◇2550 『クジラアタマの王様』 >伊坂幸太郎/新潮文庫ちょっと不思議なストーリーと伏線回収。伊坂さんの王道だ。王道ではあるのだが。これは私の読者としての問題だと思うのだが、伊坂さんの小説に新しさを感じなくなってきてしまった。それぞれの物語で舞台や設定
日経新聞[2025.01.05]不況で成長、京都の大垣書店本好きにとっては気になる記事だった。まずは記事の一部を抜粋。・京都市に本社を置く大垣書店は、出版不況下でも、書店を再生しながら成長を続ける企業だ。現在の出版市場はピークだった1996年に比べ6割減少し、書店数
◇2506 『逆ソクラテス』 >伊坂幸太郎/集英社文庫好きなタイプの小説ではないのだが、それでも引き込まれてしまうのは流石。伊坂さんの短編集。子供を主人公にした作品は初めてとのことで、書きづらかったとあとがきの独白にあった。小学校の教師が子供に先入観を植
地面師については、『保身』というドキュメンタリーを読んだことがあり、どのような集団か多少の予備知識はあった。しかしながら本作では、その実態を映像を通じてリアルに描き出しており、なかなか迫力のある内容だった。地面師はチームで仕事を進めるそうだ。ターゲット
◇2505 『ツミデミック』 >一穂ミチ/光文社不思議なタイトルだと思ったが、パンデミックx犯罪がテーマだそうだ。最近書かれた小説は、パンデミックのことに触れているものが多い。あれだけの影響を与えた現象なので触れざるを得ないのかもしれないが、歴史の中での
アメリカに来て、ワインを嗜むようになった。まだまだ不勉強で、ブログに語れるような状態ではないのだが、私なりの定番ワインのことを書いておきたいと思う。まず、ワインを極めようという大それたことは全く考えておらず、せっかくアメリカにいるのだから美味しいカリフ
◇2504 『答え合わせ』 >石田明/マガジンハウス新書タイトルが秀逸、内容は濃密。M-1の流れで購入。こちらもNON-STYLE・石田明さんの熱量に圧倒され、一気に読了。お笑いのことを目茶苦茶真面目に語っている本。このようにのめり込めるものを趣味というんだろうか。
なぜかまたしても「殺し屋もの」を手に取ってしまった。Netflixのレコメンド機能が秀逸なのか、またしても物騒な作品。ただし、これまでの殺し屋系の作品とは少し風合いが異なり、本編に登場するのは「静かなる殺人者」だ。しかも冒頭のシーンで依頼された暗殺に失敗し、そ
◇2503 『笑い神-M-1、その純情と狂気』 >中村計/文藝春秋お笑いファン、特にM-1ファンにとってはたまらない一冊。私は関西出身で、出自がどこまで関係しているかは不明だがお笑い好き。子供の頃から吉本新喜劇などのお笑いが身近にあった。しかしながら、新喜劇の
実を言うと、半藤さんのAudibleとNetflixの『ターニング・ポイント』は、ずっと見なきゃ聞かなきゃと頭の片隅に引っかかっていたものである。それなりに長く時間が取られることも理由の一つだが、内容的に軽い気持ちで見聞きしてはいけないという思いもあり、なかなか前に進
Netflixの力作。素晴らしいドキュメンタリーだった。全9話という長さに、少し見始めたもののなかなか食指が動かなかったのだが、半藤さんの昭和史のAudibleを聞き終えて、世界がどうなっていたのだろうかと見始めたもの。9話の各タイトルと内容を末尾に記載しておく。
Audibleで半藤さんご自身による昭和史(全18回)を聴き終えた。この内容は『昭和史1926-1945』という一冊の本として刊行されている。日本史資料の重要な書籍としてアメリカにも携行してきていたので、そちらも参考にしながら、全18回の内容を私なりに整理してきた。久しぶり
・ソ連の満州侵攻は準備のため、最初は8月下旬の予定だったものを、アメリカの原爆開発が進んでいることを知り、8月15日に改め、それでもまだ遅いということで8月11日に早められた。さらに8月6日の広島への原爆投下を受け、8月9日に侵攻すると決められた。9日の午前0時を過ぎ
半藤一利の昭和史16:ヤルタ会談、東京大空襲、沖縄戦、そしてドイツ降伏
・昭和20年2月、ルーズベルト大統領が、ヤルタ(ウクライナの避暑地)にて、イギリスのチャーチル首相、ソ連のスターリン書記長と3人で会談を行った。スターリンは日露戦争で失った権益を取り戻したいと主張。日本との利害関係を鑑み、失われた権益を復活するという名目であ
半藤一利の昭和史15:ガタルカナル・インパール・サイパンの悲劇から特攻隊出撃へ
・昭和17年8月にガダルカナル島の争奪戦が始まった。ガ島は零戦の航続距離(二千キロ、片道千キロ)の範囲内で飛行場を確保していく必要性から目をつけた島であった。日本本土の防衛のために、サイパン島→トラック島→ラバウル島→ガダルカナル島という順に航空部隊を進出さ
・宣戦布告のタイミングが議論となった。ハル・ノートが届いが11月27日には「開戦の翌日に宣戦を布告する」とした。つまり戦争を仕掛けた翌日に、しかも布告文を手渡すのではなく国内の宣戦布告の天皇の詔書をもって世界に知らせることに決めた。ところが、その後天皇から事
半藤一利の昭和史13:太平洋戦争開戦前夜(2)~ニイタカヤマノボレ一二〇八
・南部仏印進駐によってアメリカが中国大陸への増兵を実行し、フィリピンをアジア戦略の一大基地とした。緊迫した日米関係に直面し、第二回の御前会議が開催された。そこでの方針は、(1)米英に対して戦争準備をする、(2)これと併行して日米交渉を進める、(3)10月上
・野村吉三郎海軍大将が駐米日本大使となり、ハル国務長官との議論ののち、日米諒解案をまとめあげた。日本側でもほぼ同意という段階までこぎつけたにもかかわらず、近衛首相が松岡外相の意見を聞こうと水を差してしまった。松岡は日独伊三国軍事同盟を締結し、日ソ中立条約
・昭和14年に日本はアメリカから通商条約の廃棄を通告された。昭和15年1月にアメリカはこれを実施し、9月には鉄屑が全面的に輸出禁止とされた。日本は石油を全面的にアメリカからの輸入に依存していたため、この禁輸を恐れた。石油が禁輸された場合、その4~5ヶ月以内に南
・昭和14年、第二次世界大戦開始。日本では陸軍の策謀(陸軍大臣が辞任)によって、米内内閣が崩壊。広田内閣の時代に、軍部大臣現役武官制を復活させたことが原因。・日独伊三国軍事同盟に対して、米内光政・山本五十六・井上成美の3名が猛反対をしており、海軍としても
・ナチス・ドイツから日独伊三国同盟が提案されるが、これに反対したのが海軍の米内光政、山本五十六、井上成美の3人であった。一方陸軍は、対日強硬政策を取りつつある英米に対抗するために、さらにソ連という年来の敵に対抗するためにも、ドイツと同盟を結ぶことに賛成だ
・昭和5年(1930年)のロンドン海軍軍縮条約締結時に、海軍部内が国際協調のために条約を結んだ方がよいとする「条約派」の穏健グループと、国防のためには米英の言う通りにはならずに艦隊を整備し実力本位でゆくべしとする「艦隊派」の強硬グループに分かれ、ある種の抗争に
・昭和11年(1936年)の年末には、海軍の方でも軍縮条約を全て廃棄し、建艦競争(軍艦を造る競争)が始まった。英米への敵対意識が大きくなり始め、対英米戦争への道が踏み出された年でもあった。・中国内部では、日本への対抗を強めるため、中国内部での争い(国民党と共
・昭和10年(1935年)8月、皇道派の相沢三郎中佐が、永田鉄山少将を惨殺。この相沢を裁く裁判の陰で、クーデター計画が練られており、これが昭和11年の二・二六事件に繋がっていった。・二・二六事件は、決起部隊のちの反乱部隊1483人を擁する大々的なクーデターであり、
・ウォール街の暴落以来、世界中に広がった社会的不況だったが、日本は満州国を建国し、戦争契機でいち早く脱することができた。・昭和8年9月に出版法が改正(改悪)された。これにより当局が新聞雑誌ラジオなどを統制できるようになり、その力は強まっていった。・陸
・石原莞爾は満州を日本の領土にしようと構想していたが、一気に領土にしてしまうと世界世論の反対も多いだろうということで、満州を蒋介石の政府とは切り離して、まったく別の独立国(日本の傀儡政府)にしてしまおうと作戦を切り替えた。・中国本土は、南京に蒋介石の国
・満州事変は陸軍の暴走で、柳条湖事件(柳条湖付近の鉄道爆破事件)を発端に始まった。朝鮮軍も参入し、中国軍との対立が高まった。・満州事変を避けるチャンスは数度あったが、いずれも幹部が弱腰または責任回避主義であり、反乱分子の蠢動を止めることができなかった。
半藤一利さんの名講義がご本人の肉声で聞けるというのは至上の喜び。今回はメインポイントを2つに絞ってメモを残しておきたい。・激動の昭和史の幕開けになったのは張作霖爆殺事件。関東軍(陸軍)が主導した事件であったが、これがばれると世界的な大問題になるため、関
半藤さんの肉声での講演会がAudibleで聴ける。この内容が聴き放題というのは嬉しい限り。この講演をもとに名著『昭和史』が生まれたそうだが、大半の内容を忘れてしまっているので、復習のつもりで聞いてみた。せっかくなのでメモを取りながら。・昭和史を語る前に、それ以
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◇2550 『クジラアタマの王様』 >伊坂幸太郎/新潮文庫ちょっと不思議なストーリーと伏線回収。伊坂さんの王道だ。王道ではあるのだが。これは私の読者としての問題だと思うのだが、伊坂さんの小説に新しさを感じなくなってきてしまった。それぞれの物語で舞台や設定
◇2549 『恋とか愛とかやさしさなら』 >一穂ミチ/小学館男女の関係だけでなく、社会的な課題も掘り下げた問題作。結婚を目前にした普通のカップル、新夏(にいか)と啓久(ひらく)。啓久からプロポーズを受けた翌日、新夏は啓久が盗撮容疑で捕まったという電話を受
○2548 『ナースの卯月に視えるもの』 >秋谷りんこ/文春文庫電車で泣きそうになってしまった。本書は日経新聞の書評で見かけたと記憶している。Amazonのほしい物リストに入れておいたところ、Audibleにラインナップされていたので早速聞いてみた。とある事故をきっ
私が筆記具にこだわっていることについては、このブログでも何度か触れている。日本に帰ってからも何度か文房具店には足を運んだのだが、今のペンが気に入っていることもあり、昔ほど熱心に新しいペンを探そうという気にはなれない。ちなみに私の定番はこちらにも記載した
◇2547 『地面師たち:アノニマス』 >新庄耕/集英社文庫『地面師たち』のスピンアウト小説。短編集であり、総ページ数も少なく、サラリと読めてしまった。『地面師たち』の脇役たちが、どのような経緯で地面師になるに至ったかなど、前日談が収録されている。緻密
日本に帰任後は、会議で発表する機会が増えた。自分でディスプレイに資料を投影しながら話すパターンが多いのだが、質問への回答に対して、パソコンで資料を確認して答えたいときなど、画面が二つあると便利である。アメリカでは、対面での大人数の会議はさほど多くなく、
◇2546 『地面師たち:ファイナル・ベッツ』 >新庄耕/集英社文庫『地面師たち』の続編。こちらも最後までハラハラしながら読み進めた。この手の話を読んでいると、どうにも犯人側に立ってしまうのはなぜだろうか。どう考えても悪の側なのに、詐欺がバレないか、うま
スマートフォン(スマホ)を手に入れたばかりのころは、いろんなアプリをインストールしていた。最初のうちは物珍しく、有料のアプリもたくさん購入してしまっていた。最近はアプリそのものは無料で、使ってみてからアプリ内課金というシステムが多く、無駄遣いをせずに済
◇2545 『地面師たち』 >新庄耕/集英社文庫ドラマよりもよりリアリティのあるストーリーだった。Netflixのドラマを見ていたので、原作は読まなくてもよいかなと思っていたのだが、続編がAudibleにアップされており、それならば本編も読んでおこうと手にしてみたもの
懇意にしているフィナンシャルプランナーの方にお会いした。もう20年近くお付き合いさせていただいているのだが、4~5年に1回ほどお会いして、家のローン、生命保険、財形などの相談をしている。財形といっても、これまではDCの年金運用くらいしかやっていなかった。住
◇2544 『これは経費で落ちません!(11)-経理部の森若さん』 >青木祐子/集英社オレンジ文庫今回は森若さんと太陽の結婚話。これはこれで微笑ましいのだが、やはり経理的な話にも少しは触れてほしい。結婚に向けてタスクリストを作ったり、どちらの姓を名乗るのか
アメリカの物価高については何度か書いたように思う。一番分かりやすいのはラーメンを2人で食べに行き、ビール1杯、餃子を一皿ずつ注文すると80ドル程度かかってしまうということ。当時は円ドルレートが150円だったので、なんと1万2千円である。日本でもじわじわと物価
アメリカからの荷物は主に3つに分けて日本に持ち帰った。1つ目は言わずもがなのスーツケース。普段使用するANAの場合、確かスーツケースを1人2つまで預け入れができたのだが、今回は犬を客室に連れ込んで変えるためUnitedを選択。残念ながら1人1つなので容量が制限さ
◇2543 『夜行観覧車』 >湊かなえ/双葉文庫うまくまとまったサスペンス・ヒューマン・ドラマ。テレビドラマの原作にもなった書籍。実は、湊かなえさんの作品はちょっと苦手。世間では「イヤミス」などと呼ばれているらしい。嫌なミステリー、後味の悪いミステリーと
アメリカではトリミング直後に愛犬が亡くなってしまったトラウマから、新しいワンちゃんについては、私が自らカットしていた。犬用のバリカンとハサミを購入して、毛を刈っていたのだ。愛犬はトイプードルなのだが、バリカンのアジャスターを15ミリなど長めに設定すると毛
◇2542 『トヨトミの逆襲』 >梶山三郎/小学館文庫今まさに起こっているトランプ関税の深層が理解できる。前作『トヨトミの野望』が面白かったので、Audibleにアップされているのを知り、早速聴いてみた。前作はKindleで読んだ記憶があるのだが、蔵書にない。ブログを
引越しの際に、愛用していた爪切りを失くしてしまった。たかが爪切り、されど爪切り。微妙な感覚なのだが、そのお気に入りの爪切りは、パチンパチンという硬質な感じではなく、サクッサクッと切れるのが好きだったのだ。爪切りはよくなくすので、複数個買い置きがあるのだ
◇2541 『悪い夏』 >染井為人/角川文庫救いのない話。これが現実なのだろうか。染井さんの作品は何作か読んでみたが、どうにも救いのない話が多くて、ちょっと気が滅入ってしまう。これが日本の現実の一部なのだろうなと思いながら読み進めているのだが。本書は生
たまたま仕事を早めに切り上げることができる日があったので、定時で仕事を終えて展示会に行ってきた。街中で見かけたチラシを見て、会社帰りに行けそうだと思っていたのだ。チケットは事前にオンラインで購入できるらしい。日本ではまだまだ紙のチケットを店頭で買うのが
◇2540 『最後の証人』 >柚木裕子/角川文庫二つの事件が折り重なって、一つの結末に帰着する。技巧的な作品。冒頭から、2つの事件が時系列を異にして進んでいく。これは何かありそうだと思わせる構成。物語の中盤で、これは復讐劇なのだと全貌が見え隠れする。息子
以前、当時50代の上司だった方が仰っていた言葉が、妙に印象に残っている。曰く、若い頃は肉が大好きだったが、お金がなくてそれほど良い肉は食べられなかった。50代になって、少し懐に余裕ができたのだが、高い肉は脂が多くて量が食べられなくなった。若い頃にもっと良い肉
◇2358 『60歳からのマンション学』 >日下部理絵/講談社+α新書知らない知識が満載。読んでおいて良かった。日本には30代の頃に建てた家がある。当時流行りだった狭小三階建だ。中国、茨城、米国と不在にする期間が多く、買ってからの半分以上は他人に貸している状
いろんな思いが込み上げてきて泣けてきてしまった。ヤバイ。。。
◇2357 『リカバリー・カバヒコ』 >青山美智子/光文社ほっこりさせられる小説。最近、この手のタイプの小説が、安心感があって好みかもしれない。東京郊外だろうか、マンションの近くにある日の出公園。そこにはカバの置物(いわゆるアニマルライダー)がある。その
アメリカで眼科を受診したことは以前のブログに書いた通り。日本で診断されたものとは別の病名を告げられ、今のところは経過観察で、という話だった。経過観察については、診断設備がより充実している専門医を紹介していただいた。家から近いところだったので助かる。私が住
◇2356 『新規事業着工力を高める』 >内田有希昌/東洋経済新報社新規事業創出のための方法論。非常にロジカルに展開されているが、実践は難しそう。自社のシーズと顧客のニーズがマッチしなければならないし、時間がかかる案件については、経営者の我慢が必要。お金
先日、愛犬に狂犬病の注射を打ってもらったのだが、あわせてジステンパーのワクチン接種も必要とのこと。急ぐのであれば同日に対応可能だが、できれば3週間ほど間を空けた方がよいと言われ、アドバイスに従って病院を再訪。そろそろ暖かくなるので、フィラリアや、ノミ・
◇2355 『ファイナンス思考-日本企業を蝕む病と、再生の戦略論』 >朝倉祐介/ダイヤモンド社財務や経理の専門家以外の人が読むにはとても有用な書籍。筆者は法学部出身とのことで、恐らく会計は専門ではないであろう。この手の本は専門家が書くととても専門的になっ
特に意識をしているわけではないのだが、時間に追われる日々を送っていると、本の読み方が雑になってくる。毎日大量に流れてくる新聞記事などのニュースやメールマガジン。日々大量に受信する仕事関係のメール、特にCCで入ってくるもの。読まなければならない、会社関係の
◇2354 『門外不出の経営ノート-2泊3日で165万円! プレミアム合宿LIVE講義』 >小山昇/ダイヤモンド社今の自分の状況では使いづらいノウハウだなと思いつつも、非常に実践的で楽しく聞かせていただいた。筆者は武蔵野という会社を建て直した小山社長。数々の修羅場
日経新聞[2024.04.20]ユニクロ秘録・世界的アパレル企業に至る知られざる物語柳井氏の凄みを感じる記事。一方で、若い頃は寝太郎と呼ばれた放蕩息子だった点も、知ってはいたが改めて記事で読むと興味深い。一番強烈だったのは「場末のまんじゅう屋」の例え。果たして自
◇2353 『フォン・ノイマンの哲学-人間のフリをした悪魔』 >高橋昌一郎/講談社現代新書向社会性サイコパスとは、彼のような人のことをいうのだろう。天才であったが、とても人当たりがよく、立派な人物だったようだ。一方で、非人道的ともいえる決断や提言をいとも
○2352 『マキアヴェッリ語録』 >塩野七生/新潮文庫マキアヴェッリの至言が満載の良書。構成が面白い。冒頭に記載されている、筆者である塩野さんの断り書きが面白い。曰く、塩野さんはこの時代の人物をいろいろと描いてきたが、彼らとマキアヴェッリの決定的な違い
早いもので米国の駐在員生活も3年目を迎える。COVID-19のせいで実赴任が7月だったため、5月~6月にかけては、アパートの契約更新、自動車や不動産の保険更新などがアニュアル・イベントとして発生する。そして、2年に1度は運転免許証の更新も必要になる。6月末まで
◇2351 『スクラップ・アンド・ビルド』 >羽田圭介/文春文庫興味深いタイトル。祖父がスクラップで、健斗がビルドという意味だろうか。芥川賞繋がりでレコメンドされた作品。第153回芥川賞受賞作だそうだ。羽田圭介さんの名前は知っていたが、実際に作品を読むのは初
メモリアル・ディの3連休は近場での旅行、ミシガン湖に行ってきた。いつもの通り行き当たりばったりの旅行で、前日にホテルを予約。いつもはHilton系のホテルを利用しているのだが(アプリで予約が可能で、犬が泊まれるかどうかもオンラインで確認できるので便利)、今回は
◇2350 『乳と卵』 >川上未映子/文春文庫なんとも形容し難い、よい意味で気持ちの悪い小説だった。第138回芥川賞・受賞作品とのこと。このところ小説からは遠ざかっており、この手の受賞作品もほとんど手にしてこなかった。先日読んだ『黄色い家』が面白く、川上さん
◇2349 『「本当に役立った」マネジメントの名著64冊を1冊にまとめてみた』 >中尾隆一郎/PHP研究所私とは少し読書傾向が違うと感じた。たまには傾向の違う本を読むことも必要かなと、興味のある箇所のみ拾い読み。以下が読んでみようかなと思った本の一覧であ
といっても、旅行ではない。ダラスへの出張があり、会議など一通りの仕事を終えた後、金曜午後のフライトでシカゴに戻ってくるはずだった。ところが天候状況が悪く、各地でトルネードが発生。シカゴ上空も雷などがひどく、上空で待機するには燃料が持たないのでミネアポ
○2348 『成瀬は天下をとりにいく』 >宮島未奈/新潮社滋賀が舞台ということで読み始めたのだが、滋賀県人でなくても楽しめる一冊。読み始めた段階から2024年の本屋大賞にノミネートされていることは知っていたが、なんと大賞を受賞してしまった。たしかに、主人公の