって解散すると宣言。そのため2年生の募集を停止したった5名で寂しい活動をしてきました。何事もこれで最後となると有終の美を飾ろうと頑張るもの。彼らも解散年にストックホルム青少年水大賞の日本代表となりスウェーデンの国際大会で準グランプリを受賞するという快挙を成し遂げました。2年次は一人一研究で、それぞれがテーマをもって活動していましたが3年次は国際大会のため全員で膨大な水槽を水質分析。頑張りました。これは凱旋パレード。なんと帰国後すぐに行われた地元名川秋祭りのパレードに参加して欲しいと依頼され、TEAMJAPANのシャツを着て行進している様子です。この...2018年LASTSHOW

  • FLORAは順番待ち

    こちらは昨年10月に開催された青森県高校総合文化祭で披露した発表。昨日紹介した地球のテンプレートとよく似ています。実は昨日と同じもの。加工して明るい色合いに変えているのです。現在、フリーで使えるこのようなテンプレートが提供されているのでパワーポイント作りも便利になっています。さて2023年を振り返ってみると、なんとこの地球のタイトルバックの登場は3回。好んで使っていたことがわかります。つまりFLORAのマイブームでした。ではこのテンプレートはなぜ明るい水色に加工されたのでしょうか。それは内容。FLORAは節水だけではなく、土壌流出や生活雑排水の再利用、塩害抑制や水質浄化などさまざまな環境技術を考案してきました。この時の発表は、水がなくなると脅かすものではなく今までの活動の中から「三和土」という日本伝統工法...FLORAは順番待ち

  • 小さくても魔法使い

    こちらはスイスチャード。日本語ではふだん草といいます。ふだんは「普段」ではなく「不断」。つまり年中食べることができるという意味でケニアのほうれん草ともいわれるように暑い環境が大好きな野菜です。さてFLORAはスイスチャードの水耕栽培を昨年から何度かしていますが今回の苗は極小。なんと草丈2cmぐらいしかありません。一般には10cmぐらいにならないと植えないのですが今行っているのはこんなに小さくても湿気中根が出てくるかを確かめる実験。すると2月下旬からミストの中で育苗していたらインゲン同様、白い根がたくさん生えてきました。やはり植物は体の大きさに関係なく、このように高湿度の環境におかれると特殊能力を発揮し、湿気中根を出してくるようです。あらためて植物の魔法使いのような不思議な力に驚きます。しかしこの苗、播種し...小さくても魔法使い

  • やっちゃえFLORA

    バイオエンジン、サクラソウ、白華山復活プロジェクトと精力的に活動した3代目。しかし取り組みはこれだけではありません。ご覧ください。名農のグラウンドで何やら覗き込んでいます。実はおよその太陽高度を測っているのです。なぜなら彼らはこの当時、国立極地研究所の協力を得て「極地のブルーモーメントは長いって本当?」という研究も行っていました。ブルーモーメントとは日の出前や日没後に現れる空がきれいな青で染まる現象。彼らは名農でブルーモーメントがどれぐらいの時間出現するかを調査しているのです。また南極の昭和基地からもタイムラプス撮影された数ヶ月分の膨大なデータが届きその分析にも取り組んでいました。送られてきた画像にはブリザードありオーロラありと大感激。分析の結果、3時間以上続くこと、その色合いの変化などを秋に極地研究所で...やっちゃえFLORA

  • before DAY-ZERO comes

    3月も中旬を過ぎ、入試業務も一段落したいところですがまだまだ続いています。一般的な入試、インフルエンザなどで当日受検できなかった人のための追試、さらに定員を満たなかった場合の再募集。いつのまにか1ヶ月に3回も入試が行われるので大忙し。したがって名農生の授業はもうないどころか、出校すらできない日がまだあります。卒業式、3度の入試、異動。いつのまにか、ゆっくり3年生や異動される先生方とお別れできない慌ただしい3月になりました。そんなことでもう少し古い写真で繋いでいきたいと思います。これは先月行われた環境系の発表会で披露したパワーポイント。農業における水の有効利用について訴えたものです。タイトルは「地球の水がなくなる前に」。「beforeDAY-ZEROcomes」という英語の副題までついています。デイゼロは、...beforeDAY-ZEROcomes

  • 一難去ってまた一難

    本格的なミスト栽培を前に試験を始めたFLORAになんと災いが襲いかかりました。ご覧ください。植えた翌日にもう苗が萎れています。これには担当の2人も頭を抱えました。理由は途中でミストが止まったから。原因はミスト装置。吹き出し部分は問題ないのですが、コンセント部分が故障したのです。でも大丈夫。こんなこともあろうかと予備を準備しています。チェックするとこちらは問題なく噴霧します。残念ながら萎れた苗はもう再起しないので、新しい苗に変えて栽培再開です。するとどうしたものが再スタートして1時間もしないで、また苗が萎れてきました。やはりミストが噴霧されていません。疑ったのがタイマー。メンバーもタイマーからカチャカチャと不思議な音がするというのです。15分眺めて気がついたのは、タイマーの時計部分が動いていないのです。とい...一難去ってまた一難

  • コールドスリープ

    クリスマスローズです。1月から紹介してきましたが、これが現在の状態。確か1月では暖冬なので、卒業式前に咲くかもしれないと期待をもたせる内容でしたが、なんと2ヶ月たった今でもほぼ変わっていません。理由は春のドカ雪。今年は2月に入っての雪が久しぶりに多く、みんな雪の下に埋もれてしまったからです。まるでコールドスリープ。宇宙飛行士が低温状態で長期間眠っているのと同じです。さてクリスマスローズの中で春先に咲くのがオリエンタリスという種類。2017年のFLORAが職員室の前に無断で作ったクリスマスローズガーデンに4月になると咲くタイプですがこのままいったらそれらと同じ時期の開花になるかもしれません。早く咲くと思っていたのでちょっと残念。それにしても立派な蕾がいっぱいついています。コールドスリープ

  • 3代目の心残り

    FLORA史上、最高に美しい場所での活動です。ここは南部町の法光寺。今から約700余年前(鎌倉時代)北条時頼が、奥州行脚の旅の際、夢想軒の庵主に一晩の宿と心からのもてなしを受けたお礼として開基されたと伝わる名久井岳のふもとにある名刹です。彼らの後の三重塔「承陽塔」は国の有形文化財。そんな歴史のある寺院の池に入っているのは2017年、3代目FLORAです。彼らはここにハスの花を咲かせようとしているのです。なぜなら法光寺の山号は「白華山」。北条氏が訪れた際に咲いていたからです。しかし今は環境の変化なのか、その姿は消えてしまいました。住職さんと相談して大本山である永平寺からハスの種をいただき取り組みますが、夏でも痛くなるようなあまりの水の冷たさに悪戦苦闘。700年ぶりにハスの花を咲かせたいと2年間も取り組みまし...3代目の心残り

  • 2年ぶり5度目の日本代表

    日本河川協会から嬉しいニュースが飛び込んできました。なんと2024年のストックホルム青少年水大賞にFLORAHUNTERSが日本代表として出場することになったのです。研究は絶好調の「節水型ミスト栽培」。発表するのは現在2年生の男女2名ですが、研究を支えてきたのはFLORAHUNTERSAQUA全員と2023年度のJr.たち。つまり受賞者は総勢10名にもなります。昨年はみんなで手分けして、生育調査や養液に分析など膨大なデータを手に入れることに成功。間違いなく彼らの努力の賜物です。これからさらにみんなでブラッシュアップしていくことになりますがJr.を含めて全員が頼もしい栽培経験者。これから先輩の計画のもと、着実に進めていってほしいと思います。初出場は園芸科学科草花班時代の2012年。それ以降、環境システム科に...2年ぶり5度目の日本代表

  • 2017年も全員攻撃

    2023年度も残るところ2週間ほどになりました。今年度は環境システム科のFLORAになって10年目だったのでこの10年の歩みを振り返っています。こちらは2017年3代目FLORAです。ここは第2体育館。農業クラブ県大会のための発表練習をしています。発表しているのは意見発表に出場する男子。サクラソウの発表をしています。サクラソウは東日本大震災をきっかけに主に2011年から行っている保全活動。この年をもって終止符を打つ計画でした。すると偶然ながら国立科学博物館や国営みちのく杜の湖畔公園に招かれ、今までの活動を発表することになります。意見発表の内容は活動7年目、立ち上がった当時の先輩の思いもわからなくなり今後どうのように活動を進めれば良いかという苦悩を吐露したものでした。また座って発表を聞いているのはFLORA...2017年も全員攻撃

  • ミストの振る舞いから存在意義を考える

    一昨年から取り組んでいるミスト栽培。気になっていることがひとつありました。それが水滴の跳ね上げ。安価な装置のため、小さな噴水になる時があるのです。そこで見つけたのが装置に取り付ける傘。噴霧口の真上につけ、水滴の飛散を防ぎ、ミストだけを傍から排出させる部品です。これは付属品ですが簡単に手作りできそうです。ドライミストは微細な水粒ですが、水蒸気より大きいので目に見えます。したがって水粒が放出されると、重いのでゆっくり下方に落ちていくのがわかります。とはいっても微細なので水面付近を浮遊しています。この浮遊している水粒が溜まっていくと、ミストの層は次第に厚くなっていきます。FLORAの実験では30秒ほどで13cmぐらいの高さになり発生を止めると2分ぐらいで消えていくことがわかりました。しかし面白いのはその後。蓋を...ミストの振る舞いから存在意義を考える

  • フリッカー現象

    施設園芸実験室のLED植物培養装置。節水栽培の予備実験を行っていますが、大切なのは写真での記録です。しかしこちらをご覧ください。右は古いiPhoneで撮影したものですが横縞模様が入ってしまいました。これは写真用語でいうフリッカー現象。LEDは1秒間に100回もの点滅を繰り返しています。したがってシャッタースピードが点滅より速いと、全てが点灯する前に記録されるので、このように光らない部分が縞になるといわれています。このiPhoneのシャッタースピードは明るい時で1/1000〜1/3000秒。だから濃淡がついてしまったのです。左は一眼レフのNikonDf。オートにしていたのでシャッタースピードが1/50秒などというように遅くなっていたようです。その結果、すべての点灯を記録したのでフリッカー現象を回避できたとい...フリッカー現象

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