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オリジBL。親の借金のカタにヤクザの所有物になったイツキの、ハランバン☆ジョー物語。一応、純愛。

白黒ぼたん
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2009/03/19

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  • 焼肉・9

    会計に立ったのは一ノ宮だった。 黒川は喫煙ルームで一服していた。 イツキはトイレを済ませ、レジの前にいる一ノ宮の隣に並ぶ。 「……珍しいですね」 「…え?」 「社長が、あんな事を言うのも……」 お釣りと領収書を受け取りながら、一ノ宮が言う。それは半分、自分自身に語りかけるような口調だった。 「本当に、あなたの事を想っている。…変わりました…

  • 焼肉・8

    締めのデザートにと運ばれた杏仁豆腐の皿を持ち 2、3度スプーンに掬っては口に運ぶ。 真面目な話をしている最中なのに、甘いものに、ついニコリと笑ってしまう。 イツキのこんな表情が見ていて飽きない所なのだなと、一ノ宮は思う。 「…困ってるんだよ。俺だって。 マサヤが、……昔に比べればビックリするほど優しいのは解ってるんだけど…それで十分、良いのも解ってる…

  • 焼肉・7

    「…遊んでないよ。…ご飯食べに行ったぐらいだよ」 「ふん。何を食ったんだか…。喰われたの間違いだろう」。 イツキが、どこで誰と何をしているか、詳細までは解っていない。 清水は、こちらに戻って来ているというのを西崎から聞いていた程度だし 男と遊び云々は、イツキの帰宅時間や雰囲気や……スマホの位置情報や そんな所からの憶測で、まあ、鎌を掛けてみれば当…

  • 焼肉・6

    「……俺は…、ハーバルにいたい。…やっぱり、仕事、してたい。 あそこにいると俺、やっとちゃんと、普通の人になれた気がする…… でも…… 普通過ぎてたまに、もやもやする。 たまに、すごい……えっちがしたくなる……」 そう言ってイツキは手元の酒を一気に飲み干す。 …もしかしてイツキは結構酔いが回っているのではないかと、一ノ宮はイツキを見返すが …

  • 焼肉・5

    「…あ、空いたお皿…お下げしますね……」 「コレも。大丈夫です。あ、ネギだけ貰っておきます…」 テーブルの上の皿をカチャカチャと引く店員を黒川は忌々し気に睨む。 話の腰を折りたくて折っているわけではない。仕事なのだ、仕方がない。 イツキは別段気にする様子もない。 少しだけ残っていたビールを飲み干し、そのジョッキも店員に下げてもらい 新しく来た日本…

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