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  • オヤジのあくび164

    「僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう」第三章 是枝裕和 印象的な講演と対談。是枝さんは、何と対談だけだと思ってやってきたらしく、初めの方でそれを詫びているのだけど、用意がないのに話し始めている。 まずテレビマンユニオンのディレクターだった頃の体験談が出てくる。まったく予想していたシナリオと違う流れになってしまった取材の話。先入観が干渉を受けた時におもしろいと感じるのは、もともと自分に堅い世界観がないと起こらないという話になり、谷川俊太郎さんの言葉が引用される。「詩というのは、自分の内側を表現するのではなく、世界の側にある驚きが詩になる」 もう一つ、眺めると見るの違いが話題になる。是枝さんは…

  • オヤジのあくび163

    「僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう」第一章 山中伸弥 日本を代表するノーベル賞科学者に説明は不要なのだけど、永田和宏さんとの対談の中で気に留まったことをメモっておきたい。 山中伸弥さんがアメリカの研究所でネズミを使って、血圧の実験をしていた時、予想とまったく違う結果が出て、興奮しワクワクした話。永田和宏さんも心底不思議心底驚くことが研究者の条件と返す。 また、研究データをディスカッションする時に、身分の上下があっては、絶対いけないとも言う。その点は日本よりアメリカの方がはるかにフラットらしい。 最後に伝わる言葉について、今このブログもスマホで入力しているのだけど、例えば「あ」と入れただけ…

  • オヤジのあくび162

    石平「なぜ中国は派遣の妄想をやめられないのか」を読む 中華思想とか中華秩序が、如何に長い時間を経て醸成されてきたか?を語る。なんと秦王朝や前漢の頃から、辿っているのだ。そして、中国の皇帝や指導者たちが、どれだけ中華思想にマインドコントロールされてきたか?を丁寧に語る。 その中で、恥ずかしながら今まで知らなかった歴史が二つ。一つはベトナム史で、中国はとにかく周辺国へ覇権を広げることに熱心だったのだが、ベトナムは、ことごとく反抗し、中国からの独立を守り抜いてきたということだ。フランスが近代兵器を持ち込み、植民地化された時は軍事力の差が圧倒的だったのだろう。 もう一つは、太平洋戦争中、開かれた大東亜…

  • オヤジのあくび161

    堀江貴文 「すべての教育は「洗脳」である」を読む。 一言で言ってしまえば「もう学校はいらない」及び学校と似た組織文化にも警鐘を鳴らす本であります。 学校なんていらん!論は、若い頃イリイチの本を紹介されてから、現役教員として結構読んできたつもり。引用はしていないけれど、堀江氏が、学校と貯蓄になぞらえているのは、フレイレの銀行型教育を思わせる。 やりたいことに没頭して、人生を送ることができたら楽しい!そりゃ、そうだなぁと多くの読者が感じる生き方をホリエモンが説く。 しかし、何故アクセルを踏めないのか?それは同時にブレーキを踏んでいるから。そして徹底的にブレーキを踏む習慣を身につけた場所が、学校だと…

  • オヤジのあくび160

    幸を生きる3 予測不可能な未来=VUCAの時代 昨年の初め、武漢で何やら怪しいウィルスが発生したことを気にしていた人がいたとしても、一年後ここまで世界的に拡大し、とんでもない数の感染者や死者を出すことまで予想していただろうか? 明日をも知れぬ我が身は、時代劇の台詞ではなく、実は現在に生きる自分自身のことだったのだ。日本史を辿ると同様に不安に怯えていた時代がある。平安時代末期から鎌倉時代で、人々の不安に応えるべく新興宗教がおきたし、琵琶法師が鎮魂の平家物語をうたった。 さらに古くは、文字がなく、おそらくは宗教もなかった縄文時代。この時代はおよそ8000年もの間、大きな争いが起きていない。食糧供給…

  • オヤジのあくび159

    幸を生きる2 憧れるという特権 ある方と出会い、人となりや生き方に憧れ、私淑する。幸いなことに今までにそういう方に出会ってくることができたし、実際に教えを乞うこともあった。 さて、自分自身がいい歳になってみると、案の定誰かにとって憧れる存在になっているはずはなく、かと言って若い頃ほどには憧れるという気持ちの熱量が高くない。 そこで考えた。上つまり歳上を見るのをやめて、年下に目を向けてみよう。例えば、所属している男声合唱団には若者がたくさんいる。彼らに「憧れています」などと言ったら、ただの気持ちが悪いオヤジになってしまい、ドン引きされるのがオチで禁句だ。 でも若者や子どもたちの瞳は、いずれ未来を…

  • オヤジのあくび158

    幸を生きる1 レア=オンリーワンか? レアな存在は、良しにつけ悪しきにつけ注目を浴びる。レアであることをアピールポイントにしている人もいる。また堀江貴文氏は、レア化するために自分に三つのタグをつけましょう!などと、おっしゃっている。 思うに人から見て、あまり今までに見たことがない存在がレアなのだと思う。だからオークションなどに出品すれば、高額になる可能性を秘めている。でもカラスが自分を綺麗な羽で着飾ったように、わざとらしくレア化を図る必要もないと思う。 そこでオンリーワン。ありふれたパフォーマンス、どこにでもいる存在だって、実は十分にオンリーワンなのだ。わざとらしく人と違ったことをして目立つ必…

  • オヤジのあくび157

    ならない、なれない。今からでもできること。 きっともう総理大臣にはならないし、まずなれない。 同じような話で医者だって、弁護士だって自分的にはそうだ。一念発起して勉強に励めば不可能ではないのかもしれないけど。 だから、まだできそうなことの中からわずかな可能性を選んでいるのだ。大げさだけど、その可能性にどこまでしがみつけるか?という覚悟を問われているのだ。 ならば「残りの人生をこれに賭けてみよう!」と一大決意したとしましょう。必要なことは気持ちの強さだけではありません。準備期間とそのスケジュールが大切だと思うのです。前の期間とつぎの期間を貼り付けておくための「のりしろ」。思いついたら、即実行!で…

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