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2006/08/09

  • 「修験道と法螺(ホラ)と熊」(by 田中利典師)

    田中利典師のブログから、過去の名作を紹介しています。タイトルがうろ覚えでも、検索をかけるとちゃんと出てきました。一昨日は「かきくけこ」運動でしたが、今回は「修験道と法螺と熊」(2008.8.13)です。※トップ写真は吉野山の桜(2023.3.28撮影)私は利典師のブログを開設当初(2006.4.24)から、愛読していました。私もブログを開設していた(2005.11.12~)ので、とても参考になりました。ふと「もう忘れているものもあるだろうな」と思いついて、開設当初からの師のブログを再読し始めましたが、これは面白い!過去の記憶がどんどんよみがえりました。これから順不同で、当ブログに掲載させていただこうと思っています。今回はタイトルにあるように、修験者が吹く法螺貝と、熊など森の動物たちとの関わりで、山伏ならで...「修験道と法螺(ホラ)と熊」(by田中利典師)

  • 奈良市杉ヶ町界隈、ビブグルマンに輝く「串づ串」

    紹介するのが遅くなった。年初に友人と2人で「串づ串」(奈良市柳町31)を訪ねた(2023.1.15)。「ならまち大通り」沿いの杉ヶ町(するがまち)の辺りである。この店は『ミシュランガイド奈良2022特別版』で、「ビブグルマン」に選ばれている。ミシュランのサイトには、ならまち大通り沿いのビル1階、隣りは二郎系ラーメンの「夢を語れ奈良」三笠コースは、こんな感じだ旬の素材と珍しい食材を扱う創作串揚げ。春の白海老、秋の子持ち鮎、冬の牡蠣は季節の好例。奈良漬けや胡麻豆腐といった串種は奈良を感じさせる。締めは喉越しの良い煮麺、又は兄が育てた米を使うだし茶漬。串ごとの食感と風味に工夫を凝らしたコースはまさに“串尽くし”。お店のHPに、紹介文が出ていた。おお、こんなにちゃんとした前菜が出てきた!やはりエビ(活車海老)は、...奈良市杉ヶ町界隈、ビブグルマンに輝く「串づ串」

  • 大島清氏提唱の「かきくけこ」運動は、感動、興味、工夫、健康、恋心

    ずいぶん以前、田中利典師がご自身のブログ(2008.1.14付)で、大島清氏(京都大学名誉教授、医学博士)の「かきくけこ運動」のことを紹介されていて、興味を持った。大島氏ご本人は、こちらのサイトで詳しく紹介されているので、要点を抜粋すると、※トップ写真は、吉野山の桜(2023.3.28撮影)定年以降「かきくけこ運動」をみんなに奨めている。そりゃ一体何だ、を語るのが本稿の目的である。「かきくけこ」の行動を支えるのは、勉強で身につけた類(たぐい)の知識にあらず、自然に体内からわきあがってくる感性、つまり生命力といってもいいだろう。「か」は感動すばらしい出来事に出合う、未知のからくりが解ける、会いたかった人に出くわす、どんな小さなことでも感動のさざ波が全身を包み込むことで自他の境界がなくなった状態だ。感ずれば全...大島清氏提唱の「かきくけこ」運動は、感動、興味、工夫、健康、恋心

  • 完全無農薬!大和野菜イタリアン ナチュラ(近鉄学園前駅北口)

    奈良まほろばソムリエの会の(女帝改め)女王・友松洋之子(ともまつ・よしこ)さんご推薦の「大和野菜イタリアンナチュラ」(奈良市学園北1-14-5モンテクール学園前1F)を、友人と2人で初訪問した(2023.4.12)。近鉄学園前駅北口から徒歩5分ほどの、閑静な住宅地の中にある。案外場所が分かりにくいので、末尾に地図(いただいた名刺の裏面)を貼っておく。ご主人(ワインのソムリエ)が集められた貴重なワインの数々お通し350円(税込み、以下同じ)メニューに「お肉はかたまりで焼き、時間がかかります」とあったので、真っ先に注文した。「青森・西津軽長谷川自然牧場熟成豚肩ロースのグリル」税込み3,800円、これを2人でシェアした(=トップ写真)。とても明るい奥さんが、給仕をしてくれた。お店のHPには、畑でとれたじゃが芋の...完全無農薬!大和野菜イタリアンナチュラ(近鉄学園前駅北口)

  • 田中利典師「宇宙飛行士と山伏」(5)地球外から、人間の精神を問い直す

    金峯山寺長臈(ちょうろう)田中利典師の「宇宙飛行士と山伏」(全5回)を追っかけている。師は2007年12月13日、JAXA(宇宙航空研究開発機構)主催「宇宙ことづくりフォーラム大阪講演会」で、「山に伏し野に伏す修験道の世界宇宙飛行士と山伏修行」という講演をされた。※トップ写真は、吉野山・吉野水分神社の桜(2023.3.31撮影)講演録は残っていないがこのあと、JAXA理事の小林智之氏から公式サイト用のインタビュー取材を受けられ、師はその内容を5回に分けてご自身のブログにアップされた。最終回となる第5回のタイトルは「宇宙とどうつきあっていくか」。今回のインタビューで小林理事は、立花隆著『宇宙からの帰還』(中公文庫)に触れている。この本は私も読み、感銘を受けた。BOOKデータベースには、〈宇宙から地球を見る。...田中利典師「宇宙飛行士と山伏」(5)地球外から、人間の精神を問い直す

  • 久々の「粟ならまち店」で、野菜コースを満喫!

    先月(2023.3.2)ずいぶん久しぶりに、知人と2人で「粟ならまち店」を訪ねた。久しぶりなのに店長の新子大輔さんは、変わらず温かく迎えてくださった。お店のHPには、※トップ写真は、コースのメイン料理「旬のお野菜と大和芋のとろろの蒸し鍋」「大和と世界の野菜」コース@4,600円(税込)の全貌。この写真のみ、お店のHPから拝借ずらり並んだ前菜。コンニャクは芋から手作り、サツマイモのユズ煮、大和完熟ほうれん草などならまちの町屋で奈良の食材を築140年の町屋を改装したお店です。ならまち古民家の落ち着いた雰囲気で、ゆったりとした時間をお過ごしください。「粟ならまち店」では「奈良の食材を広く紹介したい」という想いから、大和牛や大和の地酒など奈良県産の食材をご提供しております。歴史ある風土で育まれてきた、奈良県の食文...久々の「粟ならまち店」で、野菜コースを満喫!

  • 田中利典師「宇宙飛行士と山伏」(4)肉体を鍛えることで、精神を鍛える

    金峯山寺長臈(ちょうろう)田中利典師の「宇宙飛行士と山伏」(全5回)を追っかけている。師は2007年12月13日、JAXA(宇宙航空研究開発機構)主催「宇宙ことづくりフォーラム大阪講演会」で、「山に伏し野に伏す修験道の世界:宇宙飛行士と山伏修行」という講演をされた。※トップ写真は、吉野山の桜(2023.3.28撮影)講演録は残っていないがこのあと、JAXA理事の小林智之氏から公式サイト用のインタビュー取材を受けられ、師はその内容を5回に分けてご自身のブログにアップされた。第4回のタイトルは「脳だけが肥大している」。養老孟司氏も、よくそれを言う。小林理事がおっしゃる「唯脳論」も養老孟司氏の造語で、養老氏は「脳化社会」とも言う。利典師の〈肉体を鍛えることが精神を鍛えることにもなる〉は、まさに修験道の〈体を使っ...田中利典師「宇宙飛行士と山伏」(4)肉体を鍛えることで、精神を鍛える

  • 「義経千本桜」に登場する白狐を祭る源九郎稲荷神社(大和郡山市)/毎日新聞「やまとの神さま」第40回

    NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は毎週木曜日、毎日新聞奈良版に「やまとの神さま」を連載している。先週(2023.4.6)掲載されたのは〈「義経千本桜」深い関わり/源九郎稲荷神社(大和郡山市)〉、執筆されたのは奈良市在住の藤井哲子さんだった。※トップ写真は、源九郎稲荷神社の本殿と狛狐=大和郡山市洞泉寺町で歌舞伎や文楽で「義経千本桜」を見たことのある人なら、おなじみの「河連法眼館(かわつらほうげんやかた)の段」に登場する「佐藤忠信実は源九郎狐」の白狐である。なお義経が吉野山に逃れたのは、金峯山寺を中心とする山伏勢力の力を借りるためだったそうだ。私は、田中利典師の話で初めて知った。では、記事全文を紹介する。源九郎稲荷神社(大和郡山市)源九郎稲荷神社は、秀吉の弟で、郡山城主だった大和大納言・豊臣秀長が、郡山...「義経千本桜」に登場する白狐を祭る源九郎稲荷神社(大和郡山市)/毎日新聞「やまとの神さま」第40回

  • 田中利典師「宇宙飛行士と山伏」(3)伝統教団も、時代性・社会性が必要

    金峯山寺長臈(ちょうろう)田中利典師の「宇宙飛行士と山伏」(全5回)を追っかけている。師は2007年12月13日、JAXA(宇宙航空研究開発機構)主催「宇宙ことづくりフォーラム大阪講演会」で、「山に伏し野に伏す修験道の世界:宇宙飛行士と山伏修行」という講演をされた。※トップ写真は、吉野山の桜(2023.3.28撮影)講演録は残っていないがこのあと、JAXA理事の小林智之氏から公式サイト用のインタビュー取材を受けられ、師はその内容を5回に分けてご自身のブログにアップされた。第3回の今回のタイトルは「時代性、社会性が大事」だ。小林氏はJAXAでも、5年前、10年前に立てた計画にとらわれるあまり、時代性や社会性を欠くケースがあると言う。利典師は、伝統教団も、時代性・社会性をもっと注視しなければいけないと説く。で...田中利典師「宇宙飛行士と山伏」(3)伝統教団も、時代性・社会性が必要

  • 葛城市産の食材を駆使した革新的イタリアン「 L'ega(レガ)」(近鉄尺土駅前)

    紹介するのが遅くなった。今年1月(2023.1.16)、近鉄尺土駅から徒歩約5分のイタリア料理店「L'ega(レガ)」(葛城市八川133)に友人と2人でお邪魔した。1月28日(土)に、ガストロノミーツーリズムに関するシンポジウムを控えていて、私はパネルディスカッションのパネリストとして登壇することになっていた。※トップ写真は、大和牛のすね肉を3時間半煮込んだもの。トリュフがこんなにかかっている!店名は、壁に小さく載っていた基調講演とパネルディスカッションのメインは、もと『あまから手帖』編集長でフードコラムニストの門上武司さんだった。その門上さんは、ご自身のブログで「2022年ベスト5」を公表されていて、そこで奈良県のお店で唯一、「L'ega」が紹介されていたのである。「これは予習しておかないと」と、急いで...葛城市産の食材を駆使した革新的イタリアン「L'ega(レガ)」(近鉄尺土駅前)

  • 田中利典師「宇宙飛行士と山伏」(2)ことを起こすには「無私、理念、人とのつながり、時代・社会との適合性」が必要

    金峯山寺長臈(ちょうろう)田中利典師の「宇宙飛行士と山伏」(全5回)を追っかけている。師は2007年12月13日、JAXA(宇宙航空研究開発機構)主催「宇宙ことづくりフォーラム大阪講演会」で、「山に伏し野に伏す修験道の世界~宇宙飛行士と山伏修行~」という講演をされた。※トップ写真は、吉野山の桜(2023.3.28撮影)講演録は残っていないがこのあと、JAXAの小林智之氏から公式サイト用のインタビュー取材を受けられ、師はその内容を5回に分けてご自身のブログに、アップされた。第2回の今回のタイトルは「ことを起こす4つのキーワード」だ。ご存じの通り、利典師の多大なご尽力により、「紀伊山地の霊場と参詣道」が2004年(平成16年)世界遺産に登録された。師は、このようなことを起こすキーワードは、①無私であること、②...田中利典師「宇宙飛行士と山伏」(2)ことを起こすには「無私、理念、人とのつながり、時代・社会との適合性」が必要

  • 東大寺を守った実英(じつえい)の特別展、東大寺ミュージアムで4月25日(火)まで開催中!(2023 Topic)

    東大寺の寺領を維持して復興の礎を築いた僧侶・実英の特集展示が、東大寺ミュージアムで開催されている。東大寺の公式HPによると、特集展示「東大寺と徳川家康」2023年3月23日(木)~4月25日(火)戦国時代、永禄10年(1567)に東大寺は兵火により大仏殿をはじめ多くの堂舎を失いました。徳川家康が慶長8年(1603)に江戸幕府を開いてから約100年後に、ようやく大仏さまと大仏殿の再興が成し遂げられました。この復興勧進を担ったのが公慶(こうけい)上人であることは広く知られています。しかし、それ以前、江戸幕府草創の混乱期の中で、自らの学識を以て東大寺の所領を家康に認めさせた人物がいました。寺内無双の学僧と称された彼の名は実英(じつえい)。江戸時代の東大寺復興について、罹災から公慶上人が登場するまでの間のことは意...東大寺を守った実英(じつえい)の特別展、東大寺ミュージアムで4月25日(火)まで開催中!(2023Topic)

  • 田中利典師「宇宙飛行士と山伏」(1)修験道という前近代的なものから学ぶ

    田中利典師を追っかけるシリーズ、今日からは「宇宙飛行士と山伏」(全5回)だ。金峯山寺長臈(ちょうろう)田中利典師は2007年12月13日、JAXA(宇宙航空研究開発機構)主催の「宇宙ことづくりフォーラム大阪講演会」で、「山に伏し野に伏す修験道の世界~宇宙飛行士と山伏修行~」という講演をされた。※トップ写真は、吉野山の桜(2023.3.28撮影)講演録は残っていないがこのあと、JAXAの小林智之氏から公式サイト用のインタビュー取材を受けられ、師はその内容を5回に分けてご自身のブログ「山人のあるがままに」に、アップされた。ヨソでは聞けない貴重な話なので今日からは、これを追っかけて紹介することにしたい。初回のタイトルは「気づきを共有しあうこと」。師のブログ(2016.1.1付)から全文を抜粋する。「気づきを共有...田中利典師「宇宙飛行士と山伏」(1)修験道という前近代的なものから学ぶ

  • 奈良まほろばソムリエの日々/毎日新聞「奈良へ」(第23回)

    昨日(2023.4.6)の毎日新聞奈良版に、〈大和熟知、できることを文化財調査や「食」魅力発信まほろばソムリエの会・鉄田憲男さん〉という記事が出た。西山厚教授と語り合うセミナー「奈良へ」(2023.3.25開催)の内容が、紹介されていたのである。最初に私が40分、次に西山教授が40分、最後に2人で40分、という計2時間のセミナーである。※トップ写真は主催者から拝借。写真撮影禁止だったのでソムリエの会会報紙用にお借りした早くに登壇のオファーをいただいていた。これまでのご出演者は、その道のプロフェッショナルばかりで、「何をお話しすれば良いのかな」と考え込んでいたが、いただいた演題は、「奈良まほろばソムリエの日々」だった。なるほどこれならお話できる、と、40分のパワポ資料の作成に取りかかった。うまくお話しできた...奈良まほろばソムリエの日々/毎日新聞「奈良へ」(第23回)

  • 田中利典師「吉野山と嵐山」(7)風土(ローカル)を忘れてグローバルに突っ走ることの危険性

    金峯山寺長臈(ちょうろう)田中利典師は、2016年(平成28年)11月、東京の奈良まほろば館で「吉野と嵐山の縁(えにし)」という講演をされた。師はその講演録を7回に分けてご自身のFacebookに連載された(2023.2.28~3.6)。あまり聞く機会のない貴重なお話なので、当ブログでも追っかけて紹介させていただく。※トップ写真は、金峯山寺蔵王堂の遠望(2023.3.31撮影)最終回の今回は、師ご自身が〈近代との戦いに挑んできた私の真骨頂のまとめ〉とお書きのように、〈グルーバルがローカルを食い尽くす社会〉の危険性に警鐘を鳴らしておられる。コロナ禍で、大都市集中の脆(もろ)さが明らかになった。これを機に、地方に移住する家族も増えてきている。まるで、このような状況を見通しておられたようなお話である。なお吉野山...田中利典師「吉野山と嵐山」(7)風土(ローカル)を忘れてグローバルに突っ走ることの危険性

  • 第1回全国いちご選手権「古都華」は銅賞、最高金賞は埼玉県の「あまりん」

    毎日新聞奈良版(2023.3.5付)〈いちご選手権全国銅賞に「古都華」生駒、平群で生産〉という記事が出ていた。全文は末尾に載せるが、私が驚いたのは、奈良の「古都華」が最高金賞でも金賞でもなく「銅賞」だったことだ。あんなに美味しい古都華をしのぐイチゴがあったとは!※写真は下の1枚を除き埼玉県産「あまりん」。2023.3.29撮影この写真のみ平群町産「古都華」。「道の駅大和路へぐりくまがしステーション」で2022.12.11撮影最高金賞の「あまりん」を食べたいと思い、早速ネットで注文した(3/7)。最高金賞のあまりんは、埼玉県春日部市のヒロファームが出品したものだったが、見当たらなかったのでJA全農さいたま(JAほくさい北川辺支店)の「あまりん」を注文した(楽手市場「林フルーツ」)。ところが注文が殺到していて...第1回全国いちご選手権「古都華」は銅賞、最高金賞は埼玉県の「あまりん」

  • 田中利典師「吉野山と嵐山」(6)足利尊氏は後醍醐天皇の菩提を弔うため、嵐山の対岸に天龍寺を建立した

    金峯山寺長臈(ちょうろう)田中利典師は、2016年(平成28年)11月、東京の奈良まほろば館で「吉野と嵐山の縁(えにし)」という講演をされた。師はその講演録を7回に分けてご自身のFacebookに連載された(2023.2.28~3.6)。あまり聞く機会のない貴重なお話なので、当ブログでも追っかけて紹介させていただく。※トップ写真は、吉水神社「一目千本」の桜(写真はいずれも2023.3.31に撮影)今日(第6回)は、前回の話の続きである。なんと〈後醍醐天皇が亡くなった後、吉野を滅ぼした足利尊氏は後醍醐天皇を弔うためにお寺を建てます。この寺が京都嵯峨野の天龍寺です。後醍醐天皇のお父さんが後宇多天皇。後宇多天皇のお父さんが亀山天皇。亀山天皇のお父さんが後嵯峨天皇〉。申すまでもなく、天龍寺は嵐山の対岸にある。〈じ...田中利典師「吉野山と嵐山」(6)足利尊氏は後醍醐天皇の菩提を弔うため、嵐山の対岸に天龍寺を建立した

  • 絶品ハンバーグ!ホテルで鍛えたフレンチの腕「グリル佐々木」(田原本町千代)/昭和レトロ食堂(42)

    磯城郡田原本町千代(ちしろ)、国道24号を奈良から南下し、ラー麺ずんどう屋の南の橋を渡ってすぐ右側に、「グリル佐々木」(田原本町千代75-1KSGビル2階)がある。私は土曜日(2023.4.1)の夜の部に、お邪魔した。お酒を飲むので、この日は電車で。近鉄笠縫(かさぬい)駅から、500mほどのところにある。駅前(東北側)では、ソメイヨシノが満開だった。オープンして昨年で10年というから、「昭和レトロ食堂」は失礼なのだが、店内の設(しつら)えや洋食メニューは、レトロないい雰囲気出しているので今回、昭和レトロ食堂として紹介させていただく。奈良グルメ図鑑には、これがKSGビルビルの向かって右端の2階に、こちらのお店がある24号線沿い、2Fにあるので目立たない立地ながら、洋食が食べたいという地元の人が日々集まってく...絶品ハンバーグ!ホテルで鍛えたフレンチの腕「グリル佐々木」(田原本町千代)/昭和レトロ食堂(42)

  • 田中利典師「吉野山と嵐山」(5)吉野山下千本・嵐山の桜を京都に移植し、そこを「嵐山」と名づけた!

    金峯山寺長臈(ちょうろう)田中利典師は、2016年(平成28年)11月、東京の奈良まほろば館で「吉野と嵐山の縁(えにし)」という講演をされた。師はその講演録を7回に分けてご自身のFacebookに連載された(2023.2.28~3.6)。あまり聞く機会のない貴重なお話なので、当ブログでも追っかけて紹介させていただく。※写真はいずれも、吉野山下千本「嵐山」のとれとれの写真(2023.3.31撮影)今日のお話は、とても興味深い。鎌倉時代、後嵯峨上皇が吉野の嵐山(吉野山の下千本駐車場の近く)の桜を京都に移植し、そこを嵐山と名づけた。同時に、蔵王権現も嵐山に分祀し、蔵王堂を設けた。しかも「ほおづき尾」(近鉄吉野駅の改札を出た左側の尾根)という名前も、京都に持って行って「保津峡(ほづきょう)」と名づけた。こないだ舟...田中利典師「吉野山と嵐山」(5)吉野山下千本・嵐山の桜を京都に移植し、そこを「嵐山」と名づけた!

  • 再訪!国道24号から少し北入る、「お食事処 大和路」(御所市南郷)

    晴天の水曜日(2023.3.29)、陽気と桜に誘われて御所市へ。山麓線(県道30号御所香芝線)周辺にはソメイヨシノがとても多い。京奈和道ができるまでは、紀州九度山に帰省するときはよくこの道を使い、春には車窓の桜を楽しんでいた。この日はソメイヨシノが「満開」と出ていたので、期待して行った。兄川橋(御所市小林)から見下ろす桜も見事だったが、車が駐められなかったので、もう少し五條市方面へと進んだ。五條市との市境も近い御所市西佐味(にしさび)のあたりで、桜の群落を発見!それがこれら2枚の写真である。農業用溜め池の周囲に植えた桜が大きく育ったのだろう、たくさんのソメイヨシノが出迎えてくれた。花見の後はランチだ。国道24号へ車を回し、以前にも紹介した昭和レトロ食堂「お食事処大和路」(御所市南郷857)へ向かった。国道...再訪!国道24号から少し北入る、「お食事処大和路」(御所市南郷)

  • 田中利典師「吉野山と嵐山」(4)蔵王権現は、釈迦・観音・弥勒の権化

    金峯山寺長臈(ちょうろう)田中利典師は、2016年(平成28年)11月、東京の奈良まほろば館で「吉野と嵐山の縁(えにし)」という講演をされた。師はその講演録を7回に分けてご自身のFacebookに連載された(2023.2.28~3.6)。あまり聞く機会のない貴重なお話なので、当ブログでも追っかけて紹介させていただく。役行者は山上ヶ岳(大峰山)で、一千日の修行をしてご本尊を祈り出した。すると最初にお釈迦さま、次に千手観音菩薩。最後に弥勒菩薩が現われた。しかし役行者は悪魔を降伏するような姿をさらに念じると、悪魔降伏の大変怖い姿のご本尊が出現した。お釈迦さまと観音さまと弥勒さまが、大峰の岩を割って「蔵王権現」という恐ろしい姿になって出現した…。では師のFacebook(3/3付)から、全文を抜粋する。※トップ写...田中利典師「吉野山と嵐山」(4)蔵王権現は、釈迦・観音・弥勒の権化

  • 「京都の食文化」を探る/奈良新聞「明風清音」第86回

    みうらじゅん曰く「京都はBeautiful、奈良はStrange」。京都は、Beautifulな「和食の都」である。しかしそんな京都の「食」にも、構造的な変化が起きているという。それを食文化の観点から論じたのが『京都の食文化歴史と風土がはぐくんだ「美味しい街」』(中公新書)だ。本書から抜粋する格好で、その「構造変化」を探ってみたい。奈良新聞「明風清音」(2023.3.16付)から。※写真は全て「西陣魚新」の料理(2010.11.28撮影)「京都の食文化」を探る佐藤洋一郎著『京都の食文化歴史と風土がはぐくんだ「美味しい街」』(中公新書、税込み968円)を興味深く読み終えた。著者は、京都府立大学文学部和食文化学科特別専任教授だ。生まれも育ちも京都の外で、京都人ではない。フィールドワークの対象として、京都を見て...「京都の食文化」を探る/奈良新聞「明風清音」第86回

  • 田中利典師「吉野山と嵐山」(3)豊太閤大花見が、花見宴会のルーツ

    金峯山寺長臈(ちょうろう)田中利典師は、2016年(平成28年)11月、東京の奈良まほろば館で「吉野と嵐山の縁(えにし)」(世界遺産連続講座)という講演をされた。師はその講演録を7回に分けてFacebookに連載された(2023.2.28~3.6)。あまり知られていない貴重なお話なので、当ブログでも追っかけて紹介させていただく。※トップ写真は、吉野山東南院のしだれ桜(手前)とシロヤマザクラ(奥)(2023.3.28撮影)。今年は開花が早く、しだれ桜はすでに3/24に見頃を迎えていたのでハラハラしたが、まだ咲き残っていた、ラッキー!今日のタイトルは〈豊太閤(ほうたいこう)大花見が、花見宴会のルーツ〉とした。秀吉が吉野山で開いた大花見宴会が、日本の花見宴会の嚆矢(こうし=はじまり)とされている、というお話であ...田中利典師「吉野山と嵐山」(3)豊太閤大花見が、花見宴会のルーツ

  • 手水屋に祭られる大黒天とスセリヒメ、「夫婦大国社」(春日大社境内)/毎日新聞「やまとの神さま」第39回

    NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は毎週木曜日、毎日新聞奈良版に「やまとの神さま」を連載している。先週(2023.3.23)に掲載されたのは〈日本唯一の夫婦大国さま/夫婦大国社(奈良市)〉、執筆されたのは同会会員の毛利明さんだった。※写真は、櫓(やぐら)が煙出しとして残る夫婦大国社=奈良市春日野町で夫婦大国社の前には、いつもたくさんのハート型の絵馬が掛けられている。色もピンク色で、とてもかわいい。水占(みずうら)同様、バレンタインデーの時期には特に増えるようだ。では、記事全文を紹介する。この写真は、るるぶ&moreから拝借した世界遺産春日大社の境内と周辺には、摂末社(せつまつしゃ)62社が点在します。その一つ、春日若宮社の南側に鎮座する夫婦大国社(めおとだいこくしゃ)は、古くから篤(あつ)く信仰されて...手水屋に祭られる大黒天とスセリヒメ、「夫婦大国社」(春日大社境内)/毎日新聞「やまとの神さま」第39回

  • 田中利典師「吉野山と嵐山」(2)義経は「金峯山寺に参ろう!」と言った

    金峯山寺長臈(ちょうろう)田中利典師は、2016年(平成28年)11月、東京の奈良まほろば館で「吉野と嵐山の縁(えにし)」(世界遺産連続講座)という講演をされた。師はその講演録を7回に分けてFacebookに連載された(2023.2.28~3.6)。あまり知られていない貴重なお話なので、当ブログでも追っかけて紹介させていただく。※トップ写真は吉野山ではなく、ウチの近隣公園のヤマザクラ(コロナ禍の2020.4.5に撮影)今年は桜の開花が早く、吉野山でも下千本から咲き出している。私も花見に行かなければ…。第2回の今回、私は〈義経は「金峯山寺に参ろう!」と言った〉という見出しをつけた。兄・源頼朝に追われる身となった義経は、吉野山へ逃れた。ねらいは金峯山寺という役行者以来の宗教勢力、経済力、ネットワーク、軍備、そ...田中利典師「吉野山と嵐山」(2)義経は「金峯山寺に参ろう!」と言った

  • テクスチャを楽しむ斬新な和食「ダイニング割烹にし田」(垂仁天皇陵 北西)

    うーん、これは目からウロコ、こんな「割烹」があったとは!木曜日(2023.3.23)の夜、友人と3人で「ダイニング割烹にし田」(奈良市宝来2-9-4)を訪ねた(完全予約制)。このお店は、『ミシュランガイド奈良2022』にも掲載されている。※トップ写真は、アワビ、ふき味噌(ふきのとう味噌)、ゴボウ。お皿は有田焼か道ばたに、こんな道標があった「宝来」と聞くと阪奈道路を連想するがそうではなく、近鉄尼ヶ辻駅から、暗越(くらがりごえ)奈良街道(国道308号)をまっすぐ西に約450mほど歩いたところだ。ちょうど垂仁天皇陵の北西方向になる。ご店主の西田陽亮(ようすけ)さんのFacebookには、前日までの完全予約制です[ランチ]7500円コース(税サ込)[ディナー]14000円コース(税サ込)営業時間ランチ11:00~...テクスチャを楽しむ斬新な和食「ダイニング割烹にし田」(垂仁天皇陵北西)

  • 重伝建のなかのオアシス「四季彩菜 㐂風(きふう)」/橿原市今井町

    バレンタインデー(2023.2.14)に、仲間と4人で「四季彩菜㐂風」(橿原市今井町4-2-14)を訪ねた。今井町には何度も足を運んでいるが、このお店のことは、最近になって知ったばかりである。注文したのは、お昼の懐石@4,400円(税込み)だ。お店のHPには、※豪華な八寸!このときは2月だったので、縁起物のヒイラギと梅のつぼみが添えられていたお店は、室町後期から栄えた重要伝統的建造物群保存地区・今井町にある古民家なので、室内はあまり広くない(こだわり)和食料理人として17年修行しこのたび今井町北口東側の蔵を改築した「㐂風」を独立開業することになりました。古い木材の梁などを残しつつ、伝統的な日本建築で造りあげられたま新しい檜や杉、漆喰塗の壁、松の一枚板のカウンターテーブルなど、新旧織り交ぜた隠れ家的な趣のあ...重伝建のなかのオアシス「四季彩菜㐂風(きふう)」/橿原市今井町

  • 田中利典師「吉野山と嵐山」(1)吉野は古来、逃避地だった

    金峯山寺長臈(ちょうろう)田中利典師は、2016年(平成28年)11月、東京の奈良まほろば館で「吉野と嵐山の縁(えにし)」(世界遺産連続講座)という講演をされた。師はその講演録を7回に分けてFacebookに連載された(2023.2.28~3.6)。あまり知られていない貴重なお話なので、当ブログでも追っかけて紹介させていただく。※トップ写真は吉野山ではなく、ウチの近隣公園のヤマザクラ(コロナ禍の2020.4.5に撮影)連載の初回は、吉野山の話。〈吉野は古代から天皇や豪族が逃げてきたり、挙兵したりという場所であった。それは何かというと、吉野は古代から、幽玄の地、幽境の地、神仙の地というか、なんか、よみがえりの地というべきなにかがあり、そこに行ってパワーをもらうという、そういう場所であった〉とお書きである。で...田中利典師「吉野山と嵐山」(1)吉野は古来、逃避地だった

  • 三輪そうめん、存続の危機!後継者難で業者も生産量も半減

    奈良新聞(2023.3.19付)一面トップに〈三輪そうめん後継不足で業者半減生産量も比例し減少原料高騰など追い打ち〉という記事が出ていた。詳細は、末尾の記事画像を見ていただきたい。リード文は、※トップ画像は、「奈良まほろばかるた」から拝借〈奈良を代表する特産品、三輪そうめん。その製造業者が減少している。それに伴い、そうめんの生産量も減少。第三者承継や新規参入が難しい業界ともいわれ、奈良の伝統産業を守るためには行政の支援も欠かせない〉。2000年に比べ製造業者が約120軒から約60軒に半減し、これに比例して生産量も半減しているというから深刻だ。製造業者の高齢化が原因で、パート従業員を募集してもほとんど応募がないという。この話は、同紙の「國原譜」(2023.3.22付)でも取り上げられていた。そうめんの製造は...三輪そうめん、存続の危機!後継者難で業者も生産量も半減

  • 田中利典師の「日本の桜、吉野の桜」/『奈良大和路の桜』(淡交社刊)より

    2015年3月、淡交社から「奈良を愉しむ」シリーズとして『奈良大和路の桜』が刊行された。共著者は田中利典師、岡本彰夫師、岡野弘彦氏、桑原英文氏、菅沼孝之氏という錚々(そうそう)たる顔ぶれである。同じシリーズには『奈良大和路の紅葉』がある(2014年10月刊)。※トップ写真は、ウチの近隣公園のヤマザクラ(コロナ禍の2020.4.5に撮影)田中利典師はご自身のFacebook(3/17付)で、本書の巻頭解説「日本の桜、吉野の桜」を公開された(先日は「吉野山巡礼」を公開された)。詳しくてとても分かりやすい文章なので、以下に紹介させていただく。ぜひ熟読玩味していただきたい。「日本の桜、吉野の桜」昨日お知らせしましたように、写真家桑原英文さんの写真と私や春日大社元権宮司岡本彰夫先生などの随筆がコラボして出版された『...田中利典師の「日本の桜、吉野の桜」/『奈良大和路の桜』(淡交社刊)より

  • 広東風 四川風 薬膳料理、医食同源 ならまち 枸杞(くこ)/奈良市紀寺町

    紹介するのが遅くなった。先月(2023.2.8)、「中國菜(ちゅうごくさい)奈良町枸杞(くこ)」(奈良市紀寺町91)を訪ねた(完全予約制)。ここは予約が取れないので有名な店だが、同行した常連のSさんが取ってくださった。ディナーコースをいただき、@15,000円(税サ込み)だった。仕入れにより、値段は変動するそうだ。お店のHPには、※トップ写真は、豪華なオードブル!築100年以上の町家を改装したそうだが、仕舞屋(しもたや)にしか見えない唯一の目印が、この標柱だまずお茶が出てきた、中身(材料)はお皿の上に載っていた身土不二医食同源歴史ある地から生み出す伝統的で独創的な中国料理古くは約千三百年以上前の奈良時代。中国に渡った遣唐使により伝えられたとされている、奈良がルーツの食材があります。この日(2/8)は、七十...広東風四川風薬膳料理、医食同源ならまち枸杞(くこ)/奈良市紀寺町

  • 田中利典師の「吉野山巡礼」/『奈良大和路の桜』(淡交社刊)より

    2015年3月、淡交社から「奈良を愉しむ」シリーズとして『奈良大和路の桜』が刊行された。共著者は田中利典師、岡本彰夫師、岡野弘彦氏、桑原英文氏、菅沼孝之氏という錚々(そうそう)たる顔ぶれである。同じシリーズには『奈良大和路の紅葉』がある(2014年10月刊)。※トップ写真は、ウチの近隣公園のヤマザクラ(コロナ禍の2020.4.5に撮影)田中利典師はご自身のFacebook(3/17付)で、本書所収の「吉野山巡礼」を公開された。吉野山の桜を詠んだ短歌や俳句を交え、分かりやすく書かれているので、ここで紹介させていただく。ぜひ、熟読玩味していただきたい。「春を前に哀しいお知らせ…」東大寺のお水取りも終わり、春到来が告げられています。今年の桜は早いようです。そんな春本番を目の前に、哀しいお知らせ…。写真家の桑原英...田中利典師の「吉野山巡礼」/『奈良大和路の桜』(淡交社刊)より

  • 蹴抜塔(気抜けの塔)が残る金峯神社(吉野町吉野山)/毎日新聞「やまとの神さま」第38回

    NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は毎週木曜日、毎日新聞奈良版に「やまとの神さま」を連載している。先週(2023.3.16)掲載されたのは〈金峯神社(吉野町)/金鉱の守り神義経伝承も〉、執筆されたのは兵庫県姫路市在住の池内力(いけうち・ちから)さんだった。※トップ写真は、金峯神社の拝殿=吉野町吉野山で池内さんは遠方にお住まいなのに、よく奈良へお越しになる。先週(3/13)も「奈良の茶がゆ、いただきます!」というイベントで、県指定文化財「旧細田家住宅」(奈良市)に来て下さった。初めてお召し上がりになったほうじ茶の茶粥は「格別の味わいでした」とお書きになっている。2021年からは、ブログ「やいちの歴史探訪」もスタートされた。では、毎日新聞の記事全文を紹介する。金峯神社(吉野町)金峯(きんぷ)神社は吉野山の...蹴抜塔(気抜けの塔)が残る金峯神社(吉野町吉野山)/毎日新聞「やまとの神さま」第38回

  • 田中利典師の『霊山へ行こう』(17)修行に「日常」を持ち込んではいけない

    金峯山寺長臈(ちょうろう)田中利典師は以前、『霊山へ行こう』という対談本を準備されながら、上梓されなかった。利典師はその原稿(自らの発言)に大幅に加筆され、Facebookに17回にわたり連載された(2023.1.21~2.10)。心に響く良いお話ばかりなので、当ブログで紹介させていただいている。※トップ写真は大和郡山市・椿寿庵のツバキ(2010.2.6撮影)いよいよ今回は最終回、タイトルは「結び:諸縁を捨てる」。しかしこの回は、今年書き足された「おまけ」なのだそうだ。だから、とても力が入っている。のちに「大行者」となったRさんは初回の奥駈修行では、宿で株取引を指示していた、という「トホホ」な話が紹介されている。では師のFacebook(2/10付)から、全文を紹介する。シリーズ「山人vs楽女/結び:諸縁...田中利典師の『霊山へ行こう』(17)修行に「日常」を持ち込んではいけない

  • 法隆寺の特設ステージで野外オペラ、5月18日(木)~21日(日)!(2023 Topic)

    法隆寺の五重塔・金堂と大講堂の間に特設ステージを作り、2023年5月18日(木)~21日(日)、野外オペラ「トロヴァトーレ《吟遊詩人》炎の復讐劇」が開催される。原語での上演だが、日本語の字幕がついている。チケット購入は、こちらから。さわかみオペラ芸術振興財団の公式HPによると、ジャパン・オペラ・フェスティヴァル2023法隆寺公演野外オペラ「トロヴァトーレ〈吟遊詩人〉」~炎の復讐劇~2023年5月18日(木)・19日(金)・20日(土)・21日(日)[全4日間公演]【開場・開演】南大門開場:17時30分/客席開場:18時00分開演:18時30分(終演予定:21:10頃)※休憩は2幕終了時に1回会場法隆寺特設ステージ演目オペラ「トロヴァトーレ〈吟遊詩人〉」全4幕/原語上演/日本語字幕付き作曲ジュゼッペ・ヴェル...法隆寺の特設ステージで野外オペラ、5月18日(木)~21日(日)!(2023Topic)

  • 田中利典師の『霊山へ行こう』(16)「精進落とし」には、意味がある

    金峯山寺長臈(ちょうろう)田中利典師は以前、『霊山へ行こう』という対談本を準備されながら、上梓されなかった。利典師はその原稿(自らの発言)に大幅に加筆され、Facebookに17回にわたり連載された(2023.1.21~2.10)。心に響く良いお話ばかりなので、当ブログで紹介させていただいている。※トップ写真は大和郡山市・椿寿庵のツバキ(2010.2.6撮影)次回はいよいよ最終回となる。第16回のテーマは「一千座護摩供(ごまく)修行」。金峯山寺ではなく、比叡山で生まれた行法だそうだ。〈朝2時半から夜6時まで、一日9座の護摩焚き修行。5月から前行に入り、開闢(かいびゃく)の6月8日から結願(けちがん)の9月28日まで112日間、毎日毎日護摩を焚き続ける。最後の百座は精進潔斎に加えて、五穀と塩を断ったので、体...田中利典師の『霊山へ行こう』(16)「精進落とし」には、意味がある

  • 社殿の再建にご支援を!勝手神社(吉野町吉野山)/毎日新聞「やまとの神さま」第37回

    NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は毎週木曜日、毎日新聞奈良版に「やまとの神さま」を連載している。先週(2023.3.9)掲載されたのは〈吉野山入り口社殿復興願う/勝手神社(吉野町)〉、執筆されたのは生駒市在住で、同会副理事長の小野哲朗さんだった。※トップ写真は、記事で使用された写真(社殿が消失する前の貴重な写真)奈良県立図書情報館の「奈良の今昔写真WEB」から、お借りしたもの消失した勝手神社の窓口が吉水神社であることや、吉水神社を事務局として「勝手神社再建委員会」があり、そこで寄付を募っているということは、この記事で初めて知った。再建委員会のHPによると、寄付金は郵便振替で送金することになっているが、郵貯口座を持っていないと手数料がとても高い。聞くところによると、吉水神社でも受け付けているようなので...社殿の再建にご支援を!勝手神社(吉野町吉野山)/毎日新聞「やまとの神さま」第37回

  • 田中利典師の『霊山へ行こう』(15)大峯奥駈修行は「無痛文明」へのアンチテーゼ

    金峯山寺長臈(ちょうろう)田中利典師は以前、『霊山へ行こう』という対談本を準備されながら、上梓されなかった。利典師はその原稿(自らの発言)に大幅に加筆され、Facebookに17回にわたり連載された(2023.1.21~2.11)。心に響く良いお話ばかりなので、当ブログで紹介させていただいている。※トップ写真は大和郡山市・椿寿庵のツバキ(2010.2.6撮影)第15回のテーマは「奥駈(おくがけ)病という病い」。奥駈病とは何か、それは「山修行に来て死ぬような思いで歩き通すと、心身のバランスを取り戻して、そして元気になって、元の都会に戻っていく。そんな修行を毎年毎年繰り返していると、奥駈に行かないと一年が終わらないようになってしまう」、いわば「山修行中毒」である。厳しい修行のストレスからの反動で、帰ってきてか...田中利典師の『霊山へ行こう』(15)大峯奥駈修行は「無痛文明」へのアンチテーゼ

  • 奈良シニア大学が、2023年度入学生を募集中!

    奈良シニア大学は、シニア世代を対象とした生涯学習のためのカルチャースクールだ。奈良校と橿原校があり、入学金は@11,000円、毎月の月謝は@11,000円だ(公式HPは、こちら)。※トップ写真は、私の授業(奈良歴史部「食の歴史と食文化」2022.10.6)授業は毎週1回(午前および午後)。2016年から、NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」からも講師を派遣している(史跡探訪部および奈良歴史部)。現在、新年度の入学生を募集しており(各校先着30人)、3月29日(水)からは、説明会も開催される(要申し込み)。アクティブシニアの皆さん、ここはお薦めですよ!毎日新聞奈良版に掲載された広告(2023.3.10付)奈良シニア大学が、2023年度入学生を募集中!

  • 田中利典師の『霊山へ行こう』(14)山はすでに悟っているから、そこに入る人が悟りを得られる

    金峯山寺長臈(ちょうろう)田中利典師は以前、『霊山へ行こう』という対談本を準備されながら、上梓されなかった。利典師はその原稿(自らの発言)に大幅に加筆され、Facebookに17回にわたり連載された(2023.1.21~2.11)。心に響く良いお話ばかりなので、当ブログで紹介させていただいている。※トップ写真は大和郡山市・椿寿庵のツバキ(2010.2.6撮影)第14回のタイトルは「山の修行は親切である」。これだけでは意味が分かりにくいが、言い換えると「自然はすでに悟っているということが前提で、自然界はすでに悟っているから、悟ろうとする我々が山に入って修行をすることで悟れるんだ、そう思うとわかりやすい。とてもわかりやすい。だから悟っている山に入ると、いろいろと神仏から教えられるし、学んでくることができる」。...田中利典師の『霊山へ行こう』(14)山はすでに悟っているから、そこに入る人が悟りを得られる

  • 奈良まほろばソムリエ検定2023(第16回)の解答(tetsuda私案)

    日曜日(2023.3.5)、第16回奈良まほろばソムリエ検定試験が天理大学で実施された。NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は前回試験から、当日の誘導や試験監督など運営に協力している。当日は天候に恵まれ、また暖かい日だったので、コンディションとしては上々だった。※トップ写真は、認定支援セミナー(ソムリエ対策)の模様(2022.12.4天理大学で撮影)さて奈良まほろばソムリエの会が入手した問題に基づき、第16回四択問題の解答私案を以下に書いておく(2級と1級は、奈良新聞に掲載されたものと同じだった)。自己採点のご参考としていただきたい。奈良通2級Ⅰ.ウイエエウウウエイⅡ.ウアエエアアウイエⅢ.イアイアエイイウイⅣ.イエアアアイイイウウイウアイアアイエⅤ.ウウエイウアエアイⅥ.イウアイイエウイウⅦ.ウウイエ...奈良まほろばソムリエ検定2023(第16回)の解答(tetsuda私案)

  • 奈良で、古代史シンポジウムと講演会!(2023 Topic)

    奈良市内で、こんなシンポジウム(3/19)と講演会(4/13)が開催される。まずはシンポジウムについて、奈良大学のHPによると、1.緊急シンポジウム「国宝級の大発見!―富雄丸山古墳を地域振興に活かす―」(奈良市議会・奈良大学連携事業)2023年3月19日(日)「日本最大の円墳」として知られる奈良市丸山町の富雄丸山古墳。最近の発掘調査により国内最大の蛇行剣と前例がない盾形の銅鏡が発見され、古墳時代前期の国内⼿⼯業⽣産による最⾼傑作と言われています。調査には本学学生も多数参加しました。この大発見に関して、奈良市と連携して調査にあたった本学の豊島直博教授が現状報告を行い、今後の地域振興への活用について多角的に議論します。◆日時令和5年3月19日(日)13:30~15:00(入場開始13:00~)(オープンキャン...奈良で、古代史シンポジウムと講演会!(2023Topic)

  • 田中利典師の『霊山へ行こう』(13)女人禁制のままで、大峯信仰は存続できるのか?

    金峯山寺長臈(ちょうろう)田中利典師は以前、『霊山へ行こう』という対談本を準備されながら、上梓されなかった。利典師はその原稿(自らの発言)に大幅に加筆され、Facebookに17回にわたり連載された(2023.1.21~2.11)。心に響く良いお話ばかりなので、当ブログでも紹介させていただいている。※トップ写真は大和郡山市・椿寿庵のツバキ(2010.2.6撮影)第13回のタイトルは「大峯山の女人禁制」。昨日(3/8)は「国際女性デー」だったので新聞各紙は特集を組んでいたが、「大峯山の女人禁制」に言及したものは見当たらなかった。これについて利典師は〈大峯の信仰を考えた時に、女性を受け入れなくて存続できるのかどうか。これを考えることが大事なんです。女人禁制だけ残って、行く人がなくなったら意味ないわけでしょう。...田中利典師の『霊山へ行こう』(13)女人禁制のままで、大峯信仰は存続できるのか?

  • 石舞台と川原寺跡(弘福寺)で、夜桜イベント!(2023 Topic)

    明日香村の石舞台古墳と弘福寺(ぐふくじ=川原寺跡)で、今年も夜桜イベントが開催される。まずは石舞台の夜桜ライトアップについて、村の観光ポータルサイトによると、石舞台古墳夜桜ライトアップ2023毎年恒例、石舞台古墳の夜桜ライトアップが今年も開催されます!方墳としては国内最大級の大きさを誇る石舞台古墳は、桜の名所としても有名です。期間限定で、桜の開花に併せた夜間のライトアップを実施します。日中とはまた違った幻想的な姿を、ぜひお楽しみください。開催日時3月25日~4月上旬点灯18時/消灯21時入場料大人300円・高校生以下100円未就学児童無料※30名以上団体割引・各種割引券適用有なお対象宿泊施設(10ヵ所)に宿泊した場合は、入場料が無料となる。弘福寺(川原寺跡)のプロジェクションマッピングについて、お寺の公式...石舞台と川原寺跡(弘福寺)で、夜桜イベント!(2023Topic)

  • 田中利典師の『霊山へ行こう』(12)信仰が、心の拠り所になる

    金峯山寺長臈(ちょうろう)田中利典師は以前、『霊山へ行こう』という対談本を準備されながら、上梓されなかった。利典師はその原稿(自らの発言)に大幅に加筆され、Facebookに17回にわたり連載された(2023.1.21~2.11)。心に響く良いお話ばかりなので、当ブログでも紹介させていただいている。※トップ写真は大和郡山市・椿寿庵のツバキ(2010.2.6撮影)第12回のタイトルは「宗教は必要でしょ」。人間は〈自分の生まれる前のことも心配するし、明日のこと、将来のこと、訳わからない先のことも心配する〉、しかし犬や猫はそんなことは心配しない。人間は〈自分を省みたとき、こんなに不確かなで頼りない存在はない〉。〈人間として生まれた以上はこんなに儚い存在であるから、それを自覚する以上は自分を超えたものとの出会いを...田中利典師の『霊山へ行こう』(12)信仰が、心の拠り所になる

  • ご祭神は機織(はたお)りの神か 糸井神社(川西町)/毎日新聞「やまとの神さま」第36回

    NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は毎週木曜日、毎日新聞奈良版に「やまとの神さま」を連載している。先週(2023.3.2)掲載されたのは〈さまざまな絵馬拝殿に/糸井神社(川西町)〉、執筆されたのは奈良市在住の青木章二さんだった。糸井神社は拝殿の絵馬と、秋祭り(10月第4土日曜日)でよく知られている。では、以下に全文を紹介する。※トップ写真は、糸井神社の拝殿=川西町結崎で糸井神社(川西町)糸井神社は大和平野の中心、川西町結崎の寺川にかかる宮前橋の北側にあり、祭神は豊鋤入姫命(とよすきいりひめのみこと)と言われていますが、一説には、織物の神である綾羽(あやは)、呉羽(くれは)の神を祭ったとも伝わります。「糸井」という名称は、一帯が繊維関係の栄えた地域で、糸に関係した氏族がつくったことに由来していると考えら...ご祭神は機織(はたお)りの神か糸井神社(川西町)/毎日新聞「やまとの神さま」第36回

  • 田中利典師の『霊山へ行こう』(11)頑張れ!お坊さん

    金峯山寺長臈(ちょうろう)田中利典師は以前、『霊山へ行こう』という対談本を準備されながら、上梓されなかった。利典師はその原稿(自らの発言)に大幅に加筆され、Facebookに17回にわたり連載された(2023.1.21~2.11)。心に響く良いお話ばかりなので、当ブログでも紹介させていただいている。※トップ写真は大和郡山市・椿寿庵のツバキ(2010.2.6撮影)第11回のタイトルは「起きろ坊主!」、いささか挑戦的・挑発的なタイトルだ。師によれば「お寺は、先祖供養などを通して培われてきた日本の情緒や形を伝え、守っていってほしい」、しかしなかなかそうは行っていないという現実がある。寺は明治維新時の「神仏分離令」「肉食妻帯蓄髪勝手令」などで痛めつけられ、また戦後は農地改革(農地解放)で田畑(財産)を失った。師は...田中利典師の『霊山へ行こう』(11)頑張れ!お坊さん

  • 4年ぶり!「奈良食祭2023」天理市で3月11日(土)~12日(日)開催!

    2023年3月11日(土)~12日(日)10時~16時、天理市・石上神宮西側の「天理教南5駐車場」で、「第12回奈良食祭」が開催される。主催はNPO法人「奈良元気もんプロジェクト」だ。コロナ禍のため2020年から開催されていなかったので、4年ぶりの開催となる。PRTIMESによると、※トップ写真は、奈良元気もんプロジェクトのHPから拝借◆天理市第12回奈良食祭―まるごとまんぷく大満足!―「第12回奈良食祭」は2023年3月11日(土)・12日(日)、午前10時から、午後4時まで開催されます!会場は奈良県天理市杣之内町の「天理教南5駐車場」(石上神宮西側すぐ)です。奈良の味自慢70店舗が大集合します!大和肉鶏、柿の葉寿司、吉野の鮎の塩焼きなど、うまいもんに舌鼓!会場は和太鼓の演奏や歌やダンスのステージパフォ...4年ぶり!「奈良食祭2023」天理市で3月11日(土)~12日(日)開催!

  • 田中利典師の『霊山へ行こう』(10)あなたには、霊がついています!

    金峯山寺長臈(ちょうろう)田中利典師は以前、『霊山へ行こう』という対談本を準備されながら、上梓されなかった。利典師はその原稿(自らの発言)に大幅に加筆され、Facebookに17回にわたり連載された(2023.1.21~2.11)。心に響く良いお話ばかりなので、当ブログでも紹介させていただいている。※トップ写真は大和郡山市・椿寿庵のツバキ(2010.2.6撮影)第10回のタイトルは「霊は誰でもついている」。アメリカ人やイタリア人に、「あなたに霊がついてます」と言っても信じない。しかし日本人なら、たいてい信じる。それは、日本人が共通して持っている心情なのだ。鈴木大拙いわく「この世は霊の世界で出来ている」。しかし「良い霊」がつくか「悪い霊」がつくかは先天的なものではなく、本人の心がけ次第である…。では師のFa...田中利典師の『霊山へ行こう』(10)あなたには、霊がついています!

  • 田中利典師の『霊山へ行こう』(9)「霊魂はない」というお坊さん、それで「鎮魂」できるの?

    金峯山寺長臈(ちょうろう)田中利典師は以前、『霊山へ行こう』という対談本を準備されながら、上梓されなかった。利典師はその原稿(自らの発言)に大幅に加筆され、Facebookに17回にわたり連載された(2023.1.21~2.11)。心に響く良いお話ばかりなので、当ブログでも紹介させていただいている。※トップ写真は大和郡山市・椿寿庵のツバキ(2010.2.6撮影)第9回のタイトルは「霊魂はないという坊主」。近代合理主義の悪弊か、最近は「霊魂はない」というお坊さんがいる。霊魂とまでは言わなくても、「弔われる対象物」がないのなら、なぜお坊さんは拝むのか、何を弔うのか。今回、利典師は相当怒っている。「近代と戦う修験僧」の面目躍如である。では全文を師のFacebook(1/31付)から抜粋する。シリーズ「山人vs楽...田中利典師の『霊山へ行こう』(9)「霊魂はない」というお坊さん、それで「鎮魂」できるの?

  • 佐保川桜まつり燈火会が閉幕!(2023 Topic)

    こんなショッキングなニュースが、奈良新聞(2023.2.28付)に出ていた。見出しは〈23年の歴史に幕奈良・佐保川桜まつり燈火会〉。これまで23年間も続けられてきた「佐保川桜まつり燈火会(とうかえ)」が、今後は行われないというのだ。佐保川桜まつり燈火会実行委員会会長の橋本征一さん(84)の急逝により、開催できなくなったというのだ。※写真は、見頃を迎えた佐保川の桜(2020.4.2撮影)小さな組織で個人の力量に頼りすぎると、ご本人の急病や急逝で、またたく間にイベントが開催できなくなる。残念ながらこのケースも、そのパターンに当てはまる。奈良まほろばソムリエの会も、気をつけなければ…。なお、JR佐保川鉄橋から船橋商店街までの上流で開催されている「佐保川・川路桜まつり」(川路桜保存会)は、今年も3月25日から4月...佐保川桜まつり燈火会が閉幕!(2023Topic)

  • 田中利典師の『霊山へ行こう』(8)ご利益を求めたって、いいじゃないか!

    金峯山寺長臈(ちょうろう)田中利典師は以前、『霊山へ行こう』という対談本を準備されながら、上梓されなかった。利典師はその原稿(自らの発言)に大幅に加筆され、Facebookに17回にわたり連載された(2023.1.21~2.11)。心に響く良いお話ばかりなので、当ブログでも紹介させていただいている。※トップ写真は大和郡山市・椿寿庵のツバキ(2010.2.6撮影)第8回のタイトルは「困った時の神頼み」。日本人の「信仰」については、「一神教のように、単独の神に対して絶対的な帰依をするのが信仰で、それ以外は違う」とか、「日本人の信仰は、ご利益信仰に過ぎない」とか言う人がいるが、師はズバリ「両方とも違う」。詳しくは以下の文章(Facebook1/29付)をお読みいただきたい。シリーズ「山人vs楽女/困った時の神頼...田中利典師の『霊山へ行こう』(8)ご利益を求めたって、いいじゃないか!

  • NAOKIさんが、写真展の資金1,000,000円をクラウドファンディングで募集中!

    田原本町出身の写真家・NAOKIさんのことは以前、当ブログでも紹介させていただいた。※4点の写真は、すべてreadyforのサイトから拝借したこのたびNAOKIさんは、當麻寺(葛城市當麻)で開催する写真展の資金1,000,000円を、クラウドファンディングで調達されることになった。詳細は、readyforのサイトに掲載されている。ご支援も、上記サイトから入る。本件趣旨などは、以下に抜粋しておいた。ぜひ温かいご支援をお願いいたします!自己紹介私、写真家NAOKIは、主にファッション写真を中心に活動しています。もともとは画家を志してアメリカのサンフランシスコアートインスティテュートでファインアートを学ぶが、ドキュメンタリーフォトグラフィーの授業を受けたことをきっかけに、本格的に写真を勉強するためにアートセンタ...NAOKIさんが、写真展の資金1,000,000円をクラウドファンディングで募集中!

  • 田中利典師の『霊山へ行こう』(7)仏の物差し、凡夫の物差し

    金峯山寺長臈(ちょうろう)田中利典師は20年近く前、『霊山へ行こう』という対談本を準備されながら、上梓されなかった。利典師はその原稿(自らの発言)に大幅に加筆され、Facebookに17回にわたり連載された(2023.1.21~2.11)。心に響く良いお話ばかりなので、当ブログでも紹介させていただくことにした。※トップ写真は大和郡山市・椿寿庵のツバキ(2010.2.6撮影)第7回のタイトルは「途方にくれない御利益」。東京から初めて大峯奥駈の山修行に来られたサラリーマンがいて、行の途中で足の裏の皮がぺろりと剥がれた。その苦痛に耐えながらも、満行(達成)することができた。しかし東京に戻ると、会社が倒産していた…。この人は、その冷厳な現実をどうとらえたか。ぜひ全文(1/28付)をお読みください。シリーズ「山人v...田中利典師の『霊山へ行こう』(7)仏の物差し、凡夫の物差し

  • 残席わずか!「東大寺 修二会の声明」大阪フェスティバルホールで5月13日(土)14時 開演!(2023 Topic)

    東大寺を開いた良弁(ろうべん)僧正の1250年忌を記念して、フェスティバルホール(大阪市北区中之島2-3-18)で、5月13日(土)14時から特別公演「東大寺修二会の声明」が上演される。詳細はチラシをご覧いただきたい。寺外で開催されるのは14年ぶり、大阪では初の開催となる。チケットは、同ホールのサイトから購入できる。すでに残席はわずかとなっている。なお東京では国立劇場で、5月20日(土)に上演される(東京公演の予約は、4/18開始)。ぜひお申し込みください!残席わずか!「東大寺修二会の声明」大阪フェスティバルホールで5月13日(土)14時開演!(2023Topic)

  • 田中利典師の『霊山へ行こう』(6)祈祷で得られるものがある

    金峯山寺長臈(ちょうろう)田中利典師は20年近く前、『霊山へ行こう』という対談本を準備されながら、上梓されなかった。利典師はその原稿(自らの発言)に加除修正され、Facebookに17回にわたり連載された(2023.1.21~2.11)。心に響く良いお話ばかりなので、当ブログでも紹介させていただくことにした。※トップ写真は大和郡山市・椿寿庵のツバキ(2010.2.6撮影)第6回のタイトルは「祈祷師はいらっしゃいませんか」。新幹線の中などで、たまに「身体の具合の悪い方がでました。お客様の中でお医者さんか看護師の方はいらっしゃいませんか?」というアナウンスを耳にすることがある。しかし「祈祷師はいらっしゃいませんか」というアナウンスは、聞いたことがない。師は「病気になって祈祷師をよぶことって、そんなに馬鹿に出来...田中利典師の『霊山へ行こう』(6)祈祷で得られるものがある

  • 愛の悲劇!狭穂姫(さほひめ)伝承の地 狭岡神社(奈良市)/毎日新聞「やまとの神さま」第35回

    NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は毎週木曜日、毎日新聞奈良版に「やまとの神さま」を連載している。先週(2023.2.16)掲載されたのは〈不比等が創始狭穂姫伝説も〉、執筆されたのは同会ガイドグループで活躍されている竹内和子さんだった。狭岡神社のある丘の上は、狭穂姫伝承の舞台とされる。日本大百科事典「狭穂姫」には、※トップ写真は狭岡神社の本殿=奈良市法蓮町で垂仁天皇の皇后。実兄の狭穂彦より天皇の殺害を命ぜられたので、姫の膝枕で眠る天皇を三度刺そうとするが果たせない。その涙に目覚めた天皇は、夢のなかで佐保から降ってきた雨のなか、小蛇が首に巻き付いたのは何の予徴であろうかと問う。姫の自白により反逆を知ると、天皇は狭穂彦を攻め、姫は宮を抜けて兄のいる稲城(いなぎ)に入る。姫への愛情から天皇は攻撃の時を遅らせ...愛の悲劇!狭穂姫(さほひめ)伝承の地狭岡神社(奈良市)/毎日新聞「やまとの神さま」第35回

  • 田中利典師の『霊山へ行こう』(5)山修行で知る「あかんもんはあかん」

    金峯山寺長臈(ちょうろう)田中利典師は20年近く前、『霊山へ行こう』という対談本を準備されながら、上梓されなかった。利典師はその原稿(ご自身の発言)に加除修正され、ご自身のFacebookに17回にわたり連載された(2023.1.21~2.11)。心に響く良いお話ばかりなので、当ブログでも紹介させていただくことにした。※トップ写真は大和郡山市・椿寿庵のツバキ(2010.2.6撮影)第5回の見出しは「あかんもんはあかん」。理屈ではなく「あかんもんはあかん」、これを「論理」で考えようとするとダメ。それは論理(近代合理主義)を超えたところにある。師は、それを山修行で先達から学んだという。では師のFacebook(1/25付)から全文を抜粋する。シリーズ「山人vs楽女/あかんもんはあかん」⑤著作振り返りシリーズの...田中利典師の『霊山へ行こう』(5)山修行で知る「あかんもんはあかん」

  • ガストロノミーツーリズムとは、「食を求めて旅をする」こと/奈良新聞「明風清音」第85回

    先月(2023.1.28)、「ガストロノミーツーリズム&食文化を語るシンポジウム」に、パネリストとして参加させていただいた。これはとてもスリリングな体験だった。長年「奈良の食」と関わってきたので、シンポジウムで言いたいことはたくさんある。しかし言葉だけでは伝わらないと思ったので、事務局に料理などの写真を送り、PowerPointに仕立ててもらった(信貴山玉蔵院の精進料理は、こちら)。※トップ写真はシンポジウムの様子、毎日新聞奈良版(1/29付)から拝借このイベントについては当ブログ(1/29付)でも簡単に紹介したが、もう少し詳しく奈良新聞「明風清音」欄(2/16付)に書いた。いわば「奈良流ガストロノミーツーリズムへの提言」である。では以下に全文を抜粋する。「食」を求めて旅をする1月28日(土)、県コンベン...ガストロノミーツーリズムとは、「食を求めて旅をする」こと/奈良新聞「明風清音」第85回

  • 田中利典師の『霊山へ行こう』(4)デラシネ、帰属先をなくした日本人

    金峯山寺長臈(ちょうろう)田中利典師は20年近く前、『霊山へ行こう』という対談本を準備されながら、上梓されなかった。利典師はその原稿(ご自身の発言)に加除修正され、ご自身のFacebookに17回にわたり連載された(2023.1.21~2.11)。心に響く良いお話ばかりなので、当ブログでも紹介させていただくことにした。※トップ写真は大和郡山市・椿寿庵のツバキ(2010.2.6撮影)第4回のタイトルは「帰属先をなくした生活」。かつて「デラシネ」(根無し草)というフランス語が流行ったことがある。これは、「帰属先をなくした人」と言い換えることができるだろう。戦争に負けて「国家神道」は解体された。進駐軍はキリスト教国家にしようとしたが、それは失敗し、日本人の精神文化は空洞のまま捨て置かれ、「モノとカネ」だけが与え...田中利典師の『霊山へ行こう』(4)デラシネ、帰属先をなくした日本人

  • 「奈良のうまいもの巡り」バスツアー2023

    先週の木曜日(2023.2.16)、「奈良のうまいもの巡り」バスツアーに参加してきた。主催は、県のアンテナショップ「奈良のうまいものプラザ」(店長=堂土健一さん=奈良のうまいもの会会長)で、県「食と農の振興部」が協力している(旅行主催=奈良交通)。※トップ写真は、夢市茶屋の飛鳥鍋御膳毎年恒例の行事だそうだがコロナ禍で、リアル開催は3年ぶりだそうだ。奈良のうまいものプラザで取り扱いのある商品の生産者を訪ねる、という趣旨のようで、ある意味で「ガストロノミーツーリズム」(食がテーマの旅)、または「産業観光」(社会見学を含むツアー)ということになる。この写真は、ミートショップ山口の公式インスタグラムから拝借。後ろ姿は、堂土会長当日は「動画を撮影して、後日配信する」ということだったので、ご苦労なことだなと思っていた...「奈良のうまいもの巡り」バスツアー2023

  • 田中利典師の『霊山へ行こう』(3)山修行で、日本人の感性・情操を取り戻す

    金峯山寺長臈(ちょうろう)田中利典師は20年近く前、『霊山へ行こう』という対談本を準備されたが、上梓されなかった。利典師はその原稿(ご自身の発言)に加除修正され、ご自身のFacebookに17回にわたり連載された(2023.1.21~2.11)。心に響く良いお話ばかりなので、当ブログでも紹介させていただくことにした。※トップ写真は大和郡山市・椿寿庵のツバキ(2010.2.6撮影)第3回のタイトルは「修験道には役割はある」。藤原正彦著『国家の品格』や梅原猛著『地獄の思想』を引用しながら、今の日本人がかつて持っていた感性・情操を失っていることを嘆く。そして、それを回復するための1つの手段が、修験道による山修行ではないか、と指摘される。では全文を師のFacebook(1/23付)から引用する。シリーズ「山人vs...田中利典師の『霊山へ行こう』(3)山修行で、日本人の感性・情操を取り戻す

  • 近鉄百貨店橿原店6階に、MARUZEN Café(丸善カフェ)がオープン!

    火曜日(2023.2.14)、近鉄大和八木駅前の「近鉄百貨店橿原店」6階にオープンした「MARUZENCafé(丸善カフェ)」を訪ねた。詳しい紹介が毎日新聞奈良版(2/15付)「見聞録」欄に出ていたので、末尾に全文を貼っておいた。※トップ写真は、早矢仕(ハヤシ)ライス(税込み970円)。牛肉入り(同1,150円)もある私の目当ては「早矢仕(ハヤシ)ライス」970円(税込み)と、「檸檬ケーキ」770円(同)だった。ハヤシライスは、丸善創業者の早矢仕有的(はやしゆうてき)が生み出したという説がある。『たべもの起源事典日本編』(ちくま学芸文庫)「ハヤシライス」によると、MARUZENCafé。向かって右奥で注文する〈ハヤシライスとは、ハッシュドビーフ・ウィズ・ライスの転訛したもの。(中略)ハヤシライスには、はや...近鉄百貨店橿原店6階に、MARUZENCafé(丸善カフェ)がオープン!

  • 田中利典師の『霊山へ行こう』(2)修験登山とは、聖なるものと向き合うこと

    金峯山寺長臈(ちょうろう)田中利典師は20年近く前、『霊山へ行こう』という対談本を準備され、校了にこぎ着けながら、版元の事情で上梓されなかった。利典師はその原稿(ご自身の発言)に加除修正され、Facebookに17回にわたり連載された(2023.1.21~2.11)。心に響く良いお話ばかりなので、当ブログでも紹介させていただくことにした。※トップ写真は大和郡山市・椿寿庵のツバキ(2010.2.6撮影)第2回のタイトルは「山に入らせていただく」。よく登山(西洋的近代登山)で「山を征服する」という表現をするが、それはおこがましい。師は「修験の山の登り方は、聖なるものとの対峙を目的にしたもの」だという。もっとも故エドモンド・ヒラリー(ニュージーランドの登山家)は、「征服すべきは山の頂上でなく自分自身だ」という言...田中利典師の『霊山へ行こう』(2)修験登山とは、聖なるものと向き合うこと

  • 薬師寺で、梅が咲いた!(2023 Topic)

    今年、奈良市で梅の「開花宣言」が出たのは、平年より19日も早い1月12日だった。「ホンマカイナ」とは思ったが、私がよく訪れる薬師寺(駅から玄奘塔に向かう冠木門の近く)では、いつも他所より早く花が咲く。※写真は全て薬師寺の梅(2023.2.14撮影)花の写真を撮ろうとすぐに駆けつけたが、全くといっていいほど花はなかった。開花宣言は「先走り」だったようで、ガッカリした。一昨日、朝日新聞夕刊(2023.2.13付)を見ていると、「目には春」の見出しで、大きな写真つきで「大阪城公園で梅が見頃」と報じていた。おお、これはもう間違いない、と再び薬師寺に駆けつけた。すると、こちらも見頃だった。以前、初夏に薬師寺にお参りしたところ、「寺で収穫しました」と、たくさんの梅の実をいただいたことがある。「ありがたい梅の実です」と...薬師寺で、梅が咲いた!(2023Topic)

  • 田中利典師の『霊山へ行こう』(1)修験登山での最低限のルール「ようお参り!」

    金峯山寺長臈(ちょうろう)田中利典師は20年近く前、『霊山へ行こう』という楽女さんとの対談本を準備され、校了にまでこぎ着けられた。しかし版元の事情で、上梓されなかったそうだ。利典師はその原稿(ご自身の発言部分)に加除修正され、Facebookに17回にわたり連載された(2023.1.21~2.11)。興味深いお話ばかりなので、当ブログでも紹介させていただくことにした。※トップ写真は大和郡山市・椿寿庵のツバキ(2010.2.6撮影)初回のタイトルは「大峯山の山ルール」。大峯山では行者同士がすれ違ったり出会ったりすると、「ようお参り」と挨拶し合うのがマナーだそうだ。しかし利典師が東京都内の末寺で、下校してきた子どもたちに「お帰り」と声をかけると、住職に「ダメですよ」と叱られたという。東京の子どもたちは、「知ら...田中利典師の『霊山へ行こう』(1)修験登山での最低限のルール「ようお参り!」

  • 平群町と「よい仕事おこしフェア実行委員会」が、包括連携協定を締結!(2023 Topic)

    日本金融通信社のニッキンオンライン(2023.2.11配信)に、〈よい仕事実行委、いちごの〝古都華〟で商品開発奈良県平群町と連携〉という記事が出ていた。全文は、※トップ写真は、ニッキンオンラインから拝借したよい仕事おこしフェア実行委員会(事務局=城南信用金庫)は2月11日、奈良県平群町と商品開発や販路拡大について「包括連携に関する協定書」を締結した。同委員会の協賛金庫である奈良中央信用金庫(奈良県、高田智彦理事長)が、一年を通じて特産品を生かした商品の開発や販売に課題を持つ同町へ提案したことがきっかけ。県内では3件目の連携となった。連携プロジェクトの第1弾は、ブランドいちご「平群の古都華(ことか)」を使用したクラフトビールやカステラを開発する。同日の締結式に出席した城南信金の川本恭治理事長は、「長崎のじゃ...平群町と「よい仕事おこしフェア実行委員会」が、包括連携協定を締結!(2023Topic)

  • 明治天皇の強い希望で創建、後醍醐天皇を祭る吉野神宮(吉野町)/毎日新聞「やまとの神さま」第34回

    NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は毎週木曜日、毎日新聞奈良版に「やまとの神さま」を連載している。先週(2023.2.9)掲載されたのは〈後醍醐天皇の思いに応え/吉野神宮(吉野町)〉、執筆されたのは同会会員で奈良市在住の藤永泰雄さんだった。吉野神宮の創建当初の名前は、「吉野宮」だった(大正7年に吉野神宮と改称)。同神宮の公式HPには、シンプルにこう記されている。※吉野神宮の神門=吉野町吉野山で明治天皇は後醍醐天皇の御偉業を深くお偲びになられ明治22年吉野神宮の御創立を仰せだされた。次いで明治25年に執り行われた御鎮座際に勅使を遣わされ御霊代を御奉納されると共に、後村上天皇がお作りになられたと伝えられ、それまで吉水神社(明治7年までは吉水院・南朝の行宮)に奉安されていた後醍醐天皇の御尊像も吉野神宮の本殿...明治天皇の強い希望で創建、後醍醐天皇を祭る吉野神宮(吉野町)/毎日新聞「やまとの神さま」第34回

  • 講演「生と死…修験道に学ぶ」より(10=最終回)孤立が自殺を招く/日本独自の精神風土に自殺予防の対処法がある(まとめ下)

    金峯山寺長臈(ちょうろう)田中利典師は、ご自身のFacebookに、ご講演「生と死…修験道に学ぶ」(第42回日本自殺予防学会総会2018.9.22)の内容を10回に分けて連載された(2022.11.7~20)。心に響くとてもいいお話なので、私はこれを追っかけて当ブログで紹介している。※トップ写真は、大和郡山市の椿寿庵で撮影(2008.3.15)いよいよ最終回となった。今回は「まとめ(下)」だ。ポイントは2点で、1つは「人は孤立すると死にたくなる」。「ひとつ屋根の下」というドラマに登場する小雪(酒井のりぴー)の「ウサギって、寂しいと死んじゃうんだから」というセリフが話題になったが(その後そのような事実はないことが判明)、孤独な人間が自殺に走ることはよく知られている。「コロナ禍で、10年続いてきた自殺者の減少...講演「生と死…修験道に学ぶ」より(10=最終回)孤立が自殺を招く/日本独自の精神風土に自殺予防の対処法がある(まとめ下)

  • 磐余池の畔に参道がある御厨子(みずし)神社(橿原市)/毎日新聞「やまとの神さま」第33回

    NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は毎週木曜日、毎日新聞奈良版に「やまとの神さま」を連載している。先週(2023.2.2)掲載されたのは〈清寧天皇、大津皇子ゆかり/御厨子神社(橿原市)〉、執筆されたのは同会会員で奈良市在住の磯兼史洋(いそかね・ふみひろ)さんだった。※トップ写真は、御厨子神社の本殿=橿原市東池尻町でこの神社、参道の手前には磐余池(いわれのいけ)の推定地が広がっていて、大津皇子ファンがよく訪れている。神社に隣接して、「御厨子観音」として知られる妙法寺がある。では、全文を紹介する。参道と磐余池推定地。写真は、『奈良万葉の旅百首』(京阪奈情報教育出版刊)から拝借御厨子神社(橿原市)御厨子(みずし)神社は、天香久山北東の橿原市東池尻町にあります。この辺りは大和朝廷時代の政治的要地である磐余(い...磐余池の畔に参道がある御厨子(みずし)神社(橿原市)/毎日新聞「やまとの神さま」第33回

  • 『ゆめのかたち』(なかじまゆたか画集Ⅰ)が発刊!

    画家・童話作家のなかじまゆたかさんには、NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」が制作した「奈良まほろばかるた」の原画を描いていただいた(当ブログでも、このように紹介させていただいた)。そんななかじまさんは昨年(2022年7月22日)、『ゆめのかたち』(なかじまゆたか画集Ⅰ)を刊行された。ドイツで描かれた絵画を含む400作品のうち約100点(128ページ)が収録されている。内容はご本人のHPにも紹介されている。印刷・製本は、株式会社アイプリコムだ。400冊の限定本で、書店での店頭売りはせず、希望者には直接販売するというシステムだ。1冊2,000円で送料は別途。「yutaka@kinderwald.com」へメールで連絡すると、ゆうパックで送られてくる(電話:0744-23-3588)。代金は郵便局の口座に振...『ゆめのかたち』(なかじまゆたか画集Ⅰ)が発刊!

  • 三輪にゅうめんマップ(桜井市商工会)は、スグレモノ!

    昨日(2023.2.5)、「道の駅大和路へぐりくまがしステーション」へ行くと、「三輪にゅうめんマップ」(桜井市商工会の「三輪にゅうめん推進委員会」制作)という14ページほどの冊子がたくさん平積みされていたので1部、いただいてきた。22ヵ店のにゅうめんやご主人などの楽しい写真が満載で、これはいい。桜井市内の観光案内所などで配布されているそうだが、桜井市の公式HPにも紹介されていて、冊子がなくても、こちら(PDF)から、ダウンロードできる。私の訪ねた店もたくさん載っていた。1.福神堂、2.そうめん處森正(もりしょう)、4.万直し本店、5.三輪そうめん流し、6.とろろめし山和、11.三輪そうめん茶屋千寿亭、13.えすぽわーる、16.泊瀬(はつせ)長者亭、20.活魚(かつぎょ)・ちゃんこ一語一笑(いちごいちえ)と...三輪にゅうめんマップ(桜井市商工会)は、スグレモノ!

  • 富雄丸山古墳から、国宝級の銅鏡と鉄剣が出土!

    本年(2023年)1月、国内最大の円墳・富雄丸山古墳(奈良市丸山、4世紀後半)から、前例のない埋葬品が発見された。国内初確認の「盾形(たてがた)銅鏡」(長さ64cm、幅約31cm)と、国内最大の「蛇行剣(だこうけん)」(全長237cm、幅約6cm)が出土し、古墳時代の金属工芸の最高傑作という評価がなされている。※トップ写真は富雄丸山古墳、あまり紹介されないので私が撮りに行った(1/31撮影=3枚)また副産物としてレーザー測量の結果から、隣接する富雄丸山2号墳と3号墳が別々の古墳ではなく、一体の前方後円墳であることが判明した。地元では「長髄彦の墓か」と噂される富雄丸山古墳、発表時の記録としてこれまでの報道を、毎日新聞の記事から総まとめしておく。まずは1/26(木)1面の記事。類例なく「国宝級」発見「盾形銅鏡...富雄丸山古墳から、国宝級の銅鏡と鉄剣が出土!

  • 達磨寺で「だるま展」(特別展)開催中、3 月16 日まで!(2023 Topic)

    今、王寺町では〈JR、近鉄、奈良交通、東横イン、食品衛生協会、王寺町観光協会ほか連携がんばるみんなを一緒に応援!〉と銘打った「合格だるまストリート」が開催されている。期間は3月16日(木)まで。※画像と写真(=達磨寺)は、王寺町観光協会さんからいただいた詳しくは末尾のニュースリリースをご覧いただきたい。そのなかで目をひくのが達磨寺(だるまじ:北葛城郡王寺町本町2丁目1番40号)の特別展だ(10時~15時)。Facebook「雪丸おさんぽタイムfrom王寺町」には、【達磨寺の特別展『だるま展』が達磨寺で開催中ですぅ~~】週末は3年ぶりの節分豆まきイベント(2/4)!みんな、達磨寺集合ぅ~~!そんな達磨寺で、いま、ご住職による受験生や頑張るひとを応援!の達磨寺特別展『だるま展』開催中です♪「合格だるまストリー...達磨寺で「だるま展」(特別展)開催中、3月16日まで!(2023Topic)

  • 銀行員からお坊さんへ鮮やかな転身!大安寺副住職・河野裕韶(ゆうしょう)さん/奈良新聞「明風清音」第84回

    毎月1~2回、奈良新聞「明風清音」欄に寄稿している。先週(2023.1.26)掲載されたのは〈大安寺愛と葛藤の日々〉、大安寺副住職・河野裕韶さんの著作『癌封じの寺大安寺の365日』の紹介だった。南都七大寺の一つ、大安寺の一人娘・河野文香さんと恋愛して婿入りされた裕韶さんの姿が活写されていて、興味が尽きない。以下に全文を紹介する。※トップ写真は、奈良新聞(2022.3.31付)から拝借した大安寺副住職・河野裕韶(ゆうしょう)さんの著作『癌封じの寺大安寺の365日』(西日本出版社刊税別1500円)を興味深く読み終えた。裕韶さんはもと南都銀行生駒支店勤務。そこで大安寺・河野良文貫主(住職)の一人娘だった文香さんと知り合い交際・婚約、出家得度して婿入りされた。この時は行内で話題になったことを今もよく覚えている。大...銀行員からお坊さんへ鮮やかな転身!大安寺副住職・河野裕韶(ゆうしょう)さん/奈良新聞「明風清音」第84回

  • 「ガストロノミーツーリズム」(食を求めて旅をする)シンポジウムで、大いに語る!

    得がたい経験をした。昨日(2023.1.28)、奈良県コンベンションセンター(奈良市三条大路1丁目691-1)2階「天平ホール」で、「ガストロノミーツーリズム&食文化を語るシンポジウム」が開催された(13:30~15:00)。登壇したのは、門上武司さん(フードコラムニスト)、浅草・緑泉寺の青江覚峰住職(料理僧)と私、MCは南かおりさんだった。いずれ詳しく紹介するが、ざっとした内容は以下の通りだ。冒頭15分は門上さんの基調講演だった。ガストロノミーツーリズムとは「その土地の食文化に触れることを目的としたツーリズム」で、いわば「食を求めて旅をする」こと。「食材、食習慣、調理、郷土料理、歴史など、さまざまな観点から食を楽しむことが主な内容」と言う。門上さんが注目する奈良県内のレストランは、「TRATTORIAp...「ガストロノミーツーリズム」(食を求めて旅をする)シンポジウムで、大いに語る!

  • 式内社で大神神社摂社、初瀬谷最古の神社・玉列(たまつら)神社/毎日新聞「やまとの神さま」第32回

    NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は毎週木曜日、毎日新聞奈良版に「やまとの神さま」を連載している。今週(2023.1.26)掲載されたのは〈玉椿の祭り、心尽くし接待/玉列神社(桜井市)〉、執筆されたのは奈良市在住の田中孝憲さんだった。※トップ写真は、玉列神社の本殿=桜井市慈恩寺でここは「椿まつり」で知られている。例年、3月末日に近い日曜日に営まれる。今年こそ、お参りしたいものだ。では、全文を以下に紹介する。玉列神社(桜井市)玉列(たまつら)神社は「延喜式神名帳(じんみょうちょう)」にも記載され、旧伊勢街道の初瀬谷(はせだに)で最古の神社と伝わります。祭神の玉列王子神(たまつらおうじのかみ)は、三輪の大物主大神(おおものぬしのおおかみ)の御子神(みこがみ)で、円満成就、延命長寿の神様として尊ばれています...式内社で大神神社摂社、初瀬谷最古の神社・玉列(たまつら)神社/毎日新聞「やまとの神さま」第32回

  • いよいよ近づく!ガストロノミー&食文化シンポジウム、1月28日(土)13:30から、天平ホール(県コンベンションセンター)で開催!(2023 Topic)

    1月28日(土)と29日(日)の両日、「奈良ちとせ祝(ほ)ぐ寿(ほ)ぐまつり」(大立山まつり2023)が、奈良県コンベンションセンターと平城宮跡歴史公園で開催される。28日(土)に「県コンベンションセンター」(奈良市三条大路一丁目691-1=奈良市役所の南)で開催される「ガストロノミーツーリズム&食文化を語るシンポジウム」には、私もパネリストの1人として参加する。入場は無料で、当日の12:30から整理券が配られる。私は、門上武司さん(『あまから手帖』編集顧問、フードコラムニスト)、青江覚峰さん(浅草・緑泉寺住職、料理僧)とともに登壇する。MCは南かおりさんだ。イベントの公式Facebookには、1/28(土)は「ガストロノミーツーリズム&食文化を語るシンポジウム」を開催✍!奈良や食について豊富な知識を持っ...いよいよ近づく!ガストロノミー&食文化シンポジウム、1月28日(土)13:30から、天平ホール(県コンベンションセンター)で開催!(2023Topic)

  • 講演「生と死…修験道に学ぶ」より(9)命がけの修行により「生きる実感」を持つ(まとめ上)

    金峯山寺長臈(ちょうろう)田中利典師は、ご自身のFacebookに、ご講演「生と死…修験道に学ぶ」(第42回日本自殺予防学会総会2018.9.22)の内容を10回に分けて連載された(2022.11.7~20)。心に響くとてもいいお話なので、私はこれを追っかけて当ブログで紹介している。※トップ写真は、大和郡山市の椿寿庵で撮影(2008.3.15)残すところあと2回だが、今回と次回は「まとめ」になるようだ。まとめの初回は、命がけの修行によって「生きる実感」を持つことの大切さを説かれる。自殺願望の人さえ危ない目にあいそうになると、一生懸命自分の命を守ろうとする。「死にたかったんと、ちゃうんかい!」と言ってみたくなるのだそうだ。では、利典師のFacebook(11/19付)から全文を抜粋する。シリーズ「生と死…修...講演「生と死…修験道に学ぶ」より(9)命がけの修行により「生きる実感」を持つ(まとめ上)

  • 大和の地名(6)田原本(たわんだ場所=低湿地)

    15年前、当ブログで「大和の地名」のタイトルで5回、県下の地名の由来などを紹介してきた。今回はそのリバイバル版である。※トップ写真は、唐古・鍵遺跡史跡公園(奈良県磯城郡田原本町唐古50-2)土曜日(2023.1.21)、民放のニュースで「奈良県田原本町の無職〇〇〇〇を再逮捕しました」と報じていた。そのときアナウンサーは「田原本町(たわら・ほんまち)」と読んでいたので、「ああ、これは訂正が出るな」と思っていたら案の定、すぐに「失礼いたしました。正しくは、田原本町(たわら・もとちょう)です」。正しく「たわらもと・ちょう」ではなく「たわら・もとちょう」と区切るところが気になったが、まあ訂正が入っただけでも良しとしよう。しかし、ふと「田原本」という地名は珍しいな、どんな意味があるのだろう、と興味を覚えた。手元の『...大和の地名(6)田原本(たわんだ場所=低湿地)

  • ならまちの癒やし空間「招福庵」/自然栽培大和茶の抹茶、自家製の米糀甘酒と発酵あんこのお店

    ならまちのMさんから、「ならまち招福庵」(奈良市西新屋町12ならまちHANARE館1F)のご紹介をいただいた。〈もと奈良町資料館の入口で、米糀(こめこうじ)カフェです。2021年の1月1日にオープンされ、頑張っておられます。ご店主の福本登志子さんが、丁寧で優しいです、癒されますよ。お点前をやってくださいます、ぜひよろしくお願いいたします〉。平日の午後3時少し前にお店を訪ね、「プレミアム米糀ぜんざい1,200円(税込)」(=トップ写真)をいただいた(2021.11.24)。うかうかしているうちに掲載が遅れてしまった。以下に紹介しておく。お店のHP(ならまち情報サイト)によると、まずは熱いほうじ茶が、急須に入って出て来た。香ばしくて美味しい来て、見て、味わって、「奈良」を感じられる和の空間をご提供する自然栽培...ならまちの癒やし空間「招福庵」/自然栽培大和茶の抹茶、自家製の米糀甘酒と発酵あんこのお店

  • 稲田酒造(天理本通り商店街)で、福祉事業所メンバーが酒造り

    水曜日(2023.1.18付)の奈良新聞に〈あつあつ蒸し米広げて冷やしてぽかぽか工房と稲田酒造「み楚ら」仕込み開始〉という記事が出ていた。リード文は、※トップ写真は、奈良新聞の記事サイトから拝借した奈良県天理市南六条町の福祉事業所「ぽかぽか工房」と同市三島町の酒蔵「稲田酒造」が共同で造る日本酒「み楚(そ)ら」の仕込み作業がこのほど、同蔵で始まった。17日には、同工房のメンバーも作業に協力した。全文は記事の画像を見ていただきたいが、ぽかぽか工房は福祉への理解促進や地域貢献策として、工房周辺の休耕田で酒米「山田錦」を栽培し、稲田酒造ではこれを使って「み楚ら」というお酒を造っているのだ。同様の記事が以前、毎日新聞奈良版でも掲載されていた(2018.2.7付)。見出しは〈障害者“笑顔”の酒造り事業所、地元酒蔵と協...稲田酒造(天理本通り商店街)で、福祉事業所メンバーが酒造り

  • 薬師寺の鎮守、神仏習合で祭礼 休ケ岡八幡宮/毎日新聞「やまとの神さま」第31回

    NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は毎週木曜日、毎日新聞奈良版に「やまとの神さま」を連載している。今週(2023.1.19)掲載されたのは〈修正会に僧侶、神式で参拝/薬師寺休ケ岡八幡宮(奈良市)〉、執筆されたのは奈良市在住の毛利明さんだった。毛利さんのご自宅は薬師寺や休ケ岡八幡宮のお近くである。では全文を紹介する。※薬師寺休ケ岡八幡宮本殿と、修二会で参詣する僧侶ら=奈良市西ノ京町457にて薬師寺休ケ岡八幡宮(奈良市)薬師寺休ケ岡(やすみがおか)八幡宮は薬師寺鎮守の神社として、その境内南側にあり、古くから地域住民の熱意に支えられ、郷社(ごうしゃ)として守られてきました。その絶大なる厚意は現在も地域の水利組合などに受け継がれています。896(寛平8)年に薬師寺の栄紹(えいしょう)別当により、宇佐八幡宮から...薬師寺の鎮守、神仏習合で祭礼休ケ岡八幡宮/毎日新聞「やまとの神さま」第31回

  • 奈良県特産の「大和肉鶏」、フード三愛が事業者向けに無料サンプルを提供中!(2023 Topic)

    奈良県特産の「大和肉鶏(やまとにくどり)」をご存じだろうか。県の「奈良の『食』カタログ」によると〈「大和かしわ」のかつての名声を取り戻そうと美味しさにこだわって奈良県が造成した品種。選りすぐりの3品種を掛け合わせ、コクと旨み、程よい締まり、適度な脂肪分を実現した〉とある。※トップ写真は、「奈良の『食』カタログ」から拝借したそんな大和肉鶏の飼育や卸売りを行うのが、有限会社「フード三愛」である。橿原市の「JAまほろばキッチン」内には、同社の直営店(アンテナショップ)もある。同社の新本社は昨年7月、桜井市吉備に完成した。以前は別々の場所にあった食鳥処理場と加工場を集約し、衛生面を強化した。日本食糧新聞(2022.7.1付)によると〈南都銀行と日本政策金融公庫奈良支店(農林水産事業)は、奈良県桜井市で大和肉鶏など...奈良県特産の「大和肉鶏」、フード三愛が事業者向けに無料サンプルを提供中!(2023Topic)

  • 奈良の銘酒のサブスク「酒スク」 by 奈良専門オンラインショップ NARAWASHI(ならわし)

    奈良県内の複数の蔵元の銘酒を集めてサブスク(サブスクリプション=定額購入)に仕立てる、という発想は今までになかった。昨年11月、奈良みらいデザイン株式会社(南都銀行グループ)は、「なら酒スク」をスタートさせた。参加する蔵元は選りすぐりの16社で、毎月違った銘柄の日本酒が届く仕掛けだ。同社のHP「NARAWASHI」には、日本酒定期購入サービスを開始しました!!2022.11.16奈良初の日本酒サブスクサービス“なら酒スク”、奈良の蔵元に絞った定期購入(サブスクリプション)サービスを開始しました!!日本酒のみのプラン(四合瓶1or2本/月)、酒蔵厳選おつまみ付きリッチプラン(四合瓶1or2本/月)の4つのプランからお選びいただけます。「なら酒スク」では季節の限定酒や、レアなものなど普段お目にかかれないものを...奈良の銘酒のサブスク「酒スク」by奈良専門オンラインショップNARAWASHI(ならわし)

  • 「もう来ん」という茂古の森に鎮座する気都和既神社/毎日新聞「やまとの神さま」第30回

    NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は毎週木曜日、毎日新聞奈良版に「やまとの神さま」を連載している。年明け第1回は〈鎌足、入鹿の首に追われ/気都和既(きつわき)神社(明日香村)〉、執筆されたのは奈良市在住の久門(くもん)たつおさんだった。気都和既神社の名前はあまり知られていないが、れっきとした式内社である。では、全文を紹介する。※トップ写真は、「茂古(もうこ)の森」の中にある気都和既神社の本殿=明日香村上で気都和既神社(明日香村)気都和既(きつわき)神社は明日香村東部・上(かむら)地区の冬野川沿いにある「茂古(もうこ)の森」に鎮座しています。創始は不明ですが、平安時代の延喜式神名帳(じんみょうちょう)に記載された式内社です。飛鳥時代の645年に起きた乙巳(いっし)の変。蘇我入鹿が中大兄皇子(後の天智天皇...「もう来ん」という茂古の森に鎮座する気都和既神社/毎日新聞「やまとの神さま」第30回

  • 講演「生と死…修験道に学ぶ」より(8)自分の意思で、勝手に死んではいけない

    金峯山寺長臈(ちょうろう)田中利典師は、ご自身のFacebookに、ご講演「生と死…修験道に学ぶ」(第42回日本自殺予防学会総会2018.9.22)の内容を10回に分けて連載された(2022.11.7~20)。心に響くとてもいいお話なので、私はこれを追っかけて当ブログで紹介している。※トップ写真は、大和郡山市の椿寿庵で撮影(2008.3.15)今回のタイトルは「日本人の自殺率は高い」。師は〈キリスト教徒は、自分の命は神様から、いわゆるヤハウェの神様から頂いたものであるので、自分で命を絶つということは神に逆らうことであるという倫理観があり、それによってキリスト教徒は自殺率が低い〉とお書きである。確かにニーチェも、発狂して死んだと言われる(直接の死因は肺炎)。最初は不思議に思っていたが、「キリスト教徒は自殺で...講演「生と死…修験道に学ぶ」より(8)自分の意思で、勝手に死んではいけない

  • 大安寺、宝物殿増改築でクラウドファンディング!3月20日23時まで(2023 Topic)

    水曜日(2023.1.11)の奈良新聞に、大安寺のクラウドファンディング(第2弾)に関する大きな記事が出ていた。第1弾は「大安寺天平伽藍CG復元プロジェクト」だったが、第2弾は「宝物殿を増改修し、天平仏を次世代へ受け継ぐ」で、当ブログでもすでに紹介させていただいた。奈良新聞のサイトに全文が出ていたので、引用すると、※写真は、すべて奈良新聞の記事サイトから拝借した宝物殿増改築でCF大安寺、協力を呼びかけ奈良市大安寺2丁目の大安寺(河野良文貫主)は、天平仏7体(国重要文化財)を安置する宝物殿の増改築工事に伴う資金を募るクラウドファンディング(CF)への協力を呼びかけている。耐震化など対応天平伽藍CGも宝物殿には不空羂索観音、聖観音、楊柳観音、四天王の7体を安置。現在の建物は昭和30年代の建築で鉄筋コンクリート...大安寺、宝物殿増改築でクラウドファンディング!3月20日23時まで(2023Topic)

  • はなこさんの包丁ワザが光る!「ならまち鮨はなこ」(奈良町資料館となり)

    ならまちに美味しいお寿司屋さんがオープンしているとうかがい、年末(2022.12.26)にお邪魔した。年上の友人であるKさんと2人で、カウンターの一角(右奥)に陣取った。まん前でご店主(松宮はなこさん)が、ネタの下ごしらえ(仕込み)をして鮨を握ってくれるので、ここは特等席だ。妹さんとお2人で営んでおられ、この日、妹さんはバックヤードを担当されていた。ご店主が笑顔で迎えてくれたここは、前日までに必ず予約が必要だ(090-8914-7875)、水曜休。夜のコースは8,000円、10,000円、12,000円の3コースがある。この日は12,000円のコースにした。寿司12~13貫に、酒肴が5品つくそうだ。お店のHPには、杉で統一された店内、いい香りがする。寿司飯は、お櫃に入っている古民家が立ち並び、県内外からも...はなこさんの包丁ワザが光る!「ならまち鮨はなこ」(奈良町資料館となり)

  • 春日の十日えびす(春日大社境内末社・佐良気神社)

    昨日(2023.1.10)、「春日の十日えびす」として知られる春日大社の境内末社・佐良気(さらけ)神社の十日えびすに行ってきた。毎日新聞奈良版〈福授かり商売繁盛佐良気神社で十日えびす〉には、春日大社(奈良市)境内にある末社、佐良気(さらけ)神社で10日、商売繁盛などを願う十日えびすがあった。同神社は「えびすさん」と親しまれる蛭子神(ひるこのかみ)を祭っており、多くの参拝者でにぎわった。着いたとき、ちょうど神職が祝詞を上げておられた金烏帽子(えぼし)と、みこの装束を身に着けた福娘が、タイや千両箱などの縁起物をササに結び、ビニールカーテン越しに参拝者に手渡した。その後、「福を授けます」と参拝者の頭上で鈴を鳴らした。1月にマッサージ店を開業した奈良市の藤原美奈子さん(48)は「良いスタートが切れるように願った。...春日の十日えびす(春日大社境内末社・佐良気神社)

  • 講演「生と死…修験道に学ぶ」より(7)僕らはみんな、つながっている

    金峯山寺長臈(ちょうろう)田中利典師は、ご自身のFacebookに、ご講演「生と死…修験道に学ぶ」(第42回日本自殺予防学会総会2018.9.22)の内容を10回に分けて連載された(2022.11.7~20)。心に響くとてもいいお話なので、私はこれを追っかけて当ブログで紹介している。※トップ写真は、大和郡山市の椿寿庵で撮影(2008.3.15)今回のタイトルは「人間の本質は繋がりにある」。利典師が修行中に、啓示を受けたという話だ。「疲労困憊しながら一生懸命お勤めをしている中で、ふと、自我が消滅して、自分は、降ってる雨とも、雨を受けている草とも大地とも空とも、全部繋がっているということを体中が感じたのです」。私もかつて、1人でぽつんとバス停でバスを待っているとき、いきなり土砂降りになり、トタン屋根の雨音に耳...講演「生と死…修験道に学ぶ」より(7)僕らはみんな、つながっている

  • 「なら歴史芸術文化村」特別展と道の駅をリサーチ!

    本年(2023年)1月7日(土)に初訪問し、先に「まるかつ天理店」を当ブログで紹介した「なら歴史芸術文化村」(天理市杣之内町437-3)、もう少し詳しくここに書いておく。県(文化・教育・くらし創造部)のHPによると、※トップ写真は、県のHPから拝借したホテル「フェアフィールド・バイ・マリオット・奈良天理山の辺の道」周囲は田畑なので、遠くからでもこの建物の背面がよく見える「なら歴史芸術文化村」は、県の誇る歴史文化資源に触れ、また、質の高い文化芸術イベントを体験できる歴史芸術文化活動の拠点となる施設であり、奈良の歴史文化や芸術文化を「知る・学ぶ・楽しむ」ことを通じ、「本物にふれる」ことで「新たな視点・感性」が生まれる場を提供することをコンセプトとしています。こんなに大きな縄文式土器が展示されていて、自由に写真...「なら歴史芸術文化村」特別展と道の駅をリサーチ!

  • 肉厚ジューシーとんかつ!まるかつ天理店(in なら歴史芸術文化村)

    昨日(2023.1.7)、「なら歴史芸術文化村」(天理市杣之内町437-3)を訪ねた。この日から開催される「発掘された日本列島2022」展の見物と道の駅での買い物が主目的だったが、ランチに食べた「まるかつ天理店」(奈良名産レストラン&CAFEまるかつ)のとんかつがとても美味しかったので、先にこちらを紹介する(まるかつの公式HPは、こちら)。※トップ写真は「ヤマトポークロースかつ定食」のカツ、こんなにぶ厚いのに柔らかい!入口には、金子店長の背中の写真があった!「匠とんかつまるかつ」は、奈良本店(奈良市神殿町667-1)、生駒店(生駒市小明町235ヒルステップ生駒内)と天理店の3ヵ店を展開する。店長の金子友則さんは、よくマスコミに登場するので、ご存じの方も多いだろう。金子さんは、2018年に「まるかつ無料食堂...肉厚ジューシーとんかつ!まるかつ天理店(inなら歴史芸術文化村)

  • 元奈良テレビアナウンサー・伊藤將也さん、県議選に出馬へ!

    2023年は4年に1度の選挙イヤー、4月には統一地方選挙が行われる。それで年が明けてから、首長や議員の立候補や進退についてのニュースが毎日のように流れている。※トップ写真は「ゆうドキッ!」(2022.5.26)スタジオ。向かって右はおおうえくにひろさん中でも私が驚いたのが、荒井知事の5選をめざしての出馬表明と、元奈良テレビ放送アナウンサーの伊藤將也さんの県議選への出馬表明だ。奈良新聞(1/4付)の〈県議選奈良市区伊藤氏が出馬へ元奈良テレビアナ〉によると、4月9日投開票で実施される奈良県議選の奈良市・山辺郡選挙区に無所属の新人で元奈良テレビ放送アナウンサーの伊藤将也氏(50)が立候補を予定していることが3日、分かった。奈良新聞の取材に対し、伊藤氏は「20年間、アナウンサー兼記者として活動する中で、奈良のさま...元奈良テレビアナウンサー・伊藤將也さん、県議選に出馬へ!

  • ガストロノミー&食文化シンポジウム(1/28)に登壇します!(2023 Topic)

    1月28日(土)と29日(日)の両日、「奈良ちとせ祝(ほ)ぐ寿(ほ)ぐまつり」(大立山まつり2023)が、奈良県コンベンションセンターと平城宮跡歴史公園で開催される。28日(土)に「県コンベンションセンター」(奈良市三条大路一丁目691-1=奈良市役所の南)で開催される「ガストロノミーツーリズム&食文化を語るシンポジウム」には、私もパネリストの1人として参加する。入場は無料だ。奈良に移り住んで約45年、一貫して「奈良はうまいものばかり」を力説してきたおかげか、門上武司さん(『あまから手帖』編集顧問、フードコラムニスト)、青江覚峰さん(浅草・緑泉寺住職、料理僧)とともにテーブルに着く。MCは南かおりさんだ。イベントの公式Facebookには、1/28(土)は「ガストロノミーツーリズム&食文化を語るシンポジウ...ガストロノミー&食文化シンポジウム(1/28)に登壇します!(2023Topic)

  • 2023年の年明け(1月3日)は、初春文楽公演(国立文楽劇場)

    「文楽や歌舞伎がお好きですね」とよく言われる。映画や能・狂言にはめったに足を運ばないのに、文楽・歌舞伎で、特に奈良の演目がかかるとつい行ってしまうのは自分でも不思議だが、よほど性に合っているということなのだろう。※トップ写真のお坊さんは良弁とその母親。良弁の端正な顔がいい、半眼の目は玉眼だそうだ昨日(1/3)、大阪・日本橋の国立文楽劇場(大阪市中央区日本橋1-12-10)で、「令和5年初春文楽公演」(午前11時~午後8時)を見てきた。ラインナップは、新春恒例の「にらみ鯛」第1部午前11時開演良弁僧正千二百五十年御遠忌「良弁杉由来(ろうべんすぎのゆらい)」志賀の里の段/桜の宮物狂いの段/東大寺の段/二月堂の段第2部午後2時開演「義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)」椎の木の段/小金吾討死の段/すしやの段第3...2023年の年明け(1月3日)は、初春文楽公演(国立文楽劇場)

  • ポツンと一軒の名店!十津川酒楽たくらた(近鉄尼ヶ辻駅スグ)

    Aさんという年輩のお医者さんから「尼ヶ辻駅の近くに、たくらたという美味しい焼き鳥屋さんがありますよ」と教えていただいた。聞いたことのない店名だし、「あの近くに、御陵(垂仁天皇陵)以外に何かあったかなぁ」と不思議に思ったがものは試し、先月(2022.12.9)行ってみた。駅からは西に向かって、少し歩く。※トップ写真は、「つくね」(タレ)200円と「黒千代香(くろじょか)二合」950円ミネラル水で割った芋焼酎(さつま寿)を「黒じょか」という酒器に入れ、ぬる燗したものまずは「お通し」「せせりポン酢」300円(税込み、以下同じ)忘年会シーズンなので満席かも知れないので、あらかじめ電話で席を押さえておいた。18時前に入店すると、私が一番乗りだったが、常連さんらしきお客さんで、どんどん席が埋まっていった。やはり予約す...ポツンと一軒の名店!十津川酒楽たくらた(近鉄尼ヶ辻駅スグ)

  • イチゴのお菓子が勢揃い!ichigo nara ichie(イチゴ ナラ イチエ)in ならまち

    2022.10.22(土)、奈良市鶴福院町15に「ichigonaraichie(イチゴナライチエ)」がオープンした。漢字で書くと「苺奈良一会」となろうか。一期一会(いちごいちえ)に奈良を組み合わせたのだろう、面白いネーミングだ。鶴福院町とは、ホテル尾花(旧ホテルサンルート奈良)から南に細長い町で、ならまちの一角になる。お店は、渡辺写真館の向かいだ。お店を営むのは、なら紀芳庵(株式会社オカザキ紀芳庵)。オカザキ紀芳庵(和歌山県橋本市高野口町大野1807-16)の岡崎悦也社長は私の幼なじみで、同社で講演させていただいたこともある。10月にオープンされたことは聞いていたが、お菓子はあまり食べないので、足が向いていなかった。12月9日(金)になって、大阪の会社でグルメイベントの打合せをすることになった。メンバー...イチゴのお菓子が勢揃い!ichigonaraichie(イチゴナライチエ)inならまち

  • あけましておめでとうございます!2023

    皆さん、新年あけましておめでとうございます。旧年中は、いろんなことが起きました。2月にロシアのウクライナ侵攻が始まったと思ったら、7月には安倍元首相が凶弾に倒れました。コロナも依然として、収束していません。2023年は癸卯(みずのと・う)の年です。「癸」(生命の終わりとともに新たな生命が成長しはじめる)と「卯」(冬の門が開き飛び出る)の組み合わせから、これまでの努力が実を結び、勢いよく成長し飛躍する年になるといわれますので、期待しています。トップ画像は、2014年(平成26年)3月に刊行された『奈良「地理・地名・地図」の謎』(実業之日本社刊)。奈良まほろばソムリエの会初の出版物で、当会は監修を担当しました。今もよく売れているそうですが刊行から9年が経ちましたので、新版(アップデート版)を刊行することになり...あけましておめでとうございます!2023

  • 川上村で、ベビーラッシュが起きている!(社内報「なんと」299号)

    南都銀行の社内報「なんと」299号(2022夏・秋合併号)の「巻頭言」では、川上村(奈良県吉野郡)くらし定住課の辰巳龍三課長が、同村の移住・定住への取り組みを紹介されていた。地道に活動を行ってきた同村では子育て世代の移住者が増え、子どもの人数は5年間で17%増えたというから、すごい。以下に全文を紹介する。日本一人口が減る村でのベビーラッシュ執筆者:川上村くらし定住課課長辰巳龍三(たつみ・りゅうぞう)さん川上村は、県南東部に位置し、山林が面積の95%を占める「吉野林業」の発祥の地です。また、奈良県では「吉野川」、和歌山県に入ると「紀の川」と呼ばれる川の源流に位置し、「水源地の村」として、奈良県の多くの市町村へきれいな水を供給し続けています。川上村の人口は、1955年には8000人を超えていましたが、ダムの建...川上村で、ベビーラッシュが起きている!(社内報「なんと」299号)

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