chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
風塵社的業務日誌 https://blog.goo.ne.jp/wind-dust/

出版現場の最前線から、企画、編集、営業と業務に関わることをなんでもレポートします。

wind-dust
フォロー
住所
東京都
出身
神奈川県
ブログ村参加

2006/05/16

arrow_drop_down
  • アナルコ保守主義(04)

    さて、ここまで21世紀の共同体なるものに可能性があるのかどうかを考えてみようというところまで到達した、つもりである。すると、共同体(性)とはなにか、ということになる。しかし、これをどのように定義すればいいのか、もしくはどのようなイメージが豊穣な結果を生み出すのか、それが小生にはよくわからない。しかし、縄文時代の遺跡発掘にたずさわればすぐに感じられることではあるけれど、そこに共同(協働、協同)の成果をすぐに見つけられるのはたやすい。例えば、竪穴式住居の柱を立てるための穴を掘っていれば、住居の建築が一人で行われたものでないことはすぐに理解できよう。柱穴は中央にはなく、四隅に掘られているからだ。その作業を行った複数人の集団が共同体とするならば、ある作業を共同(協働、協同)する集団のことを共同体と称してもよさそうだ。と...アナルコ保守主義(04)

  • アナルコ保守主義(03)

    前回、神がいないからといって、人間はそんな簡単に万人闘争状態に陥るのかと考えてみた。ここで神と称している存在には、それによって権威付けられている国家とか法体系やらも含む。つまりは、現人神なるものが支配していた明治日本もその範疇に入れることもできる。そして、天皇が人間宣言をしたからといって、その存在に神性を抱く連中が多ければ、現在の日本もその枠内に入れてもいいのかもしれない。しかし、ここでは天皇制反対の論理を展開したいわけではないので、もうしばらく抽象的な話を続けることにする。繰り返しになるが、神なんていなくとも人間はすぐさま万人闘争状態にはならないだろうというのが、小生の見立てだとは前回述べた。ここでまたわき道にそれる。神を持たない人間は人間ではない、という論理がある。レヴィ・ストロースの『悲しき熱帯』(中公ク...アナルコ保守主義(03)

  • アナルコ保守主義(02)

    前回、保守主義について考えてみたけれど、自分のなかでさほど醸成しているテーマでもないせいか、尻切れトンボ的に終わってしまった。最終的にどういう結論に到達するのかいまだよくわかっていないのだけれど、もう少し無政府主義的保守主義(アナルコ保守主義)なるいい加減な主義の可能性について考えてみたい。本題に入る前にふと思うのだけれども、クロポトキンが最終的に至った境地こそがアナルコ保守主義ではなかろうかと、勝手に想像している。ところで、クロポトキンについて語れるほど小生はクロポトキンの著作を読んでいるわけではない。したがって、クロポトキンの名をあまり出さない方が賢明な態度なのかもしれない。それをわかったうえであえて続けると、19世紀のヨーロッパ(ここでは、含むロシア)圏のアナキストって、結局は神なる絶対的存在に対し個々人...アナルコ保守主義(02)

  • アナルコ保守主義宣言(?)

    お金がないと嘆いていても、お金はない。そこで、月末までお金のことは考えないことにする。ないときは払わなければいいのだと、easy-goingな思考に持っていかないと、精神的に破綻してしまうからだ。そこで、ほかのことを考えることにする。いま「そこで」と述べたけれど、このブログってその「ほかのことを考える」現実逃避の場になっているのは疑いようもない事実だ。となると、お金の面での苦労がなくなれば、こんな駄文を書く必然性が小生の内部で消滅することになる。嗚呼、早くその日が来ないものだろうか。最近、中島岳志氏の『保守と大東亜戦争』(集英社新書)を読んでいて、アナルコ保守主義(無政府主義的保守主義)なる可能性がないものだろうかと思いついた。まだ思いついたというだけの段階でしかなく、さほど掘り下げて考えているわけでもない。し...アナルコ保守主義宣言(?)

  • 新宿へ

    暑い。夏バテと金欠で、なにもやる気がわかない。メール一本打つのも面倒くさい。そんなとき、Nさんから囲碁のお誘いがあり、いそいそと新宿へ。前にも記したが、その会は小生の手合いが実力よりもかなり低く設定されているので、小生の勝率はかなり高い。いかにも素人なチョンボを犯しつつも、4勝1敗で時間となった。その1敗はYさんに喫せられたものだが、いまだYさんには勝ったことがない。その昔、まだ10代の趙治勲先生が3回り年上の坂田栄男先生に13連敗だったかをしたらしい。そう考えれば、Yさんを高い壁として今後の目標とするのもいいだろう。しかし一方で、まだ小学生だった井山裕太棋聖は師匠の石井邦生先生相手にネットの指導碁で12連勝だったかをしたなんていう逸話もある。NHK杯の解説者として石井先生が登場したときだったか、「そのときはど...新宿へ

  • 金策に詰まる

    8月になった。ところが、先月中に支払うべきもののうち滞っているのもある。しかも、払える目処がいまだ立たない。弱りきっている。おかげで気分はいまだに7月中だ。そこらへんに落ちている新聞紙のうえに座り、空き缶でも開いて物乞いでもしようかなとも考える。そういえば、ホームズの短編に、あるジェントルマンが昼間は変装し物乞いをして日銭を稼いでいたというのがあったように記憶している。19世紀のロンドンでは物乞いはさほど奇異ではなかったのかもしれないが、21世紀の日本ともなると物乞いをしている人の姿をとんと見かけたことがない。野宿しているおじさんたちの姿はあちこちにあるけれど、彼らは物乞いをするわけではない。物乞いのいないジェントリフィケーションされた社会というのは、19世紀よりも人間関係の疎外が進んでいるということになるのだ...金策に詰まる

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、wind-dustさんをフォローしませんか?

ハンドル名
wind-dustさん
ブログタイトル
風塵社的業務日誌
フォロー
風塵社的業務日誌

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用