◇2550 『クジラアタマの王様』 >伊坂幸太郎/新潮文庫ちょっと不思議なストーリーと伏線回収。伊坂さんの王道だ。王道ではあるのだが。これは私の読者としての問題だと思うのだが、伊坂さんの小説に新しさを感じなくなってきてしまった。それぞれの物語で舞台や設定
アメリカからの荷物は主に3つに分けて日本に持ち帰った。1つ目は言わずもがなのスーツケース。普段使用するANAの場合、確かスーツケースを1人2つまで預け入れができたのだが、今回は犬を客室に連れ込んで変えるためUnitedを選択。残念ながら1人1つなので容量が制限さ
◇2543 『夜行観覧車』 >湊かなえ/双葉文庫うまくまとまったサスペンス・ヒューマン・ドラマ。テレビドラマの原作にもなった書籍。実は、湊かなえさんの作品はちょっと苦手。世間では「イヤミス」などと呼ばれているらしい。嫌なミステリー、後味の悪いミステリーと
アメリカではトリミング直後に愛犬が亡くなってしまったトラウマから、新しいワンちゃんについては、私が自らカットしていた。犬用のバリカンとハサミを購入して、毛を刈っていたのだ。愛犬はトイプードルなのだが、バリカンのアジャスターを15ミリなど長めに設定すると毛
◇2542 『トヨトミの逆襲』 >梶山三郎/小学館文庫今まさに起こっているトランプ関税の深層が理解できる。前作『トヨトミの野望』が面白かったので、Audibleにアップされているのを知り、早速聴いてみた。前作はKindleで読んだ記憶があるのだが、蔵書にない。ブログを
引越しの際に、愛用していた爪切りを失くしてしまった。たかが爪切り、されど爪切り。微妙な感覚なのだが、そのお気に入りの爪切りは、パチンパチンという硬質な感じではなく、サクッサクッと切れるのが好きだったのだ。爪切りはよくなくすので、複数個買い置きがあるのだ
◇2541 『悪い夏』 >染井為人/角川文庫救いのない話。これが現実なのだろうか。染井さんの作品は何作か読んでみたが、どうにも救いのない話が多くて、ちょっと気が滅入ってしまう。これが日本の現実の一部なのだろうなと思いながら読み進めているのだが。本書は生
たまたま仕事を早めに切り上げることができる日があったので、定時で仕事を終えて展示会に行ってきた。街中で見かけたチラシを見て、会社帰りに行けそうだと思っていたのだ。チケットは事前にオンラインで購入できるらしい。日本ではまだまだ紙のチケットを店頭で買うのが
◇2540 『最後の証人』 >柚木裕子/角川文庫二つの事件が折り重なって、一つの結末に帰着する。技巧的な作品。冒頭から、2つの事件が時系列を異にして進んでいく。これは何かありそうだと思わせる構成。物語の中盤で、これは復讐劇なのだと全貌が見え隠れする。息子
こちらも山口周さんのnoteからヒントを得て考えたこと。戦国時代は武将たちによる領土の奪い合いであった。天下統一を目前にした信長は、領土は有限であることを早々に認識しており、これに代わる「褒賞(褒美)」を考えだした。茶の湯である。茶器にとんでもない値がつけら
◇2539 『竜の医師団(1)』 >庵野ゆき/創元推理文庫これぞファンタジー。童心をくすぐられる。舞台は竜が住む架空の国。主人公はヤポネと呼ばれる日本人らしき少年。なぜか迫害されている人種のようなのだが、竜の国ではその特殊能力によって特別扱いを受けること
台湾映画『君が最後の初恋』を視聴し、久しぶりに号泣したことは以前のブログに書いた通り。この映画が韓国映画のリメイク版であることを知り、『傷だらけのふたり』というオリジナルの方を見たくなったのだ。残念ながら、こちらは私が加入しているサブスクでは配信されてお
◇2538 『カフネ』 >阿部暁子/講談社本屋大賞にふさわしい優しい物語。今年の本屋大賞受賞作ということで、書店に平積みされていた。ありがたいことに、このような最新作もAudibleに早々にアップされている。早速拝聴。物語は二人の女性の友情を軸に描かれる。一人
ビジネス書とAudibleの相性が悪い点については、以前のブログでも記載したと記憶している。行きつ戻りつしつつ理解を深めていくべきビジネス書は、どんどん音声が流れていくAudibleには不向きなのである。また、Audibleの最大のメリットはながら聞きができることだが、ビジ
◇2537 『八日目の蝉』 >角田光代/中公文庫何とも切ない逃亡劇。不倫相手の娘を衝動的に攫って逃亡するという物語。同じ逃亡劇ということで桜木紫乃さんの『ヒロイン』を思い浮かべながら読み進めてしまった。逃亡者と新興宗教というのは相性がよいのだろうか。確
日経新聞[2025.04.01~04.30]私の履歴書:ソニー元社長・平井一夫平井一夫さんの私の履歴書。平井さんについては、『ソニー再生』という書籍を読んだことがあるのと、Web版のセミナーで直接お話を聞く機会を得たことがある。改めて今回の記事を読み驚いたのだが、平井
◇2536 『海神(わだつみ)』 >染井為人/光文社文庫染井さんの作品は見たくない現実を目の当たりにさせられる。東日本大震災の被災地を巡る物語。震災の復興金を着服した男の犯罪がベースになっている。なんともやりきれない話なのだが、実際にあった事件をもとにし
佐藤正午さんのデビュー作。本書は再読。Audibleにアップされていたので聞いてみた。初読はいつかとブログを遡ってみると、2002.03.15のこと。私自身30歳になったばかりで、青春とは言えないまでも、まだまだ沢山の選択肢が未来に待ち受けている頃だ。さすがに20年以上も
◇2535 『レゾンデートル』 >知念実希人/実業之日本社文庫殺人を良しとしてよいのかどうか。Audibleの良いところは比較的新しい作品やヒット作も豊富にラインナップに加えてくれる点。本書もベストセラーのようであり、Kindleだとなかなか読み放題には繰り入れられな
アメリカから日本へ帰任したからであろうか。仕事の夢はあまり見ないのだが、今回は仕事がらみ。とはいえ、奇妙な夢であることに変わりはないのだが。転勤で新しい事務所に赴く夢。初めて足を踏み入れるビルなのだが、かなりの高層ビル。勤務先が入っているのはその上の方
◇2534 『これは経費で落ちません!(10)-経理部の森若さん』 >青木祐子/集英社オレンジ文庫税務調査の続編。今回は税務調査官が実際に天天コーポレーションに乗り込んでくる。過去に税務対応をしたことが懐かしく思い出される。この辺りの描写が妙にリアルで納得
ゴールデンウィークの最終日に、Youtubeのレコメンドに上がってきたので視聴。どうせなら、この手の動画は休み前に見るべきだよなと苦笑しつつ。仰っていることは極々当たり前のことだが、日本人の昭和的な働き方に慣れた人からすると目から鱗であろうか。気になった点をメ
◇2533 『地雷グリコ』 >青崎有吾/KADOKAWAこのミス1位、山本周五郎賞受賞作ということで手を出してみたのだが。。。うーん、感想を書くのが難しい作品。ゲームをテーマにした小説。最初の一編はいわゆるジャンケンをして勝った内容で歩数が決まるというもの(グリ
山口周さんの理論はいつも新鮮で面白い。これまで多くの著書を読んできたが、noteに記事を掲載されているのを知り、定期購読している。山口さんの最新の考えを知ることが出来て月額1,000円は安いであろう。今回取り上げようと思ったのは「人生に「VOID」を取り込めるか?」
◇2532 『ファーストラヴ』 >島本理生/文春文庫兄の優しさに救われた。少女が父親を殺害するというあらすじを読み、ミステリーかと思い読み始めた。確かに謎解き要素はあるのだが、むしろその少女(聖山環菜)を巡る一人の女性と、兄弟の物語といった方がよいだろう
1975年のオリジナル作品。高倉健さんが主演で、その他にも錚々たるメンバーが出演されている。新幹線部品の下請け会社の社長だった高倉さんが、何らかの理由で会社を倒産させてしまい、その復讐心から新幹線の爆破を狙うというのが動機になっている。下請けメーカーとして
◇2531『霧をはらう』 >雫井脩介/幻冬舎文庫法廷ものとしては先日読んだ「人質の法廷」の方が面白かった。とある病院で入院中の子供の点滴に異物が混入され、二人が亡くなる事件が勃発。普段からの行動がおかしいと目をつけられていた主人公の母親が逮捕される。逮
Netflixで大々的に宣伝していたので、GWの合間に視聴。うーん、何だか微妙であった。まずスピードを120キロ以下に落とすと爆弾が爆発するという設定。これはハリウッド映画の『スピード』と同じではないか。(ちなみに本作は高倉健主演、1975年に公開された同名作品のリ
◇2530 『夏物語』 >川上未映子/文春文庫評判が良かったので読み始めたのだが、ちょっと長かったかな。。。本書もAudibleで聴いたもの。アメリカで引越しの後片付けをしながら。Audibleのよいところは、ながら聴きができるところだが、何をしながら聴いていたかとい
4月の半ばに家電を買いに行ってきた。赴任前に日本で使っていた家電は実家の母親に渡してしまっている。倉庫に5年も保管すると使えなくなる場合が多いようだし。買わなければならないのは、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、炊飯器、エアコン、掃除機、など。下見を含めて2
◇2529 『死の淵を見た男-吉田昌郎と福島第一原発』 >門田隆将/角川文庫あの現場ではこのような戦いが繰り広げられていたのかと感動。以前にも書いたかもしれないが、2011年当時私は中国に赴任しており、3.11を経験していない。こういった危機的な状況を共有してい
気がつくと5月。帰任してからは本社の経理の仕事を担当しており、決算対応で怒涛の1ヶ月だった。ありがたいことに歓迎会も多く、ほとんど毎晩会食。家に帰ってからは仕事をする気にもなれず、早寝早起きの毎日。朝目が覚めると仕事のことが気になってしまい、早朝から出
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◇2550 『クジラアタマの王様』 >伊坂幸太郎/新潮文庫ちょっと不思議なストーリーと伏線回収。伊坂さんの王道だ。王道ではあるのだが。これは私の読者としての問題だと思うのだが、伊坂さんの小説に新しさを感じなくなってきてしまった。それぞれの物語で舞台や設定
◇2549 『恋とか愛とかやさしさなら』 >一穂ミチ/小学館男女の関係だけでなく、社会的な課題も掘り下げた問題作。結婚を目前にした普通のカップル、新夏(にいか)と啓久(ひらく)。啓久からプロポーズを受けた翌日、新夏は啓久が盗撮容疑で捕まったという電話を受
○2548 『ナースの卯月に視えるもの』 >秋谷りんこ/文春文庫電車で泣きそうになってしまった。本書は日経新聞の書評で見かけたと記憶している。Amazonのほしい物リストに入れておいたところ、Audibleにラインナップされていたので早速聞いてみた。とある事故をきっ
私が筆記具にこだわっていることについては、このブログでも何度か触れている。日本に帰ってからも何度か文房具店には足を運んだのだが、今のペンが気に入っていることもあり、昔ほど熱心に新しいペンを探そうという気にはなれない。ちなみに私の定番はこちらにも記載した
◇2547 『地面師たち:アノニマス』 >新庄耕/集英社文庫『地面師たち』のスピンアウト小説。短編集であり、総ページ数も少なく、サラリと読めてしまった。『地面師たち』の脇役たちが、どのような経緯で地面師になるに至ったかなど、前日談が収録されている。緻密
日本に帰任後は、会議で発表する機会が増えた。自分でディスプレイに資料を投影しながら話すパターンが多いのだが、質問への回答に対して、パソコンで資料を確認して答えたいときなど、画面が二つあると便利である。アメリカでは、対面での大人数の会議はさほど多くなく、
◇2546 『地面師たち:ファイナル・ベッツ』 >新庄耕/集英社文庫『地面師たち』の続編。こちらも最後までハラハラしながら読み進めた。この手の話を読んでいると、どうにも犯人側に立ってしまうのはなぜだろうか。どう考えても悪の側なのに、詐欺がバレないか、うま
スマートフォン(スマホ)を手に入れたばかりのころは、いろんなアプリをインストールしていた。最初のうちは物珍しく、有料のアプリもたくさん購入してしまっていた。最近はアプリそのものは無料で、使ってみてからアプリ内課金というシステムが多く、無駄遣いをせずに済
◇2545 『地面師たち』 >新庄耕/集英社文庫ドラマよりもよりリアリティのあるストーリーだった。Netflixのドラマを見ていたので、原作は読まなくてもよいかなと思っていたのだが、続編がAudibleにアップされており、それならば本編も読んでおこうと手にしてみたもの
懇意にしているフィナンシャルプランナーの方にお会いした。もう20年近くお付き合いさせていただいているのだが、4~5年に1回ほどお会いして、家のローン、生命保険、財形などの相談をしている。財形といっても、これまではDCの年金運用くらいしかやっていなかった。住
◇2544 『これは経費で落ちません!(11)-経理部の森若さん』 >青木祐子/集英社オレンジ文庫今回は森若さんと太陽の結婚話。これはこれで微笑ましいのだが、やはり経理的な話にも少しは触れてほしい。結婚に向けてタスクリストを作ったり、どちらの姓を名乗るのか
アメリカの物価高については何度か書いたように思う。一番分かりやすいのはラーメンを2人で食べに行き、ビール1杯、餃子を一皿ずつ注文すると80ドル程度かかってしまうということ。当時は円ドルレートが150円だったので、なんと1万2千円である。日本でもじわじわと物価
アメリカからの荷物は主に3つに分けて日本に持ち帰った。1つ目は言わずもがなのスーツケース。普段使用するANAの場合、確かスーツケースを1人2つまで預け入れができたのだが、今回は犬を客室に連れ込んで変えるためUnitedを選択。残念ながら1人1つなので容量が制限さ
◇2543 『夜行観覧車』 >湊かなえ/双葉文庫うまくまとまったサスペンス・ヒューマン・ドラマ。テレビドラマの原作にもなった書籍。実は、湊かなえさんの作品はちょっと苦手。世間では「イヤミス」などと呼ばれているらしい。嫌なミステリー、後味の悪いミステリーと
アメリカではトリミング直後に愛犬が亡くなってしまったトラウマから、新しいワンちゃんについては、私が自らカットしていた。犬用のバリカンとハサミを購入して、毛を刈っていたのだ。愛犬はトイプードルなのだが、バリカンのアジャスターを15ミリなど長めに設定すると毛
◇2542 『トヨトミの逆襲』 >梶山三郎/小学館文庫今まさに起こっているトランプ関税の深層が理解できる。前作『トヨトミの野望』が面白かったので、Audibleにアップされているのを知り、早速聴いてみた。前作はKindleで読んだ記憶があるのだが、蔵書にない。ブログを
引越しの際に、愛用していた爪切りを失くしてしまった。たかが爪切り、されど爪切り。微妙な感覚なのだが、そのお気に入りの爪切りは、パチンパチンという硬質な感じではなく、サクッサクッと切れるのが好きだったのだ。爪切りはよくなくすので、複数個買い置きがあるのだ
◇2541 『悪い夏』 >染井為人/角川文庫救いのない話。これが現実なのだろうか。染井さんの作品は何作か読んでみたが、どうにも救いのない話が多くて、ちょっと気が滅入ってしまう。これが日本の現実の一部なのだろうなと思いながら読み進めているのだが。本書は生
たまたま仕事を早めに切り上げることができる日があったので、定時で仕事を終えて展示会に行ってきた。街中で見かけたチラシを見て、会社帰りに行けそうだと思っていたのだ。チケットは事前にオンラインで購入できるらしい。日本ではまだまだ紙のチケットを店頭で買うのが
◇2540 『最後の証人』 >柚木裕子/角川文庫二つの事件が折り重なって、一つの結末に帰着する。技巧的な作品。冒頭から、2つの事件が時系列を異にして進んでいく。これは何かありそうだと思わせる構成。物語の中盤で、これは復讐劇なのだと全貌が見え隠れする。息子
以前、当時50代の上司だった方が仰っていた言葉が、妙に印象に残っている。曰く、若い頃は肉が大好きだったが、お金がなくてそれほど良い肉は食べられなかった。50代になって、少し懐に余裕ができたのだが、高い肉は脂が多くて量が食べられなくなった。若い頃にもっと良い肉
◇2358 『60歳からのマンション学』 >日下部理絵/講談社+α新書知らない知識が満載。読んでおいて良かった。日本には30代の頃に建てた家がある。当時流行りだった狭小三階建だ。中国、茨城、米国と不在にする期間が多く、買ってからの半分以上は他人に貸している状
いろんな思いが込み上げてきて泣けてきてしまった。ヤバイ。。。
◇2357 『リカバリー・カバヒコ』 >青山美智子/光文社ほっこりさせられる小説。最近、この手のタイプの小説が、安心感があって好みかもしれない。東京郊外だろうか、マンションの近くにある日の出公園。そこにはカバの置物(いわゆるアニマルライダー)がある。その
アメリカで眼科を受診したことは以前のブログに書いた通り。日本で診断されたものとは別の病名を告げられ、今のところは経過観察で、という話だった。経過観察については、診断設備がより充実している専門医を紹介していただいた。家から近いところだったので助かる。私が住
◇2356 『新規事業着工力を高める』 >内田有希昌/東洋経済新報社新規事業創出のための方法論。非常にロジカルに展開されているが、実践は難しそう。自社のシーズと顧客のニーズがマッチしなければならないし、時間がかかる案件については、経営者の我慢が必要。お金
先日、愛犬に狂犬病の注射を打ってもらったのだが、あわせてジステンパーのワクチン接種も必要とのこと。急ぐのであれば同日に対応可能だが、できれば3週間ほど間を空けた方がよいと言われ、アドバイスに従って病院を再訪。そろそろ暖かくなるので、フィラリアや、ノミ・
◇2355 『ファイナンス思考-日本企業を蝕む病と、再生の戦略論』 >朝倉祐介/ダイヤモンド社財務や経理の専門家以外の人が読むにはとても有用な書籍。筆者は法学部出身とのことで、恐らく会計は専門ではないであろう。この手の本は専門家が書くととても専門的になっ
特に意識をしているわけではないのだが、時間に追われる日々を送っていると、本の読み方が雑になってくる。毎日大量に流れてくる新聞記事などのニュースやメールマガジン。日々大量に受信する仕事関係のメール、特にCCで入ってくるもの。読まなければならない、会社関係の
◇2354 『門外不出の経営ノート-2泊3日で165万円! プレミアム合宿LIVE講義』 >小山昇/ダイヤモンド社今の自分の状況では使いづらいノウハウだなと思いつつも、非常に実践的で楽しく聞かせていただいた。筆者は武蔵野という会社を建て直した小山社長。数々の修羅場
日経新聞[2024.04.20]ユニクロ秘録・世界的アパレル企業に至る知られざる物語柳井氏の凄みを感じる記事。一方で、若い頃は寝太郎と呼ばれた放蕩息子だった点も、知ってはいたが改めて記事で読むと興味深い。一番強烈だったのは「場末のまんじゅう屋」の例え。果たして自
◇2353 『フォン・ノイマンの哲学-人間のフリをした悪魔』 >高橋昌一郎/講談社現代新書向社会性サイコパスとは、彼のような人のことをいうのだろう。天才であったが、とても人当たりがよく、立派な人物だったようだ。一方で、非人道的ともいえる決断や提言をいとも
○2352 『マキアヴェッリ語録』 >塩野七生/新潮文庫マキアヴェッリの至言が満載の良書。構成が面白い。冒頭に記載されている、筆者である塩野さんの断り書きが面白い。曰く、塩野さんはこの時代の人物をいろいろと描いてきたが、彼らとマキアヴェッリの決定的な違い
早いもので米国の駐在員生活も3年目を迎える。COVID-19のせいで実赴任が7月だったため、5月~6月にかけては、アパートの契約更新、自動車や不動産の保険更新などがアニュアル・イベントとして発生する。そして、2年に1度は運転免許証の更新も必要になる。6月末まで
◇2351 『スクラップ・アンド・ビルド』 >羽田圭介/文春文庫興味深いタイトル。祖父がスクラップで、健斗がビルドという意味だろうか。芥川賞繋がりでレコメンドされた作品。第153回芥川賞受賞作だそうだ。羽田圭介さんの名前は知っていたが、実際に作品を読むのは初
メモリアル・ディの3連休は近場での旅行、ミシガン湖に行ってきた。いつもの通り行き当たりばったりの旅行で、前日にホテルを予約。いつもはHilton系のホテルを利用しているのだが(アプリで予約が可能で、犬が泊まれるかどうかもオンラインで確認できるので便利)、今回は
◇2350 『乳と卵』 >川上未映子/文春文庫なんとも形容し難い、よい意味で気持ちの悪い小説だった。第138回芥川賞・受賞作品とのこと。このところ小説からは遠ざかっており、この手の受賞作品もほとんど手にしてこなかった。先日読んだ『黄色い家』が面白く、川上さん
◇2349 『「本当に役立った」マネジメントの名著64冊を1冊にまとめてみた』 >中尾隆一郎/PHP研究所私とは少し読書傾向が違うと感じた。たまには傾向の違う本を読むことも必要かなと、興味のある箇所のみ拾い読み。以下が読んでみようかなと思った本の一覧であ
といっても、旅行ではない。ダラスへの出張があり、会議など一通りの仕事を終えた後、金曜午後のフライトでシカゴに戻ってくるはずだった。ところが天候状況が悪く、各地でトルネードが発生。シカゴ上空も雷などがひどく、上空で待機するには燃料が持たないのでミネアポ
○2348 『成瀬は天下をとりにいく』 >宮島未奈/新潮社滋賀が舞台ということで読み始めたのだが、滋賀県人でなくても楽しめる一冊。読み始めた段階から2024年の本屋大賞にノミネートされていることは知っていたが、なんと大賞を受賞してしまった。たしかに、主人公の