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音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」 https://blog.goo.ne.jp/pianist-gensegawa

クラシック音楽の面白さを追究しています。毎月第2水曜、東京の表参道にて「クラシック音楽道場」開催中

2007年ドイツより帰国。クラシックの伝統を真に受け継ぐ音楽家を目指して書き綴ります。毎月第2水曜10時半、表参道MFYサロンにてクラシック音楽道場を開催中。

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2006/08/15

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  • 1789年ボン大学シュナイダー教授によるフランス革命に関する言葉、それを聞いたベートーヴェン

    「狂信を軽蔑し、痴愚の王笏を毀ち、人間の権利のために戦う。ああ、これこそ王侯にへつらう者たちのなし能わざるところ。阿諛よりはむしろ死を愛し、奴隷的な屈従よりは貧困を愛する自由な魂たちのみなし得るところではないのか…。思え、かかる魂たちのうち、わが魂は最後のものではないことを!……」ロマン・ロラン著『ベートーヴェン研究』より(16)1789年ボン大学シュナイダー教授によるフランス革命に関する言葉、それを聞いたベートーヴェン

  • ベートーヴェンの自我とロマン派の自我との違いーーロマン・ロラン著『ベートーヴェン 偉大な創造の時期』より

    たしかにベートーヴェンの「自我」はロマン主義者たちの自我とは、全然別ものである。それら新ゴティック主義者たちと、あるいはあの印象主義者たちと、このローマ的建築家を混同するのは愚かなことだろう。彼らの感情、彼らの論理性の欠除、彼らの放埓な想像、要するに彼らの属性すべては彼の本性と背反するものである。彼はもっとも男性的な音楽家である。彼は女らしさを全然ーーそう言って悪ければ、ほとんどーー待ち合わせていない。ロマン派という無邪気な子供たちの眼の鏡には、芸術も人生も、石鹸の泡のたわむれ以上のものとは映らない。これは悪口ではない!私は彼らの眼を愛する。そして彼らと同じように私も、虹色の泡に映る世界を見る美しさを楽しむ。けれどもベートーヴェンのように、世界をしっかと両腕で捕え、それを確保することはなお美しい。彼は雄々...ベートーヴェンの自我とロマン派の自我との違いーーロマン・ロラン著『ベートーヴェン偉大な創造の時期』より

  • ベートーヴェンの自我、フランス革命と帝国ーーロマン・ロラン著『ベートーヴェン 偉大な創造の時期』より

    ベートーヴェンは、これら若いドイツのゲーテたち(彼らと老リュウケウスのあいだには人が考えるほど時代のへだたりはない)の最初の世代に属する。彼はフランス革命の闇夜のうちに投げだされ、荒れ狂う波にもまれながら、「自我」を発見し、むさぼるようにそれを征服した、あのクリストファ・コロンブスたちのひとりである。征服者たちは力を濫用する。彼らは獲得欲に燃えている。この自由な「自我」たちは、一人びとりが支配の欲求に駆られている。そして現実の世界で支配者になりえないなら、芸術の世界で支配者になろうとする。彼にとってのいっさいは、彼のさまざまな思想の軍勢が、彼のさまざまな欲望、悔恨、熱狂、憂鬱の軍勢が展開してゆく戦場である。彼はそれを世界に強いる。「革命」の後には「帝国」を。ベートーヴェンはその両方を身内に蔵している。そし...ベートーヴェンの自我、フランス革命と帝国ーーロマン・ロラン著『ベートーヴェン偉大な創造の時期』より

  • 個人主義の先駆者、ベートーヴェン ーーロマン・ロラン著『ベートーヴェン 偉大な創造の時期』より

    ー1800年ベートーヴェンの30歳の肖像ベートーヴェンの音楽は、『告白録』の著者〔ルソー〕のなかでその試みを果たしたばかりの、傲れる自然の同じ力の娘である。これは二つながら、新しい季節を告げる花の女神である…ルソーに向って、ベートーヴェンに向って、拳を振りあげて見せるあの子供たちを私は讃美する。彼らは春かそれとも秋に呼びかけて、避けがたい落葉を、あるいは当然な新しい芽生えを、促しているかのようだ。ルソーと〈シュトゥルム・ウント・ドラング〉、これら三月の驟雨、これら春先の嵐は、古い社会の崩壊と、新しい社会の再興を予告している。そして新しい社会が建設されるためには、それに先き立ってまず個人が解放されなければならない。旧い権威に反抗する個人主義の要求は、来るべき新秩序の標識であり、先駆である。すべてことはその好...個人主義の先駆者、ベートーヴェンーーロマン・ロラン著『ベートーヴェン偉大な創造の時期』より

  • ベートーヴェン自身が認めた「ソナタにおける男と女(もしくは…)」ーーロマン・ロラン著『ベートーヴェン 偉大な創造の時期』より(79)

    1823年に、ベートーヴェンは、新しい音楽的時代に不満を感じてーー"laudatortemporiacti"(過ぎにし時の讃美者)ーー、彼の作品14の2曲の奏鳴曲(ホ長調およびト長調、1798〜1799)の最初の聴き手たちが、それらのなかに、「2つの原理の戦い」(denStreitzweierPrincipe)、あるいは「男と女、もしくは愛する者と愛される者とのあいだの対話」(DialogzwischenMannundFrau,oderLiebhaberundGeliebte)を認めた(特に作品14の第2中に)ことを想い起こさせている。ーーベートーヴェン史家たちは、それが、この芸術家に対する彼らの尊敬心にとって、あるいは音楽に関する彼らの固有の観念にとって、都合の悪いものであるという理由から、この言葉の真...ベートーヴェン自身が認めた「ソナタにおける男と女(もしくは…)」ーーロマン・ロラン著『ベートーヴェン偉大な創造の時期』より(79)

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