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花のたより☆山のふみ これぞ農高! https://blog.goo.ne.jp/baru3k2000/

青森の珠玉の自然に囲まれた小さな高校「名久井農業高校」を紹介!農業高校ってすごい!

農業高校生ってこんな贅沢な学習をしているんだ!おそらく、みなさんの思っているイメージとは良い意味で違っているはず!毎日更新しています。

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2009/05/06

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  • 全面サポート!

    土肥実験室で活動しているのは2年生のFLORA3人組。しかし実験しているわけではありません。この日は実験準備だったので5時間目に無事完了。そこで6時間目は来週3年生が幕張メッセで開催される全国最大規模の園芸イベント出展のための準備をしているのです。作業内容は配られる資料作り。もちろん3年生も放課後残って一生懸命やっていますが昨年とは違いメンバーが少ないので手が回りません。この他にも2年生はいろいろと先輩をサポートしてくれます。頼もしい彼ら。感謝の気持ちを形に変えて千葉のお土産でも持ち帰りたいと思います。全面サポート!

  • 今年もよろしくお願いします !!

    これは順化温室脇のブルーベリー。FLORAが10年ほど前から管理しているものです。近年のFLORAは栽培環境よりも地球環境を主なテーマに取り上げているため収穫目的で農産物を栽培することはあまり多くありません。そのため野菜班や果樹班が収穫物を楽しんでいる姿は憧れです。そんなFLORAが所有している数少ない食べられる作物がこの鉢たち。ブルーベリー、隣にはルバーブ、ラズベリーそしてグースベリーことスグリ。さらに一昨年からイチジクも加わりました。気がついたと思いますが、みんなジャムの原料。かつて先輩たちは加工し、先生方にジャムを販売して活動費の一部を捻出していました。しかし最近はなかなか時間がなく、ブルーベリーを詰んでは販売する程度。でも収穫や販売体験ができるのでFLORAには人気です。枝に絡んでいた枯れ草も取り...今年もよろしくお願いします!!

  • 名久井農業高校野菜苗販売2025?

    毎年恒例の名久井農業高校の野菜苗販売。高品質の苗をリーズナブルに手に入れられることから地元南部町はもちろん、周辺市町村、さらにはお隣の岩手県からも訪れます。販売場所はグラウンド脇の第2農場。したがって来場される皆さんは自動車をグラウンドに設けられた特設駐車場に止めてこのように農場で各自購入することになります。最近は販売方法もIT化され、昔に比べれはスムーズ。とはいってもあくまで名農生の販売体験実習なので、皆さんの温かいご支援をいただければ嬉しいと思います。さて気になる2025年の販売日は5月15日(木)〜16日(金)の2日間の予定。購入上の留意点などを含めた詳細のご案内は、後日ホームページで紹介されますので、ぜひご覧いただき来場いただければ幸いです。その日まで休み返上で立派な苗になるよう管理している名農生...名久井農業高校野菜苗販売2025?

  • 抜群の価格設定 !

    2月下旬、大阪なんばで夕食をとったFLORAHUNTERS。この春卒業した先輩です。彼らは大阪メトロの駅でオレンジジュースの生搾り自動販売機を発見しました。もう何年も前から日本には導入されていますが、青森県では見たことがありません。さっそく強者たちが挑戦しました。しかし記憶では1杯500円のはず。高いから価格も覚えています。ところが彼らの自販機には350円と表示されています。調べてみたら500円の自販機とは違うメーカーだそうです。500円だとちょっと躊躇しますが、350円だと不思議に安く感じ買ってみようかなという気持ちが湧いてきます。後発メーカーは、抜群の価格設定で参入したようです。飲みくらべしたことはありませんが、変わらないという情報。飲んだメンバーも目をまん丸にして美味しいとはしゃいでいました。青森県...抜群の価格設定!

  • 土の匂い?

    これは3月に開催された農業系の大会のファイナリスト。このところ環境系の大会によく出場していましたが、新3年生のFLORAHUNTERSが久しぶりにエントリーしたところ一次、二次予選を突破し、このように7つのファイナリストに選出されました。面白いのが出場チーム。この大会は高校生、大学生、社会人などの垣根を超えてアイデアと実践を競うものですが、大人は会社1社だけ、6校が高校です。それも農業が盛んな北海道・東北から2校、九州から2校が選ばれています。また農業が盛んな愛知や岡山からも選出されました。環境系だと東京など大都市の高校が多いのですが、農業系の大会となると田舎者が主役になることができます。ここでFLORAはお得意の泡散布を披露しました。結果は準グランプリ。久しぶりに全国2位になりました。このところ農業とは...土の匂い?

  • FLORA働き方改革 ?

    ゴールデンウィークか近づいてきました。名農は4月30日が開校記念日。そのため名農生は毎年この日は休みとなり、連休がちょっと長くなった感じを味わえます。休みは嬉しいのですが、FLORAは既に栽培に入っています。生物生産科のように広い畑で露地栽培すると水やりは不要ですがFLORAの所属する環境システム科は温室で水耕栽培を学ぶ学科。そのため雨が降らず、鉢やプランターで栽培する場合は毎日のかん水が欠かせません。これが連休となると大変です。そんなFLORAを救ってくれるのが、この自動かん水装置。もう廃番となった古いこの装置が使いやすくて今も使っています。メーカー名はNational。しかしメンバーはピンときません。なぜなら今はPanasonic。National時代など知らないようです。FLORAが温室で管理する大...FLORA働き方改革?

  • 秘密の花園「クリスマスローズガーデン」 !

    これは職員室の窓から見た駐車場。車と校舎の間にある細長いに庭には「望岳の庭」という名前がついています。これは環境緑化日本一になった時にお祝いとして全職員、全生徒から公募され決まった名前ですが、立て札もないため知っている人はもういないかもしれません。さてその望岳の庭に2017年のFLORAは、なんと学校には内緒で育てていたオリエンタリス種のクリスマスローズを植えてしまったのです。実は翌年の2018年にFLORAは解散することになっていました。初代メンバーが播種し、ずっと受け継いできた花の命を自分勝手に処分するのは農業高校生としてあるまじき行為。そこでこっそりと植えたというわけです。もちろん愉快犯ですが、先生方が気づいた時にはもう卒業していません。逃げ切り成功です。また卒業後、もしこの時期に学校へ来ることがあ...秘密の花園「クリスマスローズガーデン」!

  • 幸運を呼ぶCDプレーヤー !

    これは2年生の研究。本実験の前の予備実験がとうとう始まりました。それにしても妙なものが並んでいます。いったい何をしたいのでしょうか。実験はまだまだ長いので、答えは徐々にご紹介したいと思います。ここで注目したいのはCDプレーヤー。実はこれもFLORAの所有物なのです。とはいっても実験中に音楽をきいてリラックスしているわけではありません。このプレーヤーが登場したのは今まで4回。いずれも環境システム科のTEAMFLORAPHOTONICS時代です。1回目はナメコの実験。CDプレーヤーに差し込んだイヤホンの先端を切りおとりナメコの培地に差し込んで再生し、電流を流したのです。ケーブルの途中にエレキギターのボリュームダイヤルを組み込み求める微弱電流を作り出すなど、かなり凝った装置でした。結果は電気で菌糸が切られたのか...幸運を呼ぶCDプレーヤー!

  • 大家族FLORA !

    これは先日金曜日のFLORAHUNTERS。放課後に全員集合しました。でもちょっと人数が多いと思いませんか。実は2025年のJr.結成式を行なったのです。向かって左のテーブルが3年生3名、中央が2年生の3名。そして右側が1年生のJr.で、今年は4名も手を上げてくれました。集まったのはFLORAが所属している環境システム科から女子3名、農業の王道を行く生物生産科からは男子1名。新生活が始まってまだ2週間あまり。どの1年生もみんなキラキラしています。少子化の影響で、今年は歴代最少となってしまったFLORAですが頼もしいJr.を迎えたことで、一気に昨年同様10名の大所帯となりました。これはとても嬉しいことで、先輩方の歓迎の挨拶からも喜びが伝わってきます。しかしそれと同時に、この4名に是が非でも成功体験させなけれ...大家族FLORA!

  • 嘘じゃないです?

    先週末、名農の桜がほぼ満開となりました。朝咲いたと思ったら、気温がぐんぐん上昇し、放課後にはこの状態です。春になるとこのように名農の桜が満開になりますが、この春のキャンパスを眺めると、おそらく先人たちは桜を目玉に植栽していないのだろうと感じます。なぜなら確かに桜はきれいですが、それ以上に芽吹いたばかりの優しい若緑の葉が目に入ってくるからです。桜よりも緑を愛でるキャンパス。さすがは「緑育心」です。さて数年前から全国募集をしている青森県立名久井農業高高等学校ですが今年は嬉しいことに3人もの仲間が関東や関西から入学してくれました。親元から離れての遠く北国での一人暮らしとは、それだけでもうすごいことをやっています。胸を張って欲しいと思います。でも高校生活はあっという間。何にでもトライして、実りある3年間にして欲し...嘘じゃないです?

  • プレゼントあります ?

    幕張メッセで開催される大規模園芸フェスティバルに出展する3代目。代表して3年生3名が参加しますが、フェスまでもう1週間ほどになりました。たった3名しかないので準備するのもたいへん!1人が会場のレイアウト担当、もう2人は説明の仕方やアンケート内容を考えています。これは3人目のメンバーが担当しているプレゼント作り。アンケートに答えてくださった方にムクロジを差し上げることにしたのです。10gもあれば1Lぐらいの水を十分泡立たせることができます。FLORAは研究目的なので、時には農薬に混ぜて実験していますが農薬には取締法があるので、一般の方は間違っても真似してはいけません。したがってこのプレゼントは、ムクロジで泡立てる経験をしてもらい、そして石鹸代わりに使ってもらうのが目的です。またFLORAが実験しているほとん...プレゼントあります?

  • やっとつかんだ主役の座

    昨年は2代目FLORAHUTERSAQUAの尻尾につかまっていろいろなTV取材を受けた3代目。ちょっぴりですが、全国放送の「なにこれ珍百景」にも出演しました。そんなレジェンドの先輩たちが卒業され、いよいよ主役の座が回ってきました。この日は地元TV局のSDGsのCM撮影。待って待したとばかり、新しいTシャツをきてカメラの前に立ちました。彼らに与えられたシーンは2つだけ。メンバーが一言ずつセリフを述べるシーンと分析しているシーンです。これはムクロジの水溶液の粘度を分析しているところです。3名ともなかなか上手にセリフを述べ、OKをいただきました。とはいってもこれはCM。10秒程度で終わります。ボーッとしていたら見逃しそう。放映は4月後半らしいので、もし日時がわかればご紹介したいと思います。やっとつかんだ主役の座

  • 桜の樹の下には

    「桜の樹の下には屍体したいが埋まっている!これは信じていいことなんだよ。何故なぜって、桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられないことじゃないか。俺はあの美しさが信じられないので、この二三日不安だった。しかしいま、やっとわかるときが来た。桜の樹の下には屍体が埋まっている。これは信じていいことだ。」梶井基次郎氏の短編小説「桜の樹の下には」。あまりにも印象的な冒頭の文章は有名です。前任校で放送の大会の朗読部門に出場した女子生徒がこの文章を読んでいたことから今でも覚えています。これは昨日の名農グラウンド。死体は埋まっていないと思いますが、桜が一気に花ひらきました。名農生の皆さん、記念写真のタイミングです。桜の樹の下には

  • これぞ環境システム科の課題研究?

    2年生3人の課題研究。まだ研究準備に追われています。この日は同じ机で作業をしていますが、農と工を融合して学ぶ環境システム科らしい風景だと気がつきました。手前の男子は環境システム科らしく水耕栽培をテーマにしました。アイデアがユニークすぎて、既製の装置は世の中に存在しません。そこでドリルで穴を開けて自作しています。左の女子はハンダゴテを使って装置の配線をしています。工業高校でもドリルやハンダゴテを使ってモノづくりをします。しかし彼らは装置の開発が目標ではなく、自作した装置で今までにない植物の栽培法を考案するのが最終目的。これってかなり高いハードルだと思いませんか。1番奥の男子は栽培に使う薬剤を作っています。理化学研究所からいただいた薬剤ですが、水に溶けにくいので最初にアルコールに溶かして、水でメスアップしてい...これぞ環境システム科の課題研究?

  • 滑り込みセーフ ?

    こちらにあるのは温度計。指定されたインターバルで温度を記録するデータロガーです。右は昨年まで使っていたもの。アメリカ製でまるでボタン電池です。これをアダプターに取り付けてPCと接続して条件を設定する優れものです。使い捨てで便利でしたが、今まで輸入していた業者が取り扱いをやめてしまったのでもう簡単に手に入れられなくなりました。輸入サイトでは購入できるようですが円安のためとんでもなく高価。これでは予算が足りません。FLORAの研究に温度は必須。昨年一年間、いろいろ代替品を探したところやっと発見したのが左側のデータロガー。測定間隔は10分と最初から決まっているなど自由度はありませんがボタンを押すだけで測定開始。最後はUSBでデータを回収できるというものです。価格も従来の半分以下。さっそく導入することにしました。...滑り込みセーフ?

  • 封印を解く !!

    2009年に男子5名で結成したTEAMFLORAPHOTONICS。ところが2年目は園芸科学科草花班だけあって女子がグッと増えてきます。こちらは2代目の女子4名。彼女たちが2年時に取り組んだのは照明を使わない花の開花制御です。この無謀な企みを支えたのがブラシナゾールという薬剤。確か1g500万円もする希少なもので提供してくださったのは、かの有名な理化学研究所。まだ研究されていなかった農業分野での利用について探ってほしいとのことでした。この薬剤は、植物ホルモンのブラシノステロイドの生成を阻害するもので当時わかっていたのは光による植物の成長に影響を与えるというものでした。彼女たちは長日植物、短日植物に散布し、開花を早めたり遅らせることに成功。その2年後、4代目は同じ薬剤で室内の空気清浄に成功し、東日本大震災の...封印を解く!!

  • 北国の春?

    2種類のクリスマスローズが開花しています。左はいつもご紹介するシューティングスター。雑種だらけのクリスマスローズにしては珍しい品種です。クリスマス時期に咲く通称クリスマスローズと呼ばれる原種と今頃咲くオリエンタリス種の掛け合わせで誕生しました。今は花の中央の雌しべが膨らんでいることから、開花も終わり結実時期のようです。右はオリエンタリス。通称はレンテンローズ。復活祭「イースター」頃に咲く種類で、青森はちょうど今が開花時期です。2つを比べるとクリスマスローズの血が流れている左の方が早い開花となっています。この2つの花の大きな違いは咲き姿。右はみんなうなだれで咲いています。そのため愛好家は鉢に植えて咲いたら少し高い台に飾って鑑賞します。すると花が見えるから。玄人ならではの工夫です。さて2つの花の共通点はどこで...北国の春?

  • さすがは単焦点レンズ!

    デジタル一眼レフカメラを使っていますが、このところはもっぱらズームレンズ。しかしズームレンズは便利ですが、一般的に絞り値が大きくどうしても暗いレンズになりがちです。ところが今回装着したのは単焦点レンズ。40mm固定です。単焦点なのでズームはできませんが、その描写力は抜群。特にマクロレンズなので、コントラストのある拡大写真が撮影できます。また単焦点レンズらしく絞り値は2.8と小さいので、背景をぼかすのも得意です。さらにレンズに装着しているのは真っ黒いCPLフィルター。光の反射を抑えてより鮮やかに撮影できる普段使いも可能な優れものです。いつもはiPhoneで撮影していますが、やはりここぞという場合は一眼レフ、それも単焦点レンズの組み合わせが抜群です。今回は3年生の課題研究で接写撮影が必要になったため久しぶりに...さすがは単焦点レンズ!

  • これが栽培環境班!

    この日は3年生の課題研究。まだ昼休みですが、もう実験が始まりました。男子2名、女子1名の総勢3名のFLORAですが、なぜかここにはちょうど2倍の男子4名、女子2名がいます。錯覚でもなく、細胞分裂したのでもありません。理由は複雑です。実は彼らが2年生の時、環境班と草花班が整理統合され名農初の栽培環境班として募集されました。しかし1年生の時、環境班の先輩方にJr.として育てられた彼らは栽培環境班とはいっても環境班寄りの存在。テーマも3年生の環境班から引き継いだものです。そんなことで栽培環境班には旧環境班と旧草花班寄りという2つの派閥ができてしまったのです。この増えた3名は、そんなもうひとつの栽培環境班。なぜか一緒にFLORAの本拠地である土肥実験室にやってきたのです。この日、3年生だけで分析することになったF...これが栽培環境班!

  • フェス唯一の高校生?

    FLORAのTシャツが完成しました。今までありそうでなかったきれいなブルーの地にイエローとホワイトの文字が載っています。ホワイトでは2025FLORAHUNTERS、イエローではTHETHIRDと3代目であることを示しています。まだ外で着るには肌寒いのですが先日行われたTV取材ではさっそく着用してカメラの前に立っていました。このシャツが本格的に役目を果たすのは4月29日。幕張メッセで開催される「花友フェスタ」で、前泊して設営する予定です。久しぶりの全国イベントでのブース出展。それも高校では唯一です。機会がありましたら花友フェスタのサイトをご覧ください。出展者の中にちゃんとFLORAの名前が載っています。当日は何をご覧いただき、何を記念で差し上げようか。3年生は現在、その準備を静かに始めています。フェス唯一の高校生?

  • なんて硬いんだ ?

    こちらはムクロジの果皮。奈良時代から水につけて洗剤代わりにしていたそうです。収穫したばかりの実は緑だそうですが、それでは保存がききません。そこで乾燥したものが一般的となっています。しかしこれが硬い。厚い果皮ということもあり、そう簡単に潰れません。硬い金属で潰しても1cm角ぐらいまでには小さく分かれますがそれ以上は無理です。まあそれでも表面積が増えるので泡成分が溶出しやすいと思いますが、FLORAはさらに細かくしたいと考えています。これはパウダーマシン。単なるミルではなく、それ専用のお高い装置です。実はこれもFLORAが昔、手に入れたもの。昨年久しぶりに干し柿をパウダーにする生物生産科の研究班のために貸し出しました。実はムクロジは、これでも粉にならない頑固ものなのです。パウダーにすることで、使いやすさがグッ...なんて硬いんだ?

  • 人助けのススメ !

    業務用の硬い刃を持つパウダーマシンでも粉にならないムクロジの果皮。今年試した新しい方法がフリーズドライ。すると、なんとまるで龍角散のような微粉になりました。FLORAの研究意義に賛同されたメーカーが協力してくださった成果です。しかしフリーズドライにする前からかなり植物は乾燥していたので処理後に届いたものは見た目同じ。なんだか不安になりましたがマシンにかけたところ、あっという間にパウダーです。左からムクロジ、サイカチ、セイタカアワダチソウ。バウダー化に成功です。これなら体積が減り、泡にしやすくなりました。ブレークスルーのきっかけは昨年、干し柿のパウダー化に挑戦した生物生産科の食農班の取り組み。うまく粉にならず困っていたのでFLORAが乾燥機やパウダーマシン、さらに電動石臼を貸し出しました。さらにフリーズドラ...人助けのススメ!

  • はじめの一歩

    先週、待ちに待った2年生の課題研究が始まりました。最初の1ヶ月はいつも同じ。それぞれの研究に使う装置や薬剤の製作はもちろん、実験に使う植物の栽培もしなければいけません。本実験の前に、栽培という大仕事をしなければならない2年生は大変だです。さて2年生の研究テーマが決まりました。まだ予定なので具体的なことは発表できませんが、2人は猛暑対策。昨年の先輩もチャレンジしましたが、そこから派生した研究です。もちろん先輩とは違うアイデア。また2人取り組みますが、それぞれまったく違うアプローチで温暖化に挑みます。もう1人は音波を用いた栽培法。今までも野菜の機能性を高めるために音波を用いて成功した先輩はいましたが、こちらは目的が違います。たった3テーマですが、大掛かりになるのでJr.と共同研究する予定です。さらに計画では3...はじめの一歩

  • 毛細管ピペット

    先日紹介した毛細管ピペットで泡散布実験をしているFLORATheⅢrd。主任研究員の紅一点が本番の試験に取り組んでいます。今回のサンプルはさまざまな方法や量を変えたムクロジの水溶液。種類は全部で9種類にもなります。もし界面活性剤をたくさん含んでいるのなら、表面張力が弱まり、管をのぼる高さは低くなるはずです。9種類の測定にかかった時間は40分。その結果、やはり水よりも高さはかなり低く、ムクロジが多いほどその高さも低くなる傾向であることを確認しました。あとはサイカチでもセイタカアワダチソウでも同じかどうか。そして植物によって違いがあり、さらに水出し、お湯出し、煮出しで差があるかどうか確かめる予定です。主任研究の分析の報告が楽しみです。しかしそんなFLORAでも分析できないものがあります。それがサポニンの含有量...毛細管ピペット

  • 新人さん、いらっしゃ〜い

    FLORAがPHOTONICS時代から続けてきたものにJr.制度があります。名農生が大好きな科目「課題研究」は、2年生から始まりますが中にはもっと早く取り組みたいというキラキラした1年生もいるはず。そんなやる気満々の原石を磨き、将来の名農の原動力作りに貢献しようと初代メンバーが始めた取り組みです。その証拠に募集するJr.の学科は問いません。FLORAが提供するのは研究と発表の場の2つ。研究は先輩FLORAがアドバイスしながら行います。発表は数ある大会の中から、1年生でも一生懸命取り組むと発表できるものをFLORAが見繕い、一緒に参加しています。先日募集したところ、手を挙げた1年生は全部で3名。現在生徒が減少している名農ですが、これは大漁。なんと2年、3年と同じ数です。これで一気に9名になったFLORA。で...新人さん、いらっしゃ〜い!

  • 取材でホッと一息

    これは昨年の2代目FLORAHUNTERS。愛称はAQUAです。地元紙の取材はよく受けますが、TV取材となると年に1回あるかないか。しかし昨年は国際大会に出場したこともあり、何度か受けました。今年は今のところ大きな大会への出場はないので、取材とは無縁だと思っていました。ところがなぜかオファーがありました。ひとつは某テレビ局の朝の情報番組への出演依頼。全国放映の番組です。また企業からFLORAの研究を拝見したいなど複数の訪問依頼を受けました。ところが現在、すべてお断りしています。理由は余裕がないこと。確かに国際大会に出場する年は発表練習などに終われますが、該当する実験はほぼ終了しています。だから意外に取材対応ができます。それに対して今年はデータを蓄積する年。それも6つの研究はすべて植物を扱うため夏が来る前に...取材でホッと一息?

  • お道具箱 !

    土肥実験室に山積みされていた空段ボールもだいぶ処分されましたがそれでも窓際にはまだ箱が並んでいます。しかしこれは空箱ではありません。FLORAは一人一研究。したがって今年は6テーマが動いています。実はこれらの箱の中には、彼らの研究に必要な物品が入っています。つまりお道具箱です。とはいっても完成品ではありません。各自、自分の箱を開けてチェックし、足りないものをFLORAの倉庫や棚から探して補充するのです。でも中には実験数が多く、一人で何箱にもなる可哀想なメンバーもいます。さぞかし大変だと思いきや、そんなことはありませんでした。なんと実験時には箱を各テーブルに並べ、合図とともに他のメンバーに実験を行わせるのです。まさに現場監督と豹変するのです。このように各自にお道具箱が準備されるのもFLORAの流儀なのです。お道具箱!

  • FLORAコレクション 2025!

    FLORAは結成時から毎年オリジナルのTシャツを製作し実習の時に着用してきました。理由は馴化温室がむちゃくちゃ暑いから。5月連休を過ぎると30℃になり、6月下旬は40℃にもなります。環境班が乾燥や暑さ対策の研究によく取り組むのは、これが理由かもしれません。FLORAHUNTERS3代目であるメンバーが決めた今年のデザインは上左。ルパンにあやかって「ザ・サード」というロゴを大きくしました。シャツの色は右の青。かつてのサッカー日本代表のようなブルーです。対抗馬はグリーンでしたが、6名のメンバーの多数決により4対2で青となりました。さて下の「泡散布屋」という横断幕は、今月29日に幕張メッセで開催される花のフェスで掲げるもの。小さいながらブースを持っています。色はTシャツに近い配色ですが、下地は濃紺としました。ぜ...FLORAコレクション2025!

  • PHOTONICSは伊達じゃない !

    これは2年生の分析。一人で何を調べているのでしょう。実は泡で農薬や肥料を葉に散布すると、当然ながら光が遮られます。いったいどの程度、光量が落ちるのかを調べているのです。明るさを分析するとなると一般には照度計でルックスを調べます。しかしFLORAはちょっと違い、光量子量を測定しています。光量子量とは植物が光合成に用いる波長の光の量。さすがはTEAMFLORAPHOTONICSです。もちろん今回用いた光量子メーターは大先輩から引き継いだ装置です。さて、まだちゃんとデータは整理されていないのですが光量がほんの数%減少するようです。もちろん除草剤で用いる場合は、雑草を枯らすのですから、そんなの関係ありません、しかし肥料の葉面散布や作物に薬剤を散布する場合はやはり気になります。でも大丈夫、泡は数時間で消えます。さら...PHOTONICSは伊達じゃない!

  • 秘技「目的外使用」 !

    これはなんだと思いますか?答えは細長いガラス管。醤油につけたらぐんぐんのぼってきました。理由は毛管現象。細い管ほど高くのぼります。しかし左側の管はあまり高くありません。実はこちらは醤油に洗剤を垂らしたのです。洗剤は表面張力を弱める働きがあります。毛管現象は表面張力と管の直径の相互作用で起きます。どうやら洗剤で表面張力の働きが弱まったため、管をのぼらなくなったようです。これは泡農薬に取り組んでいる3年生の研究。FLORAは一人一研究なのですが、今年は2年生も巻き込んでみんなに手伝ってもらいながら取り組んでいます。ところでこのガラス管は毛細管ピペットといい微量採血のために医療関係者が用いるものです。本来なら専用の装置で測定するのですが、数十万円もするので無理です。出ました!FLORAお得意の目的外使用。悪い癖...秘技「目的外使用」!

  • Under Rotation !

    今日は3年生3名の今年度最初の課題研究。とはいっても彼らは春休みからスタートしているので、今回はもう4回目です。そんな3名が本日行うのはサイカチの分析。先日、2年生と総勢6名で行ったムクロジの分析と同じ内容です。したがって作業は慣れていますが、今回は2年生がいません。持ち時間は100分。5つの分析項目を3名で回さなければなりません。でも3人がフルスピードで取り組んでも、おそらく回転不足。残念ながら絶対に終わらないのは見えています。でも諦めと開き直りもFLORAの流儀。時間内に終わらなかったら放課後やればいい。急がなくてもおそらく30分も行なったら終わるはずです。また来週は3回目の分析が同じ状況で行われますがもし今日の放課後、分析がとても時間がかかったのであれば、次回は2年生も招集すればいい。「あわてないあ...UnderRotation!

  • リベンジ

    この鉢に見覚えはありますか?これは馴化温室前に設置したラッキョウの鉢。ラッキョウはニンニクのように秋に植えて初夏に収穫する作物です。見て欲しいのは土壌。赤茶けたレンガ色です。これはナミブ砂漠の砂。一般に砂は栄養分も保水性もなく栽培には適さない土壌といわれています。しかし世界には砂漠がいっぱい。そこで作物を植えてみようと卒業した先輩はナガイモを栽培しました。するとイモは地下に伸びることができず、横に肥大。なんということかナガイモがジャガイモ状になってしまったのです。理由は微細な土壌粒子。粒子が大きいと砂、微細だと粘土になります。しかし砂漠の砂はガラスの成分でありながら、微細なため粘土のような振る舞いを見せ、その結果、下方には肥大できなかったのです。そこで先輩の仇討ちをしようと3年生がラッキョウでリベンジをは...リベンジ

  • チャレンジャー募集!

    FLORAは結成翌年の2010年から1年生に対して研究とその発表機会を提供する研修制度を設けました。愛称はJr.。事情により募集できない年もありましたが足掛け今年で制度16年目。たくさんの1年生がチャレンジャーとなりました。指導するのは2〜3年生のFLORA。秋まで研究をしたらまとめ、その後は主に学会などで発表してきました。しかし昨年は学会が学校イベントなどと重なり、Jr.は1度も参加できませんでした。そんなこともあり先輩とともにコンクールに応募してみました。対外試合が大好きなFLORAですが、Jr.にチャレンジさせるのは初めてです。するとどうでしょう。立て続けに入賞したのです。Jr.が取り組んだのは「霧化分離」という新技術。ミストで水耕栽培で使用した廃棄養液を水と肥料に分ける研究です。しかし最初は水に窒...チャレンジャー募集!

  • 琥珀色?

    これはいったい何を分析しているのでしょう。間違ってもビールを飲もうとしているところではありません。それにしても梅酒のようなブランデーのような琥珀色の液体がとてもきれいです。しかし、なんとも想像のつかない不思議な実験です。これを行ったのは2年生の男子2名。この面白い装置はザーンカップといいます。この液体はムクロジの抽出液。一定の水量にどれぐらいの量のムクロジを入れるとFLORAが求める耐久性のある泡になるのかを探るためさまざまな方法で抽出した液の特性を調べているのです。面白いことに、このカップには小さな穴が開いています。したがってこのようにカップの底から流れ出てしまいます。彼らは流れ出るまでの時間を測定して、粘性を調べているのです。正確に分析するには高校では、とてもお目にかからない特殊な装置が必要。どうすれ...琥珀色?

  • FLORA始動 !

    ここにあるのはSSD。パソコン用の外付け記憶装置です。名農生はFLORAに2年時に仲間入りして、2年間で卒業します。その間の研究や発表データを記録するのがこのSSDなのです。1番上は2021年から2022年データ。初代FLORAHUNTERSのものです。真ん中は今卒業した2代目のもの。2023から2024年の全データが記録されています。そして用意されたのが1番下の小さなSSD。2025年から活動する新メンバーの活動を記録するものです。昔と違って最近の写真データは大きく、また時には動画を撮影することもあります。また年間制作されるPPTの発表ファイルは10数種類。みんな保存していると大容量でも意外と使ってしまうのです。面白いことに、1番上と下のSSDでは同じ価格なのに読み込みスピードも記憶容量も2倍になってい...FLORA始動!

  • 泡の三兄弟 ?

    農薬の泡研究を行なっているFLORA。現在はターゲットを除草剤に絞り、実用化に向けて取り組んでいます。決め手となるのが液体を泡にする植物たちです。左からお馴染みのムクロジ、サイカチ。そして新しく加わったセイタカアワダチソウ。泡の三兄弟です。含んでいる天然植物活性剤のサポニンは生分解性が高いとはいえ現在の合成界面活性剤と同じように湖沼などに入るとやはり問題があります。というかそもそも水田用以外の除草剤を水辺で使うのはNG。したがって散布するうえでの注意は変わりませんが、圧倒的に飛散と使用量を抑えられるのでプラス面が優っています。そこで今年は追加実験しながら普及活動などにも努めたいと思っています。そのために必要なのがこれらの植物の粉末化。嬉しいことにメーカーの協力を得てフリーズドライを行なっています。まもなく...泡の三兄弟?

  • 花のゴールを目指せ?

    今日は名久井農業高校の入学式。ピカピカの1年生が県内はもちろん、今年も他県からやってきます。全国募集をしている名農。毎年、県外から新しい仲間が集まってくるのは本当に嬉しいものです。ようこそ名農へ。心から歓迎いたします。名農はかつて環境緑化日本一を受賞した花と緑の学校。新入生が名農にきて最初に感激するのはどの風景でしょう。雄大な馬淵川、優しくたたずむ麗峰名久井岳、それともまるで森の中にあるような緑のキャンパスでしょうか。名農はフォトスポットばかり。お気に入りの風景をぜひ見つけてみてください。さてこの写真は3月に行われた卒業式のもの。サイネリアでこれでもかとステージを飾る花の卒業式、中学生の参考書に「優れた植物の活用例」として載っただけあり見事です。しかしこれはお祝いの卒業式だから。逆に入学式は厳粛にとりおこ...花のゴールを目指せ?

  • 入学式といったら梅でしょ!

    4月になり全国各地で学校の入学式が始まりました。名久井農業高校は本日。午後からピカピカの1年生を迎えて行われます。嬉しいことに今年も関東から2名の1年生が名農生の仲間入りをします。関東では桜はもう散り始めているかもしれませんが、青森はまだまだ。比較的開花の早いお隣の八戸市の開花予想は13日。まだ1週間もあり、満開の花を楽しむにはもう少しかかるようです。こちらは玄関前の梅の蕾。まもなく開花しそうです。気温次第では、もしかしたら今日の入学式に開花するかもしれません。入学式は桜ではなく梅。関東ではなかなか味わえない北国らしい演出です。名久井農業高校はグラウンドの脇に桜が植栽され、どの教室からでも花を愛でることができます。ただ15年ほど前の満開は5月連休時期。名農生が誰もいない学校で花を咲かせていました。しかし今...入学式といったら梅でしょ!

  • 前略先輩、ピンチです?

    これは昨年11月の2代目FLORAHUNTERS。この春卒業された先輩方が遠征先の仙台のホテルで練習している様子です。実はこの環境省主催の大会でFLORAは10周年記念賞を受賞し、東北地区代表として8月6〜7日に北海道で行われる旭山動物園での生物多様性や北海道のバイオマス利用現場の研修見学会に参加する権利をいただきました。研究を引き継いだ新3年生が参加する予定で準備していましたがどうやら雲行きが悪くなってきました。夏休みということもあり引率していただく先生が見つからないのです。せっかく先輩が勝ち取った権利ではありますが、このまま行くと全国8ブロックの中で、東北代表は不参加となりそうです。ショックなのは新3年生たち。この見学会のために今年の研究テーマまで修正し、こに経験を大学進学に活かそうと思っていたメンバ...前略先輩、ピンチです?

  • フェスへの出演決定 ?

    4月29日に千葉の幕張メッセで開催される花友フェスタ。たった1日で1万人以上来場される日本最大級のガーデンイベントですがなんとFLORAHUNTERSの取り組みが評価され技術紹介のため登場することになりました。もちろん昨年から取り組んできた泡散布技術。現在は除草剤をターゲットにしていますが、肥料を葉から与える葉面散布でも使えます。さらに園芸用として小型の殺虫剤や殺菌剤のスプレーが売れていますが室内で散布するには細かい霧が室内に舞うことからちょっと抵抗があります。しかしFLORAの泡散布ならドリフトしないので大丈夫なのです。これらを実演しながらこのイベントで紹介するつもりです。全国版のフェスに参加するのは久しぶり。東京ビッグサイトで開催されたエコプロに初代環境班が出場し、そして2017年に横浜ガーデン&フラ...フェスへの出演決定?

  • 明日のためのその1 ?

    これは先日のFLORAHUNTERS。3年生と2年生の6名が春休み最後の日に出校して大規模な「第1回春の分析まつり」を行いました。この日、行った分析項目は全部で5つ。1つの項目にかかる時間は平均で1時間前後で最も長いものでも90分でした。今まで何度か水の国際大会に出場してきましたが水質分析がないためこのように早く終わるのです。とはいってもこの規模の分析は、まだ2回もあります。しかし次は授業が始まっているので、3年生だけで取り組む予定。1項目は比較的短時間で終わる分析ですが、3人だけでこなすとなるとやはり負担がかかります。人手不足がジャブのように効き始めています。みんなで力を合わせ戦闘態勢を維持するFLORAです。明日のためのその1?

  • 甘い思い出!

    この春の異動でたくさんの先生方とお別れをしたFLORA。大会を引率してもらった先生もいます。中でも教頭先生にはビッグイベントの引率を何度もしていただきました。名農最後の出校日に先生がFLORAにくださったのがこのチョコレート。よく見るとちょっと珍しいラベルです。右列は1月に東大で開催された高校生ビジネスプラングランプリのもの。新3年生3名の記念写真がプリントされています。先輩の力を借りず自分たちで挑んだ初めての全国大会。引率も練習もお願いした思い出の大会でした。中央はストックホルム青少年水大賞でスナップ。これまた引率していただいた忘れられない夏の思い出です。最後の左列は卒業式。これは復活した今年の花の卒業式のステージです。かつてTV取材が入ったこともある花と緑の名農ならでは自慢の風景。チョコとともに甘い思...甘い思い出!

  • 緻密な泡を作るには!

    これも2年生が行った分析というか撮影。ムクロジから抽出した液体を泡にしてそれをガラス板で挟んで撮影しています。よく見ると泡のサイズがずいぶん違うことがわかります。実は左より右の方が3倍多くムクロジを水に浸漬して作った泡です。界面活性剤の効果が働けば、表面張力が弱まり崩壊しにくい耐久性のある泡になります。右の泡がきめ細かいのは、泡が崩壊しないから。やはりムクロジが多い方が、安定した泡沫になることを証明しています。また1日水出しするより、たった15分間ですが煮沸した方が粘性が高く、安定した緻密な泡ができることを明らかにしました。これらの実験を通して、どうやFLORAは適した原液作りを見つけたようです。緻密な泡を作るには!

  • 春の分析まつり

    春休み中の名農ですが、来週はいよいよお目覚め。入学式、始業式と2025年の1学期がスタートします。したがって今週は最後の春休みを満喫したいところですがFLORAは今日も出校して分析を行う予定です。題して「春の分析まつり」。2〜3年生全員が出校し、4つのグループに分かれ3年生の研究を手分けして行う予定なのです。おそらくみんなで行うと2時間もしたら終わるはずです。しかしこの手の大がかりな分析は、あと2回行わなければなりません。でももう春休みは終わりです。そこで現在の予定では、3年生が授業で行い、もし終わらなかったら放課後に残って取り組むことになっています。さらに次なる実験もあり、あと2ヶ月は忙しい毎日のようです。短期間ではありますが、昨年の水の国際大会を凌ぐ忙しさ。やることリストはもう完成しているので、計画的...春の分析まつり

  • ダービーはルマンスタイルのラリー

    自分の目標を目指して切磋琢磨しながら研究するFLORAの活動が始まりました。長い道のり、モチベーションを維持する方策のひとつがFLORAダービー。自分自分が馬になってポイントを集めながらゴールを目指すのですが、時には失敗したり予想外のハプニングで大慌てするなど競馬ではありますが、まるで自動車ラリーのように過酷な道のりです。ラリーはスペシャルステージという小さなレースを積み重ねながら最終ゴールを目指しますが、FLORAダービーも同じ。秋から来春にかけて行われる学会やコンテストに挑みその都度一喜一憂しながら研究を進めます。これがジョッキーの彼らにとっても、観戦している私たちにとっても楽しいのです。そんなFLORAですが、今年はちょっと違う1年になる予感がしています。なぜなら今年度初めての遠征は4月29日。既に...ダービーはルマンスタイルのラリー

  • 女神からのプレゼント ?

    除草剤の泡散布研究をしているFLORA。今年は新2年生にも協力してもらい、さらに研究と普及に勤める計画です。泡にするのは植物。奈良時代から洗剤代わりに使われてきたムクロジやサイカチです。先月、FLORAが農場の本拠地としている馴化温室脇の林にサイカチの木が生えていることを発見し、大量の鞘をゲットすることができました。するとどうでしょう。またまたびっくりする出来事がありました。久しぶりに温室に行ってみると、なんと温室のすぐ脇に枯れた草花を見つけました。それがこれ。開花後、綿毛となって白いモフモフの穂になっています。なんだか見たことがあると思い調べてみると、なんとセイタカアワダチソウ。これまたFLORAが泡にするために用いている植物です。要注意外来生物として嫌われ、日本どころかヨーロッパでも駆除されたりしてい...女神からのプレゼント?

  • 新記録達成 !

    校長室前の掲示板。名農生のコンクールなど文化的活動の成果を掲示しています。掲示するルールは年度内に受賞したもの。3月も終わりこれが最終形の姿となりました。掲示された紙はなんと36枚。今までも掲示板から数枚は見出すことはありましたがこれは明らかに尋常じゃない数。新記録間違いなしです。昨年1年間、皆さんよく頑張りました。さて4月に入り新年度となりましたが、いつ剥がされるのでしょうか。これにもルールがあります。それは誰かがその年度の最初の受賞をした時。1つでも受賞すると全部剥がされます。とはいっても4月に結果が出る発表会はないのでしばらくはこのままとなります。昨年の第1号は生物生産科の食農班。今年はどのチームでしょう。新記録達成!

  • いつもと違う春 ?

    環境班はTEAMFLORAPHOTONICSの解散を受け2018年から隔年募集となりました。これは活動2年目こそ前年から取り組んだ研究成果を持っていますがデビューしたばかりの1年目の春は、まったくないことを意味します。したがって1年目はあまり大会に出場せず、じっくりデータを集めることに専念。大暴れするのは2年目なのです。この様子を外部から見ると、FLORAが話題になるのは1年おき。まるで1年周期で輝く変光星です。周期にしたがうと輝く年は昨年2024年。確かに国際大会に出場するなど大活躍してくれました。これがいつものルーティンですが、2025年は違います。2024年から隔年募集というルールを解き、毎年募集に変えたため今年は最初からたくさんの成果をすでに持っているのです。ということはいつものように大人しくデー...いつもと違う春?

  • コンテナ、そして玉手箱 !

    先月中旬から始まった改造というなの大掃除。小さな段ボール箱に入っていた物品を同じ仲間に分類したところ今までの箱の半分以下になりました。今度は分類した物品をまた箱に戻すのですが今回はちょうど積み重ねることができる買い物カゴがたくさんあるのでそれを利用することにしました。これだと箱を開けなくても中が見えるので便利だと考えたからです。果たしてうまくいくのでしょうか。まずはトライしてみましょう。これとは別に段ボールも用意されました。それは新テーマを進めるための物品。新2年生たちは自分で選んだテーマに関する玉手箱を開けることになります。女神FLORAからのプレゼントが幸せを呼ぶのか、はたまた地獄への招待状になるのか誰もわかりません。2年生たちが宝物を手にできることを祈りたいと思います。今日はそんな2年生の活動日。冒...コンテナ、そして玉手箱!

  • FLORAの洗礼!

    これは先日のスプリングミーティングでの最初の記念写真。左が2年生、右が3年生になります。今年の2年生は女子がクラスに1名しかいませんが、その紅一点がFLORAにやってきました。そういえば結成からまる16年ですが、いつだってチームを牽引してきたのは女子。これも女神FLORAの思し召しかもしれません。さて環境システム科に移籍してから、進学希望者が激減しているFLORA。かつて筑波大に2名、弘前大に1名、その他毎年のように私立4大に送り込んでいた時代とはすっかり様変わりしました。事実、先日卒業した先輩も4大進学は7名中1人だけでした。しかし新3年生は3名中1名。さらに2年生は3名中2名が農学系の4大検討中とのこと。久しぶりに進学対策しなければならないかもしれません。ところで彼らの手元にあるのは今年のファイルとケ...FLORAの洗礼!

  • 薔薇色の世界 !

    2016年から2年間、国立局地研究所の協力を得て極地のブルーモーメントは長いのではないかという研究をしたことがあります。ブルーモーメントとは太陽が沈んだ後、漆黒の空になる短い時間にときどき起こる空や周辺が青くきれいに染まる現象です。FLORAは南極の昭和基地から届く数ヶ月分のタイムラプス動画を分析し南部町よりも2時間も長いことを証明し、専門家から大いに評価されました。そんな研究から3年後のある日、空が一面ピンクに覆われたことがあります。すかざす撮影したのがこの空。夕焼けの茜色というより、きれいなピンク色です。最も驚いたのはピンク色は空だけではないことです。辺りの建物も人もみんなピンク。そこで当時栽培していたサンパチェンスという植物をとっさに撮影しました。それが右下の写真。花はそもそもピンクですが、地面もピ...薔薇色の世界!

  • 千秋楽 !

    2年生の1年間は本日をもって千秋楽。今年は3名の中で紅一点がダントツに好成績を残しました。今後も計画があり、この勢いはまだまだ続きそうです。悔しいのは男子。そこでまだ受賞のない男子たちが負けてたまるかと2月に次々と栽培環境班として大会にエントリー。なぜなら自分の研究を第3者にまだ1度も評価してもらっていないのです。不完全燃焼を解消するために挑んだ今年最後の大会がこれ。オンラインで行われた結果発表会に参加しました。するとなんと入賞。審査員からお褒めの言葉をいただきました。研究は養液から水を分離する技術。Jr.とともに取り組んできたものです。おめでとうございます。これでスッキリ。次なるチャレンジに挑めます。このように3名とも受賞したFLORAの2年生たち。明日からは3年生として新2年生を率いて結成17年目のF...千秋楽!

  • なんということでしょう!

    みんな顔をあげて咲いていたクリスマスローズのシューティングスター。株も大きくなってきたのできれいな咲き姿を見せていました。ところがなんということでしょう。ご覧のようにどの花もうなだれているではありませんか。何か悲しいことでもあったのでしょうか。実は霜が降りたのです。まもなく4月ですが、さすがは北国青森。最低気温はまだ氷点下になるのです。いきなりの洗礼。一体どうなることでしょう。でもクリスマスローズはヨーロッパや西アジア原産の早春に咲く花。遅霜が降りる環境かもしれません。もしそうだとしたらこれぐらいでは負けないはず。明日には復活することを期待しています。なんということでしょう!

  • にくまれそうなNEWフェイス !

    先日行われたFLORAHUNTERSのスプリングミーティング。当日は2名の男子と1名の女子のNEWフェイスが仲間入りをしました。ミーティングではFLORAの歴史と流儀が伝えられ、また新しいTシャツデザインやテーマも決められました。いよいよ2025年の研究生活のスタートです。それと同時に始まるのがFLORAダービー。今年は3年生と2年生が操る馬たちがポイントレースを行います。エントリーは1ポイント、優勝は10ポイント、入賞は5〜8ポイントという設定。これもFLORAの流儀、というかFLORAHUNTERSの流儀です。彼らの研究は概ね2年かけてゴールしますが、長い道のりです。遥遠くの目標に挑む選手をサポートする場合、モチベーションが下がらないよう小さなレースを繰り返しながら進めるのがのコーチングのセオリー。年...にくまれそうなNEWフェイス!

  • 咲き姿 ?

    蕾だったクリスマスローズ「シューティングスター」がとうとう開花しました。この白い花は親である原種ニゲルから、明るい葉色はこれまた親であるステルニーから頂いた形質ではないでしょうか。春先の殺風景な野原の中で存在感を示しています。この花が目立つ理由はこのような花や葉の色だけではありません。実は咲き姿です。一般的にクリスマスローズは花を地面に向けてうなだれたように咲きます。したがって露地に咲いた花を見たいときは花を手で上に向けるか、自分が地面に這いつくばる必要があります。これが玄人好みといわれる所以のひとつです。ところがこのシューティングスターは花首が太いのか真横を向いて咲きます。その姿がなんとも凛として見事なのです。さてシューティングスターは咲きましたが、同じ場所で育っている花色がきれいなオリエンタリス種は、...咲き姿?

  • 手ぶらで帰らせるわけにはいかない !

    こちらにあるのはあるSDGs系の大会でいただいた目録。今年は第3回大会で3代目がファイナリストになり右側の準グランプリを受賞してきました。真ん中は昨年の第2回大会。2代目が出場し、審査員特別賞でした。そして左はなんとグランプリ。もちろん第1回大会。初代FLORAHUNTERSです。実はこの大会、応募した動画の中から全国で8校が選ばれ東京で開催される最終審査に臨むのですが、賞はたった3つだけ。8校中5校は手ぶらで帰らなければならないのです。朝早く出発し、やっとのこと会場について発表したのに手ぶら。以前、別の大会でこのような経験をしましたが、受賞しないと疲れが倍増し、心身ともボロボロになって青森に帰りました。この大会は手ぶらの方が多い厳しい発表会。したがっていつもハラハラして結果を見ています。しかし幸いなこと...手ぶらで帰らせるわけにはいかない!

  • コミットしてるか !!

    FLORAは結成した2009年の翌年から研究に興味のある1年生に対し、1年間限定で研究と発表の場を提供しています。これがJr.システムで、今まで数十名の名農生が活動してきました。彼との契約を履行するうえで気をつけるのが発表の場。コンクールでは入賞しないと発表する機会は与えられないので、確実ではありません。そこでFLORAは学会が募集する高校生の発表会にチャレンジしてきました。こちらはポスターセッションなので、よほど殺到しなければ発表できるからです。これは2019年の3月に東京農業大学で開催された学会のポスターセッション。多くの人で賑わっています。BubbleBoysが参加した時のものです。高校生に門戸を広げている学会はたくさんありますが、その多くが秋か春。特に3月は植物生理学会や農芸化学会、生態学会などが...コミットしてるか!!

  • Spring Meeting 2025 !

    昨日、FLORAのスプリングミーティングが開催されました。集まったのは新3年生3名と2年生3名の合計6名。2〜3年生全員でも、この春卒業した先輩たちより少ないメンバーです。これは過去最少。少子化の影響がFLORAにも及び始めました。FLORAは今年で17年目。いろいろな流儀が生み出されましたがメンバーの減少がこれらにどのような影響を与えるかはまだ未定です。どんなトラブルが起きるのか。それをどのようにして乗り切るか。チームに与えられたプロジェクトだと思い、楽しみにしたいと思います。さてこれは代表の3年生が挨拶しているところですが2年生にも自己紹介してもらいました。すると環境班を選んだ理由は3人とも先輩の活躍。新聞やTVで活躍する先輩たちに憧れて希望したとのことでした。改めて先輩たちに感謝です。次回は来週。始...SpringMeeting2025!

  • やればできる !!

    これはあるSDGs系のコンクール。2月に2年生たちが応募していました。2年生は全部で3名。過去最少人数で取り組んできました。もちろん一人一研究なので3テーマです。そのうち大活躍したのが泡農薬の主任研究員の女子。昨年の先輩を凌ぐ勢いで各方面で高く評価されています。悔しいのは他の男子2名。そこで2月のこの大会では男子がチャレンジしました。するとどうでしょう。企業の特別賞を受賞したではありませんか。研究はお得意の水耕栽培。一般に水耕栽培では用いない尿素という肥料とTEAMFLORAPHOTONICSから受け継いだLEDライトを組み合わせて硝酸態窒素の含有量を大幅に減らすミニハクサイ栽培の研究です。みんなでPPTに録音して応募しましたがユニークなアイデアが高く評価されたようです。俺だってやればできる!きっと自信が...やればできる!!

  • 早春賦 !!

    ここは第2農場。2009年のTEAMFLORAPHOTONICS時代から農場の本拠地として利用してきた馴化温室です。3月上旬ではまだ雪が残っていましたが、さすがに今はありません。気温はまだ低いのですが、もう春がやってきました。すると雪の中から出てきたのが茶色のプラスチック鉢。先日ご紹介したラッキョウが砂漠の砂で育っています。かつて園芸科学科草花班に所属していた時は、いつもこの場所に集まって栽培研究をしていました。しかし最近は栽培から離れ、土などの環境研究を行っているので土肥室での活動が中心。昨年もあるメンバーが水冷水耕栽培を試しただけです。4月になると17年目に突入するFLORA。せめて半分ぐらいは農業の課題解決のため、栽培研究に重点を置きたいと考えてます。さてこの馴化温室は生物工学研究班から16年前に借...早春賦!!

  • FLORA春のコレクション!

    FLORAといえば結成時からオリジナルユニフォームを作るのが流儀。毎年1着、オリジナルデザインのTシャツを製作してきました。今日は4月から正式加入する1年生も加えた最初のミーティング。ここでFLORA2025年の新作デザインが決定します。エントリーしたのはこのAからDまでの4種類。「FLORAHUNTERS」というチーム名と2025という年号、そしてThe3rd.という愛称の3つが入ることになります。チーム名を大きくしたデザイン、チーム名よりも相性を強調したデザイン。いずれも好みです。また色はホワイトもしくはブライトイエローの2色でデザインすることにしています。昨年は水研究で日本代表になったので、背中に大きくTEAMJAPANとプリントしましたが今回はそんなこともないので胸だけのプリントです。しかしもっと...FLORA春のコレクション!

  • やつが来る !!

    ご覧ください。手前にあるノートはFLORAのネタ本です。一人一研究のFLORAは毎年、たくさんのテーマに取り組みます。しかし成功するのはその半分。多くは失敗というか中途半端に終わってしまいます。このノートはどちらかといえば、そんな失敗研究が記録されています。名付けて「デスノート」といいます。FLORAは毎年、どこの研究班よりも早くスタートを切ります。そのため春休み中にテーマを決め、その準備に入ります。よくどのようにしてテーマを選んでいるかという質問を受けます。もちろん自分でアイデアを出せる人もいますが、そう簡単ではありません。そこで最近は、このノートをヒントにする人が増えています。先輩が悪戦苦闘して中途半端に終わっているテーマを見つけ、そこに自分の工夫を加え新しいテーマに仕立てているのです。よく見るとテー...やつが来る!!

  • 遠く遠く?

    これはこの春卒業したFLORAメンバー。2月下旬に大阪で開催されたSDGs系の表彰式に出席した際のものです。卒業式まで1週間。まさに卒業旅行で、花月でお笑いと新喜劇を楽しんできました。彼らは7名もの大所帯でしたが、進路は人それぞれ。3月早々に地元の会社で研修を始めたメンバーや、既に県外に引っ越したメンバー、4月の大学の入学式を前に課題と悪戦苦闘しているメンバーもいます。いずれにせよ皆さん新しいスタートを切っているようです。さて先日、県の人事異動が発表になり、お世話になった先生方と今年もお別れすることになりました。特にFLORAはいつも皆さんに引率していただいたので感謝しかありません。なかでも教頭先生にはお忙しいところ、ストックホルムまで引率していただきました。日本代表に選出されてから大会まで長い道のり。常...遠く遠く?

  • 皆さんのおかげです

    今日は修了式。長かった1年がやっと終わります。この1年間、名農やFLORAの活動を見守ってくれた名久井岳と馬淵川に感謝です。もう農場では育苗が始まっています。名残り雪は降るかもしれませんが、さすがにもう積もることはないでしょう。どんどん春になっていきます。さて名農生の3学期最後の日に行われるのが離任式。お世話になった先生方とお別れする日です。2024年は7年ぶりに2年生を迎えたこともあり、FLORAの人数は倍増。そのため今まで以上により活発な活動をすることができました。その反面、たくさんの先生方にメンバーの引率をお願いしてしまいました。お忙しいところFLORAの活動を支援していただき、これまた感謝しかありません。でもそのおかげで、おそらく県下一引っ込み思案の名農生が堂々と全国の高校生たちと渡り合っている姿...皆さんのおかげです

  • TOP記事 !!

    卒業式に合わせて発行された名久井農業高校の新聞。年に1回だけ作られ、名農生の活躍や進路などが紹介されています。ご覧ください。TOPはストックホルム青少年水大賞に日本代表として活躍してきたFLORAの記事となりました。嬉しいことに今まで国際大会に出場すると、毎回TOP記事にしてもらっています。これは後輩のFLORAたちにとっても誇らしいこと。次は自分たちだと夢を見ています。さて今日は修了式。しかしFLORAはもうすでに2025年の活動を見据え、準備に入っています。新2年生を加えた合同説明会であるスプリングミーティングは4月を待たず3月下旬の予定。最初の会では今回も今までのFLORAの歩みと16年間の活動で作り上げた流儀を伝授する計画です。そして最も大切なテーマ決めもしようと考えています。誰がどんなテーマに挑...TOP記事!!

  • FLORAは山でサイカチ拾い?

    これは2年生の課題研究。2024年度最後の活動です。行ったのはサイカチ拾い。場所は、FLORAの本拠地である馴化温室脇の通称「梅林」です。実はここでメンバーの1人が、大きなマメの鞘を拾ったのです。土肥室に持ち帰ってきたのですが、どう見てもサイカチ。現在、植物を使って農薬を泡にする研究をしている彼らにとってこれはお宝です。なぜならサイカチは古来から洗剤代わりとして使われてきた樹木。この抽出液を混ぜるだけで泡になるのです。そこで最後の課題研究では、みんなでサイカチ拾いをすることになったのです。拾った場所に案内されていってみると、このように林。しかしある大きな木の下にたくさんの鞘が落ちているではありませんか。枝先を目で探すと発見。大きな鞘がぶら下がっている木が1本あります。枝からは鋭い棘が生えています。サイカチ...FLORAは山でサイカチ拾い?

  • 遊び心を忘れない!

    農場で袋いっぱい拾ってきたサイカチの鞘。少し雪が降っていたので、乾かすことにしました。3月下旬とはいえ、まだまだ寒い青森県。学校は常に暖房が入っています。したがってこのように新聞紙の上に並べておくだけですぐ乾くはずです。実はFLORA、このサイカチやムクロジ、さらにセイタカアワダチソウなど天然界面活性剤であるサポニンを含む植物を粉末化しようとしています。なんでも持っているFLORA。自前の粉砕するマシンでパウダーにしました。しかしフリーズドライにしたら、もっと微細な粉になるかもしれないと考えその準備を始めています。残念ながら学校にそんな高額なマシンはありません。でも大丈夫。FLORAの志を応援してくれるメーカーが全面協力してくださっているのです。予定は今月下旬には粉末にする予定。粉末だと持ち運びができ、泡...遊び心を忘れない!

  • Back to the Home !

    2024年度がまもなく終わろうとしています。いろいろな意味で歩んできた道を振り返り、次の一歩を考える時期になっています。こちらにあるのは環境研究班が研究したもの、また取り組んでいるものです。左上はカブ。可食部が胚軸なのでLEDで肥大を促進させることに成功しました。中央上はフキ。地上部は出ていませんが、軟白栽培してシュウ酸を大幅に減らし今までなかった生食サラダフキを開発しました。左上はおそらくクワイ。LEDを照射して収量を増やすことに成功しています。左下はイチジク。温暖化に伴う栽培限が北上していると考え数年前から取り組んでいる研究ですが、まだまだ結果が出ていません。中央下はミシマサイコというサポニンを含む薬草。薬草のほとんどが中国からの輸入。根の生育を促進させようと取り組みましたが、根腐れで失敗しています。...BacktotheHome!

  • 冬に薔薇はいりません ?

    先日、青森県のTVでイチゴが旬を迎えたというニュースが流れていました。しかし、どうもこの表現がしっくりきません。なぜなら一般的なイチゴは初夏の味覚。これが生物としての結実時期で、青森県では6月下旬頃から収穫できます。しかし農家は通常の時期より早く実る促成栽培や遅れて実らせる抑制栽培を行います。なぜなら出回っていない時期に販売すれば高値で売れるからです。そのため農家はクリスマスのある12月や2〜3月頃に収穫できるように栽培します。もちろんそのままじゃ寒くて育たないので常に石油で加温。イチゴ農家の1シーズンの平均的石油代は350〜400万円にもなります。ところがどの農家もこの時期に栽培するようになったので日本中、イチゴのシーズンは11月〜3月に変わってしまいました。農作物の旬とは最盛期の意味。つまり1番収穫さ...冬に薔薇はいりません?

  • 昔の名前で出ています

    これは先日行われた農業クラブ主催のプロジェクト発表会。名久井農業高校にはたくさんの研究班があります。農業クラブには専門分会、地区分会、学級分会という3つの組織があって専門分会に所属しているのが各研究班です。研究班とは名農独自の呼称で、お隣の三本木農業高校では大学のように研究室と呼んでいます。この日エントリーしたのは8研究班から12チーム。元気な班は複数チームがエントリーしているのです。その中に3代目FLORAHUNTERSのメンバーもいます。7名もいた昨年の先輩はこの大会になんと4チームもエントリーしましたが今回は1チームだけ。生徒数減がこんなところに影響しています。さてここで不思議な現象が起きてしまいました。なんということでしょう。彼らは「環境班」として紹介されたのです。確か環境班は現在の3年生の卒業を...昔の名前で出ています

  • 生存確認 !

    一昨年にFLORAが本拠地である馴化温室脇に植えたイチジク。1年目は暖冬で、なんなく冬を乗り越えましたが2年目のこの冬は雪こそ多くありませんでしたが、結構厳しい寒さでした。イチジクは暖かな地方の果物です。北国でも夏はかなり暑くなるので問題ありませんが、気になるのは冬の低温。氷点下でも耐えられるようですが今年は何回かマイナス10℃以下になりました。さらにこのイチジクは地植えではなく、大きな鉢植えです。そのためかなり根圏は低温にさらされたはずなので凍えてしまったのではないかと不安なのです。生きていたら芽が大きくなるはず。これから農場に来るたびに、観察して生存確認したいと思います。生存確認!

  • 記録更新中 ?

    4月から掲示を始めた名農の文化活動の記録。コンクールなどの大会結果が貼り出されています。この掲示は2009年、FLORAの結成とともに始まりました。最初は2枚の掲示板を埋めようと頑張りましたがFLORAだけでは、なかなか思うようにいきませんでした。しかし野菜班や果樹班などチャレンジする仲間が増えてくると枚数はぐんぐん増え、最近は最終的に2つの掲示板から少しはみ出すぐらいの活躍をするようになりました。これは引っ込み思案の名農生が、積極的に活動している証拠。嬉しい証です。ところが今年は今までとは異なる状態になっています。ご覧ください。2枚の掲示板の下に追加で貼り出されていますがその追加掲示物の下にも、さらに追加されています。いつもは多くても4段。今年はとうとう5段目に入っているのです。記録更新中。何か今までに...記録更新中?

  • 急ピッチで魔改造 !

    これは現在の土肥実験室。何十個あるんでしょう。大量の段ボール箱が散乱しています。FLORAは4月で結成17年目。その間、いろいろな研究が行われ、それに伴う試薬や物品などがどんどん集まってきます。今までは段ボール箱に入れて実験室の奥に山積みにされていましたが、さすがに限界。そこで一度全部、箱から出して仕分けし直すことにしたのです。またん実験室に併設されている準備室には棚があり、未活用でした。そこでその棚も使用することで、段ボール箱が減らせると考えました。ポイントは断捨離しないこと。すべて新人が使う可能性があるからです。見た目は変わりませんが、FLORAにとっては大改造。果たして「大改造!!劇的ビフォーアフター」になるか「魔改造の夜」になるのか興味津々です。写真中央の1番奥に盛り上がっているのが空段ボール。整...急ピッチで魔改造!

  • オールドメディア !

    さて昨日、FLORAアルバムの最終ページをご紹介しましたがでもアルバム本当の最後の写真は裏表紙です。今回は全員統一して全員でふざけているオンライン発表会の写真にしました。しかし、この彼のアルバムはその写真を表紙にしたので裏表紙に使えません。そこで珍しい夜景の写真に差し替えました。これは神戸。FLORA10名全員でポートアイランドで撮影したものです。赤いポートタワーがとてもきれいです。面白いのが写真の下に2年間の移動距離がマイルで示されていること。もちろん個人によって数字は違います。地球1周は24,902マイル。ストックホルムまで行きFLORA7名の中で最も移動した2人は、ちょうど同じぐらいの距離。海外に行かなかったメンバーはその半分。地球半周でした。いかがだったでしょうか。これがFLORAの世界に1冊だけ...オールドメディア!

  • 彼岸団子事情!

    今日は3月20日。2025年の春分の日です。文字通り、暦の上ですが春を分ける日ですが、現在はこのように雪の華が咲いています。では春はいつからいつまででしょうか。それは立春から立夏の前日まで。2025年の立春は2月3日、立夏は5月5日。確かめていませんが、立春と立夏のちょうど中間が春分です。春分の日は彼岸の中日。田舎ではかつて団子をもってお墓に行く日でした。このお団子、春は牡丹の花が咲くから「ぼた餅」といい秋は萩の花が咲くので「おはぎ」といいます。また春はよもぎが採れるので、よもぎ餅を飾る家もあります。さて毎年、お彼岸にお寺を訪ねますが、最近、団子に変化が出てきました。ひとつは手作りではなく、お店で購入したものが増えてきたこと。家で作るのは大変。また教えてくれるおばあさんとは一緒に住んでいないため購入してい...彼岸団子事情!

  • 農神おろし

    彼岸だというのに昨日は1日中、雪が降りました。このようにあたりは真っ白、また冬に戻ったかのようです。さて先日16日は16個のお団子を作ってお供えする「十六団子」という行事日でした。なぜならこの日は「農神おろし」というお祝いの日だからです。実は、農の神様は収穫が終わると、冬に山の神となり山へ帰って行き、そして春が来ると籾をもってまた里に降りてくると信じられていました。この山の神様を農の神様、田の神様としてお迎えする日が3月16日なのです。神様をお迎えする役は女性で、これが「早乙女」でした。しかし外はこのようにまだ雪。ちょっと早すぎます。それもそのはず、正しくは旧暦の3月16日。その日は今年の新暦カレンダーでいうと4月13日で、当時はちょうど育苗を始める頃だったのです。すっかり忘れられていますが、農に関する行...農神おろし

  • 巻頭と巻末は組写真

    卒業生に差し上げたアルバムを紹介してきましたが、いよいよ最後のページとなりました。製作者がいつも悩むのがこの巻末の写真。巻頭の写真と対になっていて2年間の活動を締め括る写真だからです。今回チョイスしたのは2024年のFLORAHUNTERSの集合写真。2年生も入った10名がカメラを見上げているものです。これを撮影したのは、なんと地元の新聞記者さん。こちらも撮影したのですが、なぜかカメラが不調です。あとで確認したらやはり失敗。そこでお願いしていただいた1枚です。さすがはジャーナリスト。最高の写真です。対になる2枚の組写真。5度目の日本代表は、とんでもなく嬉しいことでFLORAが自信をもって胸を張れるものなので巻頭に。そして待ちに待った弟、妹が仲間入りし明るい大家族に戻ったのもFLORAにとって嬉しい出来事な...巻頭と巻末は組写真

  • 私、本当はすごいんです !!

    FLORAが先日、卒業生に差し上げたアルバムの紹介をしています。さてアルバムも最後のページが近づいてきました。この見開きページは写真もありますが、メインは記録。FLORAの2年間で参加した大会、発表タイトル、期日と場所、結果などが掲載されています。数えたことはありませんが、2年間で50大会ぐらいはあると思います。まさに努力の足跡です。またアルバムを差し上げる本人の研究の概要についてもあらためて客観的に紹介しています。ここに掲載されているのはポスター。FLORAは一人一研究なので、校内大会ではそれぞれが自分のポスターを使って発表します。そのポスターを掲載しながら研究の意義や成果を客観的に評価するコメントを載せています。これを見ると7名がいろいろなアイデアで研究を進めたことがわかりあらためて感心します。また7...私、本当はすごいんです!!

  • ビルのような雪山!

    先日、青森市に行ってきました。ニュースでは今年とんでもない大雪とのことなので必要のない限り行かないようにしていました。しかしさすがに3月も中旬、道の脇には残っていますが大通りにはありません。とはいってもこの雪の山を見てください。除雪された雪がここに集まっているのですが、ビルと同じぐらいの高さ。いつもここには高い雪山ができるのですが、今年は今まで以上に相当高く盛り上がっています。さて昨日の朝、彼岸の入りなのに大雪になりました。雪の少ない南部町など青森県南もかなりの雪です。しかし雪国の青森市や北海道のように体制が整っていないのか除雪予算を使ってしまったのか、大通りでも除雪が入らないのです。春の雪は水分を含んだ重たい雪。案の定、学校に着くまでにハンドルを取られたのか自損事故を起こしている自動車がありました。車も...ビルのような雪山!

  • 名農は魔法魔術学校 !

    これは先日の名久井農業高校。日当たりにはもう雪はありません。グラウンドもこの通り。いつでも名農生が飛び出してくるのを待っているかのようです。さて名農は現在、生物生産科と環境システム科の2学科の農業高校です。実は農業高校とは、ある意味かなりハードルの高い理系の高校。なぜなら農業は、命をある生物を相手に様々な方法でアプローチするのですから、科目「生物」「化学」の知識だけではダメで生物との関係性を具体的に理解していなければならないからです。名農生に人気の課題研究も、この力が根底になければとても楽しめません。これってかなり高いハードルです。でも名農生が理解できているのは、農業高校の独自な学習方法。まずは体験を通して生物の不思議さを感じ、後でその理由や仕組みを学んでいくというスタイルがあるからです。元気に育たないと...名農は魔法魔術学校!

  • FLORA世界の旅?

    これは数年に1度、FLORAの卒業アルバムに登場するページ。ストックホルムで開催された青少年水大賞の様子です。アルバムでは、ほとんどの写真にキャプションがついていますがこのページだけは不要。誰よりも本人が1番知っているからです。したがってこのようにスナップ写真をこれでもかと並べています。大会での様子はもちろん、森と湖の街並みや歴史ある建物、もちろん食事風景も満載。懐かしい写真ばかりです。この海外のページがあるアルバムは7冊中、2冊だけ。国際大会に出場したメンバーだけに設けられています。個人ごとに制作されるFLORAアルバムだからこそできる特集ページです。さて面白いことに、今年に限らず出場した2人は帰国するとよく写真をくださいといいます。なぜなら随行しているこちらと違い、緊張の連続。一見楽しんでいるように見...FLORA世界の旅?

  • 孤独じゃないグルメ !

    FLORAアルバムの後半に毎回掲載されるのが旅の楽しみのひとつである食事シーン。仙台、東京、京都、大阪、神戸という定番の他、今年は珍しい徳島での食事風景も登場しました。その数約15シーン。レストランもあれば飛行場、新幹線もあります。面白いことに食事シーンを見ると、味はもちろん、お店の雰囲気やワクワクしたりドキドキした気持ちまで蘇ってくるから不思議です。そして嬉しいことに写っている顔はみんな満面の笑み。みんなを笑顔にしているのはおいしい食事はもちろん、場の雰囲気です。嬉しいことにFLORAが食べる時は、お酒がないのになぜか宴会のように誰か音頭をとって進行してくれます。時に2代目のAQUAには進行に長けている幹事さん的メンバーが多くいつも楽しませてくれました。社会に出た彼ら。もしまた各地を訪れることがあったら...孤独じゃないグルメ!

  • シルバーコレクター !!

    優勝ではなく2位をたくさん取ってしまう選手をシルバーコレクターと呼ぶことがあります。FLORAでは2017年のTEAMFLORAPHOTONICSがそれ。さまざまな大会でなぜか2位ばかり。悔しい思いをしていました。また今年度の3年生もシルバーコレクター。今秋からやはり準グランプリばかり受賞してくるので、こう呼ばれました。そんな遺伝子を引き継いだ2年生。2月下旬頃から、エントリーしていたたくさんの大会から結果が入っていますが、なぜか連続して準グランプリなのです。先日、東京ミッドタウンで開催されたSDGs系の大会のファイナリストに選出され発表してきました。今年度最後のコンペなのでTOPでフィニッシュしたい彼らは考えていたようですがなんとこれまた準グランプリ。3大会連続とはこれまた立派なシルバーコレクターです。...シルバーコレクター!!

  • Campus is Canvas !!

    SDGs系の大会に出場したFLORAの2年生。開場まで時間があるので、会場となった東京ミッドタウン前で写真を撮りました。ちょうど花のイベントを開催中で、大きな花のトンネルが設置されています。後で知ったのですが、これは生花と特殊な造花でできているとのこと。右側半分が赤、左側は緑でまとめられていました。かつて農業クラブではフラワーアレンジメント競技があり園芸科学科の名農生もチャレンジして良い成果を上げていました。しかし全国大会では、東北や九州などの農業地帯の高校が成果を上げる研究発表会とは逆で関東など都会の高校生が上位を占めることが多いように感じていました。理由は日頃から最先端のファッションやアートに触れる機会が多いからではないでしょうか。花はトレンドの世界。おしゃれを磨ける都会の強みが大会に反映されていたよ...CampusisCanvas!!

  • Just the way you are ?

    FLORAの卒業アルバムをこっそり覗いています。ページは30枚。掲載されている写真は1冊120枚前後もあります。これはアルバムの中頃を開いたものですが、日頃の活動や大会でのスナップ写真などが満載です。なかでも各メンバーが取り組んでいる活動の様子はレアものです。FLORAは一人一研究。つまり個人によって研究が違います。そのためアルバムも個人ごとに制作され、そのアルバムには各自が自分の研究に取り組んでいる活動風景が記録されています。ミスト栽培の様子や表彰式の華やかな写真はよく新聞やHPで紹介されますが1番思い入れのあるのは、やはり自分の研究。だからその思いと取り組みに敬意はらい、毎回紙面を割いて掲載するようにしています。しかし残念ながら記憶というものは次第に薄れていきます。そこで写真の下には撮影された年月日、...Justthewayyouare?

  • 締めは東京で ?

    先週末、FLORAHUNTERS3代目の2名は東京にいました。これはSDGs系の発表会に出場するためです。やってきたのは日比谷の東京ミッドタウン。目の前が皇居というまさに東京ど真ん中です。2年生が今年度、初めて遠征したのは水大賞の授賞式。3年生とともに東京お台場に1泊しながら参加したのがスタートです。2回目はボランティアアワード。やはり東京でした。3回目は9月の学会。これまた東京大学。半年で3回も東京を訪れました。変化があったのは秋。11月に3年生とともに飛行機に乗って神戸に遠征しました。しかしその後は定番の東京会場の大会が2回。先月に代表1人ですが北陸金沢に遠征しましたがやはり最後であるこの日は東京。締めはラーメンではなく東京です。振り返ってみると今年度、2年生はこれで6回も東京に来ていました。中学校の...締めは東京で?

  • 巻頭はFLORA ALL STARS !!

    卒業した2代目に贈った卒業アルバムを紹介しています。A4サイズのハードカバーを開けると飛び込んでくるのがB5サイズの大きな写真。毎年巻頭を飾る写真は全員同じものでメンバーの印象的な集合写真と決めています。確か初代FLORAHUNTERSに贈った2022年版は毎日地球未来賞でTOPに輝き、吉本のお笑い芸人さんと一緒に大阪の毎日新聞社ホールのステージで撮影したものでした。当時は後輩がいないひとりっ子。3年生6名だけの写真です。卒業直前、彼らの最後の写真を巻頭にもってきました。では2代目はなんでしょう。チョイスしたのは、水大賞の表彰式の直前に撮影したもの。この写真には校長先生、ストックホルムに出場するメンバーを指導くださった先生も写っています。また嬉しいことに今年度から2年生を募集しました。その2年生がJr.時...巻頭はFLORAALLSTARS!!

  • 晴れたらいいね ?

    先日2年生が、お土産があるとニコニコして話し始めました。なんだろうと思って話を聞くと見せてくれたのがこれ。乾燥した30cmはあろうかという大きなマメの鞘です。彼らは農薬を泡にする研究をしていますがその際用いた植物がムクロジとサイカチ。このこげ茶色の大きな鞘は、どうみてもサイカチです。なんと名農のキャンパスから拾ってきたようです。水害から逃れるため、川端から現在の高台に引っ越してきた名農。移転当時は造成まもないので植物のない荒野。強風による砂嵐を防ぐため、全校あげた植樹活動が始まります。そのおかげで環境緑化で日本一を受賞しました。そんな歴史背景のある名農のキャンパス。先輩方が植えた樹木の中にサイカチがあってもおかしくありません。すると彼らはサイカチかどうか確かめると、さっそく水に浸けました。翌日見ると、この...晴れたらいいね?

  • こわだりの1ページ !!

    3年生に今年差し上げたFLORAの卒業アルバムを紹介しています。これが表紙です。これはストックホルムで発表してきたメンバーのもの。スウェーデン土産で買ってきたバイキングの帽子を2〜3年生みんなで被って撮影し、後で合成したFLORAVIKINGを表紙にしています。FLORAALLSTARS。まさに2024年を象徴する明るく素敵なカバーになりました。FLORAアルバムの自慢のひとつはこの表紙。なぜならハードカバーなのです。教科書のような薄い表紙は安価にできますが、やはりアルバムとなると重いずっしりした表紙というイメージがあります。そこでFLORAは結成時からハードカバーで作ってきました。また表紙は艶ありと艶なしの2種類を選べます。艶があるときれいですが、反射するので目が疲れます。そこで中のページは、すべて艶消...こわだりの1ページ!!

  • 流れ星という名のクリスマスローズ !!

    蕾が膨らんできました。これはクリスマスローズ。品種名をシューティングスターといいます。この品種はリビダスとアーグティフォリウスという2つの原種の交配種であるステルニーにニゲルという原種を掛け合わせたもの。白っぽい花はニゲルの特徴、シルバーグレイの茎葉はステルニーの形質。いいとこ取りの美しい品種です。その昔、クリスマスローズは複雑に交雑したものばかりで固定された品種がありませんでした。逆にどんな花になるかは咲いてみなければわからないというのが魅力で世界にひとつだけの花として玄人に好まれていました。しかし多くの方はイメージした通りの花が欲しいもの。そこでこのような品種が誕生してきたのです。作出した技術はメリクロン。分裂組織を無菌的に培養して苗にするバイオテクノロジーの代表的な技術。つまりクローンです。この技術...流れ星という名のクリスマスローズ!!

  • 7つのアルバム?

    ここにあるのは3月1日に卒業した2代目FLORAHUNTERSのために製作された卒業アルバム。全部で7冊あります。すべて表紙が違うように、このアルバムの特徴は個人によって掲載されている写真が違うところです。彼らは一人一研究。またこの2年間でいろいろな大会に参加しましたがすべて一緒ではありません。製本コストで最も高いのが製版。そこで学校の卒業アルバムではひとつの製版を作り、大量に製作し配るわけです。しかしFLORAの場合、それでは7名それぞれの本当の輝きは表現できません。幸いこのアルバムはDTP。つまりパソコンのディスクトップ上で編集し、必要な分だけを印刷してもらうスタイルです。つまりコストのかかる製版作業はすべて注文者側が担当。印刷屋さんは印刷するだけなので、安価に済むという仕組みです。編集は手間のかかる...7つのアルバム?

  • あれから14年!

    東日本大震災で津波被害を受けた岩手県山田町。瓦礫の山です。FLORAは震災2ヶ月半後、この場に立ち除塩活動をしていました。方法はユニーク。マイクロバブルを含んだ水で除塩するのです。震災後、何か復興に携わりたいと立ち上がった2011年のFLORA2代目。3代目の2年生を引き連れ、サクラソウの救出活動に取り組みます。驚くのがそれと同時にマイクロバブルを使って除塩する研究を温室で開始。こちらを担当したのは2年生。すると理由はわかりませんでしたが優れた除塩効果を発見。この技術を被災地で試したいと思っていたところ、南部町からお誘いがありました。除塩場所はこの山田町。たくさんの名農ボランティア、そして現地の山田高校生も協力してFLORAがマイクロバブルで除塩した道路沿いの花壇に復興の花を植えていきます。すると通りすが...あれから14年!

  • FFJ WEEK !!

    これは2017年6月に撮影されたものです。青森県の農業高校ではこの時期、農業の甲子園ともいわれる農業クラブの県大会が開催されます。この年FLORAは、サクラソウの保全活動で1名が意見発表に、そして残った2〜3年生の全メンバーがプロジェクト発表にしていました。体育館の奥で発表しているのが意見発表のメンバー。座って仲間を応援しているのがプロジェクトメンバーです。このように全メンバーで取り組むのがFLORAの流儀。たくさんのメンバーで乗り込むことでチーム意識が高まり、突破できる可能性があるからです。案の定、この年はプロジェクト発表は東北大会まで出場、意見発表ではさらに東北大会を突破し、全国大会まで出場しています。ところがFLORAは、この年をもって環境研究班として農業クラブの大会に出場することはありませんでした...FFJWEEK!!

  • イメージチェンジ !

    3年生が卒業し、11年間活動してきた環境研究班も姿を消してしまいました。ところで環境研究班が作ってきたパワーポイントといえば濃い青の壁紙が特徴。左上のものです。これは2015年、環境システム科1回生、つまり初代環境班のもの。この壁紙はphotoshopを使って自作したオリジナルで、バイオエンジンを完成させた彼らは、農業クラブ東北大会で初披露しています。また左下は2018年の3年生が12月に地元の中学校に招かれ発表したもの。この年、男子はストックホルム青少年水大賞で特別賞を受賞しましたがこんな柿の研究もしていました。この年をもってTEAMFLORAPHOTONICSが解散となったので、これが最後の発表になりました。壁紙は珍しく黒。おそらく黒はこの時が初めてだったはずです。しかしお気に召さなかったのか、その後...イメージチェンジ!

  • そして3人が残った?

    今週をもって名農の3学期の授業は終了。終業式は25日とまだ先ですが、入試や入学関連の行事で授業ができなくなるからです。そんなラストウィークは農業クラブの行事が満載。まず明日は意見発表会。農業に関する弁論大会です。そして木曜日はプロジェクト発表会。研究発表会で、いずれも6月に開催される農業クラブ県大会予選という位置付けです。少人数の名農ではみんながチェレンジャー。全員にチャンスがあります。たった3名しかいないFLORAの2年生も、ひとりが意見発表、そしてみんなで力を合わせ研究発表会にも出場することになっています。これはFLORAの練習風景ですが、やはり少数。寂しく感じます。経験上、大量の選手団と先生方でわいわいと大会に乗り込めば、勢いがあるため、いくつかの種目が大会を突破するものです。特に指導される先生方が...そして3人が残った?

  • 流儀復活?

    遠征に行くとお土産を買ってくるのがTEAMFLORAPHOTONICS時代の流儀。なぜなら理由があります。当時は予算などの関係もあり同じ学年全員で県外遠征することはありませんでした。つまり遠征に行くのは代表の数名。だからお土産が必要だったのです。さらにTEAMFLORAPHOTONICSが環境システム科に移籍し新たに環境研究班としてリスタートすると、なんとお土産は後輩にも買うようになりました。新学科に移籍したFLORAの3年生は、早くチームにしようと意識的に2年と一緒に活動したからです。そんな流儀は2018年のTEAMFLORAPHOTONICSの解散とともに薄れていきました。理由は後輩を募集しなくなったから。さらにコロナ禍。遠征もなくなってきたからです。ところが今年、7年ぶりに後輩を募集しました。ただ昔...流儀復活?

  • 海岸の思い出!

    まもなく3.11。東日本大震災から14年経ちました。復興は進んでいますが、まだまだ回復していないところが多くあるのも事実です。さて震災時、誰でも思うように、FLORAも何かの役立ちたいと考えていました。そこで3年生は大津波に飲み込まれた種差海岸のサクラソウ救出を考えました。なぜなら海の水をかぶった土壌はECが高く、生存が心配されたからです。さすが草花班です。やろうと決めたら早いのがFLORA。春休みに現地視察、4月に入ったら救出許可を得るため、青森県庁に出向きます。しかし前例がないと門前払い。何度行っても跳ね返されました。ところが3年生がいろいろ資料を制作。すると根負けしたのかとうとうゴーサイン。5月連休明けに県知事から指令という文書がFLORAに届きました。まさにミッション。そしてFLORAは地域の方々...海岸の思い出!

  • 梅よりも早く ?

    これは名久井農業高校の職員玄関脇の梅の木です。梅の名所といえば水戸の偕楽園を思い出しますが現在、ちょうど見頃とのこと。週末はニュースになるかもしれません。ところが青森の梅はまだこのとおり蕾です。それでも少し膨らんできたような気がします。晩秋からずっと温室以外では花を見ることができなかった名農ですが、そろそろキャンパスに花が咲きそうです。そんな早咲きの梅よりも早く咲いたのがFLORAの2年生。珍しく農業系の大会に自分たちの研究成果を応募していましたがなんと1次予選、2次予選を突破してファイナリストになりました。そして一昨日行われた最終審査で、なんと準グランプリを受賞したのです。最近は環境色が強い異端児的活動をしていましたが、今回は王道の農業。このところ遠のいていた農業の賞なので、うれしく感じます。きっと卒業...梅よりも早く?

  • 青天の霹靂です ?

    青森県が全勢力を注いで開発した良食味米「青天の霹靂」。いきなりの特Aデビューで青森県は大喜びしました。とても栽培管理に手間のかかる品種のため県内でも生産地は津軽地方に限定。そのため高めの価格設定ですが、食べてみると確かに美味しく感激したものです。ところが昨年は特Aを逃してA、リベンジで挑んだ今年もAになってしまいました。原因は夏場の高温だといわれ、コメどころの津軽の農家は頭を抱えています。するとどうでしょう。青天の霹靂より遅れて開発された新品種「はれわたり」が昨年特A。先日発表された今年の食味検査でもなんと特Aになりました。こちらはヤマセの吹く太平洋側でも栽培可能です。いくら頑張っても津軽の青天の霹靂には勝てないというイメージでしたが2年連続特A。栽培している南部町の農家もびっくりしているというニュースが...青天の霹靂です?

  • スランプ試験 ?

    これは懐かしい写真。2020年にストックホルム青少年水大賞を受賞し8月に開催された国際大会でグランプリを受賞したTreasureHuntersです。撮影されたのはまだ2月。当時、彼らは抜け出せない負のループにもがいていました。彼らの研究は三和土で水を受け止める研究ですが、いくら試作しても水につけると一瞬で崩壊してしまうのです。一生懸命準備して作って、数日後に固化するので浸漬。その場で崩れていくので、また配合を変えて製作。これをほぼ毎日繰り返していました。やっている彼らも見守るこちらも辛い毎日でした。さてこの作業は適正な水の量を確かめる実験。生コンクリートの流動性を測るスランプ試験をしているところです。しかし土の性質によって適正な水の量は違うため、数値化できません。試行錯誤の結果、握って確かめるという方法を...スランプ試験?

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