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  • オヤジのあくび719

    森 博嗣「やりがいのある仕事という幻想」を読み、教育現場について考えてみた2 なぜ、近年教員という仕事がブラックな職業の代表のように言われ、実際教員が足りなかったり、教員試験を受ける人が減っているのか? 教員という仕事は、保護者とパートナーシップを築きながら、子どもの成長を促しているわけです。ところが、保護者がいわゆるモンスター化してしまったり、授業中に子どもがまるっきり指示に従わなくなってしまったり、パニックに陥りメンタル面が不安定になる方を大勢いらっしゃいます、 教員はある程度の自信を必要とする仕事でありますし、実際最低限の自信をもって教壇に立つ人が多いのです。ですから自分のプランや描いて…

  • オヤジのあくび718

    森 博嗣「やりがいのある仕事という幻想」を読み、教育現場について考えてみた1 本書を読んでいるうちに、自分自身の仕事を振り返ってみたくなりました。本書の内容から離れますが、今まではやりがいのある仕事と思われてきた教員という仕事について、考えてみたくなったのです。 ボクは大学を出てから教員しか経験していない。学校現場には通算44年通っていました。去った後も、未練がましく教育関連の仕事にしがみつき現在は塾講師アルバイトを続けています。 ずっと続いたわけは、やりがいというより子どもたちと接している時間が楽しかったからです。転職しなかったのは、教員だったという潰しが効かない経験のみで、自分は営業職には…

  • オヤジのあくび717

    沢野ひとし「ジジイの片づけ」を読む 初めの方に出てくるのが窓。「窓を開け放せ」とおっしゃる。「なるほど閉め切っているから空気が澱んでいるのだ」と納得してしまう。でもまだ寒いので早朝から窓を開け放つ勇気が、寒がり屋のボクにはない。 「あの世に持っていけるのは思い出だけ」。この言葉も沁みる。お宝のような品物も、結局はこの世に置いていくか、棺に入れてもらうしかないのだ。しかも棺に入っている自分にはすでに意識はない。 沢野さんは、文中で白湯を勧めている。そんなにいいのかなぁと調べてみると、侮るなかれいいことづくめなのです。あっ、お茶買い忘れちゃった・・・なんてこともないし、これはよさそう。 服装につい…

  • オヤジのあくび716

    鈴木るりか「さよなら田中さん」をkindleで読む 小学校6年生の女の子、花実さんの話。最後の一編だけが同級生の男の子目線で描かれている。作者は小学校4年で、12歳の文学賞に応募し、3年連続で大賞を受賞する。 幼児の絵に、その時その年齢でなければ描けないタッチが見られるように、物語も小学校6年生からそう離れていない年齢で書かれた作品には、その年齢ならではの感覚や言葉遣いが広がっている。 重松清さんが、少年少女の心理を巧みに描くが、おそらくは体験による回想を基盤にして書いている。しかし、鈴木るりかさんはリアルタイムなのだ。現在自分の周りで起きていることがそのまま物語になる。そんな作家とお見受けし…

  • オヤジのあくび715

    福永文夫 「大平正芳 戦後保守とは何か」をkindleで読む3 日中国交回復と金大中事件 日中国交回復と言えば、ときの総理田中角栄の顔写真が教科書に載っているが、外相として交渉を仕切っていたのは大平正芳。日本国内には親台湾派も大勢いるわけで、よくまぁ条約締結に漕ぎつけられたものであります。 もう一つ国家主権を揺るがす拉致事件、金大中事件が起きる。この事件に、対して韓国側からの謝罪は未だにない。また日本側も田中首相と大平外相の間で認識のずれがあり、決着がうやむやにされてしまった。大平自身としては悔いの残る対応であったろう。 ドルショックにオイルショック 70年代のニクソンショックまでは、1ドル=…

  • オヤジのあくび714

    福永文夫 「大平正芳 戦後保守とは何か」をkindleで読む2 棒樫財政論と小さな政府 大平正芳の掲げた理念のうち、現在でもなお政治の大きな課題となっているのが、小さな政府論。そのきっかけとなったのは、ある村長から大平の元に届いた手紙でした。 自分[和田村村長]のうちは、父が事業に失敗したので、当時中学に在学していた自分は退学した。大きい土蔵や物置は売り飛ばしてしまった。使っていた下男や女中は全部解雇した。事業に失敗した父としては、先ずこうするより他お家再建の糸口がなかったわけである。ところが、近頃の世相をみていると、国は惨めな敗戦の憂き目をみたのに、義務教育は、六・三制とやらで六年を九年に改…

  • オヤジのあくび713

    福永文夫 「大平正芳 戦後保守とは何か」をkindleで読む。 永い人類の歴史を通して、われわれの先人は、いつの時代においても苦悩と苦闘を重ねてきたのです。何度も何度もその改革を試みては失敗してきたのです。たまに改革ができたと思って喜んだ瞬間、また新たな苦悩ができ、みんなが幻滅に泣いたのです。われわれは、こういった苦悩の深淵にいつも生きておったし、今後もそれから脱却することはできないと観念するより他に道はないようです。 この「変革と対応」と題した文から、ボクは詩人丸山薫の「新しい時代に」の一節を思い浮かべる。 希むらく 新しい時代に生きん 新しい歎きに泣き 悩みを悩もう その歎きと悩みの上に …

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