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ブルガリア研究室 http://79909040.at.webry.info

ブルガリアに関する歴史、政治、生活の紹介。およびバルカン専門家の視点に立った国際情勢へのコメント。

 ブルガリアには、60年代後半、70年代後半、80年代後半の3回(社会主義時代)、および自由化後の02年から05年の合計4回在住した経験あり。ブルガリア語の新聞が読める。

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2008/03/16

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  • 昔話:舌を切られた雀(舌切り雀)

    さて、この昔話シリーズの最後、9番目のお話は、いわゆる「舌切り雀」です。ブルガリア語題名は、文法的にはより正確な言葉となっていて、「舌を切られた雀」です。 この話も、善人は「金銭的に得をする、結果的には金持ちとなり、幸福になる」が、悪人は「罰を受ける」という、商業道徳を説いた江戸時代の庶民倫理感覚に寄り添ったお話の一つです。とは言え、天邪鬼の小生に言わせれば、善人の夫が、根性の穢い妻と、よく…

  • 昔話:悪いイタチ(かちかち山)

    さて、今回の日本昔話は、恐らくは原型が「かちかち山」の話と思うのですが、相当大幅に、欧州型へと変形した模様で、日本人として読むと、結構新しいところが多くて、面白いと言う感じです。異文化間伝達における意図しない「変形」というよりは、恐らくはフランス人の翻訳家は、そろそろ大幅に日本の昔話を「改造」して、自分たちにとっても自然な形の童話としたかったのだ、と思います。なお、我々の常識からすれば、桃太郎…

  • 昔話:踊る茶瓶(文福茶釜)

    今回は、またもや「動物愛護」というテーマと、同時に、「善良な人間には、金銭的な恩返しがある」という、例の自虐的な戦後知識人(某大学教授)が「恥じ入っていた」、日本の童話は「最後はお金持ちになって、目出度し、めでたし」ばかりで、本当の意味での子供たちへの教育的、倫理的内容は希薄だ、というカテゴリーに属する、とも言える。 そういう意味では、少し残念なところもあるけど、そもそも昔話は、庶民が子供に…

  • 昔話:木々に花を咲かせた人(花咲かせ爺さん)

    今回の昔話は、ある意味現代的な動物愛護に関わる話で、そういう意味では、欧州人にとっても分りやすい話かも。 木々に花を咲かさせた人 ある日本の村に、昔一組の老夫婦が住んでいました。ある日、お爺さんは枯れ枝を求めて山に入りました。枝をまとめて束にすることに疲れて、一本の木の幹に座り、(おにぎりを)食べようとしました。その時、一匹の痩せた白犬が大人しくお…

  • 昔話:大きな帽子の姫(鉢担ぎ姫)

    今回は、鉢かつぎ姫のお話です。結構、元の話からは外れているようです。 大きな帽子の姫(鉢かつぎ姫) 昔々、日本という国に、サムライと呼ばれる武人たちの一人がいました。同人は、非情に裕福で、力が強くて、しかしとても不幸でした。長年結婚しているのに、家に喜びをもたらしてくれる子供が生まれないからです。 とは言え、この苦しみは終わりがないものではあり…

  • 昔話:姫のお話(かぐや姫)

    姫のお話(かぐや姫、竹取物語) (小生注:ブル語の題名は、より詳しく言うと「姫についてのお話」となっている。ブル語翻訳者は、どうやら「姫」という単語を、固有名詞と思い込んでいるらしく、従って、こう言う題名でいいと判断した模様。我々としては、「かぐや姫」という名称に慣れているし、話全体は、古くは「竹取物語」と呼ばれてきたはず。…

  • 昔話:浦島についての伝説(浦島太郎)

    今回の題名は、例の浦島太郎に関するお話です。やはり、異文化間伝達による元の日本的なお話との相違点などを楽しんでください。 浦島についての伝説(浦島太郎) ある時、浦島という名の、善人の漁師がいました。同人は大きく、力も強く、善良な心を持っていましたし、更には動物を愛する心をもっていました。 ある日海岸を歩いていると、少年たちが数名で集まり、何かの周り…

  • 日本昔話:魔法のヴェール(羽衣)

    魔法のヴェール(羽衣) 昔々あるとき、海辺の小屋に住んでいた正直者の漁師がいました。 ある日釣り針を海に放り込んでいたが、同人は思いました「何といい日なのだろう。海は青く澄み、鏡のように滑らかな水面だ。海辺の松の木は、緑がまぶしいほどだ!」。 このように美しい景色をめでていると、突如あまーい香りが漂ってきました。釣り具を降ろし、漁師はこの香しい匂いはど…

  • 日本昔話:一寸法師のお話

    さて、最近ある人から、昔ソフィア市内の書店で購入した日本関係のブル語書籍があるので、翻訳をお願いしたい、と依頼があった。もはやブル語などここ数年間読んだことも、しゃべったこともないし、できるとも思えなかったが、ともかく資料を見せてもらった。 中身は、どうやら、仏で売られていた日本の昔話を、ブル人の仏語知識人が留学して購入し、これを仏語からブルガリア語に翻訳したらしい書物だと判明した。 こ…

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