★目次★※赤い数字を左上から順にクリックしてお読みください。(初めてお越しの方は、下の、「第一章何かちがってる」からお読みください)(初めてお越しの方、こちら…
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液晶画面に映る男は、一度も会ったことのない、見知らぬ人間だった。顔から下だけを晒し、日本語を話すわけでもないのに、声さえも加工されている。── こちらは別に…
「うん、まあ」「やっぱり父親なんだね。佐藤君のことが気になって、あんな記事見て傷ついてるんじゃないかと思って、居てもたってもいられなくなって、それで来たんだよ…
リポーターやカメラマンがいるんじゃないかと警戒するこちらとは裏腹に、「佐藤君、あたし、別にいいよ。写真撮られても」 なんて。平澤が大胆な発言をする。「え?」…
「違うよっ。違うだろ」「だって、結婚できないって」 いっ。「言ってない言ってない、言ってないだろ、そんなこと」右手をぶんぶんと顔の前で振った。「結婚を許しても…
「だって、なんかおかしくね?」「明良?」「何で俺ら、こんなことになってんの?俺も平澤も、俺ら自身は、ほんのちょっと前と何にも変わってないんだぜ? フツーに真面…
いまにも泣きそうに目を赤くした平澤の前に、湯気の立つ湯呑みと赤福を乗せた皿が置かれた。「どうぞ、かんれちゃん。さ、食べて、食べて。美味しいからさ」 チョー甘…
佐藤君のお父さんの大きな背中が目の前から消えた。反射的に足を止め、顔を俯ける。さっき履いたばかりのスリッパが見えた。「誰?」 佐藤君の声。ちょっと怒ってるみ…
インターフォンを押したけれど応答はなかった。 留守なのかもしれない。ちゃんと電話で所在を確認するべきだったのかもしれない。 さっき、エントランスの扉を開ける…
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