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ミステリーな森の生活 https://blog.goo.ne.jp/thomaz_2007

ミステリー(主に洋書)を読む楽しみを伝えたく思います。英語学習、洋画レビューもあります。

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2007/08/26

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  • 真珠湾の冬(ジェイムズ・ケストレル)

    書評で高い評価であり、エドガー賞受賞作の本作品を読んでみた。先日、読んだ佐々木譲の「エトロフ・・」と同じく、真珠湾攻撃の時期を舞台にしているのに興味を持ったのも一つの理由だ。読んでみて、驚いた。自分のイメージしていたものとは、全く、違っていたのだが、自分の好みの文体と、好みのストーリー展開、見事な結末だったのだ。近年、読んだ小説の中でも、5本の指に入る傑作と言っても良いだろう。ストーリーを簡単に述べると、1941年のホノルルが舞台だ。そこで、白人男性と日本人女性の惨殺された死体が発見され、主人公のマグレデイ刑事が捜索にあたる。主人公は、やや、ハードボイルドで、陸軍の狙撃兵も経験した射撃の名手のかっこよさが際立つ。やがて、犯人の手がかりを追って、香港に飛ぶのだが、そこで、仕組まれた罠に落ち、投獄される。そし...真珠湾の冬(ジェイムズ・ケストレル)

  • 天国までの百マイル(浅田次郎)

    浅田次郎「天国までの百マイル」を読んだ。心臓病を患う母の命を救うため、天才的な心臓外科医のいる病院まで、母を車で運ぶ破天荒な末っ子の物語だ。映画やテレビにもなった作品だ。親子の絆、男女の悲しい恋模様を描いた感動の傑作と背表紙にあるが、その通りだと思う。今、何故か、この作品を読んでみたく思った。ちょっと、幸せの黄色いハンカチを連想させるロードムービー的な作品だ。ピーターポール&マリーの500マイルの歌詞が重要な役回りになっている。昔、ギターを覚えたての頃、よく歌っていたが、あらためて、歌詞の意味を確認してしまった。素晴らしい作品に感動したのだが、あまりに、いろいろな思いが込められており、また、自分の今の心境から、言葉で表すのが難しい。天国までの百マイル(浅田次郎)

  • 乳房(池波正太郎)

    池波正太郎の鬼平犯科帳の番外編とも言える本書を読んでみた。ちょっと、不思議な作品と言えるのではないか。主人公は、「お松」という薄幸の女性だが、美人でもなんでもないのだ。しかも、亡父から顔に傷を付けられている。捨てられた亭主にも、「不作の生大根」などと怒鳴られていたのだ。この作品では、その「お松」の数奇な人生が描かれていく。並行して、鬼平の盗賊の捕物が描かれていくのが、中々、接点があるようで、結びつかず、並行して話が続くのだ。そして、最後の数ページにやっと、この表題の意味がわかってくるのだ。この終わり方は、素晴らしい。この終わりを味わいたくて、再読みする人もいるというのが、うなずける。乳房(池波正太郎)

  • THE OVERLOOK(MICHAEL CONNELLY)

    MICHAELCONNELLYのTHEOVERLOOKを読んだ。前作が、ECOPARKのようだが、読んだのに、ほとんど、記憶がなかった。書評の中で、短かったというのがあったが、確かに260ページというのは、短い方かも知れない。ストーリーとしては、殺人の上、放射性物質が、盗まれる。FBIは、放射性物質の行方を追うのを、安全保障のための、最優先事項として動く。ハリーボッシュは、自分のやる仕事、殺人犯を突き止めることにまい進する。FBIや新しい相棒との葛藤の中で、真実にたどり着くという感じだ。非常にスピーディーに話が進み、面白いのだが、ちょっと、今までのハリーボッシュとも違う感じがなくもない。ちょっと、あせりすぎという感じだ。THEOVERLOOK(MICHAELCONNELLY)

  • エトロフ発緊急電(佐々木譲)

    佐々木譲の「エトロフ発緊急電」を読んでみた。山本周五郎賞受賞作だ。真珠湾攻撃前の情報戦が主なストーリーなのだが、非常に内容が濃密であり、大作とも言えるページ数(623ページ)だった。南京大虐殺も描かれており、残虐な戦争犯罪にぞっとした。一方で、主人公である日系米国人の不思議な魅力と、ハーフの女性や、朝鮮人、アイヌなどが、複雑に絡み合い、人種というものの難しさや、愛憎までも描かれている。面白かったが、少々、疲れた。エトロフ発緊急電(佐々木譲)

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