ぎょうせいから、今年の5月に出版された「Q&Aカスタマーハラスメント対策ハンドブック」です。 ここ数年、カスハラが取り上げられることは増えました。 とはいえ、現時点では確たる定義がある...
愛媛県今治市にある弁護士法人に所属する弁護士によるブログです。
債務整理、離婚、遺産分割、交通事故をメインとして取り扱っています。また、顧問先の大半が中小企業であることから、中小企業向けの企業法務を扱っています。さらに、銀行も、顧問先であることから、少しだけ金融法務の勉強もしています。
月刊監査役4月号が届きました。 気になった解説としては、①コーポレートガバナンス・コード対応の動向、②2024年6月定時株主総会対応の要点、③IPOの基本 IPO準備会社の会計不正への対応につい...
「家庭の法と裁判」2024.4月号の特集です。最近、民法がらみもいろいろ改正が続き、フォローが大変です。令和4年に改正がありました。改正法は、①懲戒権規定の見直し、②嫡出推定・否認制度の見直し、③...
新日本法規から昨年9月に「実務家のための法律相談ハンドブック」が出版されました。 記載の内容を参考にしつつ、説明を加えます。 保護期間(著作者死後70年)満了により原作品の著作権が存続していな...
愛媛弁護士会から、「委員会開催の件」と題する書面が送信されてきました。 弁護士会の委員会活動は、愛媛弁護士会、四国弁護士連合会、日本弁護士連合会の、3つの団体の委員会活動があります。 田舎弁護...
判例時報No2583号で掲載された松山地裁令和4年11月2日判決です。請求金額は30万円足らずですが、地裁、しかも、合議事件となっております。 形式的に適用した賃金規程の適用を排除したものです。...
銀行法務21・4月号に連載中の「中小企業における事業承継の実務」です。今回は、法務デューデリジェンスの実務について簡単な説明がされていました。 事業承継に際して、外部承継(M&A)を選択した場合...
先日、松山市北条の高縄山に、院内経由で、登りました。 高縄山は、四国100名山の1つですが、山頂付近には、守護大名であった河野家の菩提寺である高縄寺があります。 高縄寺のしだれ桜はまだまだ見応...
「家庭の法と裁判」No49で紹介された東京高裁令和5年5月25日決定です。 月3万円を支払うという養育費の合意書があったのですが、権利者である元妻が誓約禁止規定に違反したとして義務者である元夫...
【法律その他】 専門職後見は、例外的な場合に限定すべきだと思います👱
専門職後見の問題点が、報道されていました。(岡口さんのFBで知りました) 記事の一部を引用します 「Aさんが仕事中に脳梗塞で倒れたのは、13年前です。労災に関する裁判を起こす関係で成年後見制度...
2024年4月1日からこれまで任意であった相続登記の申請が義務化されました。また、2026年4月1日からは住所や氏名の変更登記についても義務化がなされることになっています。 従前、相続人から、相...
【弁護士考】国立大学法人愛媛大学の理事、教育研究評議会評議員に任命されました。
4月1日に、国立大学法人愛媛大学から、引き続き、理事(法務担当)、教育研究評議会評議員に任命されました。 大学本部で実施された午前9時30分からの辞令式に出席させていただきました。 また、午前...
退職した社員から、会社の機密情報が漏えいしている、法的な手段がとれないかという相談は、時折あります。 例えば、元社員が在職中に顧客情報を持ち出して、再就職した競業他社でそれを利用していた場合、そ...
4月3日に、愛媛大学が、新体制を発表しました。この時の様子が、日経新聞、あいテレビでも取り上げられていましたが、愛媛朝日テレビも詳しく取り上げていましたので、引用いたします。 「この春の組織改...
【金融・企業法務】 株主総会を実施するに当たって、どのようなことに注意すべきでしょうか?
田舎弁護士の地域でも、株式会社はたくさんあります。とはいえ、実際に、会社法の手続をきちんと守った株主総会を開催している会社は、僅かではないでしょうか。 多くは、司法書士の先生にお願いして、書類の...
下請法という法律があります。下請代金の支払遅延等を防止することで、下請取引の公正性と下請事業者の利益保護を目的として制定された法律です。 下請法は、適用対象となる下請取引の範囲を、①取引当事者の...
時事通信社から2月に「問題を解決する学校法務Q&A」という書籍が出版されました。 編著の名川・岡村法律事務所は、1917年の設立以来に100年以上の永きにわたり、多数の大学・高等学校・中学校・小...
田舎弁護士ですが、10年位前は、交通事故事案の取扱い量が多かったことから、交通事故分野の最新の知見を取り入れるために、日本交通法学会に入会しました。 主に東京、そして、大阪方面で、学会や研究会が...
令和6年もはや3ケ月を経過して、4月、学校や会社ならば、新年度に入りました。 時が経過するのは早いものです。 さて、令和6年は、田舎弁護士の事務所を設立して25周年を迎える年になります。 創...
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ぎょうせいから、今年の5月に出版された「Q&Aカスタマーハラスメント対策ハンドブック」です。 ここ数年、カスハラが取り上げられることは増えました。 とはいえ、現時点では確たる定義がある...
今年の3月に出版された「弁護士が解説 いじめ学校調査ガイドブック」です。 まず、「いじめ」といっても、民事の世界、刑事の世界、いじめ防止法の世界で、いじめの要件は異なっているということを前提にし...
四国生産性本部の労基署対応実務セミナーに参加しました。講師の先生は、床田知志社会保険労務士です。 大変勉強になりました (東京・日比谷公園) 1 はじめに ※目...
月刊監査役No777号で掲載された改正公益通報者保護法の概要と監査役等の留意点です。 今回の法改正は、4項目です。 2025年6月4日から1年6月以内で政令で定める日に施行が予定されています。...
ジアース教育新社から出版された杉野剛著の「国立大学法人の誕生」を購入しました。 朝日新聞のネット配信記事によれば、昨年6月7日に国立大学協会の永田恭介会長が記者会見を開き、国立大学の財務状況が危...
旬刊商事法務No2394に、柴田堅太郎弁護士による同意な買収における特別委員会答申作成実務の課題と在り方という論文が掲載されていました。 答申書の構成については、経済産業省が2019年6月に公表...
弁護士専門研修講座・改正相続法の実務に収録された「遺産分割に関する改正」です。 第1は、持戻し免除の意思表示の推定(民法903条4項)です。同法903条4項は、「婚姻期間が20年以上の夫婦の一方...
上場会社等の役員に就任しているとしばしば「新リース会計基準」について、監査法人や監査役、経理担当スタッフ等との間で話がでてくることが最近増えています。 ただ、法務中心の弁護士の場合は、会計につい...
ぎょうせいから出版された「弁護士専門研修講座」改正相続法の実務を、東京出張の行き帰りの時間帯で斜め読みしました ①配偶者居住権・配偶者短期居住権、②遺産分割に関する改正、③...
リーガル・フロンティア 取締役の辞任と解任の「解任」です。 (日弁連会館) 取締役の解任事案って、田舎弁護士の取り扱う案件でも、数年に1件あるかないかですね。株主総会が必要になりますので...
商事法務から2025年5月に出版された「リーガル・フロンティア 取締役の辞任と解任」です。田舎弁護士は企業法務を中心とした業務を行っていることから、実務上、取締役の辞任や解任というテーマで執筆され...
令和7年2月に新日本法規から出版された「最新事例にみる婚姻関係の破綻原因」です。著者は高裁の部総括判事であった赤西芳文弁護士です。 第1例から、なかなか強烈なケースでした。 【1】 妻が「犬は...
"(-""-)" ぎょうせいから令和2年に出版された「リフォーム・改修工事トラブルの解決ポイント」です。 先日、日本弁護士連合会の住宅紛争処理機関検討委員会の全体会議が日弁連会館で開催されましたの...
信山社の「情報公開・個人情報保護」(自治体審査実務編)を購読しました。 請求手続の実務、審査請求・審理手続の実務、答申案の作成実務ごとに、わかりやすく説明がされています。 請求手続の実務では、...
判例タイムズNo1532号の新類型別会社訴訟35で掲載された論文です。 競業取引・利益相反取引ですが、田舎弁護士が受験した平成8年の商法の口述試験で質問を受けた分野になりますが、途中で頭が混乱し...
ぎょうせいから出版された「遺留分の法律と実務」(第3次改訂版)を購読しました。 遺留分ですが、田舎弁護士の事務所では、年に数件相談があり、数年に1,2つご依頼があるようなイメージですね。 遺留...
民事法研究会から令和7年7月6日発行の「水産業法務のすべて」を購読しました。 普段あまり意識していないことがわかりやすく解説されています。 例えば、「漁業権」とは、「漁業を営む権利」について、...
判例時報No2621号で掲載された大阪高裁令和5年4月14日判決です。 Yは、従業員Xに対して、80万円を貸し付けました。その際に強制執行受諾文言付きの公正証書を作成しました。 Xの労災事故に...
判例時報No2621号に掲載された東京高裁令和6年9月26日判決です。 第1審は、保育所勝訴、第2審は、保育所敗訴となった事案です。 第2審は、①X1(児童)に提供された本件ホットドックについ...
旬刊商事法務No2393号に掲載された「特別委員会の設置に係る実務対応」です。 経済産業省が公表した「公正なM&Aの在り方に関する指針」(2019年6月28日 公正M&A指針)及び「企業買収にお...
1 事案の概要については、以下のとおりです。 C町の町有地上にあったD地区集会所は、1971年に国の同和対策事業の一環として建設された建物であり、その1階部分は、建設以来、部落解放同盟B協議会が...
県議会の議員派遣決定を前提としてされた議員に対する旅費支出に関する財務会計上の行為の違法性についての裁判例として、平成15年1月17日付最高裁判決を挙げることができます。 判例解説から説明を概ね...
銀行法務21・7月号が届きました。 法務時評は、池田眞朗先生の「太陽光発電とESG融資の展望 行動立法学からみたFITの弊害」です。池田先生は田舎弁護士がまだ司法試験受験生だった時に民法の口述試...
判例時報2591号で掲載された金沢地裁令和4年12月9日判決です。 本件の主な争点は、①ボールの回収を中止させるべき注意義務違反又はその回収に関する指導等をすべき注意義務の有無及び②過失相殺の可...
実務住民訴訟P174以下です。 「違法な先行行為(原因行為)と財務会計行為との関係についての判例の流れ」について、複数の最高裁判例が紹介されていました。 その中で、「道路の開設が道路法上の路線...
1日校長事件という事件名で有名な平成4年12月15日付最高裁判決です。 事案の概要は以下のとおりです。 東京都教育委員会は、退職勧奨に応じた都内公立学校の教頭職にある者29名について、昭和5...
令和3年に少年法が改正されて、令和4年4月1日から施行されています。 まず、少年法の仕組みについてのおさらいです。 第1に、罪を犯した少年の処分についてです。 ①少年事件は、全件が家庭裁判所...
本日、国立大学法人愛媛大学本部において、愛媛大学基金冠事業「フジ×社会共創学部 人財育成プログラム連携事業」贈呈式に出席しました。 愛媛大学社会共創学部において、選抜学生による学科横断的な実践プ...
判例時報No2590号で掲載された令和5年1月18日大阪高裁判決です。 労働判例1285号にも、前記判決についての解説が掲載されていましたので、引用します。 ...
第一法規から出版された自治体財務Q&AP155です。先日、東京の弁護士会館をお邪魔した際に購入しました 随意契約ができる場合として、同書では、以下のとおりの説明がされていま...
随意契約の制限に違反した契約の私法上の効力については、最判解説において、以下のとおり、問題提起をされています。 地方自治法2条15項前段が「地方公共団体は、法令に違反してその事務を処理してはなら...
判タN01520号で掲載された千葉地裁令和5年7月19日判決です。 原告は、被告(市)の設置管理に係るサイクリングコースをロードバイク(前輪の幅約2.3センチ)で走行していた時に、本件コースの舗...
昭和25年10月11日、尊属殺事件に対する穂高先生の少数意見が話題になっています。 被告人が尊属に当たる者を死亡させてしまった場合、通常の傷害致死よりも格段の重罰を以て処断されていました。 この...
昨日の続きです。 「(4)原因行為が行政処分である場合において、当該処分に重大かつ明白な瑕疵はないが、これが違法にされたものであることから、当該職員が当該行政処分について職権取消権(自庁取消権)...
判例タイムズNo1435号で掲載された大藤敏元東京高裁判事の論文です。 最終章の「5 違法性の承継に関する判例法理の要約」がわかりやすく整理されていますので、引用したいと思います。 「以上のよ...
判例時報2589号で掲載された最高裁令和5年10月26日判決です。 本件は、A株式会社の株主であるXが、利害関係参加人であるB株式会社を吸収合併存続株式会社、A社を吸収合併消滅株式会社とする吸収...
先日、東京新橋で開催された(公財)日弁連交通事故相談センター主催の2024年度高次脳機能障害相談研修会に参加しました。 講演は、2つでした。 1つめが、自賠責保険(共済)における高次脳障害審査...
日本最大のお菓子の商社である株式会社山星屋様(売上高3347億円)主催のアリスタフェア2024に参加させていただきました。2024年のテーマは、「菓子PRIDE~お菓子が創る笑顔と商機~」です。...
昨日の続きです。それでは、最高裁平成25年3月21日判決をみていきたいと思います。 判決は以下のとおりです。「第1 事案の概要 本件は,築上町(以下「町」という。)が町有地上の建物の取壊しに伴...
ぎょうせいから出版されている「実務住民訴訟」P115以下の記述です。自治法232条の4第1項の「支出命令」の解説となっております。 「支出命令とは、その権限を有する長又はその委任等(通常は「専決...