僕が僕であるために・15透明「無我相というのは、自分に決まった自分という概念は存在しないという意味なんだ」伊沼「んっえっと・・・」透明「クスッ少し難しいよね例えば、亮太郎くんに好きな人が出来たとするそうなると君はその子に格好良いと思われたいから色々と努力するよねでも、自分ではイケてると思っていても相手が自分を思う印象は違っていたりすることも多いものなんだつまり、自分という人間を想像した時、そこには決まった自分は存在していなくて自分が思う範疇なんていうのは本当に小さい範囲での思考でしかない10人いれば、君を10色で表現できるし、君自身も、確定した色を持っていない状況に応じて色を変え感情を変え態度を変え生きている人間は多くの自分を持っている存在だから、自分はこうあるべき、こういう人間だと縛り付けるのではなく、...僕が僕であるために・15