コンクエスト赤の惑星 －102－

－102－ 「・・・どうなったの？」ラインハルトは火山の巨大噴火でも起こったかのような土煙が、画面いっぱいに広がったモニターから目を離さないまま声を張り上げた…

コンクエスト赤の惑星 －101－

－101－ アンカーを投下してから、明らかに減速カーブは右下がりの角度を大きくしていた。それはアンカーによる直接の効果だけでなく、速度が落ちたことと、アンカー…

コンクエスト赤の惑星 －100－

－100－ 軍曹は思いっきりレバーを引いた。次の瞬間、機体後部、四分割されて四列に並ぶ居住区のそれぞれの床下から、直径30センチほどの鋼鉄製パイプ3本を平行に…

コンクエスト赤の惑星 －99－

－99－ ロビンソンはステアリングを左右にさっと切って、すぐに戻す動作を繰り返した。機体を直進させることが目的のステア機能であるから、構造的に舵角は最小限で極…

コンクエスト赤の惑星 －98－

－98－ 「逆噴射は残り5秒だ」アイルズが叫んだ。その声に反応したロビンソンが現在地と計画の誤差を確認し、速度表示に目を移した。速度は逆噴射を前倒しで作動させ…

コンクエスト赤の惑星 －97－

－97－ ロビンソンは着地の強いショックと同時に、全車輪が接地したことを確認して、操縦桿の横のブレーキ起動レバーをゆっくりと確実に引いた。その次の瞬間、身体が…

コンクエスト赤の惑星 －96－

－96－ まるでエレベータが下るような感覚と、同時に角度が前のめりになる感覚にも襲われた。それは進行方向を映すモニターの地平線が上に移動を始めたことでも確認で…

コンクエスト赤の惑星 －95－

－95－ 「セルゲイ、逆噴射を先にやるぞ」「了解！」ロビンソンたちのやり取りを聞いていたセルゲイはすぐに理解し、逆噴射のレバーに手をかけた。「軍曹！機首を上げ…

コンクエスト赤の惑星 －94－

－94－ 機体はあっという間に最初の誘導灯の上を通過した。そして、始点まで1500メートルを示す二番目の誘導灯が近づき、その上をなめるように通過する。緊張が最…