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2007/09/03

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  • 第7章 約束

    二人が宿を立ってから、わたしはレゴランドをざっと見て帰国した。そして、帰国してから、ジムが残したアドレスにメールを送った。だが、すぐに返事は来なかった。そして、ほぼ半年近くたって、メールが送られてきた。「わたしはジムの兄にあたります。

  • 第6章 夜明け

    「きょうはここまでにしよう」とジムが言った。わたしは腕時計を見た。「もう午前3時だ」ジムは軍人らしく抑揚のない声でそう告げた。「もうねなくてはね」わたしはジムに目くばせをして、二人とも木製の椅子から腰を上げた。 部屋にもどると、わたしは

  • 第5章 夜の森

    ロンは席を立って部屋に入って行くところだった。「こんなにくつろぐのは久しぶりだ」ジムは軍人らしく、控えめな言い方をした。それはわたしといて楽しいといいたいのだろうか。「軍をやめようと思っているんだ」ジムは言った。「ロンはあの通り母親

  • 第4章 夕食をいっしょに

    わたしは風にあたりながら、ふと思った。 このまま風の中に消えてしまえるものなら。 30年近く生きてくると、今まで自分が信じてきたものがほんとに信頼するに足るものなのかわからなくなって来る。「風が気持ちいいわ」わたしはロンにつぶやいた。

  • 第3章 ルーシーを知りませんか

    わたしは部屋に着くと、窓から外の景色をのぞいてみた。北欧の家の窓はたいていペアガラス製のはめ殺しになっている。そのため、窓から見える外の景色は一枚の絵画のように見える。だが、この部屋の窓は真鍮製のレバーをひねって上の方に上げる方式になっている。も

  • 第2章 少年

    道がゆっくりと弧をえがき、ハンドルをゆっくり回すと、目の前にヒースの花の薄紫色が見渡す限りつづく草地に出た。 その行く手に褐色のペンキをぬりドアとテラスに白いペンキでアクセントをつけたログハウスが現れた。 門のまわりに薔薇が植えられ、今を盛りに

  • 「大陸の果てに」 第1章 デンマークへ

    ふと思い立って、前から行きたいと思っていたデンマークへ行った。わたしは旅が趣味だったので、仕事でためておいた貯金を海外へでかけるのが常だった。今回は北欧の涼しい空気と、広々として自然が豊かな世界を見てみたいと思っていたのだった。

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