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虚虚実実――ウルトラバイバル https://iirei.hatenablog.com/

広く「危機管理」について考察します。自然災害、経済危機、恋愛などがテーマ。東大工学部都市工学科修了。

森下 礼
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2005/12/07

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  • 『かもめ:Чайка』(A.チェーホフ):演劇を介した悲恋(随想録―84)

    『かもめ:Чайка』(A.チェーホフ):演劇を介した悲恋(随想録―84) A. チェーホフの戯曲『かもめ』を読んでみた。大変面白かったので、一気に読み終えた。この戯曲には何人かの登場人物が登場するが、一組の恋人と、その仲を割く作家の3人が重要である。(強いて言えば、この恋人たち。) 新進の劇作家:トレープレフは地主の娘で女優の卵のニーナと恋仲で、彼女はトレープレフの劇の主役を演じる。だが、トレープレフの劇は斬新過ぎて、古いタイプの劇に慣れた人達には不興だ。当のニーナもこの劇に不満で、もっと別の場で女優をやりたいと願う。 そんな時、トレープレフは狩りで「かもめ」を撃ち落とし、「それが自分である…

  • 千日回峰行・2度満行者:酒井雄哉(さかい・ゆうさい)(随想録―83)

    千日回峰行・2度満行者:酒井雄哉(さかい・ゆうさい)(随想録―83) 比叡山の荒行・千日回峰行と言えば、まさしく1000日かけて肉体を死寸前まで追い込み、悟りを得んとする修行で、一日30kmも叡山のまわりを歩き回るのは序の口で、「堂入り」という中間点では「不眠・断食・断飲・不臥」を9日間もやり抜く。いちど、この修行をしていた僧(東京大学卒で新聞社の論説委員をしていた人)の友人(医師)が、この「堂入り」の有様を見たことがあるそうだが、「4日も続けたら死ぬ」と請け合っていたそうだ。死臭も漂うと言う。確かに、以前TVで千日回峰行を放送していたが、行者は「瞳孔が開き」、仮死状態になっていた。 この過酷…

  • 『とはずがたり』:非積極性存在としての女性(随想録―82)

    『とはずがたり』:非積極性存在としての女性(随想録―82) 私は、アメリカのブログ、タンブラー(tumblr.)をやっていて、決めていることがある。このブログには夥しい画像や動画が登場するが、「美しい女性」を呈示するだけのブログは、「リブログ:reblog」をしないということ。リブログとは、タンブラー独自の機能で、他人のブログを、自分のブログとして表示・登録できるというもの。もっとも、元ネタを出したブロガーが誰であるかは、ちゃんと表示される。 さて、『とはずがたり』は、鎌倉時代に、宮廷に仕えた女官の日記風一代記で、主人公の二条は、時の天皇も含め、5人の男の「妻」になる。天皇(後深草院)、幼馴染…

  • 『君たちはどう生きるか』:吉野源三郎~その現代的意味(随想録―81)

    『君たちはどう生きるか』:吉野源三郎~その現代的意味(随想録―81) 数年前、この小説はマンガ化され、結構売れたそうだ。マンガにしなければ読まれないというのは現代的だが、それを知ったアニメ界のレジェンド・引退していたはずの宮崎駿が「次はこれだな」と意欲を燃やし、実際に2022年末、次回作にすると発表した。 私も吉野さんの原作を読んでみたが、地味なお話で、これをアニメ化するのは大変な冒険だと思った。まあ、地味ではあるが、私は結構面白く読了した。地味な話であるのと詰まらない話であるのは別物だから。読んでいて、いくつかのエピソードが印象的だった。 学識豊かな叔父さんから、「コペル君」とあだ名された中…

  • 私にとって、糖尿病とはなにか?:恋愛の効用(随想録―80)

    私にとって、糖尿病とはなにか?:恋愛の効用(随想録―80) 「私的大事件と体重変化」(ある内科医に提出した資料をもとに作成)2020.10 ある女性と熱愛 55kg 12 大腸内視鏡検査血糖値が高いと言われる 空腹時150(mg/l)2021.01 年賀状の交換 55.5kg2021.05 総合病院眼科精密検査 56kg ここでもHgA1cが8.0と高い2021.06 内科 スイニ―を処方され、HgA1cは下がる2022.01 別れ 57kg この間、体重は常に増加傾向だった 以後、ダイエットに努め始める(プラス筋肉トレーニング)2022.07 53.5kg @@@@@@@@@@@@@@@@@…

  • ヨーロッパ各言語の、セックス用語の比較(随想録―79)

    ヨーロッパ各言語の、セックス用語の比較(随想録―79) タンブラーのブロガーには、もろにセックス中の生動画や、セクシー画像、絵画、写真を挙げる人もいる。たいていのブロガーは、そんな表現は使わないが、私のブログにもたまにそう言ったブロガーから、セクシー情報がもたらされる。その場合、間違って「リブログ」(タンブラー独特の機能で、他人のブログを自分のものとして挙げられる機能。大本は誰だったかは表示される)してしまうと、「私もこんなエロ画像、動画が好きです」と公開することになるので、個人的には楽しみ、知らんふりすることにしている。 そうこうしているうち、正月以降ブルーだった私に、とびっきりスケベな白黒…

  • 欧米人は、目を剥くような「老子」解釈を行っている!(随想録―78)

    欧米人は、目を剥くような「老子」解釈を行っている!(随想録―78) 以下はむかし友人に教えてもらった、「老子の一節」である。(細部は忘れたので、だいたい) 「誰かを深く愛すれば、それだけ力が生まれる。」The more you love someone, the stronger you become. この言葉を教えてくれた人は、一読、ずっこけたと言っていた。このような「性愛」まがいの言葉は、老子(Lao Tzu)本編には「一切」出てこない。そもそも、老子は「ベタな愛」を語ることが少ない。意図的な誤読ではないのか。もっと驚いたのは、この同じ言葉が、タンブラーの「名句の引用」を事とするブロガー…

  • 三河物語:戦争と旗~大久保彦左衛門の面目(随想録―77)

    三河物語:戦争と旗~大久保彦左衛門の面目(随想録―77) 『三河物語』は、旗本で頑固一徹で知られた大久保彦左衛門の、安土桃山時代~江戸時代初期にかけての手記である。面白みのない文献と見られがちだが、江戸の庶民には、写本を通じて人気があったと言う。これも中央公論新社の「マンガ日本の古典」の1冊だ。無骨な彦左衛門を、武士にあこがれてその家臣になった太助(魚屋として知られる一心太助)の目から書いている。これはこのマンガの作画者の安彦良和(「機動戦士ガンダム」で有名)の発案であるが、実際、この両者には深いつながりがあり、墓も近くに立てられているという。 彦左衛門は、德川氏に古くから仕える譜代大名、だが…

  • 欧米人の作った俳句:奇想天外なのもある。(随想録―76)

    欧米人の作った俳句:奇想天外なのもある。(随想録―76) 2022年4月から、私はアメリカのブログ・タンブラー(tumblr.)を始め、欧米人の生態を観察してきました。その中で、「俳句」という日本起源の文芸ジャンルは案外広く受容されていて、色々な国の人が「俳句」を作り、タンブラー上で発表しています。 そのなかでも、度胆を抜かれ、感心した句が、以下のものです。 風が触れる 濡れた肌、それ 彼はあなたが欲しいだけです。 これは、2022年8月ごろ、イタリアの「俳人」が発表したもので、ちょっと日本では類を見ないほど肉感的な句です。さすが、人生に喜びを見出すことにおいて、世界に冠たるイタリア、イタリア…

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