2005年10月
幽かな金木犀の薫りが出窓の隙間を通し、モニターに向かう私の嗅覚を擽る。外を覗き込むとまだ三分咲の黄色い小花が煙雨で見え隠れ、木々が揺らめきのリズムを刻みながらまるで誘っているように感じた。一息入れようと表に出て、まだ渋色が残る秋景色へとゆっ
陽射しの感触がまだ毛穴に残しつつ、撫でられる風はもう冷たさを帯び、朝夕は一枚羽織る気候になってゆく。都会の蜻蛉はずる賢くなかなか捕まえられないが今朝を境に、ララバイに引っ掛けられるように自ら降って来る。捕らえて尻尾だけ水に付ければ蜻蛉は何の
2005年10月
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