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2006/08/09

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  • 2023年回顧/ウィズコロナから、アフターコロナへ

    2023年(令和5年)も今日で終わる。この1年を振り返ると、「コロナ禍の終息」が大きく影響している。いわゆる「ウィズコロナ」の時代から、「アフターコロナ」の時代への移行だ。※トップ写真は、年越しそばならぬ「年越しにゅうめん」新型コロナウイルス感染症が、季節性インフルエンザ並みの「5類感染症」に移行した。移行したのは5月8日だったが、年初から「そろそろ終息かな」という声が聞こえてきた。思えば「ステイホーム」は、最悪の政策だった。感染はある程度防げるのかも知れないが、精神衛生上は最悪だ。私は「奈良県内なら良いだろう」と勝手に解釈して、車や電車で動いていた。もし家に閉じこもっていたら、精神に変調を来したことだろう。コロナ禍で講演やガイドが中止に追い込まれたので、時間ができた。しかし、その空き時間を活用して何かを...2023年回顧/ウィズコロナから、アフターコロナへ

  • 寿命が尽きる前に、心づもりをしておきましょう!/奈良新聞「明風清音」第97回

    奈良新聞「明風清音」欄に月1~2回、寄稿している。12月は年末進行のためお休みだったが、その代わり11月は2回、順番が回ってきて、今回の「寿命が尽きる2年前」は、2回目(2023.11.30)に掲載された。厚生労働省の「令和4年簡易生命表」によると、70歳の平均余命は15.56年、つまり私は(統計上は)あと15.56年、85.56歳まで生きられる。だから寿命が尽きる2年前は、約13年後ということになる。そう考えれば「まだまだ先だな」とも思うが、「メメント・モリ」(死を意識して生きよ=今を楽しめ)の精神で、この13年を精一杯生き切り、残る2年間では仏教書などを読みながら、心静かに「その日」を迎える準備をしたいと思う。では、全文を紹介する。寿命が尽きる2年前私の周囲には、元気なお年寄りが多い。中には、「日本1...寿命が尽きる前に、心づもりをしておきましょう!/奈良新聞「明風清音」第97回

  • 田中利典師の「金剛蔵王権現の怒りと救世」(朝日新聞「人生あおによし」第13回)

    今日の「田中利典師曰く」は、「金剛蔵王権現の怒りと救世」、2014年の朝日新聞奈良版「人生あおによし」第13回である。師は〈蔵王権現様は人間の愚かさを怒っているのではないでしょうか〉とお書きだが、怒っているのは利典師の方ではないだろうか。※トップ写真は、吉野山の桜(2022.4.7撮影)海外ではウクライナ戦争、ガザでの戦闘、国内では自民党の裏金疑惑やダイハツの認証不正問題…。来年こそ、マトモな年であってほしいものだ。では、全文を紹介する。金剛蔵王権現の怒りと救世蔵王堂の秘仏金剛蔵王大権現は、ほぼ同じ形相のお姿で三体で祀られています。三尊は釈迦如来、千手観世音菩薩、弥勒菩薩が本地(元のお姿)で、それぞれが過去、現世、未来を司る守護仏です。白鳳の昔、金峯山上で千日間の苦行に入られた役行者が、衆生を三世に渡って...田中利典師の「金剛蔵王権現の怒りと救世」(朝日新聞「人生あおによし」第13回)

  • 2023年の締めは、贅を 尽くした「富小路やま岸」珠玉の季節料理!

    2023年を締めるにふさわしい、贅(ぜい)を尽くした季節の京料理をいただいた(2023.12.2616:00訪問)。それが「富小路(とみのこうじ)やま岸」(京都市中京区富小路通六角下る骨屋之町560)だ。三条高倉の京都文化博物館の近くで、お店から少し下がると錦市場である。私は通い慣れた地下鉄「烏丸御池」駅から、徒歩で訪ねた。烏丸通の花屋さんでは、門松にする松が、こんなにたくさん並んでいた!縁あって、この予約困難な名店に伺うことができた。たくさんお酒をいただいたので値段は書きにくいが、食べログでは「¥60,000~¥79,999」と出ている。食べログの出だしは、風情のあるアプローチ。奥から入り口に向けて撮った大きな活松葉ガニがお出迎え(=トップ写真)。浜坂(兵庫県美方郡新温泉町浜坂)産タグつき初めて見た!松...2023年の締めは、贅を尽くした「富小路やま岸」珠玉の季節料理!

  • 田中利典師の「役行者」(朝日新聞「人生あおによし」第12回)

    今日の「田中利典師曰く」は、「役行者(えんのぎょうじゃ)」。2014年の朝日新聞奈良版「人生あおによし」第12回である。役行者は、修験道の開祖と言われる。※トップ写真は、吉野山の桜(2022.4.7撮影)修験道の基本的な考え方は、「体を使って心をおさめる」。それは役行者の遺訓とされる「身の苦によって心乱れざれば、証果自ずから至る」にも、現われている。では、以下に全文を紹介する。役行者修験道の開祖は役小角(えんのおづぬ)、尊称して役行者と呼びます。飛鳥時代後期に大和・葛城山麓に住んだ山林行者です。空を飛んだとか、鬼神を使役したとか超人的な伝説が残っていますが、架空の人ではありません。続日本紀にも正しく名前が残っています。その役行者が根本道場と定めたのが大峯山であり、開いたのが修行道が大峯奥駈道です。大峯の峰...田中利典師の「役行者」(朝日新聞「人生あおによし」第12回)

  • おいしいミカンを発見!

    長年、ミカン類(柑橘類)には悩まされてきた。大和にはおいしい果物がたくさんあるが、柑橘類に限っては、どうも感心しない。紀州生まれの私は、子どもの頃からおいしいミカンに恵まれてきたので、1978年(昭和53年)に奈良に住み着いて以来、これを不満に思っていた。※トップ写真は糖度12度以上の「味自慢みかん」。袋入りはSサイズ、右はMサイズ仕方なく伝手を頼って、「ゆら早生(わせ)」などを故郷のミカン農家から取り寄せていた。何しろこの時期、私は「昼食はミカンかオレンジ」というほど、ミカン類を食べるのである。しかしふとしたきっかけで、大和小泉の「産直市場よってって大和郡山店」で、おいしい和歌山のミカンを見つけ、もっぱらここで「ゆら早生」や、「アルギット(海藻)農法」で育てたミカンを買うようになった。クリスマスイブの一...おいしいミカンを発見!

  • 田中利典師の「自然の脅威」(朝日新聞「人生あおによし」第11回)

    今日の「田中利典師曰く」は、「自然の脅威」。2014年の朝日新聞奈良版「人生あおによし」第11回である。利典師もよくお書きであるが、西洋ではキリスト教的な考え方で、「自然は人の手によって支配するもの」とし、人間中心的な自然観が広がっている。※トップ写真は、吉野山の桜(2022.4.7撮影)一方東洋では、「自然は『おのずからある』もの」「自然は神聖なもの」と考え、敬うと同時に恐れながら、常に「自然との調和」を考えてきた。それは、修験道の考え方にも通じるものである。では、全文を以下に紹介する。自然の脅威天変地異が続きますね。先日噴火した御嶽山(おんたけさん)は役行者が開山したと伝わっています。火山性の微動が続く東北の蔵王山も金峯山寺の蔵王権現を勧請した由縁による呼称です。蔵王権現が自然の災いを鎮める力があると...田中利典師の「自然の脅威」(朝日新聞「人生あおによし」第11回)

  • 懐かしの 昭和レトロ FOODs(1)丸美屋のふりかけ「のりたま」「すきやき」

    最近はコンビニなどへ行くと、どんな味なのか見当のつかない食品が並べられていて、困惑することが多い。「スンドゥブチゲうどん」(日清・どん兵衛)、「はちみつうめ味」(カルビー・ポテトチップス)、「きびだんごグミ」(クリート)など。おいしいのかも知れないが、このようなものにオジさんは、なかなか手が出せない。振り返ると、昭和の時代に発売されて、今もロングセラーを続けるおいしい食品は数多い。古稀を迎えたことを期に、そんな今でも手に入る「昭和レトロなおいしい食品」を思いつくまま紹介することにしたい。初回は「ふりかけ」。ふりかけといえば、丸美屋(丸美屋食品工業)だ。丸美屋といえば「のりたま」(1960年~)だが、私は「すきやき」(1963年~)の方が好みである。「すきやき」は、当初は「牛肉すきやきふりかけ」だった。高級...懐かしの昭和レトロFOODs(1)丸美屋のふりかけ「のりたま」「すきやき」

  • お酒がススむ!シックな「和いんと日本酒 kuriya」(奈良市東向商店街)

    水曜日(2023.12.20)奈良市東向商店街で、南都銀行本店の向かいにある「和いんと日本酒kuriya」(奈良市東向南町一番地AMIビル1F)にお邪魔した。前はよく通るが、訪ねるのは初めてである。知人と2人でお邪魔した。うかがうと、来年ではや開業20周年なのだそうだ。※トップ写真は、お造り盛り合わせ(2人前)この写真のみ、お店のHPから拝借した。ウナギの寝床のように、細長い造りだこのお店を営む中川亮(りょう)さんは、「想ふ壷」の中川健(けん)さんのご長男だそうだ。なお次男さんはイタリアンのバル「オステリアオルベテッロ」(大和郡山市紺屋町10)を営んでおられる。この日は最初の1時間、お父さんにも同席していただいた。お店の公式HPには、隣は「想ふ壷」の中川健さんマスターの亮さん。手にするのは、埼玉県羽生市...お酒がススむ!シックな「和いんと日本酒kuriya」(奈良市東向商店街)

  • 田中利典師の「修行と法力」(朝日新聞「人生あおによし」第10回)

    今日の「田中利典師曰く」は、「修行と法力(ほうりき)」。2014年の朝日新聞奈良版「人生あおによし」第10回である。師は山伏として厳しい山修行をすることで、自然と法力・験力(げんりき)を身につけられ、それを自坊で加持祈禱や回向法要に活用しているという。これは興味深い話だ。以下、全文を紹介する。※トップ写真は、吉野山の桜(2022.4.7撮影)修行と法力あなたは修験者かと聞かれてたじろぐことがあります。確かに山を行じているので山伏ではありますが、験力(げんりき)、いわゆる不可思議な力を修めた者を修験者と言うなら、大した力のない私は厳密には修験者とは言えないことになります。とはいえ不可思議な経験をしていない訳ではありません。一千座護摩供の修法中は、行中に何度も金粉が降ったことがありますし、病気平癒の効験も驚く...田中利典師の「修行と法力」(朝日新聞「人生あおによし」第10回)

  • 「年越しにゅうめん」で行こう!

    年の瀬も押し詰まってきました。大晦日が来ると年越しそば、ということで、デパートやスーパーでは、バラエティ豊かな麺・ツユ・具材のセット商品などが並べられています。※トップ写真は、桜井市商工会から貸していただきました年越しそばの習慣は、江戸時代に江戸で始まったようです。由来には諸説ありますが私は、細く長い麺から「寿命や家運を延ばす縁起担ぎ」という説をとりたいです。しかし江戸時代に江戸で始まったこの食習慣、全都道府県で「右へならえ」しないといけないのでしょうか。奈良県内では、三輪そうめんなど「県産手延べそうめん」の製造が盛んです。桜井市商工会では毎年「三輪にゅうめんマップ」を作り、にゅうめん(煮麺)の普及に努めています。皆さん、奈良県内では年越しそばではなく「年越しにゅうめん」を食べませんか?夏場のイメージの強...「年越しにゅうめん」で行こう!

  • 田中利典師の「一千座護摩供」(朝日新聞「人生あおによし」第9回)

    今日の「田中利典師曰く」は、「一千座護摩供(いっせんざごまく)」。2014年の朝日新聞「人生あおによし」第9回である。師は京都府綾部市の自坊で、1日10回護摩を焚き、それを100日続けた。食事は1日2回で、睡眠時間はわずか4時間。これは金峯山寺ではなく、比叡山で行われている修法だそうだ。これは奥さんも、さぞ心配されたことだろう。※トップ写真は、吉野水分(みくまり)神社の桜(2022.4.7撮影)この荒行のことは、別のところ(一千座護摩供)でも書かれていて、そこでも「修行をしても何にもならんかった」とお書きだった。しかし決してそんなことはなくて、その後の八面六臂のご活躍は、このときに得たパワーが基になっていた、と振り返っておられる。では、全文を以下に紹介する。一千座護摩供平成5年6月、金峯山寺を休職し、私は...田中利典師の「一千座護摩供」(朝日新聞「人生あおによし」第9回)

  • 「三輪にゅうめんマップ vol.2」が 発行されました!

    このたび桜井市商工会は、「三輪にゅうめんマップvol.2」(2023年度版)を発行されました。好評だったvol.1(2022年度版)の続編で、お店の数も22ヵ店から34ヵ店に増え、にゅうめん(煮麺)メニューも充実しています。桜井市商工会のサイトには、桜井のまちでオリジナルの三輪にゅうめんがたべられるお店を掲載した「三輪にゅうめんマップ」の2023年度版を発行しました。今回は、掲載店舗が34店舗に増え、オリジナルにゅうめんの種類もさらに増えました!お馴染みのお店。はじめてのお店。いろんなお店をまわって、お気に入りの1杯を見つけてください。冊子の現物は同商工会で入手できますが、ネット(PDF)でも、ダウンロードできます。また、こんな楽しいアニメーションもあります。夏場のイメージのあるそうめんですが、冬場も「温...「三輪にゅうめんマップvol.2」が発行されました!

  • 田中利典師の「奥駈(おくがけ)で見えるもの」(朝日新聞「人生あおによし」第8回)

    今日の「田中利典師曰く」は、朝日新聞奈良版「人生あおによし」の第8回「奥駈で見えるもの」。この連載は2014年11月9日から、20回のシリーズとしてスタートした。掲載当時の原稿に少し手を入れたものを師から送っていただいたので、掲載順に紹介させていただいている。この頃、還暦をお迎えになった利典師の「前半生の振り返り」である。※写真は、吉野山の桜(2022.4.7撮影)前回「奥駈の1日(下)」を掲載すると、師からFBに〈連載はまだ続きます。そして人生の奥駈はまだ続いています〉というコメントをいただいた。修験道では「山の行(山修行)より里の行」というそうだ。現実の奥駈修行からリタイヤされた師は今、自坊のご住職として日常生活を営まれながら、「里の奥駈修行」を実践しておられるところで、その様子はFBでいつでも拝読で...田中利典師の「奥駈(おくがけ)で見えるもの」(朝日新聞「人生あおによし」第8回)

  • 春日荷(にない)茶屋の「奈良のっぺい」/全国の「のっぺい汁」のルーツか

    年に2日しか味わえない「奈良の郷土料理」がある。それが春日荷茶屋(春日大社境内)の「奈良のっぺい」だ。春日若宮おん祭(まつり)の時期、12月16日と17日の2日間限定で提供される。@660円(税込み、以下同じ)だ。私は、昨日(2023.12.16)の正午少し前にお邪魔した。店頭には、こんな貼り紙があった。参道には、こんな看板が出ていた奈良のっぺい昭和40年頃まで、奈良の町家でおん祭の17日に、お祭りのご馳走として食べられてきた野菜の煮物です。材料は、大根、人参、ごぼう、里芋、油あげ。もとは寺院で食べる精進料理だったそうですが、現在日本の各地にのこるのっぺい・のっぺい汁は、奈良のものが原形であろうといわれています。奈良の食文化の伝承のため、再現しました当店特製ののっぺいをお召し上がりください。春日荷茶屋外国...春日荷(にない)茶屋の「奈良のっぺい」/全国の「のっぺい汁」のルーツか

  • 田中利典師曰く「奥駈の1日(下)」(朝日新聞「人生あおによし」第7回)

    今日の「田中利典師曰く」は、朝日新聞奈良版「人生あおによし」の第7回「奥駈(おくがけ)の1日(下)」。この連載は2014年11月9日から、20回のシリーズとしてスタートした。掲載当時の原稿に少し手を入れたものを師から送っていただいたので、掲載順に紹介させていただいている。※写真は三重テレビ放送「新・ええじゃないか」(11/13)。僧侶は師のご子息の佑昌さんこの頃、還暦をお迎えになった利典師の「前半生の振り返り」である。前回、「奥駈の1日(上)」を掲載すると、師から「もう奥駈修行はとても行けないです」というコメントをいただいた。それほど大変な修行なのである。では、全文を紹介する。奥駈の1日(下)奥駈の初日は夜9時に床に就きます。2日目は朝3時起床、4時に山上本堂前で勤行をし、弥山山頂を目指し出立します。3日...田中利典師曰く「奥駈の1日(下)」(朝日新聞「人生あおによし」第7回)

  • NOROMANIA(麺屋NOROMA 3号店)を初訪問!/近鉄大和西大寺駅構内

    ついこないだ「冬場になると、いつもラーメンが恋しくなる」と書いて「麺々結び」を紹介したが、今日もラーメンの話である。日曜日(2023.12.10)、近鉄大和西大寺駅構内の「NOROMANIA」を訪ねた。2022.6.1にオープンしていたが、訪ねるのは初めてだった。何しろよく利用する駅なので、「まあ、今日でなくてもいいか」とスルーしているうちに1年半が経過した、という次第である。訪ねたのは12/10(日)の正午、「誰も並んでいなくてラッキー」と思ったら、違っていた店内に10人ほど座れるシートがあり(看板の裏)、そこにお客さんが座って並んでいた!ここは、「麺屋NOROMA」の3号店という位置づけである。なお2号店は「MENYABIBIRI」である。2軒とも訪問し、当ブログでも紹介した。どちらも、とても良いお店...NOROMANIA(麺屋NOROMA3号店)を初訪問!/近鉄大和西大寺駅構内

  • 田中利典師の「奥駈の1日(上)」(朝日新聞「人生あおによし」第6回)

    今日の「田中利典師曰く」は、朝日新聞奈良版「人生あおによし」の第6回「奥駈(おくがけ)の1日(上)」。この連載は2014年11月9日から、20回のシリーズとしてスタートした。※写真は三重テレビ放送「新・ええじゃないか」(11/13)。僧侶は師のご子息の佑昌さん掲載当時の原稿に少し手を入れたものを師から送っていただいたので、掲載順に紹介させていただいている。この頃、還暦をお迎えになった利典師の「前半生の振り返り」である。奥駈の1日(上)では奥駈の修行が実際にどのようなものかをお話ししましょう。私が行じた奥駈は吉野から熊野本宮まで7泊8日の行程です。1日目は朝4時、蔵王堂を出立します。吉野水分(みくまり)神社、金峯神社では新客と呼ぶ初参加の人々の行を行い、本格的な山修行になります。11時間24㌔の行程を黙々と...田中利典師の「奥駈の1日(上)」(朝日新聞「人生あおによし」第6回)

  • 鶏ガラと豚骨の濃厚スープ、味変も楽しめる「麺々結び」(奈良市西木辻町)

    冬場になると、いつもラーメンが恋しくなる。しかし最近は以前に比べて、ラーメン情報に疎(うと)くなっている。そこで、発売されたばかりの『究極のラーメン2024』(ぴあMOOK関西税込み990円)を買って、情報を仕入れることにした。今回も、宇陀市のTAR-KUNこと林岳史さんが「ラーメン四天王」に選ばれ、誌面座談会にも出ておられた(TAR-KUNのラーメンブログは、こちら)。ぱらぱらとページをめくっていると、「究極のラーメンアワード2023」の「新店部門」に、「麺々結び」(奈良市西木辻町86-1)がグランプリを受賞されていた。「JR奈良駅から徒歩12分」とあるが、ここなら市内循環バス「瓦町」バス停から徒歩数分のところだ。本書には、名店「みつ葉」出身の店主が独立開業鹿児島県出身の麺好きで、奈良の名店「みつ葉」の...鶏ガラと豚骨の濃厚スープ、味変も楽しめる「麺々結び」(奈良市西木辻町)

  • 田中利典師の「大峯奥駈」(朝日新聞「人生あおによし」第5回)

    今日の「田中利典師曰く」は、朝日新聞奈良版「人生あおによし」の第5回「大峯奥駈」である。この連載は2014年11月9日から、20回のシリーズとしてスタートした。掲載当時の原稿に少し手を入れたものを師から送っていただいたので、掲載順に紹介させていただく。※写真は三重テレビ放送「新・ええじゃないか」(11/13)。僧侶は師のご子息の佑昌さん大峯奥駈修験を代表する修行である大峯奥駈修行は、大峯山脈伝いに170キロを跋渉する修行です。役行者以来、山伏修行の中でも、最も尊ばれた修行道です。吉野・大峯とその地で伝承された修験道の営みを知ることは、神と仏を分け隔てなく拝み、大自然とともに育まれた日本の基層の文化と宗教に触れることであり、大げさに言えばそれは日本人のアイデンティティを取り戻すことにさえつながると私は思って...田中利典師の「大峯奥駈」(朝日新聞「人生あおによし」第5回)

  • 師走の文化イベントを盛大に開催!/奈良まほろばソムリエの会

    昨日(2023.12.10)、NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は、「師走の文化イベント」として、奈良ロイヤルホテルで「雅楽・舞楽公演」と「懇親会」を開催した。公演には50人(ゲスト2名様を含む)、懇親会には40人(ゲスト11名様を含む)が出席した。※トップ写真は、この日の舞楽の1コマ。両手の指2本を揃える独特の仕草に注目!左端は、ゲストの難波利光さん(周南公立大学教授)コロナ禍でイベントの中止・延期が相次いでいたが、今回は久々の大イベントとなった。雅楽公演は、実に10年ぶりの開催だ(10年前のイベントは、こちら)。豊田理事長の開会挨拶山口創一郎さんのレクチャーが始まった雅楽公演は、雅楽演奏家の山口創一郎さんが主宰する「陽雅会」(陽気に雅楽をやろうという団体)にお願いした。演目は、「雅楽とは何か」(講...師走の文化イベントを盛大に開催!/奈良まほろばソムリエの会

  • 田中利典師の「金峯山寺へ」(朝日新聞「人生あおによし」第4回)

    今日の「田中利典師曰く」は、朝日新聞奈良版「人生あおによし」の第4回「金峯山寺へ」である。この連載は2014年11月9日から、20回のシリーズとしてスタートした。掲載当時の原稿に少し手を入れたものを師から送っていただいたので、掲載順に紹介させていただく。※写真は三重テレビ放送「新・ええじゃないか」(11/13)。僧侶は師のご子息の佑昌さん金峯山寺へ大学卒業後は更に叡山学院専修科を出て、昭和56年に本山の金峯山寺に入寺し、機関誌担当の事務職を勤めることになりました。学生時代に、内側ばかりを向きがちな伝統仏教界のあり方に疑問を感じていましたが、同じことは金峯山寺でも言えました。たとえば「一般公募」の修行会参加者募集は、宗門の機関誌にしか載せられていませんでした。それでは信者さんしか読みませんから一般募集になり...田中利典師の「金峯山寺へ」(朝日新聞「人生あおによし」第4回)

  • 繊細・華麗!職人ワザが光る「四季の鮨 蔵人(くろうと)」(近鉄新大宮駅前)

    木曜日(12/7)、友人と2人で「四季の鮨蔵人(くろうと)」(奈良市大宮町6-9-8岡田ビル1階)を訪ねた。実はこのお店、12/15(金)から、200mほど東(駅寄り)の「奈良市大宮町6丁目9の2シャーメゾンフォレスタII1A」に移転されることになっている。※トップ写真は芽ネギ鮨。この日は、@24,000円のコースだった(完全予約制)アンコウの肝、このわた、天然モズクめふん(秋鮭の肝臓のしょうゆ漬け)セコガニ(ズワイガニの雌)が、こんなに見事に調理されて出てきた!ご店主の下仲裕(しもなか・ゆたか)さんとは、以前からのFacebook友達だ。お父さまは東富貴(和歌山県伊都郡高野町)、お母さまはその北の大深町(五條市)のご出身なので、私の実家(伊都郡九度山町)にも近い。奇しくも今日(12/9)は、ご店主の誕生...繊細・華麗!職人ワザが光る「四季の鮨蔵人(くろうと)」(近鉄新大宮駅前)

  • 田中利典師の「高校時代と大学時代」(朝日新聞「人生あおによし」第3回)

    今日の「田中利典師曰く」は、朝日新聞奈良版「人生あおによし」の第3回「高校時代と大学時代」である。この連載は2014年11月9日から、20回のシリーズとしてスタートした。掲載当時の原稿に少し手を入れたものを送っていただいたので、順に紹介させていただく。※写真は三重テレビ放送「新・ええじゃないか」(11/13)。僧侶は師のご子息の佑昌さん今日は「高校時代と大学時代」。仏教系の高校に入ると、周囲は檀家寺の跡取りばかり。その中で在家(出家せず日常生活を送りながら仏教に帰依する)主義の修験道は、低く見られたという。これは初耳だった。では、全文を以下に紹介する。高校時代と大学時代高校は、父が懇意にしていただいていた金峯山修験本宗管長の五條順教猊下(げいか)に薦められて滋賀県大津の延暦寺末・比叡山高校に進みました。そ...田中利典師の「高校時代と大学時代」(朝日新聞「人生あおによし」第3回)

  • 和光寿司(吉野郡大淀町)のランチは、おいしくてボリュームたっぷり!

    会社の先輩だったTさん・Fさんと3人で、ランチタイムに和光寿司(割烹・寿司和好/吉野郡大淀町桧垣本1378-1)を訪ねた(2023.12.5)。ここは送迎してくれるので、御所市にお住まいのFさんは、よく町内会などの宴会で利用されるそうだ。ランチもおいしくて、しかも「お腹いっぱいになりますよ」とのことだった。これは楽しみだ。場所は県道沿いで、「ライフ大淀店」や奈良交通の「大淀バスセンター」も近い。駐車場もある。お店のHPには、宴会・歓送迎会・ランチは和好にお任せください!和好では、割烹料理、寿司をはじめ、てっちり、かにすき、寄せ鍋、ちゃんこ鍋からボタン鍋まで忘年会・新年会はもちろんのこと、各種宴会コースもお得なコースをご用意しております。ご予算に応じて対応させていただきますのでお気軽にお問い合わせください。...和光寿司(吉野郡大淀町)のランチは、おいしくてボリュームたっぷり!

  • 田中利典師の「山伏への道のり」(朝日新聞「人生あおによし」第2回)

    今日の「田中利典師曰く」は、朝日新聞奈良版「人生あおによし」の第2回「山伏への道のり」である。この連載は2014年11月9日から、20回のシリーズとしてスタートした。師はこれらのURLをご自身のブログに貼って紹介されたが、今はリンク切れとなっている。※写真は三重テレビ放送「新・ええじゃないか」(11/13)。僧侶は師のご子息の佑昌さんそれを嘆いていると師は、全回分のデータ(少し加筆して金峯山寺の機関紙「金峯山時報」に転載されたもの)を送ってくださった。今日からそれらを順に紹介させていただく。利典師、ありがとうございました!「山伏への道のり」私の父・田中得詮は国鉄の職員でした。若い頃から興味持った山修行が高じて、ついには祈禱師になりました。成長してから母から聞いた話ですが、私は1歳半の時、ひどい肺炎にかかり...田中利典師の「山伏への道のり」(朝日新聞「人生あおによし」第2回)

  • おっかん(近鉄田原本駅前)再訪!/昭和レトロ食堂(48)

    Facebookの友達で、田原本町にお住まいのYさんのご案内で、「おっかん」(田原本町戎通2丁目179)を再訪した。ここは不思議な場所だ。前回訪問したとき、お客さんはご老人ばかりで、皆さん女将さんとの会話を楽しんでいた。中には「介護タクシーが来るのを待っています」という人もいた。子ども食堂とは真逆の高齢者食堂(シニア食堂)の雰囲気だ。今回(2023.11.11)はそんなご老人ではなく、常連さんらしき中高年の男女3人が来られていた。女将さんに前回のブログ記事のプリントをお渡しすると、「ウチはお客さんが、皆、宣伝してくれますのや」と目を細めておられた。Yさんによれば、「麺類(ラーメン、うどん、にゅうめん)もお好み焼きも300円で、おいしいですよ」とのことだった。ラーメンは品切れだったので、にゅうめんとお好み焼...おっかん(近鉄田原本駅前)再訪!/昭和レトロ食堂(48)

  • 田中利典師の「修験道、大峯修行と私」(朝日新聞「人生あおによし」第1回)

    今日の「田中利典師曰く」は「修験道、大峯修行と私」(師のブログ2015.1.4付)。これは朝日新聞奈良版に連載された記事「人生あおによし」(2014年11月・全20回)の初回である。※写真は三重テレビ放送「新・ええじゃないか」(11/13)。僧侶は師のご子息の佑昌さんこの連載は、師がご自身のブログ(山人のあるがままに)に、記事のURLを貼る格好で全回分を紹介されていたが、残念ながら今はすべて「リンク切れ」になっていて、読むことができない。今日の記事は、たまたま師がお正月にあたって原稿をテキスト(文章)で公開されていたので、読むことができた。もし師が全回のテキストデータをお持ちなら、ぜひ拝読したいし、当ブログで紹介したいものである。では、以下に初回の全文を抜粋する。「修験道、大峯修行と私」昨年(2014年)...田中利典師の「修験道、大峯修行と私」(朝日新聞「人生あおによし」第1回)

  • 山田太一さんを悼む

    私が生まれたのは1953年(昭和28年)で、この年から日本でテレビの本放送が始まった。だら物心ついたときからテレビは身近にあったのだが、いわゆる「テレビっ子」ではなかった。しかし、たまたま学生時代に『それぞれの秋』(1973年)で初めて山田太一作品を見てからハマり、その後『岸辺のアルバム』(1977年)、『想い出づくり』(1981年)などをワクワクしながら視聴した。※トップ写真は、毎日新聞の記事サイト(12/2付)から拝借した家庭用ビデオデッキを購入した1980年(昭和55年)代前半からは、『ふぞろいの林檎たち』(1983年~)、『輝きたいの』(1984年)、『シャツの店』(1986年)などを立て続けに見た。『男たちの旅路』(1975年~)は、再放送を見た。映画『異人たちとの夏』(1988年)も、テレビで...山田太一さんを悼む

  • 生駒聖天厄除大根炊き2023(by ななまるカード)

    昨日(12/1)は朝から、宝山寺(生駒市門前町)をお参りし、「生駒聖天厄除大根炊き」のふろふき大根をいただいてきた。毎年12月1日の午前0時(つまり11/30深夜)から午後1時頃まで開催されている恒例の行事である。この写真は、奈良市のHPから拝借したこの日は私にとって、特別な日だった。奈良市が発行する「ななまるカード」(奈良市優待乗車証)が、この日から使えたのである。このカードは、奈良市内の奈良交通バス停留所で乗車または降車した場合、すべて100円で利用できるというスグレモノである。生駒駅前の「グリーンヒルいこま」で70歳の誕生月の翌月1日から使える。11/22生まれで、この日に70歳となった私は、12/1から使えたのである(あらかじめ3,000円、チャージしておいた)。生駒ケーブルの宝山寺駅から、急坂と...生駒聖天厄除大根炊き2023(byななまるカード)

  • 田中利典師の「役行者霊蹟札所会」(2002年9月発足)

    今日の「田中利典師曰く」は、「役行者霊蹟札所(れいせきふだしょ)会」(師のブログ2014.12.23付)、師と正木晃氏との共著『はじめての修験道』(2004年春秋社刊)「第5章全国の修験道」に掲載された文章である。師は2000年の「役行者千三百年遠忌(おんき)」を期に、1年限定の「役行者ゆかりの39寺社集印巡り会」を発足させた。※写真は三重テレビ放送「新・ええじゃないか」(11/13)。僧侶は師のご子息の佑昌さんその39寺社をもとに2002年からは近畿地方の36寺社による「役行者霊蹟札所会」を発足させ、現在に至っている。いずれも修験道が始まって以来、初めての試みである。全く師の企画力と実行力には、恐れ入る。では、以下に全文を紹介する。「役行者霊蹟札所会」久しぶりのプチ著述集。昨日臨時総会を行った役行者霊蹟...田中利典師の「役行者霊蹟札所会」(2002年9月発足)

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