「あの本、読みました?生誕100周年三島由紀夫スペシャル」を見た。そして懐かしさで胸がちくちく。(三島が一番気に入っていた作品が『鏡子の家』というのは、私には有名な話だったけど。読み返したくなってしまったw)昔々、私の初三島は『沈める滝』で(なぜw)、それから『音楽』『午後の曳航』…と、目に付いたものから読んでいた。当時はまだ10代の後半、代表作を後の楽しみに態と残しておくという読み方をしていた。今はもう、そんな悠長なことは出来ない。贅沢なことしてたんだなぁ…と。5月10日
@rinakko「鎌倉殿の13人」とアニメ「平家物語」でもう堪えられなくなり、とうとうオンデマンドで「平清盛」を観はじめてしまった。ただ懐かしい…かと思いきや、いろいろ忘れちゃってて楽しい。そう言えば松田聖子は祇園女御だった…とか(いつまでも歳を取らない妖精みたいな人の役、という記憶になってた)1月29日
@rinakko【十二神将変(河出文庫)/塚本邦雄】を読んだ本に追加1月25日
@rinakko【ドレス(河出文庫)/藤野可織】を読んだ本に追加再読。1月24日
@rinakkoお昼ごはん。「天麩羅あぶらや」にて、天盛りと天むすのテイクアウト。天盛り、一人前でなかなかの食べ応え(海老2尾に魚3種、芋2種、ホタルイカ、舞茸‥)でむまい。天むすは、天麩羅にゆかりご飯の組み合わせが滅茶むまい。1月23日
@rinakko【ある詩人への挽歌(創元推理文庫Mイ1-2)/マイケル・イネス】を読んだ本に追加再読。1月21日
@rinakko【その姿の消し方/堀江敏幸】を読んだ本に追加再読。1月18日
@rinakko【燃焼のための習作/堀江敏幸】を読んだ本に追加再読。1月17日
@rinakko【ファイナルガール/藤野可織】を読んだ本に追加再読。1月15日
@rinakko【おはなしして子ちゃん/藤野可織】を読んだ本に追加再読。1月14日
@rinakko【ケルト再生の思想――ハロウィンからの生命循環:ハロウィンからの生命循環(ちくま新書)/鶴岡真弓】を読んだ本に追加再読1月13日
@rinakko夜中に胃腸がぶっ壊れてどうなることかと思った。悪寒もあったりして、昔急性胃腸炎で入院した友人がいたのを思い出したりしたけど、けろっと治まった。何だったん‥。(でも一応用心しておく)@rinakko昼ビール部です。まず玉子焼きと。@rinakko鯨の刺身とカレイの唐揚げ。やばむまい。@rinakkoお昼ごめん。「手打ちうどんたつみや」にて。私は親子なんばん、夫はうどん雑炊なるもの。麺がふわもちむまかった。1月10日
@rinakko昼ビール部です。パスタ食びにきた。前菜とブルスケッタ。@rinakkoお昼ごめん。「ビストロエスプリ」にて、イカとからすみ、ベーコンと季節野菜のペペロンチーノ。各々で選んだけど、シェアのスタイル。むまかった。@rinakkoでも今日の店、マスクをしていないシェフがカウンター席の常連客とめっちゃ喋りながら調理をしていて、その料理がこちらに運ばれてくるのが微妙だった。いくら美味しいとは言え。いくら田舎とは言え。1月9日
@rinakko【愚かな薔薇(文芸書)/恩田陸】を読んだ本に追加1月8日
@rinakko【「知の商人」たちのヨーロッパ近代史(講談社学術文庫)/水田洋】を読んだ本に追加1月6日
@rinakko【葛原妙子歌集/葛原妙子】を読んだ本に追加@rinakkoあきらかにものをみむとしまづあきらかに目を閉ざしたり――葛原妙子『朱靈』(『葛原妙子歌集』所収)1月5日
@rinakko昼ビール部です。正月休業の波をくぐってインド料理に流れ着く。なんちて。@rinakkoお昼ごはん。「インド料理タンドール」にて、チキンビリヤニにマトンマサラを掛け合わせるという無茶をした。お肉過多過多。頑張ってたいらげた。1月4日
12月の読書メーター読んだ本の数:14読んだページ数:3238アンナ・コムネナ1(星海社COMICS)読了日:12月30日著者:佐藤二葉日々のきのこ読了日:12月29日著者:高原英理ハムネット(新潮クレスト・ブックス)読了日:12月24日著者:マギー・オファーレルバーナード嬢曰く。(6)(REXコミックス)読了日:12月22日著者:施川ユウキ昏乱読了日:12月21日著者:トーマス・ベルンハルト須永朝彦小説選(ちくま文庫)の感想再読。読了日:12月16日著者:須永朝彦壁の向こうへ続く道読了日:12月14日著者:シャーリイ・ジャクスンポーの一族秘密の花園(2)(フラワーコミックススペシャル)読了日:12月11日著者:萩尾望都離れがたき二人読了日:12月10日著者:シモーヌ・ド・ボーヴォワールアポカリプス・ベイビー読...12月に読んだ本
@rinakko昼ビール部です。餃子に唐揚げっす。@rinakkoお昼ごめん。「麺場田所商店」にて、広島味噌らーめん。カキフライ嬉しい。正月からこんな感じだけど、1年前の今頃は夫が術後で呑めなかったのだったわ‥(あたしは呑んでたけど。)@rinakkoくるりと廻りくるくると加速度に廻りものみなうせむことのあるべし――葛原妙子『朱靈』(『葛原妙子歌集』所収)1月2日
@rinakkoあけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。朝から2日目おでん追加分をばっちり仕込みやした。@rinakkoどこかしら行くかも知れないと思い一応化粧したけど、このままどこにも行かないかも知れない元日。長閑長閑。夫がコンビニワインを買ってきてくれたし、お昼のテイクアウトも取りに行ってくれた。1月1日
@rinakko“前時代的家族観”とは無縁な年末を、今年も長閑に2人で呑み過ごす。ありがたい。@rinakkoついついふらふらと手に取ってしまったコンビニのシュークリームを、4日後くらいに義務感で食べてたりするので(味は落ちてるのだろうが分からん普通に美味しい)、わしにはスイーツを買う資格がない。多分。@rinakko期限越えのシュークリームと言えば、小川洋子の「ダイヴィング・プール」を思い出したり。常温のまま忘れられていたシュークリーム‥‥。うぷ。@rinakko今年も年越しおでん。そして年越え本は『葛原妙子歌集』となりつつ。12月31日
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「あの本、読みました?生誕100周年三島由紀夫スペシャル」を見た。そして懐かしさで胸がちくちく。(三島が一番気に入っていた作品が『鏡子の家』というのは、私には有名な話だったけど。読み返したくなってしまったw)昔々、私の初三島は『沈める滝』で(なぜw)、それから『音楽』『午後の曳航』…と、目に付いたものから読んでいた。当時はまだ10代の後半、代表作を後の楽しみに態と残しておくという読み方をしていた。今はもう、そんな悠長なことは出来ない。贅沢なことしてたんだなぁ…と。5月10日
夫と宵呑み。人参の冷製ポタージュと生牡蠣。昨夜の続き。燻製の前菜(蓋を開けたら煙けむけむ)とか魚介のフラン。昨夜の続き2。鱧とか。八朔のデザートとか。おいじかった!土日は予約満席のお店なのに貸し切り状態で、初めてシェフとお話ししたり。折角歩いて行けるお店にしたのに雨降りだったり。5月9日
レオノーラ・キャリントン/野中雅代訳『石の扉キャリントン中・短篇集』を読んだ。キャリントンの描いた世界や人の姿を思い浮かべて読むと、どの物語もしっくりきて一層魅かれる。表題作である中篇と、まちまちな長さの短篇が19篇。神秘へ分け入ろうとする思考、救済手段としての魔術や占星術への傾倒、夢の領域での交感…など。死者の国にいる女性が、石の扉を開けて欲しいと生者の国にいる相手(魂の片割れのような)に呼びかける表題作は、著者自身の再生神話として書かれたそうだが、鮮烈なイメージがめくるめいて感嘆した。とりわけ好きな短篇は「彼らが丘の斜面を駆けたとき」「鳩よ、飛べ!」「エト・イン・ベリクス・ルナルム・メディアリス。」あと、充実した解説が素晴らしい。5月8日
おはすこ。農心の海鮮安城湯麺(青い方)。海鮮スープに海鮮合うー。5月8日
お昼ごめん。一善にて、魚介醤油とんこつらぁ麺(味玉付)。とろとろスープだった。5月5日
お昼ごぱん。先週行ったばかりのパン屋さんを再訪した。スモークチキンサンドと、新玉ねぎとアンチョビのフォカッチャ。おいじかった。5月3日
シェイクスピア/松岡和子訳『夏の夜の夢・間違いの喜劇』を再々読した。執筆順を意識しながら読み返しているのだが、このふたつの作品が書かれた時期は少し離れていて、「間違いの喜劇」がフリー時代で「夏の夜の夢」は大臣一座時代のもの。互いの存在を知らない二組の双子が巻き起こす混乱からの、長い別離を経た家族が再会を果たす「間違いの喜劇」。アイデンティティが揺らぎ狂気と夢の境界をさ迷うようなワルプルギスの夜(五月祭)の恋人たちが、愛を取り戻す顛末「夏の夜の夢」。後者は脂が乗り始めてきた頃の傑作であることがよくわかるし、私は前者のわちゃわちゃ感も好きだ(まさに“ややこしや!”)。5月2日
4月の読書メーター読んだ本の数:14読んだページ数:3902バベルオックスフォード翻訳家革命秘史下(海外文学セレクション)の感想素晴らしい読み応え。オックスフォードの翻訳研究所で同期として出会ったロビンたちが、急速に親密になり互いにしがみつくように信頼し合っていた日々を振り返ると、何故この四人だったのか…と胸が痛い。所々に挟まれたロビンの回想の言葉から、何か哀しいことを予想してはいたけれど。“暴力の必要性”という重い問題提起がある一方で、様々な言語の成り立ちや背景、そしてその言語間における翻訳行為の奥深さにも思いを馳せる物語だった。完璧な翻訳の不可能性は、あらゆる言語が尊く美しいということの証左になる。読了日:04月30日著者:R・F・クァンバベルオックスフォード翻訳家革命秘史上(海外文学セレクション)の...4月に読んだ本
R・F・クァン/吉沢嘉通訳『バベルオックスフォード翻訳家革命秘史』を読んだ。素晴らしい読み応え。ファンタジーではありつつ、19世紀前半の英国が世界を支配した仕組みを暴く側面は歴史小説でもある。タイトルから想像してしまう事が気になって、主人公たちは一体どうなっていくのか目が離せなかった。オックスフォードの翻訳研究所で同期として出会ったロビンたちが、急速に親密になり互いにしがみつくように信頼し合っていた日々を振り返ると、何故この四人だったのか…と胸が痛い。所々に挟まれたロビンの回想の言葉から、何か哀しいことを予想してはいたけれど。“暴力の必要性”という重い問題提起がある一方で、様々な言語の成り立ちや背景、そしてその言語間における翻訳行為の奥深さにも思いを馳せる物語だった。完璧な翻訳の不可能性は、あらゆる言語が...4月30日
おはすこ。朝ごぱん。フォカッチャと雑穀パンでサンドウィッチ。パンを食べてしまわねば…と思って作ったけど、多くて食べ切れなかったw#青空ごはん部#青空春のパン祭り4月30日
お昼ごめん。「がら」にて、ちーゆ塩らーめん。おいじかった。帰りに、初めて訪れるパン屋さんでパンを買った。ショーケースに並んだパンを選んで、お店の人に取ってもらうスタイルの小さいお店だった。パンを買うのは楽しいな。4月26日
おはすこ。朝ごぱん。ベーグル2種、チーズほうれん草サーモンと胡桃シナモン。蒸したベーグル、ふかほわ。4月25日
ドロシー・L・セイヤーズ/浅羽莢子訳『毒を食らわば』を読んだ。面白かった!そしてドロシー・L・セイヤーズを読むのは3冊目にして、ピーター卿とハリエットの馴れ初めを知ったよ…w〈猫舎〉の有能なクリンプスン嬢やマーチスン嬢の寸劇みたいな活躍ぶり、はらはらして楽しくて好ましかった。4月23日
おはすこ。朝ごぱん。林檎のせチーズトースト。シナモンがないので胡桃と蜂蜜で。食パン耳のトースト、沢山噛めていいかもw4月22日
ウィリアム・シェイクスピア/河合祥一郎訳『エドワード三世』を読んだ。初期の歴史劇で、シェイクスピアの作品として認められたのがここ数十年のこと、共同執筆説と単独執筆説があるらしい。エドワード三世はイングランドにおける偉大な王のひとり(ガーター勲章の創始者)だが、いま一つ名君という描き方はされていなくて、当時のチューダー朝への配慮だったのかも知れない。前半における伯爵夫人への強引な求愛は如何なものか。黒太子は流石に凛々しくて、訳者による“ハムレットと全く同じ死生観”という指摘にもなるほど…と。4月21日
昼ごぱん。タルティーヌなど。パンを食べたかったはずなのに、つい惣菜もりもりパンを選んでしまって、パンを食べてるのか惣菜を食べてるのかわからなくなる。…ということを幾度も繰り返す。#青空ごはん部#青空春のパン祭り4月20日
夕ビール部です。焼き肉食びにきた。厚切りタン〜たみ家にて焼き肉。赤身盛(ロース・カルビ・ハラミ)、ヤオギモ、ヤゲン軟骨、コウネ。おいじかった。焼き肉は好きだけど、2人ともあれこれ頼まなくなった。さっと呑んでさっと食べてさっと〆る。もうそれで満足なお年頃w4月19日
シェイクスピア/松岡和子訳『タイタス・アンドロニカス』を再々読した。再々読。最も初期に書かれた悲劇。ローマの将軍タイタスが凱旋する場面から始まるが、その後の展開はただただ酸鼻。残虐な暴力がこれでもかと続き、夥しい血が流される。繰り返す殺害と復讐の連鎖は、訳者あとがきでラヴェルの『ボレロ』のあの長い高揚に準えられていて、正にそれはぴったりだ。声も言葉も発することなく殺されていく登場人物たち、とりわけラヴィニアの扱いは凄まじい。彼らの憎しみを煽るムーア人の存在も相当にグロテスクだった。ぞっとして引き込まれる。エリザベス朝には人気が高かったらしい。めも)テレウスとプロクネとピロメラ4月18日
石沢麻依『饒舌な名画たち西洋絵画を読み解く11の視点』を読んだ。とてもよかった。著者の透徹した文章に惹かれてやまないので、絵画についてのこの本も読みたくなった。11の其々の章は、ある絵画へと導かれていく経緯や情景から始まり、絵画の中の物語を潜り抜けて戻ってきたときの現実のふとした揺らぎで締めくくられ、そこだけ小説のような絵画の旅になる。キリスト教や神話に基づく決まり事、聖なるものを「見る」ことの意味。かつて画家は、失われゆくもの、移ろうものを留めることが出来る唯一の表現者だった。美と妖艶さで女性たちが飾り立てられ、その行為の背景を奪われたことについて。4月16日
シェイクスピア/松岡和子訳『ヴェローナの二紳士』を再々読した。初期(フリー作家時代)のドタバタ喜劇。宮廷恋愛もののパロディとしても読める。恋人の心変わり、親友のあっ気ない裏切り、突拍子もない主人公の転身、シェイクスピアお得意令嬢の男装…と、突っ込みどころも満載な展開を経て、二組の男女が結婚へ漕ぎつける。のだが、「え、本当にそれでいいの?」と読む度に新鮮に唖然とする(だってプローティアスってただのク…)。いよいよ大団円の場面での大顰蹙ずっこけ名台詞に持っていかれるけれど、つまり“やっぱり恋より友情だ”と言いたい訳か(それにしても極端な)。めも)手紙と縄梯子と犬4月11日
薩摩秀登『物語チェコの歴史森と高原と古城の国』を読んだ。とても読みやすくて面白かった。そも、チェコという国の一貫した通史を書くことはできるのか。中世のチェコ王国と現代のチェコ共和国を、単純につなげて解釈するのは違うのでは…という観点から、時代ごとに特定の人物をとりあげることでチェコ史をたどっていく。お目当てはカレル四世の時代だったけれど、もっと遡ったモラヴィア王国や聖人アネシュカの章も読めてよかったし、ハプスブルク家の崩壊後の経緯も、そういうことだったのか…と興味深い内容だった。(窓外放擲事件の件があると、思わず「待ってました」となってしまうw)5月23日
キム・チョヨプ/カン・バンファユン・ジヨン訳『この世界からは出ていくけれど』を読んだ。原書での意図に沿うようにつけられたという日本語版タイトル(同名の短篇はない)が、内容にぴったりで素敵だ。自ら選んだ訳ではない与えられた環境にいる、間違いみたいに生まれた世界にいる、旅路の果てにたどり着いた星にいるそれぞれの登場人物たちを、一見頼りなくか細い線(でも確かに)で繋いでいく読み心地だった。例えば、その世界から出ていく者と、何処へも行けずに見送る者とのすれ違いほどの邂逅と別離を描いていても、それを哀しい物語にはしないところがとてもよかった。とりわけ好きだったのは、「ブレスシャドー」や「古の協約」「認知空間」。5月20日
お昼ごはん。四つ葉cafeにて、タコライスプレート。夫はパスタプレート。お野菜たんもりで美味でした。お腹いぱい…菫野短歌のネップリ、しました。20日までですって。5月18日
空木春宵『感傷ファンタスマゴリィ』を読んだ。とてもよかった。まず耽美で残酷かつ甘苦い毒滴る作風が好みで堪らないのだが、人の嗜虐性や暴力、どす黒い憎悪(例えば人々を“魔女狩り”へと駆り立てるものの正体)をきっちりと描く筆致にも痺れる。表題作では“幽霊とは思考の産物”という件からの、己が己であることの確かさがぐらぐら揺るがされ、自己確立の脆さを突き付けられる展開が頗る響いた。「4W」はシスターフッドの物語としても読めるしそこが好きでもあり、「ウィッチクラフト≠マレフィキウム」で見据えているものは性別に関係なく誰もが考え続けるべきことなのだろう…とも思う。“だが、少女であったことならある。どうしようもない生き辛さを抱え、間違った世界に生まれてきてしまったと感じる、よるべない孤独な少女であったことは。”「さよなら...5月17日
金井美恵子『ピース・オブ・ケーキとトゥワイス・トールド・テールズ』を再読した。素晴らしかった。遠い日々の記憶が弛んで寄り集まり、褪色したモザイク模様になる。茫洋とした時間の流れから掬い上げられる、鮮やかなイメージと繰り返すその語り直しに、ふと眩暈する読み心地だった。とりわけ、何度も出てくる“まゆみの生垣”をめぐらし曲がりくねった狭い道の描写は、時間を行き来してとめどない語り口そのものとも重なる。“それとも、いつかこの今の瞬間、今こうして見ている月と、この道と、風と、こうして今わたしの感じているすべての感覚を思い出すことがあるだろうか。”5月14日
お昼ごめん。味の蔵にて、豚骨の蔵味ラーメン。木耳が多めでよかった(そこ‥)5月11日
マーガレット・アトウッド/大島かおり訳『浮かびあがる』を読んだのだった。随分古い作品だなぁ…と思ってたら、アトウッドの第二作だった。もうすぐ北烏山編集室さんから出る『リーディング・リスト』の目次に入ってるんだけど、それまで本を読んでこなかった定年退職後の父親に勧める本としてどうだったんだろう…。“厄介なのは、わたしたちのからだの上に瘤みたいな頭がのっかっていることだ。”5月10日
バーネット/脇明子訳『秘密の花園』を、ん10年ぶりに読んだ。子どもの頃から繰り返し読んだお話。メアリとコリンが大人たちに都合のいい”良い子“ではないところが、今も昔もこの作品を好きな理由として大きいことを、あらためてしみじみ(かんしゃくをかんしゃくでもって鎮めるとか素晴らしいw)。そして『デカメロン』を読んだ時もそうだったけれど、文学の中で描かれたパンデミックについて、そこに居合わせた人々の恐怖を少なからずは身を以て知った今だから、そこは感じ方が違っているはず。まだ幼いメアリがひとりぼっちで味わった怖さを思うと、“秘密の花園”や友達に出会えて本当によかったねぇ…と。昔読んだ本は手元にないので、愛蔵するのにぴったりな素敵な装幀でお迎え出来てとても嬉しい。5月8日
昼ビール部です。誕生月の色は緑。お昼ごはん。ラルドワーズにて、スープと前菜。お昼ごはん(続き)。生牡蠣をごきゅごきゅ呑んで、瀬戸内牛のステーキ🥩(右から被さってるのはフリッタータ。フレンチだけど)ラルドワーズにて。5月5日
今日は2人でこーしーから。連れ本は『殴り合う貴族たち』。(夫は法律の勉強本)お昼ごめん。星乃スパゲッティー。星乃珈琲店はまだ3度目で、あれこれ食べてみたくてオーダーに悩む〜。5月3日
お昼ごめん。春木屋にて、鶏そば。少しずつ味変して、おいじかった。5月2日
ボッカッチョ/平川祐弘訳『デカメロン上』を読んだ。先日の『神曲』の訳注でボッカッチョに触れている箇所が幾つもあって、ますます読んでみたくなった。まずは上巻の3日分(1日に10人で10話)。一日目はまだ小手調べな感じで、二日目以降からじわっと面白くなる(まあ、概ね大らかにエロい喜劇…ですw)。例えばダンテの聖職者批判とも響き合う話や、ダンテのパロディのようにも読める話があって興味深いし、シェイクスピア作品の材源になった話を読めたのもよかった。『終わりよければすべてよし』を読んだ際のあのもやもや~っと割り切れない感じが、元になった話には殆どない(大らかにエロいのでw)…とか。5月1日
4月の読書メーター読んだ本の数:12読んだページ数:3980アンナ・コムネナ5(星海社COMICS)読了日:04月29日著者:佐藤二葉シェイクスピアの記憶(岩波文庫赤792-10)読了日:04月26日著者:ホルヘ・ルイス・ボルヘス源氏物語5(河出文庫か10-10)の感想再読(角田源氏は初めて)。「若菜」から「鈴虫」まで。「若菜」は流石の面白さで、容赦ない因果応報の巻。もうそんなことも起こるまい…と安心していた矢先、光源氏に信頼を裏切られた紫の上は、それまで考えてもみなかった将来への不安まで抱く(辛…)。女三の宮を迎えることを決めた光源氏が、以前と同じように紫の上が妬いてくれると思い込んでいる辺り、如何なものか。紫の上から見て、女三の宮は嫉妬するには身分が高過ぎるし、そもそういう気持ちが薄れて心が離れつつあ...4月に読んだ本
週末に届いた『アンナ・コムネナ』5巻、遡って4巻をお浚いしてからの一気読み。書影を見た時点で予想していた展開だったし、次巻が最終巻と知って「ああ😢……」てなってる。4月29日
お昼ごめん。「ばり嗎」にて、味玉ばり嗎。4月27日
角田光代訳『源氏物語5』を再読した(角田源氏は初めて)。「若菜」から「鈴虫」まで。「若菜」は流石の面白さで、容赦ない因果応報の巻。もうそんなことも起こるまい…と安心していた矢先、光源氏に信頼を裏切られた紫の上は、それまで考えてもみなかった将来への不安まで抱く(辛…)。女三の宮を迎えることを決めた光源氏が、以前と同じように紫の上が妬いてくれると思い込んでいる辺り、如何なものか。紫の上から見て、女三の宮は嫉妬するには身分が高過ぎるし、そもそういう気持ちが薄れて心が離れつつあることもわからないのか…など。女三の宮もただ気の毒で…。あとがきにもあったけれど、六条御息所の怨霊がここまで残っているのは何故…とあらためて(え、ファンがいたから?)4月25日
金井美恵子『快適生活研究』を読んだ。目白連作の短篇集、面白くてつい読み耽ってしまう。未熟で鈍感な自己愛を持ち、慢性的な幸福症に陥った人たちの“憎々しいおかしさ”が、これでもかと絶妙な按配に描かれていて堪らない。とりわけ、長々しい手紙を書く癖(ヘキ)をお持ちのアキコの造形には引きこまれた。(“おちこぼれ系”のおばさんや桃子たちは相変わらず)4月23日
ダンテ・アリギエリ/原基晶訳『神曲天国篇』を読んだ。まず、行き届いた各歌解説が素晴らしかった。ダンテの抱いた神の真理に近付くことへの絶望の深さが、この作品を書かせたのかと思うと気が遠くなる。(神学的理論と哲学用語が頻出する詩…)以下、解説からの覚書。神がいる至高天は満たされているので静謐であり、原動天(天使の世界)は最も至高天に近いので神を最も欲し最速で回転する。その愛ゆえに天体は神と一体になろうとして回転する。自由意志は神から人類への「最大の贈り物」で、神との契約(誓願)は自由意志の放棄で成立する。神の本質は知性であり、その知性による認識から自由意志による神への愛がもたらされるとされ、その結果、天上と地上の愛の照応関係が成立する(ゆえに、教皇達が神の調和の表現である法を無視するのは駄目)。4月22日
お昼はパンを食べて、デザートにニューヨークチーズケーキ(因島産はっさく)。美味…4月21日
お昼ごはん。「なにわ料理藤」にてミニ会席。昼ビールと前菜\(^-^)/お昼ごはんの続き。造り3種と煮物(鯛の桜蒸し)、ちょっと日本酒もいただき、八寸(鰆とか焼き筍とか)、デザート。どれも美味でした。4月20日