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レビューブログ【レブログ!】 https://reblog.hateblo.jp

映画、アニメ、ドラマ、マンガ、書籍、英語読書のレビューが5000件以上! レビューは毎日更新します。

ファン意識や世論に流されず、 自分の感じた感想を正直に伝えたいと考えています。

D.IKUSHIMA
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2008/06/18

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  • PERFECT DAYS

    PERFECT DAYS役所広司Amazon公衆トイレの清掃を請け負う 寡黙な中年男性の日常を描いた話。 黙々と仕事をこなす様子を映す前半は大きなドラマもなく、 似たような毎日を過ごす主人公の人の良さを淡々と描いていく。 後半は生き様の異なるいろいろな人たちが交錯するものの、 何か起こりそうで特に何も起こらない場面が続く。 この刺激の薄い内容は好みが分かれるところで、 役所広司の存在感があるからこそ観ていられるが 映画としてはかなり退屈な筋書き。 近代化された東京を舞台に古めかしい生活を送る男性の 哀愁漂う人生を追体験するための作品。

  • まだまだあぶない刑事

    まだまだあぶない刑事舘ひろしAmazon「フォーエヴァー THE MOVIE」に続く劇場版6作目で、 7年ぶりに港署に帰ってきた2人が デジタルに強い若手刑事たちとともに狙撃犯を追う話。 前作から結構な年数が経った続編だが、 それぞれの人間関係は説明されないので あくまで過去シリーズを観ている人向け。 各登場人物の変化が題材になっているためか、 主人公たちも妙に老いを主張してくるが、 笑いよりも哀愁を感じるので好みが分かれるところ。 若手刑事やヒロインの存在が もう少し活きてくるのかと思ったが、 犯行動機もあまりパッとせず、 久しぶりの続編の割にそこまでの面白さはなかった。 【関連作品のレビュ…

  • アナログ

    アナログ二宮和也Amazonインテリアデザイナーとして働く男性が 自分の手がけた喫茶店で出会った女性に想いを寄せる話。 主人公2人のセリフがとにかく嘘臭く、 上辺だけの言葉に聞こえてしまって感情移入ができないし、 「今どきそんなベタな展開にするのか」と驚くような筋書きで 観客を泣かせる手段のひねりのなさにあきれてしまう。 互いの情報をほとんど共有しておらず、 付き合っているのかどうかもよくわからない距離感なのに 「一生を添い遂げたい」と思う気持ちも理解できないし、 2人がやり取りしている様子を見ていても そこまでの愛情が感じられない。 最近作られた映画と思えない陳腐な内容で、 あまりの安っぽさ…

  • ブルーピリオド<実写映画版>

    ブルーピリオド眞栄田郷敦Amazon惰性的な毎日を送っていた高校生が 絵を描く魅力にとりつかれていく話。 2時間ほどのボリュームにまとめるためかもしれないが、 ダイジェストのような構成でとにかく厚みがない。 主人公の努力や才能もまったく感じられないし、 各キャラクターの魅力も全然伝わってこない。 それぞれが語るセリフはとにかく薄っぺらく、 口先だけで言っているようで白けるばかり。 原作が好きな人はまず観ない方がいいだろう。 【関連作品のレビュー】 ブルーピリオド(マンガ) ブルーピリオド(テレビアニメ)

  • あぶない刑事フォーエヴァー THE MOVIE

    あぶない刑事フォーエヴァー THE MOVIE舘ひろしAmazon劇場版としては5作目となるが、 テレビ放送された「TVスペシャル'98」の後編となっており、 前作のラストで病院から逃げ出した男を追っていく話。 単なる追走劇になるかと思いきや より凶悪な犯罪者が出てくる上に 映画らしい豪華な規模で面白かった。 各キャラクターの見せ場もきっちり用意されているし、 哀愁を感じるハードボイルドな展開もよかった。 2時間ドラマとの2部構成という独特な形式だが、 シリーズの中では楽しめる1本だった。 【関連作品のレビュー】 あぶない刑事(1987年公開映画版) またまたあぶない刑事 もっともあぶない刑事…

  • SSSS すぎむらしんいち短編集

    SSSS すぎむらしんいち短編集 (ビッグコミックススペシャル)作者:すぎむらしんいち小学館Amazon個性的なキャラクターたちを描いた7本の短編集。 収録作品 ●The End of The End of The World ●nUMA ●夜明けの漫画描き ●こども探偵物語 ●あさぼらけ ●Light my ハートに火をつけてfire! ●1983 ストーリーや世界観を展開する導入部がうまく、 唐突な設定なのにスムーズに引き込まれるし、 キャラクターもクセが強いのに不思議と好感が持てる。 面白くなってきたあたりで終わってしまうのは残念だが、 短時間で特有の読み心地に浸れる1冊。

  • ランボー3 怒りのアフガン

    ランボー3Sylvester StalloneAmazon「怒りの脱出」に続くシリーズ3作目で、 敵に捕らわれた大佐を救出するため、 アフガニスタンに出向いていく話。 開始40分が経っても戦闘らしい戦闘が起きず、 いざ始まったと思ったらやたらと大雑把で期待ハズレ。 敵兵もあまりに間抜けすぎるし、弱すぎて張り合いがない。 ヘリなのに地上スレスレばかりを飛ぶのも意味不明。 非常に白熱した前作に比べて別物のようなデキの悪さで とても観ていられないようなクオリティだった。 【関連作品のレビュー】 ランボー(1982年公開作品) ランボー 怒りの脱出

  • 痩我慢(やせがまん)の説

    痩我慢の説 (トーチコミックス)作者:藤枝静男リイド社Amazon天真爛漫な女性が開業医である叔父のもとに現れ、 周囲の人たちと交流していく話。 どの登場人物にも良い面と悪い面があり、 非常に人間臭いところには引き込まれるのだが、 話が散漫でどこに向かっているのかがわからない。 大きな結末が用意されているわけでもなく ただ思い付いた話を書き連ねているようで ロードムービーのような読み心地。 意味ありげな場面なのに何の伏線にもなっていなかったりなど、 スッキリしたり衝撃を受けたりする部分が少ない。 あくまでキャラクターを味わうための作品らしく、 ある程度のストーリー性を期待する人にはあまり合わな…

  • ザ・キンクス<1巻>

    ザ・キンクス(1) (コミックDAYSコミックス)作者:榎本俊二講談社Amazon小説家の父を中心とした4人家族の日常を シュールに描いたギャグ漫画。 各エピソードの舞台は非常に平凡なものなのだが、 そこから予想外の方向に展開していき、 常人が理解できるギリギリを攻めてくるような印象。 どういう作品かと問われても言語化するのが難しい。 「ムーたち」ほどの衝撃はないものの つかみどころのない世界観と人間臭いキャラクター、 彼らの言動に不思議と共感できるところなど 独特な味わいがある快作。 【関連作品のレビュー】 榎本俊二のカリスマ育児 思ってたよりフツーですね

  • あぶない刑事フォーエヴァー TVスペシャル'98

    あぶない刑事フォーエヴァー TVスペシャル'98舘ひろしAmazon劇場版4作目である「あぶない刑事リターンズ」の 少しあとにテレビ放送されたスペシャルドラマで、 怪しい求人広告をきっかけに銃器の密輸現場に出くわす話。 「あぶない刑事フォーエヴァー THE MOVIE」との2部作となる。 やたらスケールの大きな犯行計画だった前作と違って 港署らしい規模に収まりつつも 凶悪さを感じる犯罪者というのがちょうどいいし、 当時普及しつつあったインターネットを題材に 意外な形で登場人物が結びついていく展開も悪くない。 一旦の解決はするものの 後編となる映画版に続く形になっているため、 あくまで2本セット…

  • ゆるゆる稼げる Webライティングのお仕事 はじめかたBOOK

    ゆるゆる稼げる Webライティングのお仕事 はじめかたBOOK作者:ゆらり技術評論社Amazon通勤電車や職場での人間関係といった負担を感じることなく 自宅で作業ができるWebライターの仕事について、 必要な知識や本業化していく流れを説明したもの。 序盤では会社員の働き方に疲弊した筆者が Webライターという職業の魅力を説明するが、 そこで挙げられている要素の大半は 在宅ワークの長所でしかないように思う。 また、初心者にもわかりやすく解説されているともいえるが、 非常に中身が薄く、同じような話が何度も繰り返されるのも難点。 文章力を向上させるならその題材だけに絞った専門書の方が参考になるし、 …

  • あぶない刑事リターンズ

    あぶない刑事リターンズ舘ひろしAmazon「もっともあぶない刑事」に続く劇場版4作目で、 爆破事件をきっかけにカルト集団の存在が明らかになる話。 前作から7年が経ち、名物キャラだった近藤課長が いなくなってしまったのは残念だが、 テレビドラマ版が絡まない独立したエピソードなので 映画としては観やすくまとまっている。 ただ、カルト集団の計画する ハリウッド映画のような内容に驚かされつつも その深刻さに対してギャグっぽいノリで解決するクライマックスは シリーズの魅力だったハードボイルドさが 失われたようで好みが分かれるところ。 軟派なキャラクターとシリアスな雰囲気を 絶妙なバランスで混ぜ合わせてい…

  • トラブル・バスター

    作品情報: https://www.netflix.com/title/81727408 人を殺したと誤解を受けて刑務所に収監された男が 無実であることを伝えるために奔走する話。 設定や導入部はそれほど悪くないのだが、 主人公を筆頭に敵も味方も頭が悪すぎて それぞれの行動にイライラさせられる。 コメディタッチで間抜けなのはいいとしても もう少し納得できるように動いてくれないと 感情移入も応援もする気になれない。 観れば観るほど冷めてしまう駄作だった。

  • ランボー 怒りの脱出

    ランボー:ファーストブラッド パートII (怒りの脱出)Sylvester StalloneAmazon「ランボー」シリーズの2作目で、 前作で犯した罪により服役中の主人公が ベトナムで捕らわれている捕虜の様子を調査する任務を請け負う話。 孤軍奮闘というシチュエーションは引き継がれているが、 個人的な嫌がらせを理由に保安官と敵対した前作と違い、 弱者の救出のために敵軍に立ち向かっていくという わかりやすい勧善懲悪になったおかげで感情移入しやすい。 話が進めば進むほどどんどん強さを増していき、 劣悪な状況で暴れまくる主人公の姿にホレボレする。 怒りに任せて破壊の限りを尽くす様子がとにかく痛快。 …

  • わたしたちは無痛恋愛がしたい -鍵垢女子と星屑男子とフェミおじさん-<1~6巻>

    わたしたちは無痛恋愛がしたい ~鍵垢女子と星屑男子とフェミおじさん~(1) (&Sofaコミックス)作者:瀧波ユカリ講談社Amazon日常で起きた出来事に対する感想や不満を ごく少数のフォロワーしかいない非公開アカウントでつぶやく女性の 友人や周囲の男性との交流を描いた話。 女性が日々感じている思いについて異様に生々しく描かれており、 読めば読むほどそれぞれの登場人物が抱える闇の部分が やたらとリアルに伝わってきて恐ろしい。 都合のいい女としてクズ男に好き勝手に扱われているのに まんざらでもない様子の主人公にはイライラさせられるが、 まともな感覚で的確なツッコミを入れる親友と 本作のヒーロー的…

  • もっともあぶない刑事

    もっともあぶない刑事舘ひろしAmazon映画「またまたあぶない刑事」のあとにテレビ放送された 「もっとあぶない刑事」に続く劇場版3作目となり、 宿敵だった暴力団組織「銀星会」が関わる犯罪を追う話。 今回はストーリーやアクションではなく コメディ部分だけが面白かったように思う。 というのも銀星会との長い戦いは テレビシリーズの方で描かれてきたものなので 劇場版だけを観た場合、そこまで募る思いが湧いてこない。 あくまでテレビドラマ版の続編という位置付けのため そちらを観ていた人向けの作品。 【関連作品のレビュー】 あぶない刑事(1987年公開映画版) またまたあぶない刑事

  • インディーゲーム中毒者の幸福な孤独

    インディーゲーム中毒者の幸福な孤独 (集英社ノンフィクション)作者:ソーシキ博士集英社Amazon世界中で日々生み出されるインディーゲームに触れて そこから感じたことを書き留めたエッセイ。 企業がビジネスとして開発する一般的なゲームソフトと違い、 個人や小規模なチームで作るインディーゲームは 必要な作り手の数や制作期間が短いこともあって 日々、膨大な数が世に送り出されている。 そして利益よりも思いつきの実現が優先されることが多く、 妙なルールや世界観の作品も珍しくないため、 想像を超えるような発想に触れられることも多い。 本書はそんな宝探しのような感覚がうまく言語化されており、 読んでいるだけ…

  • ランボー<1982年公開作品>

    ランボーSylvester StalloneAmazonベトナム戦争から帰還した男が田舎町に立ち寄り、 不審がられた保安官たちから追われる話。 おとなしくしていた帰還兵が 保安官たちからのひどい扱いをきっかけに 野獣のように変貌していくところが面白い。 たいした装備もないまま山に潜んで 追手を次々と撃退していく様子は痛快だし、 恨みを晴らしていく主人公を応援したくなるのに ホラー映画のような恐ろしさを感じるのが斬新。 アクション映画のような見応えがありつつ 戦争によるトラウマという重いテーマが感じられる良作。

  • またまたあぶない刑事

    またまたあぶない刑事舘ひろしAmazon「あぶない刑事」に続く劇場版2作目で、 さまざまな犯罪への関与が疑われる実業家を追う話。 命懸けの場面を切り抜けていく アクションシーンの見せ場が中心だった前作に比べ、 犯罪の片棒を担いだという誤解を受けて 警察からも追われる状況に陥るなど ストーリー的な見どころが増している。 序盤からスピード感が落ちないテンポの良さと どんどん人が死んでいく緊迫感のある展開で、 シリーズの魅力がバランスよく詰め込まれた仕上がりだった。 【関連作品のレビュー】 あぶない刑事<1987年公開映画版>

  • 焼きそばうえだ

    焼きそばうえだ (集英社文庫)作者:さくらももこ集英社Amazon「ちびまる子ちゃん」の作者であるさくらももこが くだらない話を共有できる仲間たちと バリ島で焼きそば屋を開くという思いつきを実践した話。 「気楽な国に行って焼きそばの店でもやればいい」という 仲間内の悪ノリで言ったような提案を実現してみた記録だが、 時間にもお金にも余裕のあるそれなりの年齢の大人たちが 気乗りしないながら少しずつ協力していく様が面白い。 バリという土地で日本食の店を開くのが いかに大変かという現地の様子もよくわかるし、 定期的に面倒な気持ちが出てきて 投げ出しそうになっているところもさくらももこらしい。 身内ネタ…

  • あぶない刑事(デカ)<1987年公開映画版>

    あぶない刑事舘ひろしAmazon上司の言うことを全然聞かずに 強引な捜査を繰り返す型破りな2人組の刑事が とある製薬会社で起きた殺人事件と破壊工作について 容疑者をマークしていく話。 1980年代に大ヒットした刑事もので、 全51話で構成されたテレビドラマの続編だが、 人間関係はおおよそ見当がつくし、 エピソードは独立しているので 今作だけでも特に問題なく理解できる。 事件は非常にシンプルでミステリー的な要素もないが、 破天荒な主人公2人が危険を顧みずに行動する様子と 彼らを支える仲間の協力たちが見どころ。 コメディタッチなのにハードボイルドな世界観が独特。 作風は古いが、CGなどの特撮は一切…

  • おいハンサム!!<映画版>

    映画『おいハンサム!!』吉田鋼太郎Amazonテレビドラマ版の第2シーズンに続く劇場版で、 男運のない3姉妹と それを見守る両親とのやり取りを描いたもの。 テレビドラマのときの雰囲気そのままに 何気ない日常がダラダラと続くだけなので 映画らしい要素はほとんどないのだが、 無理に話の規模を大きくしたり世界観を豪華にすることなく、 これまで通りのノリを崩していないところが嬉しい。 気の許した相手だけに共有できる愚痴や 身の回りのちょっとした出来事が楽しく、 この独特の居心地の良さこそが本作の魅力。 登場人物やこれまでの経緯については何の説明もなく、 ドラマ版を観ていた人のための続編と 割り切った造…

  • 思わずクリックしたくなるバナーデザインのきほん

    思わずクリックしたくなる バナーデザインのきほん作者:カトウヒカルインプレスAmazonWebサイト上に表示されるバナー広告について どうすれば見栄えがいいものになるかを解説したもの。 実際にありそうないろいろなサンプル広告が 改善の前後を比較する形で紹介されており、 ちょっとした工夫をするだけで グッとそれらしくなることを実感させてくれる。 文字や写真の大きさとレイアウト、配色や枠組みが 全体の印象にどれだけ影響を与えるかが実感できるし、 本書を読むと身の回りの広告を見る目が変わる。 グラフィックツールの使い方ではなく あくまでデザイン改善に特化した内容で、 チラシやポスターなどを綺麗に見せ…

  • 女の子が死にたくなる前に見ておくべきサバイバルのためのガールズ洋画100選

    女の子が死にたくなる前に見ておくべきサバイバルのためのガールズ洋画100選作者:北村紗衣書肆侃侃房Amazon発達障害を抱え、不登校や自殺願望の経験もある女性が 未成年のうちに観ておきたかった海外映画を紹介したもの。 女性たちに観てもらいたい映画がテーマになっているが、 世の中の女性に対するイメージや扱い方が 読み取れる作品を選んだということらしく、 必ずしも女性の幸せが描かれているわけではないので、 場合によっては心理的に辛い思いをする可能性がある。 また、各作品とも割と筋書きの全体像が語られてしまっているので 観ていない作品のネタバレが気になる人は注意が必要。 しかも登場人物の立場ではなく…

  • ミセス・ハリス、パリへ行く

    ミセス・ハリス、パリへ行く (字幕版)レスリー・マンヴィルAmazon第2次世界大戦後のロンドンで 家政婦の仕事をしながら質素な生活を送っていた老婦人が 憧れのドレスを買うためにパリに出向く話。 歳はとっているものの天真爛漫で 身の回りの出来事に無邪気に一喜一憂する主人公が とにかく微笑ましく感情移入しやすい。 ファッションにあまり興味がなくても 優しくて真摯に生きる彼女が周囲の協力を集めていく展開や ドレスに対する真っ直ぐな想いが伝わってくる描写にグッとくる。 性格の悪い嫌なキャラクターも出てくるが、 温めてきた夢を叶えようとする主人公の様子に 観ている方まで幸せになれる作品。

  • あっ、次の仕事はバケモノ退治です。<1~4巻>

    あっ、次の仕事はバケモノ退治です。(1) (サイコミ×裏少年サンデーコミックス)作者:市村基小学館Amazon小さな芸能事務所で働く若手社員が 異世界から侵入してくる化け物を退治するという 危険な裏稼業に関わっていく話。 事務所に所属するタレントが マネージャーと協力しながら特殊な能力を使い、 凶暴な化け物と戦っていくという設定だが、 キャラクターにあまり魅力がなく、 序盤はどこかで見たような展開が続くばかり。 3巻の途中で大きな転換があり、 設定や世界観が一気に変化したが 結局、読み応えとしてはあまり変わらず、 そこまでの魅力を感じなかった。 ビジュアルのインパクトを優先して その場しのぎで…

  • レッド・ワン

    レッド・ワンドウェイン・ジョンソンAmazon誘拐されたサンタクロースを取り戻すため、 彼の護衛を担当していた男性が 汚い仕事で稼ぐハッカーと協力する話。 要塞化された街が北極に隠されているなど サンタクロースにまつわる言い伝えが SFらしい世界観にアレンジされているところは新鮮で、 それを表現する映像のクオリティも高い。 全世界にプレゼントを配る活動が どのように実現されているかという 舞台裏を感じる仕組みにワクワクさせられるし、 サンタをテーマにした話なのに 意外にも派手なシーンが多くて見応えがある。 キャラクターにあまり魅力がないところと 敵との最終決戦が割とあっけないのが残念だが、 気…

  • アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師

    作品情報: https://angrysquad.jp 税務署に勤める真面目な職員が 権力者が脱税した大金を押収するため、 詐欺師のグループと手を組む話。 割と登場人物が多いのに個性が際立っているし、 それぞれにきちんと役割があって無駄がない。 気弱ながら人情味にあふれる主人公は感情移入しやすく、 冒頭からストーリーに引き込まれる構成。 テンポがよくて常に緊張感が漂っているし、 巧妙な詐欺のトリックをいくつも味わえる筋書きに 微笑ましくて楽しいコメディ要素と 勧善懲悪の痛快さが上乗せされていて全体的にバランスがいい。 韓国ドラマのリメイク作品ということだが、 実力派俳優の存在感に支えられ、 邦…

  • 先生の白い嘘

    先生の白い嘘奈緒Amazon知人男性から継続的に 性暴力を受けている高校教師の話。 主人公が性暴力に遭うショッキングな場面が頻繁に描かれるが、 それによって溜まった鬱憤を晴らしてくれる展開がなく、 身勝手な男性がひたすら好き放題するだけの内容。 救いになるかと思った男子生徒も役に立たないし、 どの被害者もたいした文句を言わずに受け入れるばかりなので 観ていてずっとイライラさせられる。 最後の男性の行動も意味がわからないし、 社会的制裁としても弱すぎてスッキリしない。 単にサディスティックな映像を 撮りたかっただけなんじゃないかと思うほど 最後の最後まで何の解決もしておらず、 とにかく主人公が不…

  • 宙(そら)わたる教室<全10話>

    宙わたる教室Amazonさまざまな事情で定時制高校に通う人たちが そこに赴任した理科教師を軸にして 少しずつ交流の場を広げていく話。 周囲に馴染めず孤立していたり 悪い仲間に引き込まれたりしてきた生徒たちが 探求や協力する楽しさを少しずつ見出し、 生きがいを見つけていく姿にグッとくる。 年齢や立場がバラバラな者たちが 「学び」という要素でつながっていくのが心地いいし、 彼らが前向きな気持ちを持てるよう 一定の距離を置いて見守る教師の存在も絶妙。 エピソードごとに焦点を当てる人物を変えながら 1話完結型になるよううまく構成されていて、 不穏な空気に包まれた世界に 希望の光が差す様子を何度も味わえ…

  • 退職代行業者が今すぐ伝えたい! Z世代が辞めたい会社

    退職代行業者が今すぐ伝えたい! Z世代が辞めたい会社作者:退職代行 モームリrepicbookAmazon本人に変わって会社に退職の意思を伝えてくれる 代行サービスを提供している企業が 若者たちのやめる理由や特徴をまとめたもの。 自分で退職を申し出られない社員の 壮絶なエピソードが赤裸々に書かれているのかと思いきや 割とありがちな内容が羅列されているだけで 本として読み応えがまったくない。 予想される退職理由ばかりなら わざわざこの本を読む必要はないはずで、 もっと好奇心が刺激されるような 普通では考えられない事例が見たかった。 チャプター1に出てくるグラフも異様に見づらく、 なぜ素直に円グラ…

  • 告白 / コンフェッション<2024年公開作品>

    告白 コンフェッションAmazon雪山で遭難した2人の登山家が 死を覚悟した場面で罪の告白したことをめぐって 互いに猜疑心を抱いていく話。 シンプルなストーリーの上に 舞台となる山小屋の構造が単純すぎて 70分あまりという短編にもかかわらず 中だるみを感じてしまう。 原作マンガと違って登場人物の1人が韓国人に変更されたため、 たどたどしい日本語からは感情が読み取りにくかったり 言葉の違いで意思疎通ができなかったりと キャラクターを味わう上で支障が出ているのも残念。 もっと深みのある駆け引きが楽しめるのかと思いきや B級ホラーのノリが繰り返されるだけの凡作だった。

  • ポテチ

    ポテチ濱田岳Amazonプロ野球選手の家に空き巣に入った2人組が 留守番電話に吹き込まれたメッセージをきっかけに トラブルを解決しようと行動していく話。 個性的な登場人物たちによる 間抜けな雰囲気のやり取りが一番の見どころで、 空き巣という犯罪集団でありながら そのキャラクターが愛らしくて微笑ましい。 舞台化されていたこともあってか、 登場人物の使い方が絶妙でセリフにも無駄がない。 観終わった後にもう1度最初から見直してみると 細かいところまで伏線が散りばめられていることに気づく。 1時間あまりの短い作品だが、 全員がいい味を出していて魅力的だし、 スッキリとした後味のいい良作だった。

  • シビル・ウォー アメリカ最後の日

    シビル・ウォー アメリカ最後の日キルステン・ダンストAmazonアメリカで政府と反乱軍が対立する中、 各地の戦場を撮影して回る報道チームが 若手カメラマンを連れて国を横断していく話。 内戦状態のアメリカをリアルに描いたことで 大きな話題を呼んだ作品であり、 銃撃戦や崩壊した都市など派手なシーンはあるものの、 全体的に淡々とした展開が続くばかりで そこまで惹きつけられる要素を感じなかった。 戦場カメラマンである以上、 危険な状況に陥ることには同情できないし、 少女が好き勝手な行動をして いいとこ取りをしていくのも腑に落ちない。 実際にアメリカで暮らしている人なら もっと違った印象を受けるのかもし…

  • ゴールド・ボーイ

    ゴールド・ボーイ岡田将生Amazon私利私欲のためなら容赦なく人を殺す男と その犯行の証拠を手に入れた少年たちの話。 緊迫したやり取りが続く導入部をはじめ、 全体の筋書きや設定は悪くないのだが、 人間関係が妙に複雑で、その全貌や背景がつかめるまでは それぞれの行動原理がかなりわかりにくい。 また、ちょっと都合がよすぎる流れや 犯した罪を簡単に自白する場面も リアリティに欠けるようで残念。 2時間程度に収めようとすると仕方がないのかもしれないが、 話の展開に強引さを感じる部分がある。 男と少年たちとの力関係が コロコロと入れ替わるところは面白いのだが、 ストーリーの密度の高さを考えると もう少し…

  • マダム・ウェブ

    マダム・ウェブダコタ・ジョンソンAmazon救急救命士の女性がある事故をきっかけに 特殊な能力を発動させるようになる話。 映画として相当にひどいデキで 最初から最後までまったく面白くない。 アクションシーンはダイジェスト映像だし、 ストーリーも穴だらけで何もいいところがない。 3人の少女を助ける動機が弱すぎたり、 強奪したタクシーをいつまでも乗り回していたり、 命を狙う敵から身を隠していたのに 妊婦の搬送に付き合って見つかってしまうなど、 あらゆる場面がツッコミどころ満載。 主人公がなぜそんな行動をするのか理解できないし、 少女たちの言動も頭が悪すぎて同情できない。 味方側の誰にも感情移入でき…

  • あのコはだぁれ?

    あのコはだぁれ? [DVD]渋谷凪咲Amazonとある女子生徒が現れるたびに 奇妙な出来事が起きる中学校の話。 独立した作品のように思えるが、中盤あたりから 「ミンナのウタ」と共通する要素が描かれるため、 実質的には続編と考えた方がいい。 それほど複雑な話ではないのにむやみに登場人物が多く、 人間関係や時間軸がわかりにくいことが 怖さや面白さを感じる妨げになっている。 また、前作や他作品で観たような演出ばかりで 本作特有のホラー描写がないのも残念。 話が進むほどにつまらなくなる印象で、 前作同様、わざわざ観るほどの価値を感じなかった。 【関連作品のレビュー】 ミンナのウタ

  • 置かれた場所であばれたい

    置かれた場所であばれたい作者:潮井 エムコ朝日新聞出版Amazon筆者の子供の頃や学生時代の思い出話をまとめたもの。 Web上に書いていたエッセイを本にしたものだが、 筆者が有名になるきっかけとなった 卵を育てさせられれた家庭科の話が冒頭に収録されており、 グイグイ読ませるその文章に一気に魅了される。 どのエピソードもコンパクトで読みやすく、 周囲の人たちとの微笑ましいやり取りが伝わってくるし、 自然体で飾らない筆者の人柄は さくらももこのエッセイを彷彿とさせる。 出来事に対する筆者の観察眼が素晴らしく、 当時の情景が的確に言語化されていて よくこんなに覚えているものだと感心する。 ただ、母と…

  • うちう猫と柴犬

    うちう猫と柴犬 (コミックエッセイ)作者:宮路ひまKADOKAWAAmazon柴犬と暮らしていた作者がボロボロの子猫を保護して 一緒に暮らし始めた日々を描いたもの。 犬や猫の行動がよく観察されていて そのかわいらしさを追体験できる内容。 各コマの様子が添えられた写真とそっくりなのがスゴい。 犬にも猫にもしっかり愛情を注いでいる様子が伝わってくるし、 彼らと過ごす楽しさがきちんと味わえるコミックエッセイ。 【関連作品のレビュー】 ドヤ顔柴犬どんぐり

  • ドヤ顔柴犬どんぐり<1巻>

    ドヤ顔柴犬どんぐり (コミックエッセイ)作者:宮路ひまKADOKAWAAmazon両親と暮らす女性が 新たに飼い始めた柴犬との生活を描いたもの。 マンガとしてのクオリティはそこまでではないが、 子犬の頃から飼っている柴犬の 日常の様子が垣間見れて微笑ましい。 いろいろな苦労をさせられながらも 犬に対する家族の愛情が伝わってくる。 好き放題して暮らす柴犬の 無邪気な行動が垣間見えるコミックエッセイ。

  • ルディ

    ルディ (字幕版)ショーン・アスティンAmazon学力が足らず、経済面でも余裕のない中で 憧れのフットボールチームに入るために なんとか大学に進学しようとする青年の話。 子供の頃からの夢を叶えるべく ひたすらに努力する有言実行の姿は応援したくなるが、 がんばったことで実力が上がって認められるというより 奮闘する様子に同情されて優遇してもらう展開が多く、 やや腑に落ちない部分があるところが残念。 主人公の力になろうとしてくれる 周囲の人たちの温かさはグッとくるが、 努力と意欲ばかりで成果が伝わってこないせいで 映画としてはそこまで感情移入することができなかった。

  • エンゼル・ハート

    エンゼル・ハートミッキー・ロークAmazonある男が本当に入院しているかを 確認して欲しいという依頼を受けた探偵の話。 簡単そうな依頼を気軽に引き受けたと思ったら ジワジワと危険な状況に巻き込まれていく展開は面白いが、 会話の中で次々と人名が出てくるため、 小説ならともかく映画としては情報が整理しにくすぎる。 映像的にインパクトのある場面はあるが、 ストーリーをもう少しわかりやすくしないと 観ている側が置いてけぼりを食らってしまう。 話が進むたびに気持ちが離れてしまう作品だった。

  • NINE

    NINE (字幕版)ダニエル・デイ=ルイスAmazon新作の発表をしたものの 作品作りに行き詰まった映画監督が 見晴らしのいいホテルに籠る話。 たびたび挿入される歌のダンスの舞台は素晴らしいが、 大半の時間がそこに割かれているので ストーリーは遅々として進まないし、内容が薄い。 主人公も女性をもてあそんでいるばかりで 何も感情移入できるところがない。 ミュージックビデオと割り切って観るならともかく、 映画としては何も面白いところがなかった。

  • 世界の終わりに柴犬と<1巻>

    世界の終わりに柴犬と (MFC)作者:石原 雄KADOKAWAAmazon人類が滅亡した世界で唯一生き残った女子高生が 柴犬といろいろなやり取りをしながら旅をする話。 なぜ世界が終末に至ったかなど 背景となる設定は何も語られないのだが、 柴犬が言葉をしゃべったり 有効的な宇宙人がたびたび出てきたりと 普通ではない様子が随所に読み取れる。 ただ、それが楽しめるかどうかは人によるところで、 4コマ形式で淡々と描かれる会話劇は 柴犬らしさが味わえるような部分もなく、 あまり面白いと思えなかった。

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