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  • オヤジのあくび156

    「ジャズる縄文人」(金子好伸著)を読む 「ジャズる縄文人」(金子好伸著)という本を読んだ。コルトレーンが出てきたかと思えば、鶴見区下末吉台地の話になり、縦横無尽に書きまくった原稿を、とにかく一冊の本にしてしまいました・・・という感じ。 縄文人が広い太平洋を遥か南アメリカまで渡っていくという壮大な話が出てくる。バヌアツ共和国のエファテ島から縄文土器が出土した記事などを紹介している。縄文文化が環太平洋圏に広がって、スペイン人が入っていく前の南アメリカにそのような文化が息づいていたとすれば、何だか夢がある。だって地球の裏側ですぞ。 もう一つ、信仰の対象についても、ヤマト政権の中枢を弥生人とした上で、…

  • オヤジのあくび155

    スチュアート・シャンカー「落ち着きがない」の正体 を読む まずセルフレグという言葉に出食わす。セルフコントロールという考えでは、なぜうまくいかないのか?それを解き明かすのが本書であります。 セルフコントロールを自己制御と訳すなら、セルフレグは、自己調整。エネルギーが減っているのに、テンションは高まっている場合、調整が効かず、フリーズする。つまりキレたり、テンパったりするわけですね。 エネルギーの源は、もちろん睡眠や食事だけど、ストレスの源は、一人ひとり違う。それを見つけて減らしていくことで、セルフレグがだんだんできるようになるという。つまり一般的な方法論ではないのだ。 理屈としては、脳のど真ん…

  • オヤジのあくび154

    小池百合子「女子の本懐」を読む 女性として初めての防衛大臣就任。本書の中にオンリーワンという言葉が何度も登場するが、就任という事実が既にオンリーワンであり、自分でなければ、なし得ないはずの何かを模索し続けた過程は、十分に想像できる。 彼女の政界での立ち位置を、渡り鳥に例える人がいる。たしかに日本新党が皮切りに、現在まで党から党へと幾つもの政党を経験している。本書を読むと薄ぼんやりとわかるが、その時その時で彼女が一生懸命考え抜いた結果なのだと思う。数年後数十年後に、どう評価されるか?などあまり眼中にないのだろう。 カイロに留学したことでも、わかるように語学にで堪能でいらっしゃる。そして外国の要人…

  • オヤジのあくび153

    名作を読む79 ボーモン夫人「美女と野獣」を読む 美しい女性とワイルドな風貌の男性のカップルを、本編のタイトルを借りて「美女と野獣」などと呼ぶことがあるが、それは見かけだけの話で、作者が言いたいのは、もちろん心のあり様なのだ。 それにしても上の姉二人を情けなく描いているのがシンデレラに似ている。姉二人のように、富、知識、名声、美貌…相変わらずこれらの欲に囚われている人々の何と多いことか!人間はどれだけの無駄を費やしていることだろう。 それにしても、野獣に求婚されたベルが、逡巡するくだりは、わからなくはない。何せ相手は野獣ですぞ!だから友だちでいたいと言うのが精一杯だったわけでして。まぁ、ここか…

  • オヤジのあくび152

    名作を読む78 ドーノワ夫人作「森のめじか」を読む 若く美しい王女、凛々しい王子、魔法使い、王女の立場を狙う母娘、仙女…。おとぎ話のオールスターゲームのような話です。 カニの魔法使いのせいで、15年間、陽の光を浴びてはならないデジレ王女が、お付きの王女の立場を狙っていたロングビーヌ母娘に馬車を壊される。そしてとうとう陽の光を浴びてしまい、白いめじかに変わってしまう。 ところが、めじかになったデジレ王女は、やはり偽の王女に憤懣やるかたないゲリエ王子と森で出会い、王子もめじかが王女であることを知る。何故か魔法が解けて、二人が結ばれるという話。 フランスでは、女性により作られた童話が、よく読まれてい…

  • オヤジのあくび151

    名作を読む77 ブレンターノ作「ゴッケル物語」を読む。 主人公ゴッケルは元伯爵でしたが、戦争で城が壊れ、今は王様に、ニワトリとキジの飼育係として使える身です。ところがある時、ちょっとしたことで王様の怒りを買い、お城を解雇されます。向かった先は荒れ果てた自分の城。 付いてきたのは、奥さんと幼い娘のガッケライア。それに雄鶏のアレクトリオと雌鶏のがリーナです。 この雄鶏アレクトリオが曰く付きで、砂袋に魔法の指輪を隠していて、この手の話にはつき物の、この指輪を狙っているユダヤ人三人組がいる。 ところで日本にいると実感が乏しいのだけど、なぜこれほどまでにユダヤ人に対する差別や偏見が付き纏うのだろう。今の…

  • オヤジのあくび150

    ハーモニーは、声の握手! 親愛の気持ちを表すために、世界中の人々が自ら手を差し出して握手する。 ハーモニーも自ら進んで声を出すことでハモり始める。おずおずと恐る恐る発声しているのは、爪の先と先がちょこっと一瞬触れたようなもので、ハモらない。 しかし、これはコロナ禍以前の話。コロナ禍でお互いに手袋をしながら握手をしているような状況になってしまった。だから相手の手の温もりや力加減など伝わりにくいのです。 おりしも、文科大臣が合唱活動でのマスク着用についてコメントを出した。でもマスクを外してみんなが生声で歌い、ハモる日がきっと来るはず。 お先真っ暗ではなく、遠くに小さな灯りは灯っていることを信じまし…

  • オヤジのあくび149

    未来を勝手に思い描き、夢想する2 池田総理が所得倍増計画を打ち出した時に、人々はどのような将来を思い描いただろうか?そしてそれはどのくらい実現したのか?冷戦終結後グローバリゼーションが叫ばれた時に、世界の人々は現在の矛盾葛藤を予測し得ただろうか?そしてAIが様々な判断を代行する時代が、すぐそこまで来ている。あるいはすでにもうその時が来ているのかもしれない。 ヒマになり遊んで暮らせるとはとても思えない。情報化時代の到来で取り扱う情報量が加速度を上げて増え続け、結果的には人を追い詰めてしまった。だからこそ働き方改革が叫ばれたのだ。 いくつかの神話から、人々が解き放されるといい。成長し続けなければな…

  • オヤジのあくび148

    未来を勝手に思い描き、夢想する1 自分の未来、街の未来、大袈裟で手に余るけど国の未来、世界の未来について、どこまでスケジュールが立てられるか?意識上にあることが大切だと思っています。 二つ例を挙げると、まず自分のこと。私は今64歳なので、平均寿命を仮に100kmの距離だとすれば、70kmあたりをとぼとぼ歩いている。けれど残りの距離を、急な下り坂にして一気に下ってしまうか?まだまだダウンアップを楽しみながら?フウフウ歩いていくか?それは自分自身に選択の余地が残されていると思うのです。 もう一つは、大げさな国の話。福島原発の廃炉処理のスケジュールは、数十年どころか百年のスパンで考えなければならない…

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