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活字中毒者地獄のりす蔵 https://risuji.hatenablog.jp/

本を読まずにはいられない。本を読む時間は、通勤電車の中だけ。もだえ苦しみながらの読書生活。

りすじぃ
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2008/08/23

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  • 日本の地形/貝塚爽平

    『日本の地形――特質と由来 (岩波新書)』を読んだよ。複雑怪奇。岩波新書の青版だから、昔も昔、1977年の発刊。それでも定番として、本屋の棚に並んでいることもあるから、名著なんだろうね。自分的には、ふと思い立って、本書を手に取る。もともと、地形とか地質とかには興味があって、地形図を眺めるのも好きな方。造山運動とか、プレート・テクトニクスとかも、ある程度の知識はあるつもり。でも、それらを体系的に頭のなかで整理できているかというとそうでもなく。ということで、本書で一気にそれらをまとめてみようという魂胆。日本の地形を考えるに当たって、確認しておかなかればならないことは、やはりプレートの動き。日本の東…

  • ゼロ・トゥ・ワン/ピーター・ティール

    『ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか』を読んだよ。コピーじゃダメだ。「ゼロから1」。つまりは、副題にある通り「君はゼロから何を生み出せるか」、いや「セロから生み出すことがスタートアップ企業のやるべきことだ」ということ。おっと、いきなり本論に入ってしまったけど、本書は2015年度ビジネス書大賞作品。筆者はシリコンバレーの起業家、ピーター・ティール氏。PayPal(ペイパル)の創業者だけど、日本でPayPalって、どの程度の普及率なんだろ。話が脱線しそうなので、元に戻す。 冒頭で筆者は、『ゼロ・トゥ・ワン』は、新しい何かを創造する企業をどう立ち上げるかについて書いた本だ。と解説。そう、…

  • お金2.0/佐藤航陽

    『お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)』を読んだよ。お金だけではない。Web2.0というバズワードが出てからというもの、なんとか2.0っていうのが流行った時期があったよね。それがお金にも適用されて、本書のタイトルに。ちょっと流行遅れという感じがしないでもないけど、お金にも2.0が付いたかと思うと、世の中が変わっていくんだな…というイメージは湧くから、それはそれでいいのかもしれないね。で、本書は経済の本という位置付けだけど、「経済=お金」ではないところがミソ。経済とは簡単に言うと「人間が関わる活動をうまく回すための仕組み」です。と解説する筆者。そう、その仕組み…

  • 動的平衡3/福岡伸一

    『動的平衡3 チャンスは準備された心にのみ降り立つ』を読んだよ。生物にとっての時間という概念。福岡ハカセの「動的平衡」シリーズ(特段のシリーズになっているわけではないけれども。)の3冊目。今回は月刊誌ソトコトに連載したものをまとめたもの。基本的には、ハカセの提唱する動的平衡の概念を色々な事例を紹介しながら、分かりやすく説明したものという感じ。あっ、それっていつもの感じ…と同じだね。でも、ハカセの話が面白いのは何故だろう。そのヒントになるのが時間軸という概念。インターネットの情報にないものは何か。それは、答えに到達するまでの時間の経緯だ。そこには時間軸が決定的に欠けている。私は、きちんとプロセス…

  • 天才/石原慎太郎

    『天才 (幻冬舎文庫)』を読んだよ。意外と知らなかった…。元内閣総理大臣田中角栄の自伝風小説。しかも、筆者が石原慎太郎。単行本が出た時に、あの石原慎太郎があの田中角栄をどのように描くのかという点でちょっと注目。そして、文庫版も意外に早く出た。しかも、字がデカイ。なんでこのポイントなんだろ。あっ 本文には何の関係もないけど。内容としては、田中角栄の生涯をざっくり知るにはちょうどいい感じ。その生い立ちから政治家になるまで、そして、政治になってから、総理大臣になってから、脳梗塞で倒れてから引退、死の直前まで。それらが、「俺」という一人称で綴られているよ。では、その「俺」がどんなことを語っているのか。…

  • 夜間飛行/サン=テグジュペリ

    『夜間飛行 (光文社古典新訳文庫)』を読んだよ。人生訓を読み取る。サン=テグジュペリといえば日本では『星の王子さま』ばかり。だから、童話作家なのかと勘違いしそうだけど、本書のような大人向けの小説が彼の作品の標準。そして、飛行機乗りだったということにも、ちょっと普通の作家とは違うということも注目すべき点かな。ということで、この物語も飛行機乗りの話。南米で郵便を運ぶ航空便を巡り、人生とは、人間とはといった哲学的なテーマを物語の中に折り込みながら、話が進んでいくという感じ。 構成としては、大きく前半、後半に分かれ、前半は登場人物や、物語の背景など、ちょっと冗長的。前半に飽きてきた頃に、大きな事件が起…

  • 異類婚姻譚/本谷有希子

    『異類婚姻譚 (講談社文庫)』を読んだよ。現代風SFおとぎ話。第154回芥川賞受賞作のこの物語。題名からして異端な気がして気になってはいたんだけど、この度めでたく文庫化されたので、手にとってみる。 そもそも一般名詞としての異類婚姻譚とは、Wikipediaによると、人間と違った種類の存在と人間とが結婚する説話の総称。となっている。つまりは、ちょっと怖い話。いや、人間同士の結婚だって、未知との遭遇的ではあるから、それを極端に表現したら、この物語になるだろうな…。ストーリーはいろいろなメディアに紹介されているから、ここでは省略し、自分的な違和感を少々。 まずは、主人公が夫のことを「旦那」と表現して…

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