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ミステリーな森の生活 https://blog.goo.ne.jp/thomaz_2007

ミステリー(主に洋書)を読む楽しみを伝えたく思います。英語学習、洋画レビューもあります。

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2007/08/26

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  • 渇きの地(クリス・ハマー)

    新聞の書評で、薦められたクリスハマーの「渇きの地」を読んでみた。2021年に英国推理作家協会賞最優秀新人賞を受賞している。とても、新人離れしている濃厚な作品だ。もともと、ジャーナリストとして、30年活動していただけに、謎解きの主人公も、ジャーナリストだ。オーストラリアの教会で、牧師が銃を乱射し、5人を殺害する。一年後、町に訪れた新聞記者の主人公が、牧師をかばう住民の証言に、何故、牧師は、銃を乱射したのか、思いめぐらせる。話の展開が、これでもかというくらい、縦横無尽にめまぐるしく展開するが、よくこれだけの長編を破綻することなく、まとめあげたと思う。最後のエンディングも、中々、良かった。どうも、3部作らしいが、まだ、翻訳はされてないようだ。また、読む機会があるだろうか。原書は、ちょっと、つらそうだ。渇きの地(クリス・ハマー)

  • 山女日記(湊かなえ)

    湊かなえの「山女日記」を読んだ。湊かなえの作品では、「告白」以来である。この「山女日記」は、山ガールの人生を描きながらそれぞれの山に登る8篇の連作になっている。自分の登ったことのある山も一つあり、前半は、結構、面白く感じたが、後半、特に、一番、長い作品だった「トンガリロ」は、15年前と現在の二部構成が、ちょっと、わかりずらくもあり、退屈に感じてしまった。しかし、普通の山岳小説とは、ちょっと、違った人生模様も描けているのは、さすが、湊かなえと言えるかも知れない。山女日記(湊かなえ)

  • 帰り船(辻堂魁)

    辻堂魁の風の市兵衛シリーズの第3作目を読んだ。最後の解説で、「読み心地の良さを、これほどまでに味わえる作品にはなかなか出会えまい」という言葉があったが、なるほどなと思った。今回は、抜け荷を暴いて、悪を成敗するといった、やはり、せいせいする市兵衛の活躍が見れる。また、船上の戦いという、はらはらどきどきも味わえる。気が付けば、3作目まで来たが、また、きっと、4作目も読むことになるのかも知れない。帰り船(辻堂魁)

  • THE TESTAMENT(JOHN GRISHAM)

    JOHNGRISHAMのTHETESTAMENTを読んだ。ある大富豪が、遺言書を書き換えた後に、飛び降り自殺する。その遺言書によると、すべての財産を、ブラジルのジャングルに宣教師として赴任して、どこにいるかもわからない子供、妻ではない女性に産ませた子供に託すというのだ。二人の元妻に産ませた子供たちは、遺産相続を期待していたから収まらない。それぞれ、弁護士を雇って、書き換えた遺言書は、無効と訴える。一方、大富豪の顧問弁護士は、宣教師の女性をアル中で、リハビリをしていたパートナーに探すように指示するのだ。ジョングリシャム得意の法廷劇もあり、一方、珍しいジャングルクルーズのようなアドベンチャーもありで、楽しめた。THETESTAMENT(JOHNGRISHAM)

  • 偽傷の鳥はつかまらない(荻堂顕)

    荻堂顕の新潮ミステリー大賞受賞作である本書を読んでみた。読売の書評で、この作家のことを知って興味を持った。ちょっと、変わった作品であることはまちがいない。ストーリーとしては、少し前に読んだミッドナイトライブラリーに近いかもしれない。他の地域に逃げたり、現実に絶望して、人生から逃げるのを助けるのが主人公の女性だ。ミッドナイトライブラリーの場合は、自分で、やり直したい人生の分岐を選べたと記憶している。そして、何度となく、試せるのだ。一方、本作では、理想の人生が決められていて、そこにいると、幸福を感じて、満足するというのだ。どうなるのか、気になって、一気に読むことができた。しかし、読後感であるとか、終わり方については、若干、違和感を感じざるおえなかった。自分との相性のようなものだろう。偽傷の鳥はつかまらない(荻堂顕)

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