うわ、モノレールだって。いきなりバカ丸出しですね。ご丁寧に地図にも しっかりモノレールって書いてあるよ。バンコクにモノレールが走ってるか どうかは、実際にバンコク・スカイトレインに乗ってみれば、バカでも判り そうなものなのに。 空港内のレストランでタバコを吸う描写があるけど、空港内はもとより、 バンコク市内のレストランやバーは基本的に全て禁煙なんですけど。 少なくともスワンナプーム空港が出来た…
現代に発生した殺人事件の原因を、過去の出来事に求める、 やや古いタイプの作品である。文章がこなれていないのと、展 開にメリハリがないので、最初は読み進めるのに多少の努力 を要した。 ミステリーとしてみると、60年前の事件が殺人まで犯す動機と なり得るのか、疑問である。日本国内ではなく、シベリア抑留中 の出来事であり、証拠も何も無いのに、殺人まで犯すだろうか。 トリックも、発想は良いが、いささか無…
ただいま。 日本は寒いです。 旅先では日本食ばっかり食べてたので、少し食傷気味です。
今日からしばらく旅行に行きます。 旅先で気が向いたらレビューをアップします。 でも、結局いつもやらないんだけどね。
また高野先生変なの書いてるー。『13階段』は面白かったの になー、とか思って読んだら、これが何気に面白い。少なくと も、怪しげなタイトルや本の表紙から想像するよりは、遥かに 面白い。 自殺した四人の男女が、神様の命令で自殺志願者の命を救 うため幽霊となって奮闘する。自殺志願者の耳元にメガホンで 叫んで翻意を促す所などユーモラスである。四人の幽霊のキャ ラクターも上手く書けている。 彼らが救う…
ハイジャックされた飛行機の中で殺人事件が発生する。ハイ ジャック犯は乗客の一人「座間味くん」を探偵に仕立てて謎を 解明しようとする・・・のだけど。 序盤で犯人の想像は容易についてしまう。だけど、登場人物 たちはその可能性を全く無視して、あーでもない、こーでもない と議論を繰り返す。これが延々と終盤まで続く。 この人たちはバカなの? いい加減読んでいてイラついた。 舞台となる航空機に関する作者…
第二次世界大戦下のスペインで諜報活動を行う北都昭平を 主人公とした作品。北都はMI6のヴァジニア・クレイトンと共 に英国に渡り、ドイツ軍の空襲にも屈しない英国の底力を実 感する。また、諜報活動の結果、日本の暗号が解読されてい る事を知る。日本の開戦を阻止するべく活動するが、北都の 思いとは裏腹に歴史の歯車は回っていく。 前作『イベリアの雷鳴』から本作までは、まだ日本は開戦して おらず、欧州にお…
前作『イベリアの雷鳴』に続くイベリアシリーズ第二弾。しばらく は前作の後日談のような展開がつづく。その後も史実に基づい た展開が淡々とつづき、やや盛り上がりに欠ける。 イギリスに単独飛行し和平交渉をしようとしたルドルフ・ヘスの ような実在の人物も登場する。本シリーズで重要な役割を果た す国防軍情報部(アプヴェーア)の部長ヴィルヘルム・カナリス 提督や、その部下のハンス・オスター大佐も実在の人物…
警察が無実の青年を無理やり犯人に仕立てた、というより、 作者が、何が何でも冤罪事件を書きたかったのではないかと 感じてしまった。警察での自供の取り方など、漫才かギャグ 漫画を見ているようだった。現実でもこのような事が行われて いるとしたら怖い。 この事件の捜査は少し杜撰すぎる気がする。検視の前に、死 体を父親の車に乗せ、抱いて運ばせるなんて考えられない。 そんな事をしたら体温が変わって死亡推定…
日本人武器商人”ハジ”はグルジアマフィアから武器を調達し、 イランに密輸する。しかし、その過程で少しづつ歯車が狂っ ていく。 各章で繰り広げられた様々な人々の物語が、終章で一気に 集束すのだが、今一つ期待はずれだった。様々な物語を読み 進めていただけに、最後はもう少し盛り上げて欲しかった。 二人の日本人”ハジ”も、なんだか厭世的で気が滅入りそう になった。
映画、もしくは映画を意識した劇画調のオープニングである。 だが、少し判りにくかった。少し経ってから、やっと作者が意図 していた事が理解できた。文字だけが全ての小説という媒体では オープニングをもっと工夫すべきである。 中東の少数民族クルドが武装蜂起をもくろみ、必要な武器の調達 を日本人の武器商人”ハジ”に依頼する。章ごとに敵味方様々な 人物の視点により物語は進行する。重奏的な構成である。 こ…
某文学賞に応募した、作者の幻のデビュー作なのだそうだ。 だけど、この作品で賞は取れないだろう。それどころか、 吊るし上げをくらっても仕方ないと言うのが素直な感想である。 作品としては非常に面白い。軽快なテンポで一気に読める。 だけど、どこかで観た事がある面白さなのだ。犯人の行動や 狙いなど、容易に想像がついてしまう。 ただ、登場人物のキャラクター作りの上手さ、軽快なストーリー 運び、交渉人の…
今月レビューを書いた作品は6作でした。 面白かったのは、『イベリアの雷鳴/逢坂 剛』です。 いま続編の『遠ざかる祖国』を読んでいるところです。 まだ読んだ本にレビューが追いつかない状態ですが、 来月はもっとたくさん書けるように頑張ります。 読書日記、読書記録、覚え書 トラックバック
今まで一度でも井沢元彦の本を読んだ事がある人なら、 この作品を本当に井沢元彦が書いたのかと驚くだろう。 それ程異色の作品である。 女性を誘拐し、陵辱した後にギロチンで首をはねる。 それだけでは飽き足らず、その後ホルマリン漬けの生 首を部屋に飾っておく。かなりグロテスクで、眉をひそめ たくなるような話だが、こういう話が好きな人にはそれな りに楽しめるのかも知れない。 この作品の最大の謎は、被害…
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