-93- 15分が過ぎた。その間、とにかく機体を想定されている進路の中心に近づけ、そのライン上に留めることに全力を尽くしていた。小回りが利かず、レスポンスが最…
-92- 「・・3号4号パラシュート、放出10秒前」ロビンソンが大声で指示する。「3号4号、スタンバイOK」軍曹が応える。「・・・5・・4・・3・・2・・1・…
-91- 飛行ラインの航跡に注目すると、それまで上限域に近づいていたラインは、わずかだが下向きに角度を変えて予定のラインとほぼ平行になったようだ。残る問題は速…
-90- 軌道修正にはかなりの時間を要した。三人であらゆる手を尽くして健闘した結果、ようやく下限値まであと50メートルほどまでに回復させた。「もう一息だな・・…
-89- ロビンソンはおもむろに後部スラスターのスロットルレバーを、4分の1ほど倒した。慎重を期してのことだが、反応は感じられない。更に4分の1倒す。次の瞬…
-88- これから行う操縦は、ある意味イチかバチかの賭けに近いものがあった。過去の例や経験からは程遠く、参考になるような事例はなかったが、ロビンソンにはやれる…
-87- 水平飛行は数分間続いた。そして、所定のポイントに達した時点で、逆噴射エンジンの内のまずは2基に火が入れられた。コクピットでは軽いショックと共に体が前…
-86- 降下開始まで1分を切った。「1分前だ、最終チェックを・・」アイルズが声を張り上げた。彼が艦長としての最後の重責を、このプロジェクトの総監督の立場で貢…
-85- 10月24日 地上キャンプの指令室には、ラインハルトをはじめとする主要メンバーが、夜明け前から集合していた。「キッドマン博士、気象状況に変化はないの…
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