大学入学共通テスト「国語」第4問の「古文」。まさかの『源氏物語』がテキストとして出題されました!NHK大河ドラマ「光る君へ」の影響かもしれませんね。例年、セン…
「源氏物語」の原文と口語訳の照らし合わせで、大学受験に必要な古文センスを身につけていきましょう
あいの部屋「国語力で自己の力を最大限に引き出す方法」というサイトを運営しています。国語力を高め、納得のいくかたちで古典を学習するために、「源氏物語」に焦点をしぼったブログを立ち上げました!受験対策として、ぜひご利用くださいね。
末摘花③【光源氏18歳:末摘花の容貌】 *はじめから読む場合はこちら*「末摘花」第3章はこちら ・・・・・・・・・・・・・・・ 二条の院におはしたれば、紫…
末摘花③【光源氏18歳:末摘花の容貌】 *はじめから読む場合はこちら*「末摘花」第2章はこちら ・・・・・・・・・・・・・・・ 二条の院におはして、うち臥…
口おほひの側目より、なほ、かの末摘花、いとにほひやかにさし出でたり。見苦しのわざやと思さる。 【これまでのあらすじ】故常陸宮の姫君(末摘花)と逢瀬を迎えた光源…
「さへづる春は」とからうしてわななかし出でたり。「さりや。年経ぬるしるしよ」と、うち笑ひたまひて、「夢かとぞ見る」と、うち誦じて出でたまふを、見送りて添ひ臥し…
「今年だに、声すこし聞かせたまへかし。侍たるるものはさし置かれて、御けしきの改まらむなむゆかしき」とのたまへば、 【これまでのあらすじ】故常陸宮の姫君(末摘花…
女の御装束、「今日は世づきたり」と見ゆるは、ありし筥の心葉を、さながらなりけり。さも思しよらず、興ある紋つきてしるき表着ばかりぞ、あやしと思しける。 【これま…
わりなう古めきたる鏡台の、唐櫛笥、掻上の筥など、取り出でたり。さすがに、男の御具さへほのぼのあるを、されてをかしと見たまふ。 【これまでのあらすじ】故常陸宮の…
脇息をおし寄せて、うちかけて、御鬢ぐきのしどけなきをつくろひたまふ。 【これまでのあらすじ】故常陸宮の姫君(末摘花)と逢瀬を迎えた光源氏。返歌もできない教養の…
「生ひなほりを見出でたらむ時」と思されて、格子引き上げたまへり。いとほしかりしもの懲りに、上げも果てたまはで、出でたり。見苦しのわざやと思さる。 【これまでの…
御直衣などたてまつるを見出だして、すこしさし出でて、かたはら臥したまへる頭つき、こぼれ出でたるほど、いとめでたし。 【これまでのあらすじ】故常陸宮の姫君(末摘…
日さし出づるほどに、やすらひなして、出でたまふ。東の妻戸、おし開けたれば、向ひたる廊の、上もなくあばれたれば、日の脚、ほどなくさし入りて、雪すこし降りたる光に…
例のありさまよりは、けはひうちそよめき、世づいたり。君も、すこしたをやぎたまへるけしきもてつけたまへり。「いかにぞ、改めてひき変へたらむ時」とぞ、思しつづけら…
七日の日の節会果てて、夜に入りて、御前よりまかでたまひけるを、御宿直所にやがてとまりたまひぬるやうにて、夜更かしておはしたり。 【これまでのあらすじ】故常陸宮…
朔日のほど過ぎて、今年、男踏歌あるべければ、例の、所々遊びののしりたまふに、もの騒がしけれど、寂しき所のあはれに思しやらるれば、 【これまでのあらすじ】故常陸…
姫君も、おぼろけならでし出でたまひつるわざなれば、ものに書きつけて置きたまへりけり。 【これまでのあらすじ】故常陸宮の姫君(末摘花)と逢瀬を迎えた光源氏。返歌…
「御歌も、これよりのは、道理聞こえて、したたかにこそあれ」「御返りは、ただをかしき方にこそ」など、口々に言ふ。姫君も、おぼろけならでし出でたまひつるわざなれば…
「ありし色あひを悪ろしとや見たまひけむ」と思ひ知らるれど、「かれはた、紅の重々しかりしをや。さりとも消えじ」と、ねび人どもは定むる。 【これまでのあらすじ】故…
晦日の日、夕つ方、かの御衣筥に、「御料」とて、人のたてまつれる御衣一領、葡萄染の織物の御衣、また山吹か何ぞ、いろいろ見えて、命婦ぞたてまつりたる。 【これまで…
御返りたてまつりたれば、宮には、女房つどひて、見めでけり。「逢はぬ夜をへだつるなかの衣手に重ねていとど見もし見よとや」白き紙に、捨て書いたまへるしもぞ、なかな…
「あながちなる御ことかな。このなかには、にほへる鼻もなかめり」「左近の命婦、肥後の采女や混じらひつらむ」など、心も得ず言ひしろふ。 【これまでのあらすじ】故常…
心知らぬ人びとは、「なぞ、御ひとりゑみは」と、とがめあへり。「あらず。寒き霜朝に、掻練好める花の色あひや見えつらむ。御つづしり歌のいとほしき」と言へば、 【こ…
女房たち、何ごとならむと、ゆかしがる。「ただ梅の花の色のごと、三笠の山のをとめをば捨てて」と、歌ひすさびて出でたまひぬるを、命婦は「いとをかし」と思ふ。 【こ…
またの日、上にさぶらへば、台盤所にさしのぞきたまひて、「くはや。昨日の返り事。あやしく心ばみ過ぐさるる」とて、投げたまへり。 【これまでのあらすじ】故常陸宮の…
「何に御覧ぜさせつらむ。我さへ心なきやうに」と、いと恥づかしくて、やをら下りぬ。 【これまでのあらすじ】故常陸宮の姫君(末摘花)と逢瀬を迎えた光源氏。返歌もで…
人のほどの心苦しきに、名の朽ちなむはさすがなり。人びと参れば、「取り隠さむや。かかるわざは人のするものにやあらむ」と、うちうめきたまふ。 【これまでのあらすじ…
よきにはあらねど、「かうやうのかいなでにだにあらましかば」と、返す返す口惜し。 【これまでのあらすじ】故常陸宮の姫君(末摘花)と逢瀬を迎えた光源氏。返歌もでき…
「紅のひと花衣うすくともひたすら朽す名をし立てずは 心苦しの世や」と、いといたう馴れてひとりごつを、 【これまでのあらすじ】故常陸宮の姫君(末摘花)と逢瀬を迎…
花のとがめを、なほあるやうあらむと、思ひ合はする折々の、月影などを、いとほしきものから、をかしう思ひなりぬ。 【これまでのあらすじ】故常陸宮の姫君(末摘花)と…
源氏物語イラスト訳【末摘花213】なつかしき色ともなしに末摘花
「なつかしき色ともなしに何にこのすゑつむ花を袖に触れけむ 色濃き鼻と見しかども」など、書きけがしたまふ。 【これまでのあらすじ】故常陸宮の姫君(末摘花)と逢瀬…
「あさまし」と思すに、この文をひろげながら、端に手習ひすさびたまふを、側目に見れば、 【これまでのあらすじ】故常陸宮の姫君(末摘花)と逢瀬を迎えた光源氏。返歌…
今様色の、えゆるすまじく艶なう古めきたる直衣の、裏表ひとしうこまやかなる、いとなほなほしう、褄々ぞ見えたる。 【これまでのあらすじ】故常陸宮の姫君(末摘花)と…
心を尽くして詠み出でたまひつらむほどを思すに、「いともかしこき方とは、これをも言ふべかりけり」と、ほほ笑みて見たまふを、命婦、面赤みて見たてまつる。 【これま…
「さても、あさましの口つきや。これこそは手づからの御ことの限りなめれ。侍従こそとり直すべかめれ。また、筆のしりとる博士ぞなかべき」と、言ふかひなく思す。 【こ…
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大学入学共通テスト「国語」第4問の「古文」。まさかの『源氏物語』がテキストとして出題されました!NHK大河ドラマ「光る君へ」の影響かもしれませんね。例年、セン…
「その人なめり」と見たまふに、いとをかしければ、太刀抜きたるかひなをとらへて、いといたうつみたまへれば、ねたきものから、え堪へで笑ひぬ。 【これまでのあらすじ…
かうあらぬさまにもてひがめて、恐ろしげなるけしきを見すれど、なかなかしるく見つけたまひて、「我と知りて、ことさらにするなりけり」と、をこになりぬ。 【これまで…
好ましう若やぎてもてなしたるうはべこそ、さりもありけれ、五十七、八の人の、うちとけてもの言ひ騒げるけはひ、えならぬ二十の若人たちの御なかにてもの怖ぢしたる、い…
女、「あが君、あが君」と、向ひて手をするに、ほとほと笑ひぬべし。 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でしたが、源氏姓を賜り、臣下に降り…
中将、「いかで我と知られきこえじ」と思ひて、ものも言はず、ただいみじう怒れるけしきにもてなして、太刀を引き抜けば、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子とし…
「誰れと知られで出でなばや」と思せど、しどけなき姿にて、冠などうちゆがめて走らむうしろで思ふに、「いとをこなるべし」と、思しやすらふ。 【これまでのあらすじ】…
ならひて、いみじく心あわたたしきにも、「この君をいかにしきこえぬるか」とわびしさに、ふるふふるふ、つとひかへたり。「誰れと知られで出でなばや」と思せど、しどけ…
内侍は、ねびたれど、いたくよしばみなよびたる人の、先々もかやうにて、心動かす折々ありければ、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でした…
中将、をかしきを念じて、引きたてまつる屏風のもとに寄りて、ごほごほとたたみ寄せて、おどろおどろしく騒がすに、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生ま…
「あな、わづらはし。出でなむよ。蜘蛛のふるまひは、しるかりつらむものを。心憂く、すかしたまひけるよ」とて、直衣ばかりを取りて、屏風のうしろに入りたまひぬ。 【…
おとなおとなしき人に、かく似げなきふるまひをして、見つけられむことは、恥づかしければ、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でしたが、源…
君は、とけてしも寝たまはぬ心なれば、ふと聞きつけて、この中将とは思ひ寄らず、「なほ忘れがたくすなる修理大夫にこそあらめ」と思すに、 【これまでのあらすじ】桐壺…
風ひややかにうち吹きて、やや更けゆくほどに、すこしまどろむにやと見ゆるけしきなれば、やをら入り来るに、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光…
「かかる折に、すこし脅しきこえて、御心まどはして、懲りぬやと言はむ」と思ひて、たゆめきこゆ。 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でした…
「いかで見あらはさむ」とのみ思ひわたるに、これを見つけたる心地、いとうれし。 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でしたが、源氏姓を賜り…
頭中将は、この君のいたうまめだち過ぐして、常にもどきたまふがねたきを、つれなくてうちうち忍びたまふかたがた多かめるを、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子…
「あまりはしたなくや」と思ひ返して、人に従へば、すこしはやりかなる戯れ言など言ひかはして、これもめづらしき心地ぞしたまふ。 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二…
「人妻はあなわづらはし東屋の真屋のあまりも馴れじとぞ思ふ」とて、うち過ぎなまほしけれど、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でしたが、…
我ひとりしも聞き負ふまじけれど、「うとましや、何ごとをかくまでは」と、おぼゆ。 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でしたが、源氏姓を賜…
頭中将は、この君のいたうまめだち過ぐして、常にもどきたまふがねたきを、つれなくてうちうち忍びたまふかたがた多かめるを、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子…
「あまりはしたなくや」と思ひ返して、人に従へば、すこしはやりかなる戯れ言など言ひかはして、これもめづらしき心地ぞしたまふ。 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二…
「人妻はあなわづらはし東屋の真屋のあまりも馴れじとぞ思ふ」とて、うち過ぎなまほしけれど、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でしたが、…
我ひとりしも聞き負ふまじけれど、「うとましや、何ごとをかくまでは」と、おぼゆ。 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でしたが、源氏姓を賜…
「立ち濡るる人しもあらじ東屋にうたてもかかる雨そそきかな」と、うち嘆くを、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でしたが、源氏姓を賜り、…
弾きやみて、いといたう思ひ乱れたるけはひなり。君、「東屋」を忍びやかに歌ひて寄りたまへるに、「押し開いて来ませ」と、うち添へたるも、例に違ひたる心地ぞする。 …
「瓜作りになりやしなまし」と、声はいとをかしうて歌ふぞ、すこし心づきなき。「顎州にありけむ昔の人も、かくやをかしかりけむ」と、耳とまりて聞きたまふ。 【これま…
御前などにても、男方の御遊びに交じりなどして、ことにまさる人なき上手なれば、もの恨めしうおぼえける折から、いとあはれに聞こゆ。 【これまでのあらすじ】桐壺帝の…
夕立して、名残涼しき宵のまぎれに、温明殿のわたりをたたずみありきたまへば、この内侍、琵琶をいとをかしう弾きゐたり。 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子とし…
慰めむと思せど、かなはぬもの憂さに、いと久しくなりにけるを、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でしたが、源氏姓を賜り、臣下に降ります…
いたう忍ぶれば、源氏の君はえ知りたまはず。見つけきこえては、まづ怨みきこゆるを、齢のほどいとほしければ、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた…
「かのつれなき人の御慰めに」と思ひつれど、見まほしきは、限りありけるをとや。うたての好みや。 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でした…
尽きせぬ好み心も見まほしうなりにければ、語らひつきにけり。 この君も、人よりはいとことなるを、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でし…
人びとも、「思ひのほかなることかな」と、扱ふめるを、頭中将、聞きつけて、「至らぬ隈なき心にて、まだ思ひ寄らざりけるよ」と思ふに、 【これまでのあらすじ】桐壺帝…
内侍は、なままばゆけれど、憎からぬ人ゆゑは、濡れ衣をだに着まほしがるたぐひもあなればにや、いたうもあらがひきこえさせず。 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇…
「似つかはしからぬあはひかな」と、いとをかしう思されて、「好き心なしと、常にもて悩むめるを、さはいへど、過ぐさざりけるは」とて、笑はせたまへば、 【これまでの…
「いま、聞こえむ。思ひながらぞや」とて、引き放ちて出でたまふを、せめておよびて、「橋柱」と怨みかくるを、主上は御袿果てて、御障子より覗かせたまひけり。 【これ…
ひかへて、「まだかかるものをこそ思ひはべらね。今さらなる、身の恥になむ」とて泣くさま、いといみじ。 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏…
「笹分けば人やとがめむいつとなく駒なつくめる森の木隠れ わづらはしさに」とて、立ちたまふを、 【これまでのあらすじ】桐壺帝の第二皇子として生まれた光源氏でした…
人や見つけむと苦しきを、女はさも思ひたらず、「君し来ば手なれの駒に刈り飼はむ盛り過ぎたる下葉なりとも」と言ふさま、こよなく色めきたり。【これまでのあらすじ】桐…