◇2550 『クジラアタマの王様』 >伊坂幸太郎/新潮文庫ちょっと不思議なストーリーと伏線回収。伊坂さんの王道だ。王道ではあるのだが。これは私の読者としての問題だと思うのだが、伊坂さんの小説に新しさを感じなくなってきてしまった。それぞれの物語で舞台や設定
この度、5年の駐在(正確にはCOVID-19で実赴任が3ヶ月遅れたので4年9ヶ月)のアメリカ駐在を終えて、日本に帰国することになった。いよいよ本日が米国最終日。コロナ禍で少し実赴任時は遅れたが、約5年に渡るアメリカでの駐在生活。いろいろとトラブルはあったものの
もう一度海外赴任ということは、年齢的にも無いとは思うが、こういった諸手続きを備忘のために記録しておくと、後々何らかの役に立つかもしれないと思い、箇条書きでまとめておきたい。・フライトの予約・引っ越しの予約・引っ越し荷物の特定品申請書作成・残地荷物があ
翌日(28日金曜日:帰国当日)の朝。メールを開くと検疫所から、これでOKですと、マイクロチップ番号を修正した認可書が送られていた。ホテルにお願いしてプリントアウトしてもらい、書類はすべて整った。もう一度、全ての書類を再チェックして、鞄に収める。Uberで空港に
さて、USDAの申請が3月21日金曜日に無事終了。週末にお役所のアメリカ人が働くとは思えないし、通常でも2~3日はかかるとのことだったので、水曜日くらいからフォローしようと思っていたが、私が通っている動物病院は水曜日が休みなので、一旦火曜日の時点でメールでフォロ
犬を日本に連れて行く準備をしていたことは以前のブログに書いた通り。狂犬病の予防接種やその有効性を証明する抗体検査などは既に半年ほど前から準備をしており、日本の検疫所にも事前申請済みである。アメリカでの狂犬病予防接種犬のワクチン接種とフィラリアの検査犬
○2518 『川のほとりに立つ者は』 >寺地はるな/双葉社読むデトックスとは言い得て妙。と書きつつ、いろいろ反省させられる内容でもあった。暴力事件で意識不明となってしまった主人公の彼氏。なぜこんな事件が起こったのか。ミステリータッチな要素を含みつつ、人間
やはり名作。大好きな映画のひとつだ。時々ふと思い出して無性に見たくなる作品。同じ映画を繰り返してみることは少ないのだが、本作はこれで3回目だか4回目だか。ブログを書き始めた頃は書評が中心であり、映画に関しては必ず感想を書いていた訳ではないためだろう。自
◇2517 『夜道の家族』 >角田光代/文藝春秋続編は難しい。。。本書は『空中庭園』の続編である。前作から3年後、ミーナの家に京橋家の祖母が亡くなったというファックスが届く。興味本位で葬儀に列席するミーナ。そこで見たものは。。。前作の『空中庭園』では、
前半は金持ちの娘と工事現場の監督という格差を越えたラブストーリー。韓国では珍しいのだろうか。逆玉という感じでもなく、親の反対を押し切って結婚する二人。男性の方は、もともと才能があったため自分でデザインした建築を任されるなど、少しずつ地歩を固めていく。よ
◇2516 『空中庭園』 >角田光代/文春文庫不思議な(悪い意味ではない)読後感の連作短編小説。このブログでは何度も書いていることだが、私は連作短編小説が好きだ。きっかけも鮮明に覚えており、宮本輝さんの『夢見通りの人々』(このタイトルでよかったかなと少し
何だか不気味な映画だった。初めて見る作品であったが、実は「The Talented Mr.Ripley(才能あるリプリー氏)」という原作(1955年)があり、アラン・ドロン主演で『太陽がいっぱい』というタイトルで1960年に映画化されている。その後も映画やドラマで描かれてきた名作の
◇2515 『人生の経営戦略-自分の人生を自分で考えて生きるための戦略コンセプト20』 >山口周/ダイヤモンド社50代で読むには遅過ぎる。山口周さんの本ということで、中身もあまり見ずに買ってしまった。山口さんご自身が学んできた経営戦略を人生戦略に応用しよう
引っ越しの前にモノが壊れるというのが、何だか定番になってきた。日本からアメリカに来る前には携帯電話の画面が割れてしまったし、アメリカ国内で引っ越しの前にはディスポーザーが壊れてしまった。今回は、グラスが3つ割れ、車が駐車場で当て逃げされ(側面のドアが少
◇2514 『東京ラブストーリー After25years』 >柴門ふみ/ビッグコミックス大いなる蛇足、という感じがしてしまった。『東京ラブストーリー』のドラマ版とコミックス版を堪能し終えたところで、本書にも手を出してみた。筆者自身、過去の作品は読み返さないそうなのだ
今年(2025年)のセイント・パトリック・ディは3月15日。この日はシカゴ・リバーを緑に染めるというイベントが開催される。イベントのことは以前から知っていたのだが、アメリカ駐在後、なかなかタイミングが合わず見物することができなかった。,,セイント・パトリック・
◇2513 『東京ラブストーリー』 >柴門ふみ/ビッグコミックスドラマより原作の方がぶっ飛んでいる。先日懐かしく見おえたドラマ『東京ラブストーリー』だが、ひとつだけ大きな記憶違いがあった。ラストシーンでリカは和賀部長のもとに行ってしまうと思っていたのだ。
キューバ危機に揺れる1962年、落ちぶれ天才数学者が米国政府から命じられたソ連相手のチェス対決。だがその実体は、2国の運命をかけたスパイゲームだった。チェスがメインではなく、米ソ冷戦下におけるスパイ映画である。キューバ危機に関する重要な情報を持つスパイが、ポ
◇2512 『電影少女』 >桂正和/集英社こちらも青春の思い出なのだが。。。ドラマ『東京ラブストーリー』を視て思い出したのが本書。あまり恋愛ものの本やドラマには興味がなかった方だが、とはいえ高校男子たるもの女の子に興味がないとは言えない。そんな私が好きだ
青春の1ページ。ドラマは時間を取られるので見ないようにしようと思っていたのだが、なぜかNetflixのレコメンドに出てきたため、ついつい手を伸ばしてしまった。最近、殺し屋系の話ばかりが推薦されていたのに、この変わりようは何であろうか?自分の記憶では中学3年生
◇2511 『トヨタ中国の怪物-豊田章男を社長にした男』 >児玉博/文藝春秋 中国近代史とトヨタの内幕の両方を知ることができるお得な一冊。トヨタの中国事務所総代表だった服部悦雄氏が主人公。服部氏は中国で生まれ、27歳まで、大躍進運動や文化大革命の時代を中国で
日経新聞[2025.01.01~01.31]私の履歴書:伊藤忠商事会長CEO・岡藤正広この原稿はご自分で書かれたのであろうか? これまでの私の履歴書とは一味違う文章のテイストに、思わず引き込まれてしまい、久しぶりに毎日の新聞が楽しみであった。この感覚はニトリの似鳥昭雄氏
ファイナンス理論の復習、第二弾。一番重要だと感じたのは「ROIC経営においては「元手をいくら増やしたか」が重要である。という一言。これに対して、利益やキャッシュフローなどのフロー経営においては、いくら儲けたかが重要視される。本書は前半部分は理論編として、R
『バリュエーションの教科書-企業価値・M&Aの本質と実務』 >森生明/東洋経済新報社先日ブログに記載した通り、過去に読んだファイナンス関係の本のおさらいをしようと思っている。まず手始めに基本中の基本書である『バリュエーションの教科書』を手に取って見た。過去
記憶とは不思議なもので、妙なことを覚えていたりする。確か茨城県で勤務をしていた頃、久しぶりに映画館へ映画を見に行き、その映画館で「ビートルズがいない世界」というポスターを見かけたことを覚えているのだ。ちなみにその日に見た映画は確か三谷幸喜さんの作品だった
◇2510 『わたしと日産-巨大自動車産業の光と影』 >西川廣人/講談社経営の本なのか、内部事情の暴露本なのか、筆者の思い出なのか、、、筆者は日産にてゴーン元会長の後を継いだ西川氏。ニシカワではなくサイカワと読むらしい。Audibleにアップされていたので、聞い
とあるブロガーの方の投稿記事に刺激を受けた。内容を要約すると次の通りとなる。「受験勉強での勝ち組は、自分が完全に理解している教科書・参考書・問題集を数冊持っており、それを速読で何度も回している。ビジネスもこれと同じであり、専門書を何サイクルも回す必要が
◇2509 『これは経費で落ちません!(8)-経理部の森若さん』 >青木祐子/集英社オレンジ文庫新刊がアップされると、ついつい手にしてしまうシリーズ。今回は買収したトナカイ化粧品の社員たちとのやりとりがメイン。面白かったのは前作でも登場した槙野が、週末を
先日読了したM-1グランプリ関係の本に影響を受けて、ついつい見てしまった。知らなかったのだが、Netflixで第1回大会からすべてが配信されているのだ。なお番組制作者の皆さんには申し訳ないのだが、時間もないので「ネタ」のみを見た。つまりネタ後の審査員や漫才コンビ
◇2508 『鎮魂』 >染井為人/双葉文庫復讐は何も生まない。悲しい結末だ。『正体』がヒットした染井為人さんの作品。「凶徒聯合」という半グレ集団から敵対する相手と人違いで暴行を受け、左手以外が動かなくなってしまった青年。リハビリでなんとか動くようになった
日経新聞[2024.01.17]五常・慎泰俊代表、本は脳の「食事」 古典に学ぶ私が勝手に尊敬している慎泰俊さんが、日経新聞の「リーダーの本棚」に登場されていた。何だか嬉しい。よい記事だったので、一部を引用しておきたい。特に次の言葉が印象的だった。読書とは脳の
◇2507 『M&A組織再編の会計と税務(第3版)』 >小林正和/中央経済社実はM&Aにおける組織再編は苦手分野。これまで残念ながらあまり数を経験してきていないからである。この手の分野は、実務を経験しないと肌感覚で理解できないところがあるのかもしれない。とはいえ
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◇2550 『クジラアタマの王様』 >伊坂幸太郎/新潮文庫ちょっと不思議なストーリーと伏線回収。伊坂さんの王道だ。王道ではあるのだが。これは私の読者としての問題だと思うのだが、伊坂さんの小説に新しさを感じなくなってきてしまった。それぞれの物語で舞台や設定
◇2549 『恋とか愛とかやさしさなら』 >一穂ミチ/小学館男女の関係だけでなく、社会的な課題も掘り下げた問題作。結婚を目前にした普通のカップル、新夏(にいか)と啓久(ひらく)。啓久からプロポーズを受けた翌日、新夏は啓久が盗撮容疑で捕まったという電話を受
○2548 『ナースの卯月に視えるもの』 >秋谷りんこ/文春文庫電車で泣きそうになってしまった。本書は日経新聞の書評で見かけたと記憶している。Amazonのほしい物リストに入れておいたところ、Audibleにラインナップされていたので早速聞いてみた。とある事故をきっ
私が筆記具にこだわっていることについては、このブログでも何度か触れている。日本に帰ってからも何度か文房具店には足を運んだのだが、今のペンが気に入っていることもあり、昔ほど熱心に新しいペンを探そうという気にはなれない。ちなみに私の定番はこちらにも記載した
◇2547 『地面師たち:アノニマス』 >新庄耕/集英社文庫『地面師たち』のスピンアウト小説。短編集であり、総ページ数も少なく、サラリと読めてしまった。『地面師たち』の脇役たちが、どのような経緯で地面師になるに至ったかなど、前日談が収録されている。緻密
日本に帰任後は、会議で発表する機会が増えた。自分でディスプレイに資料を投影しながら話すパターンが多いのだが、質問への回答に対して、パソコンで資料を確認して答えたいときなど、画面が二つあると便利である。アメリカでは、対面での大人数の会議はさほど多くなく、
◇2546 『地面師たち:ファイナル・ベッツ』 >新庄耕/集英社文庫『地面師たち』の続編。こちらも最後までハラハラしながら読み進めた。この手の話を読んでいると、どうにも犯人側に立ってしまうのはなぜだろうか。どう考えても悪の側なのに、詐欺がバレないか、うま
スマートフォン(スマホ)を手に入れたばかりのころは、いろんなアプリをインストールしていた。最初のうちは物珍しく、有料のアプリもたくさん購入してしまっていた。最近はアプリそのものは無料で、使ってみてからアプリ内課金というシステムが多く、無駄遣いをせずに済
◇2545 『地面師たち』 >新庄耕/集英社文庫ドラマよりもよりリアリティのあるストーリーだった。Netflixのドラマを見ていたので、原作は読まなくてもよいかなと思っていたのだが、続編がAudibleにアップされており、それならば本編も読んでおこうと手にしてみたもの
懇意にしているフィナンシャルプランナーの方にお会いした。もう20年近くお付き合いさせていただいているのだが、4~5年に1回ほどお会いして、家のローン、生命保険、財形などの相談をしている。財形といっても、これまではDCの年金運用くらいしかやっていなかった。住
◇2544 『これは経費で落ちません!(11)-経理部の森若さん』 >青木祐子/集英社オレンジ文庫今回は森若さんと太陽の結婚話。これはこれで微笑ましいのだが、やはり経理的な話にも少しは触れてほしい。結婚に向けてタスクリストを作ったり、どちらの姓を名乗るのか
アメリカの物価高については何度か書いたように思う。一番分かりやすいのはラーメンを2人で食べに行き、ビール1杯、餃子を一皿ずつ注文すると80ドル程度かかってしまうということ。当時は円ドルレートが150円だったので、なんと1万2千円である。日本でもじわじわと物価
アメリカからの荷物は主に3つに分けて日本に持ち帰った。1つ目は言わずもがなのスーツケース。普段使用するANAの場合、確かスーツケースを1人2つまで預け入れができたのだが、今回は犬を客室に連れ込んで変えるためUnitedを選択。残念ながら1人1つなので容量が制限さ
◇2543 『夜行観覧車』 >湊かなえ/双葉文庫うまくまとまったサスペンス・ヒューマン・ドラマ。テレビドラマの原作にもなった書籍。実は、湊かなえさんの作品はちょっと苦手。世間では「イヤミス」などと呼ばれているらしい。嫌なミステリー、後味の悪いミステリーと
アメリカではトリミング直後に愛犬が亡くなってしまったトラウマから、新しいワンちゃんについては、私が自らカットしていた。犬用のバリカンとハサミを購入して、毛を刈っていたのだ。愛犬はトイプードルなのだが、バリカンのアジャスターを15ミリなど長めに設定すると毛
◇2542 『トヨトミの逆襲』 >梶山三郎/小学館文庫今まさに起こっているトランプ関税の深層が理解できる。前作『トヨトミの野望』が面白かったので、Audibleにアップされているのを知り、早速聴いてみた。前作はKindleで読んだ記憶があるのだが、蔵書にない。ブログを
引越しの際に、愛用していた爪切りを失くしてしまった。たかが爪切り、されど爪切り。微妙な感覚なのだが、そのお気に入りの爪切りは、パチンパチンという硬質な感じではなく、サクッサクッと切れるのが好きだったのだ。爪切りはよくなくすので、複数個買い置きがあるのだ
◇2541 『悪い夏』 >染井為人/角川文庫救いのない話。これが現実なのだろうか。染井さんの作品は何作か読んでみたが、どうにも救いのない話が多くて、ちょっと気が滅入ってしまう。これが日本の現実の一部なのだろうなと思いながら読み進めているのだが。本書は生
たまたま仕事を早めに切り上げることができる日があったので、定時で仕事を終えて展示会に行ってきた。街中で見かけたチラシを見て、会社帰りに行けそうだと思っていたのだ。チケットは事前にオンラインで購入できるらしい。日本ではまだまだ紙のチケットを店頭で買うのが
◇2540 『最後の証人』 >柚木裕子/角川文庫二つの事件が折り重なって、一つの結末に帰着する。技巧的な作品。冒頭から、2つの事件が時系列を異にして進んでいく。これは何かありそうだと思わせる構成。物語の中盤で、これは復讐劇なのだと全貌が見え隠れする。息子
以前、当時50代の上司だった方が仰っていた言葉が、妙に印象に残っている。曰く、若い頃は肉が大好きだったが、お金がなくてそれほど良い肉は食べられなかった。50代になって、少し懐に余裕ができたのだが、高い肉は脂が多くて量が食べられなくなった。若い頃にもっと良い肉
◇2358 『60歳からのマンション学』 >日下部理絵/講談社+α新書知らない知識が満載。読んでおいて良かった。日本には30代の頃に建てた家がある。当時流行りだった狭小三階建だ。中国、茨城、米国と不在にする期間が多く、買ってからの半分以上は他人に貸している状
いろんな思いが込み上げてきて泣けてきてしまった。ヤバイ。。。
◇2357 『リカバリー・カバヒコ』 >青山美智子/光文社ほっこりさせられる小説。最近、この手のタイプの小説が、安心感があって好みかもしれない。東京郊外だろうか、マンションの近くにある日の出公園。そこにはカバの置物(いわゆるアニマルライダー)がある。その
アメリカで眼科を受診したことは以前のブログに書いた通り。日本で診断されたものとは別の病名を告げられ、今のところは経過観察で、という話だった。経過観察については、診断設備がより充実している専門医を紹介していただいた。家から近いところだったので助かる。私が住
◇2356 『新規事業着工力を高める』 >内田有希昌/東洋経済新報社新規事業創出のための方法論。非常にロジカルに展開されているが、実践は難しそう。自社のシーズと顧客のニーズがマッチしなければならないし、時間がかかる案件については、経営者の我慢が必要。お金
先日、愛犬に狂犬病の注射を打ってもらったのだが、あわせてジステンパーのワクチン接種も必要とのこと。急ぐのであれば同日に対応可能だが、できれば3週間ほど間を空けた方がよいと言われ、アドバイスに従って病院を再訪。そろそろ暖かくなるので、フィラリアや、ノミ・
◇2355 『ファイナンス思考-日本企業を蝕む病と、再生の戦略論』 >朝倉祐介/ダイヤモンド社財務や経理の専門家以外の人が読むにはとても有用な書籍。筆者は法学部出身とのことで、恐らく会計は専門ではないであろう。この手の本は専門家が書くととても専門的になっ
特に意識をしているわけではないのだが、時間に追われる日々を送っていると、本の読み方が雑になってくる。毎日大量に流れてくる新聞記事などのニュースやメールマガジン。日々大量に受信する仕事関係のメール、特にCCで入ってくるもの。読まなければならない、会社関係の
◇2354 『門外不出の経営ノート-2泊3日で165万円! プレミアム合宿LIVE講義』 >小山昇/ダイヤモンド社今の自分の状況では使いづらいノウハウだなと思いつつも、非常に実践的で楽しく聞かせていただいた。筆者は武蔵野という会社を建て直した小山社長。数々の修羅場
日経新聞[2024.04.20]ユニクロ秘録・世界的アパレル企業に至る知られざる物語柳井氏の凄みを感じる記事。一方で、若い頃は寝太郎と呼ばれた放蕩息子だった点も、知ってはいたが改めて記事で読むと興味深い。一番強烈だったのは「場末のまんじゅう屋」の例え。果たして自
◇2353 『フォン・ノイマンの哲学-人間のフリをした悪魔』 >高橋昌一郎/講談社現代新書向社会性サイコパスとは、彼のような人のことをいうのだろう。天才であったが、とても人当たりがよく、立派な人物だったようだ。一方で、非人道的ともいえる決断や提言をいとも
○2352 『マキアヴェッリ語録』 >塩野七生/新潮文庫マキアヴェッリの至言が満載の良書。構成が面白い。冒頭に記載されている、筆者である塩野さんの断り書きが面白い。曰く、塩野さんはこの時代の人物をいろいろと描いてきたが、彼らとマキアヴェッリの決定的な違い
早いもので米国の駐在員生活も3年目を迎える。COVID-19のせいで実赴任が7月だったため、5月~6月にかけては、アパートの契約更新、自動車や不動産の保険更新などがアニュアル・イベントとして発生する。そして、2年に1度は運転免許証の更新も必要になる。6月末まで
◇2351 『スクラップ・アンド・ビルド』 >羽田圭介/文春文庫興味深いタイトル。祖父がスクラップで、健斗がビルドという意味だろうか。芥川賞繋がりでレコメンドされた作品。第153回芥川賞受賞作だそうだ。羽田圭介さんの名前は知っていたが、実際に作品を読むのは初
メモリアル・ディの3連休は近場での旅行、ミシガン湖に行ってきた。いつもの通り行き当たりばったりの旅行で、前日にホテルを予約。いつもはHilton系のホテルを利用しているのだが(アプリで予約が可能で、犬が泊まれるかどうかもオンラインで確認できるので便利)、今回は
◇2350 『乳と卵』 >川上未映子/文春文庫なんとも形容し難い、よい意味で気持ちの悪い小説だった。第138回芥川賞・受賞作品とのこと。このところ小説からは遠ざかっており、この手の受賞作品もほとんど手にしてこなかった。先日読んだ『黄色い家』が面白く、川上さん
◇2349 『「本当に役立った」マネジメントの名著64冊を1冊にまとめてみた』 >中尾隆一郎/PHP研究所私とは少し読書傾向が違うと感じた。たまには傾向の違う本を読むことも必要かなと、興味のある箇所のみ拾い読み。以下が読んでみようかなと思った本の一覧であ
といっても、旅行ではない。ダラスへの出張があり、会議など一通りの仕事を終えた後、金曜午後のフライトでシカゴに戻ってくるはずだった。ところが天候状況が悪く、各地でトルネードが発生。シカゴ上空も雷などがひどく、上空で待機するには燃料が持たないのでミネアポ
○2348 『成瀬は天下をとりにいく』 >宮島未奈/新潮社滋賀が舞台ということで読み始めたのだが、滋賀県人でなくても楽しめる一冊。読み始めた段階から2024年の本屋大賞にノミネートされていることは知っていたが、なんと大賞を受賞してしまった。たしかに、主人公の