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ライター兼古書店店員が、毎日ぱくぱくとつまみ食いしている本をメモしてゆく日記です。

はじめまして。つきよのはるたまごです。 月とウロコをこよなく愛するライター兼古書店店員が、毎日ぱくぱくとつまみ読みしている本をメモしてゆく日記です。 「読書メモ」では、その日に読んだ本を箇条書きにしています。 「読書感想文」では、特に気に入った本をピックアップして、ちょっぴり丁寧にレビュー。 古今東西、好き嫌いナシの雑食読書を目指しています。 どうぞよろしくお願いいたします。

つきよの はるたまご
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2008/08/01

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  • 読書メモ★12ページ目

    <小説> ●『ティファニーで朝食を』トールマン・カポーティ 村上春樹訳→読了 母親が熱烈なヘップバーン・ファンだったので、 幼少時から何度も映画は観ていたのだけど、原作を読むのは初めて。 村上春樹が訳さなかったら、多分一生読まなかったと思う。 (私はあまりヘップバーンが好きじゃないのです) あとがきで訳者も書いているけれど、映画の大ヒットによって 「ホリー・ゴライトリー=オードリー・ヘップバーン」 のイメージが定着してしまったのは、 原作にとっては確かに不幸なことだったと思う。 カポーティが生み出した、この極めて魅力的なアバズレ女は、 都会的に洗練されたオードリー..

  • 読書メモ★11ページ目

    最近、ドキュメンタリーづいています。 <エッセイ・評論その他> ●『元刑務官が明かす死刑のすべて』(坂本敏夫)→読みかけ 通常の生活の中では知る機会のない、「死刑」の現場のすべて。 「タイトルに偽りナシ」の衝撃的なドキュメンタリーです。 法務大臣から死刑執行命令→執行者と立会人の人選と辞令→ 執行直前の死刑囚の生活と、それに立ち会う刑務官たちの気持ち→ そしていよいよ、処刑の現場。 これを読んだら、軽々しく「死刑反対」だの、 どこぞの新聞記者が書きたてたような「死神」だのといった言葉は 絶対に口にできないと思う。。。 職務とはいえ、「人間が人間の命を奪う」..

  • 読書メモ★10ページ目

    <小説> ●『密閉教室』法月綸太郎→読了 あちこちに散りばめられた「意味ありげ」で「ちょっと古めかしく」、 「もって回ったような」セリフの数々が、 個人的にはたいへんツボでした(笑)。 本格推理は、こうでなくちゃあいけないと思う。 最後の最後まで推理を引っくり返し、 めまぐるしく読者を混乱させる手法に脱帽。 とてもおもしろかった。 ……でも、ちょっと納得できないトコロがあります(笑)。 ●『熱帯植物園』室井佑月→再読・読了 たしか、単行本が出たばかりのころに一度読んだ小説。 奥付で確認すると、「1998年6月新潮社より刊行された」とあるので、 十年前ぶりの..

  • メモ帖★9ページ目

    <小説> ●『密閉教室』法月綸太郎→読みかけ 「プレリュード」(前奏曲)と名づけられた序章からはじまって、 「コーダ」(最終楽章)のあとがきまでの間に、 なんと小見出しが147個!! 凝りに凝った目次を眺めているだけで、 「目次フェチ」としてはものすごくトキメキます(笑)。 カルヴィーノの『見えない都市』や、 芦辺拓の『グラン・ギニョール城』の目次にときめいた人にはオススメ。 23歳のときに書いたデビュー作だそうです。すごーい!! ●『一生に一度の月』小松左京→読了 あちこち拾い読みをしながら、ようやく読了。 星新一とはまた違った、SFショートショートの傑作..

  • メモ帖★8ページ目

    <小説> ●『満月の夜 古池で』坂東眞砂子→読了 子供向けに書かれたファンタジー。 小学校の課外授業で動物園に行った主人公の少年が、 偶然「人の言葉をしゃべるカラス」たちの謎めいた会話を聞いてしまったことから、 さまざまな危険に巻き込まれた上に、カラスに変身させられてしまう…… という物語。 ウロコマニア的には、ワニ、ニシキヘビ、カメレオン、コモドトカゲ、 カメ、イグアナなどなど、多彩な爬虫類たちが出てくるのが嬉しい。 子供向けながら、幻想的な風景描写がうつくしく、なかなか楽しめた。 <評論・エッセイなど> ●『連合赤軍「あさま山荘」事件』佐々淳行→読みか..

  • メモ帖★7ページ目

    <小説> ●『怪奇ファンタジー傑作選』→武田武彦編→読了 最後の二編、モーパッサンの『手』とゴーゴリの『妖女』を読み終えました。 不条理な、怖さ。理屈がわからない、怖さ。 「怪奇ファンタジー」と名づけられているとおり、 収められた9編はすべて、恐ろしいと同時に、 幻想的で、奇妙なうつくしさに彩られています。 書かれた部分よりも、書かれていない部分のほうが、怖い。 最後に収録作品を列挙。 ・人花(コリア) ・猿の手(ジェーコブズ) ・赤死病の仮面(エドガー・ポー) ・幽霊(マーク・トウェーン) ・骨(ブラッドベリ) ・ランプ(クリスティー) ・人狼(マリ..

  • メモ帖★6ページ目

    <評論・エッセイなど> ●『シェークスピアは誰ですか? 計量文献学の世界』村上征勝→読みかけ ハラハラドキドキ(笑)。 上質なミステリーを読んでいるような面白さ! 第1章で解析している文献は、元祖劇場型犯罪、 「グリコ・森永事件」の「かい人21面相」の脅迫状です。 事件当初、私はまだヒトケタの子供だったのですが、 スーパーの棚から、ざぁっとお菓子がなくなったのは、 ものすごく強烈な記憶として残っています。 「チョコボールがない!」と泣き叫んでいる男の子がいたりして。 ……あれはものすごい悲痛な声だったなぁ。。。 でも、全体の印象としては、すごくおもしろ..

  • メモ帖★5ページ目

    <小説> ●『まひるの月を追いかけて』恩田陸→読了 一日かけて、一気読み。 リーダビリティの高さではバツグンの技量を誇る、恩田陸。 すらすら読めるんですよね。 で、読んでいる最中は確かにおもしろいんです。 魅力的な謎が、次から次へと登場して、ハラハラドキドキ。 実にすぐれたエンターテイメント作家だと思います。 ……でも、いつも「ナニカ」が物足りない。 語り口のうまさだけで翻弄されてしまっているような。。。 読んでいる最中は「大好き」なのに、 読み終わるといつも「ちょっと嫌い」になる、ビミョウな作家(笑)。 それでも読まされてしまうのが、なんだか悔しい。 ..

  • 読書感想文★二枚目 『ノルウェイの森』村上春樹

    「村上春樹の小説の中で、いちばん好きなものは何か」と聞かれたら、 『ダンス・ダンス・ダンス』、あるいは『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』、 はたまた、『国境の南、太陽の西』などと答える。 私の場合、「好きな小説」は、そのときどきの心境によって変わる。 しかし、『ノルウェイの森』を挙げることは、まずない。 それにも関わらず、「もっとも多く読み返している小説」は、 『ノルウェイの森』なのである。 今、手元にあるボロボロの講談社文庫 (上巻のカバーは、いつの間にやらなくなってしまった)は、「三代目の文庫本」だ。 最初に手にしたハードカバーのものを含めると、 ..

  • メモ帖★4ページ目

    <小説> ●『海外版 怪奇ファンタジー傑作選』武田武彦編→読みかけ 昨日に引き続いて。 クリスティの『ランプ』、マリヤットの『人狼』の二編を読了。 クリスティといえば、言わずと知れた「ミステリーの女王」ですが、 こんなホラーファンタジーも書いていたのですね。 じわじわと雰囲気を盛り上げてゆく筆運びは、さすが。 本書に挙げられた作品は、「古典的名作」ばかりなので、 読んだことがあるものが多かったのだけれど、この二編はいずれも初読。 『人狼』は、ちょっぴり古めかしい翻訳も雰囲気に合っていて、良かった。 宇野利奉という人の訳です。 ●『一生に一度の月』小松左京→読み..

  • メモ帖★3ページ目

    <小説> ●『海外版 怪奇ファンタジー傑作選』武田武彦編→読みかけ 79年に集英社コバルトシリーズから発売されて、絶版になっている古書。 ホラーファンタジーの大傑作『猿の手』(ジェーコブズ)、をはじめ、 ポーの『赤死病の仮面』、マーク・トウェーンの『幽霊』、 ブラッドベリの『骨』など、定番ドコロが過不足なく9編つまったおいしい文庫。 昔のコバルトシリーズは、いい本をいっぱい出してましたねぇ。。。 お買い物に行こうと思ったら、唐突にものすごい雷雨がきたので諦め、 せっかくのシチュエーションを活用すべく(笑)本棚から出しました。 『猿の手』は何回読んでも本当に怖い。 ..

  • 読書感想文★一枚目 『風花』川上弘美

    <あらすじ> 結婚して七年目の主婦、のゆりに突然掛かってきた匿名の電話。 夫に恋人がいた。「浮気」ではなく、「本気の恋」だった。 離婚をほのめかされた。 「わたし、離婚した方がいいのかな。」

  • メモ帖★2ページ目

    <小説> ●『実験動物』(新潮8月号) 間宮緑→読了 クレイジーな天才生物学者と、彼の生み出した ツギハギの「実験動物・吸血博士」の物語。 明らかにSF古典の名作『フランケンシュタイン』のオマージュだけれど、 「彼」は蚤の頭部を持つ「吸血鬼」であり、 テーマが「食物連鎖」であることに新しさを感じた。 古びた実験室内の不気味な描写が、 (「流し台は舌打ちのような雑音を立てていた。」 「滴り続ける蛇口を閉めた。絞め殺されるねずみの、鈍い断末魔のような音がした。」) 物語の底を流れる効果音として、よく響いていると感じた。 最終章のグロテスクな美しさも、圧巻。 荒木..

  • メモ帖★1ページ目

    <小説> ●『風花』 川上弘美→読了 新刊が出たら、必ず読む作家のひとり。 「長編恋愛小説」と帯に謳われているけれど、どうなんだろう。 「恋」の要素は薄くて、「愛」の部分が濃い、と思った。 一人の女性が、ゆっくり、ゆっくりと「失愛」してゆく物語。 一年かけて「失恋」してゆく、江國香織の『落下する夕方』と味わいとしては似ている。 はや読みの私にしては、ずいぶん時間をかけて読んだ。 二週間ぐらいかけて、じっくりと一章一章味わっている時間は、 まさしく「眼福の時」だったと思う。 章ごとのタイトルが秀逸。 主人公の、「のゆり」という名前も、すごくいい。 川上弘美..

  • はじめまして。「つきよのはるたまご」です。

    はじめまして。つきよのはるたまごです 月とウロコをこよなく愛するライター兼古書店店員が、 毎日ぱくぱくとつまみ読みしている本をメモしてゆく日記です。 「読書メモ」では、その日に読んだ本を箇条書きにしています。 「読書感想文」では、特に気に入った本をピックアップして、 ちょっぴり丁寧にレビュー。 古今東西、好き嫌いナシの雑食読書を目指しています! 姉妹ブログの「月からウロコ」http://www.moon-saurus.net/では、 「月」「ウロコ」「鉱石」「和雑貨」「ナチュラル石鹸」をテーマに、 お気に入りの商品をてくてくレビューしています。..

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