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2014/12/29

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  • 映画『Tar/ター』

    指揮者の物語という事なので、当然音楽たっぷりの映画と思ったら、さにあらず。無音の時間がものすごく長い映画で、まず驚いた。そしてケイト・ブランシェットの快演、怪演に圧倒された。ピアノはグールドの真似までできる腕前、ドイツ語は流暢、そして指揮がどこから見ても本物だった。最初に数十分にわたるロングインタビューがあるのだが、淀みなく話す内容がかなり専門的で、俳優の演技ではなく音楽家の語りそのもの。この長いセリフがすらすら話せるだけでも凄い。指揮の振りは監修のマウチェリーの振り方のような気がする。マウチェリーの指揮は見たことがないが、写真を見たことがあり、何となくその雰囲気を感じた(少しくらい勉強の跡がないと、こちらも落ち着かないよ)。正直言って、振りだけなら、まあ真似できる人もいるだろう。それより感心したのは、リ...映画『Tar/ター』

  • 再度ウェストサイド、ストーリー素通り

    映画「ウェスト・サイド・ストーリー」の感想動画がひっきりなしに上がっていたようだ。1日一つくらいしか見ていられないけど、あまりにあるので、ついにもう一度見に行った。2970円するメイキングブックというのも買った。これはものすごい情報量の本であり、こちらも読むと感動してしまう、素晴らしいものである。そこにバーンスタインやロビンスの考えも示されており、初めて知ることも少なくない。あのジョン・ウィリアムスが61年映画の録音ではピアノを弾いていたなんて……。その経験が、彼の映画音楽に直結しているかもしれない、などと想像してしまった。彼のオーケストラ曲にはほぼ全てピアノが入っているから。何度観ても良い理由の一つに音楽の質の高さがある、と私は思うのだが、映画ファンはそれを誰も語っていない。ここまで上質の映画音楽は何十年ぶり...再度ウェストサイド、ストーリー素通り

  • 映画「ウエスト・サイド・ストーリー」を観て

    長年の持論、ミュージカルは以下の4作が傑作であり、ほかはそれには及ばない。【マイ・フェア・レディ】【ウエストサイド物語】【ザ・サウンド・オブ・ミュージック】【屋根の上のヴァイオリン弾き】この4作のヴォーカルスコアは、25歳以前に手に入れていたから、音楽についてはかなり詳しいつもりだ。中でも【ウェスト・サイド・ストーリー】は別格で愛している。なので、スピルバーグが再映画化したと昨年知って、公開を心待ちにし、先月観に行ったところだ。それからしばらくして、そのレビュー動画がいくつも出てきた。なるほど、という気付きもそれらはたくさん教えてくれた。しかし❗️誰も音楽について触れていないのである。スピルバーグはとても敬意を払っていて、台本のローレンツより前に音楽のバーンスタインをクレジットしている。よしよし(‥、)ヾ(^^...映画「ウエスト・サイド・ストーリー」を観て

  • ショスタコーヴィチとカルメン

    ショスタコーヴィチの交響曲第5番の第4楽章の主要動機が、カルメンのハバネラから引用されている話は、10年くらい前に書いた。それがNHKの番組になり、紹介されたのだが、その番組の解釈は、いまだに100%正しいとは思っていない。それから月日が過ぎ、この期に及んで、また《カルメン》の《ハバネラ》がショスタコーヴィチの交響曲第5番に引用されている話を教えられた。今度は第1楽章である。3回ほど出てくる旋律である。これがカルメンの歌う旋律の引用になっている。《ハバネラ》がニ長調になり“ラームーール、ラームーール”と歌うところだ。これは言い逃れができない「引用」だ。4楽章の引用は、世界一多いモチーフと言われている「ソドレミ」音型(または「ミラシド」)で、使用例は《夢のあとに》《チゴイネルワイゼン》《五木の子守唄》と枚挙にいと...ショスタコーヴィチとカルメン

  • 東京藝大で教わる西洋美術の見かた

    偶然本屋で見かけたのだが、結構気になって、ついに買った。美術学部の講義を本にしたものらしい。いわゆる美術史の講義なのだが、人気のある印象派の話などしたところで、学生は知っていることばかりだから退屈してしまう。それならば、という内容で、しかも専門知識のない人でも親しんでもらえるように書いたのだそうだ。実は私、美術はかなり苦手。デザインや建築には、ある程度関心があるが、絵画や彫刻はなかなか心が動かない。そういう人間にはぴったりの気がして、読んでみたのである。そして「ぴったりだった」美術史の話なのだが、それ以上に「謎解き」「判じ物」の本だった。そして、このような考え方が音楽にも反映しているのだなと思うことばかりだった。さらに「ヴァイオリン」などという質めんどくさい、いや奥深い楽器の背景を垣間見た思いもある。大学の講義...東京藝大で教わる西洋美術の見かた

  • 面白い演奏とオーソドックスな演奏

    受けてきた教育、巡りあった先生方が、どれもどなたも伝統的でオーソドックスな方法をまずは学ぶべし、というものだったので、それ以外のことはあまり考えずにここまでやってきた。しかし世間はそうでもない。あるコンクール(未成年対象)で、一度出た評価に異を唱えた審査員がいたのだ。「本当に皆さんそう思っているか確認してほしい」とその方はおっしゃった。コンクールでこれをやり出すと結論は出なくなりかねないので、このようなことは滅多に起きない。起こしてはいけないかもしれない。が、場が収まらなかったので、結果に賛同するか改めて採決をしたのである。結果は変わらなかった。やはり皆さん本当にそう思って採点していた訳だ。しかし、私は異を唱えた審査員の方に賛同した。なぜならば、問題になった演奏は「とても面白い」けど「非オーソドックス」だったか...面白い演奏とオーソドックスな演奏

  • 学生街の喫茶店②

    小学校の謝恩会だったか学芸会だったかで「《学生街の喫茶店》をやろう(歌おう、だったかな?)」という声があがり、ついては私が電子オルガンで伴奏することになった。誰かがドーナツ盤(45回転EP)を貸してくれ、それを基に伴奏を考える訳だ。今で言う「耳コピ」である。その立場で聴くと、実にユニークな伴奏になっていることに気づく。前奏はヴァイオリンのトリルだけ、と言って良い。歌の直前も、通常のドミナント「Vの和音」ではない。そしてさらにユニークな間奏に度肝を抜かれる。コーラングレの不思議な旋律、調性感が薄くて、コブラの笛吹のような節回し。おまけに終わりが終わりに聞こえず、このまま演奏したら2番が歌えないかも、と不安になった私は、学校の音楽の先生に相談した。音楽室で先生とレコードを聴く。先生が「これは何のリズム?」私「タンゴ...学生街の喫茶店②

  • 学生街の喫茶店①

    筒美京平、小林亜星に続いて、すぎやまこういち氏が亡くなった。ついに一つの時代が終わりを告げた感が強い。すぎやまこういちさんはお会いして一緒に仕事をしたこともあるだけに、そのショックもそれなりに大きいが、それよりも偉大な業績を遺されていることを讃え、幸せな時間を過ごさせてもらったことを感謝したいと思う。私個人の思い出は「ビッグGM」と《オーディオ交響曲》だけど、ここではもっと一般的な《君の誕生日》、いや違う、《学生街の喫茶店》の話をしたい。我々の世代にとっては、ドラクエよりずっと大事な歌だったと思うからだ。クラスメートに金子という男がいて、一緒に「文芸クラブ」というのに入った。小学校の正課クラブの一つである。私自身は、そこで何をやってたか少しも思い出さないのだが、その金子は「学生街の喫茶店」という小説を書こうとし...学生街の喫茶店①

  • 世の中激変中

    世間のことを勉強すると、無数の知らなかったことが後から後から出てくる。なので「変わらないもの」を追求することが幸せにつながるだろうと思っていたところがあった。でも、そうでもないらしいことにも気づくのである。変わっていくのが世の中だ、と平家物語の昔から伝わっている。いわゆる「諸行無常」。変わっていく波に乗ってこそ、幸せにたどり着くこともある訳だ。さあ、どこに行くのか。これがわからない。わからないから面白い、という考え方もある。愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ、とのこと。という訳で、歴史を少し勉強していたら、なかなかショックな事も多くて、また先に進めないことしばし、だ。もう少し気楽に生きよう、とかいろんなことを考えていた。気楽に、洗面所の蛇口である。バブル期にシンク?から液体せっけんと空気が出るものが出てびっくり...世の中激変中

  • 音大生の出口戦略③教育活動編(a)演奏するための教育活動

    ここで強調するまでもなく、大半の人達が選ぶ道である。ただ「演奏家にはなれないから」という消極的な理由でこの道を選ぶ人達が、やはりとても多い。そう考えても仕方ない面はあるのだが、せっかくならば、より積極的に考えてほしいと思う。a)演奏するための教育活動こちらも、消極的に考えれば「演奏だけでは生活できないから」という風になってしまう。それは正しいし、私もそう考えていた。しかし一方、ミュンヘンに行った時、ウィウコミルスカというポーランドの女流ヴァイオリニストから、次のように言われた。「教えることはしないのですか。教えることも勉強になりますよ。」わざわざミュンヘンやポーランドを引合いに出したが、こちらも日本中で、そして音楽に限らず言われ続けていることである。b)純粋に教育活動多分、こちらが最重要なのではないかと思うので...音大生の出口戦略③教育活動編(a)演奏するための教育活動

  • 音大生の出口戦略②

    音楽学校とは音楽家になるために必要な訓練をする場所という認識は正しい。が、だから卒業生は音楽家にならなければならない、という認識は疑問が生じる。その理由の一つには、全員が音楽家になれる訳はないから、ということは誰しも考えつく。こちらは言わば「消極的」な理由。ハンガリーには、音楽学校がかなりある。しかし、ハンガリーの人口は1000万人ちょっと。普通に考えたら多すぎる学校の数である。どうしてこのようにたくさんの音楽学校があるのか。その理由を昔聞いたことがある。「私達は良い聴衆を育てるためにやっています。」日本人なら思うだろう。「聴衆の育成まで考えて音楽をやらねばならないものなのか」答は「やらねばならないもの」なのである。そもそもヨーロッパはなぜあれほどまでに文化を大事にするのか。それは、ヨーロッパが侵略、強奪の繰り...音大生の出口戦略②

  • 音大生の出口戦略①

    音大生に出口戦略なんて、ある訳がない。昔からずっと、一握りの人しかプロになれないと言われてきた世界なのだから。これは正論である。それでも、なぜかやりたがる人が大勢いたから、出口戦略なぞ考える必要もなく、淘汰されてなんぼの世界だったと思う。しかし、少子化や不景気やらで、さすがに翳りが見えてきた。近年では東京芸大附属高校のヴァイオリンが定員割れを起こしたらしい。ヴァイオリン界に身をおく者としては他人事ではない。今まで永々無窮に築き上げ、世界のトップレベルにある日本のヴァイオリン界だったのだが、何も手を打たないと、それは段々過去の栄光になってしまうだろう。そのためには「これが出口戦略だ」と考える必要もあるように思えてきた。なので、改めて考察する。音大生は、卒業したらどういう進路があるか。従来から、以下の三つがあると言...音大生の出口戦略①

  • AMUプラザ熊本

    4月にできたのだが、やっと中に入る機会を得たアミュプラザ熊本。JR九州はアミュプラザを作る度に街を作り変えてきた。小倉ができた時もそれなりにすごかったのだけど、長崎、鹿児島、博多と作る度にパワーアップして、天文館や天神の人口減少に貢献してきた。ただ、熊本はそれまでのアミュプラザとは大きく違い、立地が市街地の中心部ではない。今でも駅の裏側は一般の住宅地になっている。佐賀駅でもホテルやオフィスビルが建っているのに、である。今まで森都心(しんとしん)ビルとかホテル、マンションなど建てても、なかなか発展しなかった熊本駅周辺が、アミュプラザの出現で果たして変わるのか、は個人的に大いに注目していたのである。そして、結果は……「変わった❗️」博多の展望レストランと同様の物もあるのだが、それに加え、フードコートに付随する何とか...AMUプラザ熊本

  • シンフォニー音楽劇「蜜蜂と遠雷」を観て

    映画を観て、なにやら割りきれない気持ちになった事は、以前に書いた。でも、原作は面白いと何人かの方から言われた。が、まだ読んでいない。そしてまた「シンフォニー音楽劇」という形で現れた。これほど何度も作り替えられるということは、やはり魅力的な原作なのだろうと言わざるを得ない。この「シンフォニー音楽劇」とは、どういう形態なのか、やはりとても興味をそそられ、ついに観に行ったのである。生のオーケストラやピアニストを使うようだし。ト音記号と繰り返し記号にはさまれた五線譜を描いた反響板がステージに作られ、その中にオーケストラが配置されていた。ピットに入る訳ではないのである。その前には2台のグランドピアノが置かれていた。一つはソリスト用、一つは影ピアノ?とでも言う存在。まず最初にテーマ音楽とも言うべきオリジナル音楽がピアノとオ...シンフォニー音楽劇「蜜蜂と遠雷」を観て

  • お世辞と謙遜

    「お世辞と謙遜は、時間の無駄だと思っています」と言った人がいた。それは言い過ぎでしょう、と普通はなるが、その人の環境を考えると、そうも言いたくなる気持ちもわかってくる。昔から、優秀な女性ピアニストになぜか多いのだが、お互いに賛辞と謙遜をいつまでもやっている場に遭遇することがあった。こうなると、いつも批判的な人が多いヴァイオリン、フルート、ソプラノの方が健全に見えてくるくらいだ。本当に素晴らしい人同士は、お互いに「ありがとう」とか「嬉しい」で済ませておけば良いのに、謙遜大会が始まると、そこまで素晴らしくはない人々にとっては、かなり居心地が悪い空間が誕生したことになる。そうなると時間の無駄と言っても過言ではない。そのような環境から生まれた前述の発言だと推測した。もちろん、状況によってお世辞や謙遜も必要だとも思う。何...お世辞と謙遜

  • 文化芸術活動の継続支援事業補助金

    ウイルス騒ぎで仕事がなくなった文化・芸術団体等が、文化庁を通して「何とかしてくれ」と訴えたのが1年前。「何とかします」と当時の安倍首相は言ってくれたのが昨年春。で、いつの間にか発表されていた「文化芸術活動の継続支援事業補助金」昨年7月に第1次募集が始まり、私が存在を知ったのが9月。第3次募集開始直前だった。それからは大急ぎで関係者に声をかけ、ホールや演奏者を確保し、9月下旬の締め切りギリギリに書類を提出。それからまた急いで何曲か作って、演奏者に楽譜を渡し、10月末の録音録画にこぎつけた。そこからが大変なのである。まず「事業計画書」を提出しているのだが、毎日のように、細かい訂正を事務局が求めてくる。それで交付が決定したのは何と11月中旬。そこから1か月以内に「事業報告書」を提出せねばならない。報告書は「証憑書類」...文化芸術活動の継続支援事業補助金

  • 追悼・安野光雅氏

    昨年の12月にお亡くなりになったと、今頃知った。どんな絵でもさっさと描ける画伯だったらしい。さらにウィットに富んだ詩作もできる。その中の「大志の歌」に井財野は釘付けになった。架空の学校に校歌があったらどうなるか、という内容がまる一冊展開されている。これは付曲するしかない、と出版社を通して連絡した経緯は、以前にも書いたかもしれない。嬉しいことに返事が来た。やり取りは全て郵便、安野画伯の絵葉書でお返事がくる。そして返事の内容だが、残念ながら(?)先約があるとのこと。しかも先約者は、昔ニュースセンター9時のレギュラー出演者だった森ミドリさん。こりゃかなわないと一旦思ったけど、安野画伯曰く「井財野の情熱」に負けて、こちらが申請した曲に限って許可しましょう、という話になった。とりあえず何とか許可をもらい、福岡のアマチュア...追悼・安野光雅氏

  • 文化力は武力に匹敵するはずだ

    最近フローラン・シュミットやセブラックの作品を聴く機会があった。どちらも百年くらい前のフランス人作曲家である。面白いのあり、つまらないのあり、と全体には興味深いものだった。それを述べても良いのだが、このようにフランス音楽に惹かれてしまう自分が、最近はちょっと嫌になる。クラシック音楽だけではない。10代の頃からシャンソンの類い、ポール・モーリアやレーモン・ルフェーブルを聴いていた。20歳頃にはフランス語の勉強を始め、ファッション・デザイナーやフレンチ料理のシェフが話すフランス語を聞いては「カッコいいなぁ」と思い続けて、現在にいたる。それが、かなりの部分「幻想」だと気づかされたのが1年くらい前。本当のフランスは、映画〈レ・ミゼラブル〉に出てくるようなバッチい国だ。だから感染症もなかなか治らない。だが、そのような物理...文化力は武力に匹敵するはずだ

  • 福岡も観光をもっと視野に入れよう!

    やっと緊急事態宣言が解除になった(福岡は)。この1億人規模の大騒ぎは、後生に盛大なる茶番劇として伝えられるだろうが、渦中の人間としてはたまったものではない。最近暖かくなったから、まだ良いものの、電車もバスも窓を開けて走るのには参った。その寒さで風邪をひくとは考えないのだろうか。飲食店が20時で閉まるのも参った。福岡は観光する場所がない。自慢できるのは美味くて安い食べ物だけなのに、これを案内できなかったら、何のおもてなしもできないのである。飲食店で感染すると言われて、閉店時間が早まっているのだろうが、実際は家庭内感染の方がずっと危なく、飲食店に行っている方が安全、というのが統計の結果である。昔、共産圏を旅行した時、店の人がまるで働く気がなく、店が閉まる時間も早かった。まさか日本もそうなるとは……。それはともかく、...福岡も観光をもっと視野に入れよう!

  • エスカレーター警察はいないの?

    世の中全て「ちょうど良い」を判断したり、実行したりするのは、とても難しい。日本人みんなが気をつけたおかげで、感染症が見事に抑えられたことは、とても嬉しい。毎年ひいていた風邪を、今年は全くひいていない。ましてやインフルエンザなぞ、どこにも見かけない。これはありがたいことだ。しかし、飲食店が20時で閉まったり、この寒空の中、窓を開けて走る電車などは「ちょうど良い」から逸脱している、と見る。先日は、電車の窓を開けてまわるおじさんに遭遇した。よほど頑強な体の持ち主なのかもしれないが、少なくとも私は体温が下がり、抵抗力が弱まり、病気になりやすい状態になる(から、やめていただきたい)。一方「マスク警察」に遭遇したことはないが、寒空の中を歩きまわるには、マスクが暖かいので、とても具合が良い。冷たい空気が、直接のどに入るのを防...エスカレーター警察はいないの?

  • 今、何どきですか、ハイ、ラーメンどきよ

    昨日まで譜面を作ることに追われ、ブログを書く時間など全く捻出できなかったが、ようやく一段落したところ。ここのところ取り組んでいる仕事がある。それは追って述べることにして、昨日は久々に音楽ジョークを連発した。が、全く通じないものだらけだった。その一つ。「今、何どきですかハイ、ラーメンどきよ今が食べどきシャンメンどきよ、即ハウスしょう油味、シャンメン」というコマーシャルソングが1972~4年頃にあった。それを弦楽合奏でやったのだが、知っている人は皆無だった。なので、丁寧な説明が必要かもしれない。これは一世を風靡したコマーシャルソングだったのである。特に「即(ソク)!」は大流行して、「すぐ」の代わりに「即やる」「即持ってくる」などと言う言い回しが定着した、かに見えた。今ふり返ってみれば、即、とはいつの間にか言わなくな...今、何どきですか、ハイ、ラーメンどきよ

  • ヤン・クレンツとイヴリー・ギトリス

    ヤン・クレンツというポーランドの指揮者が今秋亡くなった。私にとっては素晴らしい指揮者だったのだが、周囲の人間が大して注目しなかったので、ずっと心の中で生きていた方だった。まだ学生だったのだけど、読売日本交響楽団のエキストラ奏者に呼んでもらえた時期の話である。当時読響では「名曲シリーズ」という定期的公演があり、そこに呼ばれ始めた頃、事務局の間違いでダブルブッキングされたことがある。(1982年の10月だったような記憶がある。もしくは1983年。)席に座ろうとしたら別の人が座っていて、どういうことだろうと思ったら、結局私を間違って呼んでしまった結果、となった。「ゴメーン」と言われて、代わりにすぐ頼まれたのが、翌月の定期演奏会だった。毎月の自主公演は当時「定期」と「名曲」の二本立てだったが、その後定期演奏会に呼ばれた...ヤン・クレンツとイヴリー・ギトリス

  • 「燃えた花嫁」と「キャッスル」

    10年前は韓ドラばかり、ひっきり無しに放送していたBS民放、数年前からミステリー物、サスペンス物の2時間ドラマ再放送に移り変わっている。私にとっては良い傾向である。と言って、普段は全くテレビは見ない(ようにしている)のだが、時々親元に行くとテレビがついているので、どうしても見てしまう。そして、やはり警察物のドラマを見てしまう。それは、もともとミステリーが好きなこともあるが、それ以上に日本の風俗の変化を確かめるのがとても面白いからでもある。そこに山村紅葉という女優さんが頻繁に登場する。大して素晴らしい演技をしている感じは正直言ってしないのだが、私と同世代なので応援したいと思う。その山村紅葉さんのデビュー作が「燃えた花嫁」と、その後知って、俄然応援する気になったのは確か。それは、この「燃えた花嫁」のロケの一部が「キ...「燃えた花嫁」と「キャッスル」

  • 「キャッスル」のレモン戦争

    私の10年上は「全共闘世代」と言われる人達で、大学に行くと「我々ワァー」とメガホンを持ちながら叫んでいた。ちなみに、大学の教室の椅子と机が固定されたのは、学生紛争の反省からきているそうだ。全共闘世代は、教室の椅子と机で「バリケード」を作って戦っていたのだそうで。東大の安田講堂で派手な騒ぎがあった頃、そこから20分ほど歩いた場所にある東京芸術大学では学生紛争はあったのか。美術学部を中心に(比較的地味に)あったそうだ。武蔵野美術大学や多摩美術大学の学生が応援にかけつけたが、そこで東京芸大生のエリート意識が出てしまい、中心になるべき闘争以外のところで後味の悪いものだった、という美術学部の職員の証言を記憶している。多分その頃の話だと思うのだが、キャッスルの「レモン水」が値上げをする、それで学生と「闘争」になった、という...「キャッスル」のレモン戦争

  • 「キャッスル」のコーヒー

    東京芸術大学の音校にある食堂が、最初は旧奏楽堂の裏にあったとは聞いていた。それは全く知らない。私が知っているのは現在の場所、学生会館の1階、しかし新築2年目くらいの、なかなかにして新しさの漂う場所だった。しかし、冷房がまだなくて、夏は大変だった。(ちなみに、当時芸大は夏休みに冷房が入らなかった。)そして、喫茶室という小綺麗な場所があり、学生のたまり場になっていたのだが、そこではちょっと高級感のあるコーヒーが飲めた。一般の食器同様、陶磁器のカップなのだが、それだけではなく、当時珍しい(恐らく海外製品の)「コーヒーマシーン」で淹れるコーヒーで、茶色い泡が浮いているやつ。ソフトエスプレッソみたいな感じである。で、私はこれがあまり好きでなかった。何だかインスタントコーヒーみたいで。と、そこまでは普通の話だが、この喫茶室...「キャッスル」のコーヒー

  • 「キャッスル」閉店によせて

    馴染みの店ができても、そこの店員さんと馴染みになるのは、どうも苦手である。東京芸術大学には「大関売店」という楽譜等を売る店があった。大関さんというおばちゃんがやっていたのだが、そのおばちゃんが亡くなった時は、元学長が亡くなるより、大騒ぎだった。私自身は、この大関おばちゃんに覚えられないように、なるべく寄らないようにしていた。このおばちゃん、黛敏郎先生と仲良しだったし、口を開くと「池辺君は~」とか何とか雑談をする。池辺君とは当時既にテレビドラマの音楽で活躍していらした作曲家、池辺晋一郎氏のことである。こんなおばちゃんと話すと、いよいよ自分が小さく見えるから、ここで駄弁ったり、店番までするヤツの気がしれなかった。その隣に「キャッスル」という学生食堂があったのである。学生食堂、と言って良いのかわからない。普通の学生食...「キャッスル」閉店によせて

  • 窓の景色は映画のようで、映画のお金は取らないで

    これは大中恩作曲《バスの歌》の一節。私はバスに乗ってもそれほど楽しくないが、都会の電車は楽しくてたまらない。今回久しぶりに京成線に乗った。成田空港は都心から遠いから、可能な限り使わないようにしているが、時間と値段の関係で、久しぶりに使ってみた。成田空港なんて10年に1~2回しか使わないから、いつ行っても久しぶり。いつの間にか第3ターミナルまでできていて、そこから駅にたどり着くのが、まず大変だった。しかし、成田空港に用がなければ乗れない「スカイライナー」に乗らない手はない。小学生の時、京成上野から出発するのを垂涎の眼差しで見つめていたのだが、爾来、過去1回乗れたかな、という程度。それに、昔より随分早く行けるようになっている。「こんなに速くなるものか」と、なんとなく思っていたら、駅の掲示板で、新しい路線を作ってつな...窓の景色は映画のようで、映画のお金は取らないで

  • チェロとトランペットの持ち替え

    ついに念願の共演が実現した。左から西方正輝、エム氏、児島まさ子、原田大志であるが、西方の手にしている物をよくご覧いただきたい。二つの楽器を手にしている。今年の7月に一人13役のスーパーミュージシャンを紹介した記事を書いたが、9月にその西方正輝氏と直接コンタクトをとり、10月末日には共演が実現してしまった。文化庁の補助金事業に応募を9月に決めて、中頃に西方氏参加の許諾を得、それから西方氏に合わせて「チェロ、トランペット持ち替え」の曲を2曲、井財野も作ったのだから、井財野もそれなりにスーパーぶりを発揮したかに見える。しかし、作ったもののうち《ファミス奇想曲》は昨年作ったものの作り直し。《アガスティアの葉》は黒田寛賢氏との合作で、本来なら11月に発表するべきものが、本番がなくなったので、全く手をつけていなかったもの。...チェロとトランペットの持ち替え

  • 川崎絵都夫《NANTO奇譚》再演

    川崎絵都夫作曲《NANTO奇譚》のリハーサル風景。10月30日、福岡県粕屋町サンレイクかすやにて。作曲者は筆者の大学時代の1年先輩で、その頃は結構かわいがってもらった。そのご縁が昨年、30数年ぶりに復活し、作曲をお願いしたのが本曲である。川崎氏は近年、純粋邦楽と舞台芸術関係の音楽の仕事が多く、このような西洋楽器の室内楽作品は作りたくてもその機会がないとの事で、喜んで書いていただいた。氏から「アメリカに行くと1日中ピアノトリオだけを放送しているラジオ局があったりして、それをずっと聴いていると、全然知らない曲がかかったりする訳。その中で短い楽章を集めて作られた物にとても興味深いのがあって、そういうのを作ると面白いかなと思って作りました」という説明を受けた。「島のフーガ」と言って、琉球音階によるフーガも第5章に含まれ...川崎絵都夫《NANTO奇譚》再演

  • 「いってみたいな よその国」はアメリカ

    「メッチャ、アメリカに行きたいんです!」と言った若者がいた。ふーん、今でもそういう若い人がいるんだな、と思ったが、その人は宮崎県出身だった。なるほど、小さい時から太平洋を見て育ったからなぁ、と思った。太平洋の向こう側はアメリカだ。「海にお舟をうかばせて行ってみたいなよその国」これを地でいく話だが、ふと思った。日本海側の向こう側はロシア、朝鮮だ。日本海側で育った人が、こんなことを思うだろうか。この歌詞は、太平洋側を想定しているように思える。そうなると、行ってみたいよその国はアメリカ大陸と考えるのが無難だろう。しかも、それは砂浜でなければならない。岩場に立って、そのように優雅な気持ちにはならないだろうと思うからだ。そう考えると、太平洋側で砂浜がある所はかなり限られてくる。茨城、千葉、神奈川、静岡、高知、宮崎、沖縄く...「いってみたいなよその国」はアメリカ

  • 月が昇るのは太平洋側、日が沈むのは日本海側

    「海は広いな大きいな月はのぼるし日がしずむ」月が昇るのを見ている人がいるのだろうか、とふと考えた。新月では昇ったことがわからないから、わかるとしたら満月だ。満月がじわじわと海面から姿を現すのを見たことがある人はいるのだろうか。一般的に、結構上空に月が浮かんでいて、ああ今日は満月だな、とか、三日月だな、と思うのが大半なのではないかと思う。一方、日が沈む光景は感動的で、これはわざわざでも見たいのが当然だろう。しかし、海に日が沈むのを眺められるのは西海岸に限る。日本であれば日本海側、ということになろう。(瀬戸内海に沈む夕陽を見ることができるのかどうかはわからない。)それも海が北側に面している鳥取県等では、やはり見ることができない。しかし、岬のように少しでも突きだしていたら、沈む夕陽を見ることはできる。それができる都道...月が昇るのは太平洋側、日が沈むのは日本海側

  • おいしいに決まってます、かなぁ

    糖質0の「一番搾り」が10月6日に新発売とのこと。キリンのCFは毎回感心してしまう。江口洋介、堤真一、濱田学、タモリという一流の俳優やタレントがさもうまそうに「うまい」というと、どれどれ飲んでみようか、と思ってしまうのであった。缶に「おいしいに決まってます。」とご丁寧に書いてあると、素直な私は「それはそれは」と単純に期待してしまう。1ケース買おうとしたが、思いとどまって一缶だけ買って、飲んでみた。うーん。おいしい、かなぁ。ノンアルコールビールに近い味だ。ご飯を食べないで、普通の一番搾りを飲もう、と思った。おいしいに決まってます、かなぁ

  • アガスティアの葉

    福岡市は5月末にアート・エンターテイメント支援を打ち出した。それに何とか応募したのが6月下旬。採択通知が来たのが8月19日頃。あわてて準備して9月2日に収録したのが《メグテラスの伝言》だった。お陰で、文化庁が補助金を出しているのは全く知らなかった。が、九州作曲家協会として事業を行うことになり、私も働くことになった。そして黒田=井財野作品、本日何とかアウトラインができた。これは他人にはわからないかもしれないが、何ともめでたい気分になるのである。日本も首相が変わり、激変の世の中、みんな大変だけど、その中のつかの間の幸せを感じている。これを今月末に収録するのである。これからもまだ忙しいけど、こういう忙しさはなかなか良い。この曲の一大特徴はチェロとトランペットの持ち替えにある。今回演奏を依頼した西方氏は、恐らく世界で一...アガスティアの葉

  • 組曲「メグテラスの伝言」

    ここのところ、新作を作るのにかなりのエネルギーを使っている最中ですが、その一つがようやく公開の運びになりました。ヴァイオリンとコントラバスの二重奏曲を初めて作ってみました。ご覧ください。組曲「メグテラスの伝言」

  • サン・サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番

    NHKFMで「アイザックスターン変奏曲」という特別番組を5日間にわたって放送していた。そこでこの曲が放送されたのだが、これは特別に懐かしいものだった。その音源、LPレコードは私が高校生の時の新譜で、やはりNHKFMでその頃放送された。それをカセットテープに録り、何回となく聴いていたからだ。それだけでなく、クラシック好きの同級生が「ダビングしてもいいか」と言われて貸し出しまでした。その友人が言っていたことも忘れない。「サン・サーンスって冗談音楽の作曲家かと思っていたよ」そのように、付随する思い出も含めて、さまざまなことを思い出させ、同時に当時聞き取れていなかったディテールまで共に迫ってきて、感慨深い録音の放送だった訳だ。同時に「アイザックスターンは過去の人」という今の認識が、当時の「現在の人」という認識に重なる感...サン・サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番

  • 映画「剣の舞」

    ハチャトゥリアンが亡くなったのは、私が高校生の時。体育館の中から窓越しに見える校舎を見ながら「亡くなったかぁ」と思った。晩年は時々来日していたのだ。直前に日本フィルかどこかの客演がキャンセルされた話を聞いたばかりだった。見たかったなぁ、とか言いながら、まだハチャトゥリアンの曲は数曲しか知らなかったのだから、まぁ田舎の高校生の考えることだ。されど高校生である。中学生の時は、ショスタコーヴィチが亡くなった。こちらに至っては《祝典序曲》1曲しか知らなかったけど、「亡くなったかぁ」とラジカセを見ながら思った。されど中学生である。小学生の時ストラヴィンスキーが亡くなった。組曲《火の鳥》しか知らなかったけど「死んだかぁ」とレコードを見ながら思った。なぜいちいち感じるかと言えば、このお三方は音楽室の年表に載っていたからだ。そ...映画「剣の舞」

  • ロード:ヴァイオリン協奏曲第6番

    7番と8番は、多くの人が練習するけど、6番はあまり聞かない。しかし、弓先のアタックが付けられない向きには、このあたりの協奏曲はとても役に立つ。とは言うものの、6番はあまり知らないので、この際、少々探求してみた。そして、あまり取り上げられない理由が一つわかった。第3楽章である。モーツァルトに似ているから、その調子で弾き始めると、途中から全く弾けなくなる。途中が弾けるテンポで弾き始めると、最初が随分鈍重で、非音楽的だ。これは面倒だ。弾くのが必須、という訳ではないから、これだと誰も弾かない傾向がすぐに生まれそうだ。今、見向きされていない理由が、よくわかったような気がする。この曲は第1楽章だけ練習する曲と見なそう。ロード:ヴァイオリン協奏曲第6番

  • 誇るべき日本人の本「天皇の国史」

    著者が「書き出したら600ページを超えてしまった。でも1冊にしたかったから紙を薄くした」と「虎ノ門ニュース」でおっしゃったので、発売日とされる11日に勇んで福岡市の丸善に行った。すると、そこでは発売日は12日になっていた。翌12日、福岡を代表していた老舗書店2店舗に行くと、「すみません、17日からの発売のようです。」その日、福岡の丸善まで行く時間はなかった。こうなると、いよいよ手にしたくなる。14日(本日)今度は熊本市の老舗書店2店舗に行ったら「すみません、熊本では19日からのようですね。」地元を盛り上げるために、わざわざ行ったところは全て空振り。そして熊本のTSUTAYAに行くと、7冊も置いてあった。まだまだ地方の格差はなくならない、という現実が悲しい。出版業界がネットに押されて苦戦しているのはわかる。だが、...誇るべき日本人の本「天皇の国史」

  • 残っていた「タイム・トラベラー」に感激

    偶然見つけた、というよりは、AIが今頃私に情報提供してくれたのだが、1972年のNHK少年ドラマシリーズ「タイム・トラベラー」、最終回だけ存在していて、NHKから放送されていたようだ。いやはや、もうこれだけでも残っていれば、他のNHKの番組は全て消えても良いくらいの、私にとって超重要な幻の番組だった。何が重要だったか、改めて拝見して、よくわかってきた。【1.冒頭のストーリー】ナレーションは矢島正明だとずっと思いこんでいたので、記憶とはあてにならないものだ。ジェットストリーム以前にお世話になっていたとは……。それはともかく、この毎回の不思議な話が大好きだったのだ。今聴いてもゾクゾクする。【2.テーマ音楽】こちらも別の方だと思いこんでいた。《鉄腕アトム》の高井達雄だったとは。とにかく、アイヌのムックリ(口琴、ジュー...残っていた「タイム・トラベラー」に感激

  • 「手の内は明かさない」素晴らしきかな防衛大臣

    防衛省のホームページに、しっかり掲載されている記者会見。文字起こしもされている。https://www.mod.go.jp/j/press/kisha/2020/0804a.html尖閣諸島のみならず、沖ノ鳥島までも、毎日チャイナから襲われている非常時に、「敵国に理解を得よ」とのたまう、とんでもない亡国記者に取り囲まれ、それでも毅然と言い返す河野防衛大臣。いやはや、さすが!カッコいい‼️現在の閣僚で応援したい唯一の存在かもしれない。父君である(河野談話で有名な)河野洋平に生体肝移植をしたそうだ。浅黒い顔色はそのせいであろう。親孝行として最高の行動だ。そして、政治家としては真逆に近い行動をとっている。正直言って、河野談話のお陰で、日本国民はどれだけ揚げ足とられたか。もっとも、河野談話も実は曖昧な表現だったのに、韓...「手の内は明かさない」素晴らしきかな防衛大臣

  • 単調な練習の繰り返しの向こうにあるもの

    先日、偶然ヤンキースの田中将大選手のドキュメンタリー番組を見た。その中で、毎日キャッチボールをする重要性について話していた。それは、ウォーミングアップであると同時に、重要な基礎訓練となのだそうだ。この単調な訓練を続けることによって、さまざまなボールを投げられることになる、というような話だった。まさに、音楽家と共通する話題である。一流を目指す人間は、どのジャンルでも同じような努力をする訳だ。問題は、一流を目指さない人間を教える時だ。私が教える対象は、ほとんど一流を目指さない方々なので、その皆さんに、このような単調な訓練をさせるのは至難の技である。いや、至難の技ではないかもしれない。指示するだけなら誰でもできる。一流を目指さない方々は、訓練も徹底しないのが普通である。訓練しないでも、できたような「錯覚」を与えられる...単調な練習の繰り返しの向こうにあるもの

  • 日本の行政は文化・芸術を軽視して当然、かもしれない

    音楽業界は、このところ壊滅的な打撃を受けて、そこに身をおく人間には、改めてこの国の腑甲斐無い実情を再認識せざるを得ない。端的に表現すると「この国の文化は、自然発生で充分」ということになるだろうか。音楽関係者は、しばしばドイツを引合いに出す。メルケル首相が、即時給付金を出したり、「芸術家は必要な存在」宣言をして、さらに補助金を出したりと、目に見える成果があるからだ。これは素直にうらやましい。ただ、我が国で文化があまり重視されていないのは、今に始まったことではない。私の実感では「エコノミック・アニマル」という言葉が現れたあたりから、軽視が始まったような気がする。およそ50数年前、である。私は生きていたが幼稚園児、もちろんそこまでの事情は知らない。業界の大先輩方が、ぶつぶつ呟いていたから、後から知っただけのことである...日本の行政は文化・芸術を軽視して当然、かもしれない

  • クロイツェルを称えつつ、それに代わる新エチュードを……

    今年、惜しくも亡くなられたピアノの多喜靖美先生は、ピアノの練習曲に独自のオブリガートをつけて、アンサンブルの学習曲をいくつも作っていらした。「ヴァイオリンも作ればいい……」と言われ、そうか……と、考え続けたのだが、それから数年経過してしまった。ヴァイオリンの練習曲は、正直言って面白くない曲が多い。これにオブリガートをつければ、ひょっとしたらすごく美しい曲に豹変するかも、と夢見て、いろいろと試みてはみたのである。しかし、いくつかはまあまあの域に到達したのだが、これをレッスン中に弾くと、生徒さんが何をやっているのか、よくわからない、という事態を引き起こし、レッスンの邪魔でしかない、これでは本末転倒である。そして、ある時気づいた。そうか、逆をやれば良いかもしれない。古今の名曲を練習曲にして、二重奏に仕上げるのである。...クロイツェルを称えつつ、それに代わる新エチュードを……

  • 「もののけ姫」に息づく『日本精神』

    基本的に、恐い映画やドラマはダメなのだ。ウルトラマンは言うに及ばず、「マグマ大使」もゴアと人間もどきが恐くて数分で見るのを止めた。同様に、ジブリ映画のほとんどが恐くて、まともに見ていない。恐くない「となりのトトロ」は、まともに見れたけど、今度は何が面白いのかわからなかった。20年ちょっと前になるが、編曲する資料として「もののけ姫」のビデオを渡された。あっという間に恐いものが出てきたので、画面は見ずに音だけ聞いていた。音楽がないところは跳ばして。そんな見方だから、筋がわかる訳がない。しかし、数々の金字塔を打ち立てた「名画」だから、いつか見た方が良いのかも、と思い続けて20数年、ついにその機会がやってきた。始まって十分ちょっとしたら、もう泣いていた。断っておくが、恐いからではなく「感動で」である。その後も数回は泣い...「もののけ姫」に息づく『日本精神』

  • 今は《白鳥の湖》より《眠り》が人気

    国民楽派を聴いてもらう講義で、選んだ作曲家は5人。ドヴォルザークチャイコフスキーリムスキーコルサコフボロディンムソルグスキー50名くらいの大学生に、好きな作曲者を選んでもらい、特にどこに、どのような曲にひかれたかを書いて提出してもらった。やはりチャイコフスキーが多いのだが、この5人だと選ばれない人はいなかった。全員にファンがつく、幸せな状況だった。それで、チャイコフスキーも、以下の曲を聴くように指定した。交響曲第4、5、6番ピアノ協奏曲ヴァイオリン協奏曲白鳥の湖くるみ割り人形眠れる森の美女一番人気は《くるみ割り人形》。やはり名曲中の名曲ということだ。で、次が《眠れる森の美女》なのである。《白鳥の湖》を選んだ人は一人もいなかった。半世紀前なら、確実に白鳥湖が人気だったのではないだろうか。以前にも書いたかもしれない...今は《白鳥の湖》より《眠り》が人気

  • ツファスマン:ピアノと管弦楽のためのピアノ組曲

    偶然見つけた曲である。寡聞にして、全く知らない作曲者だった。しかし、YouTubeだけでも3本上がっているし、あちらでは結構演奏されているようだ。ヴェルビエ音楽祭ではプレトニョフがケント・ナガノ指揮で演奏している。なかなか楽しい曲だ。ウィキペディアによると、ツファスマンはソビエトジャズの重要人物となっていた。「ソビエトジャズ」というジャンルも初耳だった。官製ジャズ、みたいなものだろうか。しかし、モスクワ音楽院を出ているし、ガーシュインやカプースチンをクラシックに入れるなら、これもクラシック音楽だろう。なぜ、日本では演奏されないのか、何度か聞きながら考えた。曲の内容的には、カプースチンとあまり変わらない感じがしたので。一つには、カプースチンは全音から出版されて普及した、というところがあるだろう。そして何よりも、こ...ツファスマン:ピアノと管弦楽のためのピアノ組曲

  • グルダ:チェロ協奏曲、と「天下御免」

    ピアニスト、フリードリヒ・グルダの作品、正式にはチェロとブラスオルケスターのための協奏曲だが、長いのでチェロ協奏曲と通称されている。先日、久しぶりにラジオで1楽章だけ聴いた。どうしても笑ってしまう。しかも、なぜか日本語が聞こえてしまう。その理由が、やっと今日わかった。約半世紀前のNHKテレビドラマ「天下御免」の挿入歌に似ているのだ。♪黙って川を眺めていると川の流れが聞こえてくるよ流れ流れて村から町へ海へ出ようと旅に出る川は、ハァいいなぁみたいな歌詞だったと思う。作曲は山本直純。ひょっとして、と思って調べた。グルダの協奏曲は1980年作曲、天下御免は1971年のドラマ。どちらかが影響されて作った可能性はなさそうだ(ホッ)。どちらも、いわゆるブルースの進行だから、ありきたりと言えばありきたり。偶然似る可能性は低くな...グルダ:チェロ協奏曲、と「天下御免」

  • 「敵兵を救助せよ」とチャイニーズが言えるか?

    大東亜戦争までは、尊敬すべき、素晴らしい、カッコいい日本人がたくさんいたのだな、とこの動画を見て思った。もちろん戦後だって、それなりにいらっしゃる。だが有事の際、このような振る舞いができるか……。個人的に最近、武士道という言葉に滅法弱い。戦争気違いの米ルーズベルト大統領も、武士道には感銘を受けて、新渡戸の本を配りまくったそうだ。武士道大好きと戦争大好きが同じ人間の中に同居しているとは、なかなか理解が難しいが、多分欧米人には騎士道のバックグラウンドがあるから、ということなのかもしれない。新渡戸稲造も「欧米に騎士道があるなら」と武士道を書いたのだと思うから。なので、今我々が考えるべきは「孫子の兵法」で攻めてくるチャイニーズへの対抗策だろう。「戦いは詭道なり」つまり、戦いは騙し合いだ、と言っている相手に、フェアプレイ...「敵兵を救助せよ」とチャイニーズが言えるか?

  • 一人13役のマルチミュージシャン

    昔から敬愛するチェロの先輩がいて、東京を離れた今でも10年に一回くらい仕事を頼むことがある。何せユニークな方で、シャンソンの伴奏をする時はチェロとヴァイオリンを持ちかえで弾く、という芸当をやっているらしい。この度、私が多重録音をした報告をしたついでに「先輩もやってみませんか」と水を向けたら「自分のは価値がないから」とご謙遜。「自分の元弟子達が配信やっているから、そちらを応援してください」とのこと。早速見たら、ぶっ飛んだ・・・西方正輝氏はチェリストである。東京芸術大学の大学院までチェロ専攻で修了したれっきとしたチェリスト。彼のもう少し若い頃の動画もアップされていて、ハイドンの協奏曲を、かなりアグレッシブだけど正攻法で弾いている姿が確認できる。しかし、このトランペットは何だ!余技にしては上手すぎる。実際トランペッタ...一人13役のマルチミュージシャン

  • 滋養豊富、風味絶佳 その2

    「滋養」という言葉に滅法弱いことを再発見した。同じく「絶佳」も惹かれる。この、滋養豊富、風味絶佳が売り出されて百数十年、ついに姉妹品を限定発売。「滋養」に惹かれて買ってしまった。もう1つ、本家のキャラメルと抱き合せ、一緒に買うと割引キャンペーンをやっていて、こちらも買ってしまった。「魅惑の甘さ」とはよくぞ言った❗️いやはや、本当にとろける甘さ。果糖ブドウ糖液糖という、一番安物の甘味料が入っている。栄養成分表示が曲者だ。こちらには砂糖と書かないのだ。【炭水化物】なのである。砂糖が25.5グラム。3グラムのスティックシュガーを8本入れた勘定になる。スプーン一杯の幸せ、と昔言っていたが、スプーン8杯は幸せ過ぎて昇天してしまいそうだ。この、ひたすらに甘い飲み物を「滋養」の一言で幸せに飲んでしまう私は、頭の感覚が明治時代...滋養豊富、風味絶佳その2

  • アルバム「日本茶・茶・茶」を発表しました

    コロナ禍で突然できた時間を利用して、旧作(1999~2002)の弦楽四重奏曲の多重録音というのをやってみたのです。当時活動していた弦楽四重奏団の演奏会のために書き下ろした作品群ですが、今見返すと、クラシック音楽のスタイルの啓蒙を必死に模索していた30代の自分が見えてきます。ポピュラー音楽で使われていた「循環コード」をロンド形式に当てはめた《春る・る・る》。だじゃれの音楽《日本茶・茶・茶》。弦楽四重奏界のルロイ・アンダーソンを目指した《せみ・くらしっく》。毎回、何か面白いことをやれば、少しずつでも聴衆が増えてくれるのではないかと、あれやこれや考えた結果の作品群です。残念ながら弦楽四重奏団はその後解散し、私自身も弦楽四重奏だけがやりたい事でもなかったので、それから再演される事もなく、長い時間が経ちました。その間、時...アルバム「日本茶・茶・茶」を発表しました

  • ファンタグレープを飲む

    ファンタを飲んだ。もう何十年も飲んでいなかったが、小学生の頃は、結構飲んでいた。その後と違い、選択肢が少なめな高度経済成長時代だったから。汽車に乗ると、条件反射的に何か飲みたくなる。しかし、私は今でも炭酸飲料が苦手だ。特にコカ・コーラは舌がチリチリ痛くて、みんながなぜあんなに平気で飲むのか、全く理解できない。それで選ぶのがファンタグレープ。これも炭酸だから、なぜ?と思われるだろうが、汽車に乗ると炭酸飲料しかなかった時代だった。いや、正確にはバヤリースとかあったけど、あれはあれで気持ち悪くなる飲み物。乗り物酔いもよくするので、バヤリースなど飲んだ次から吐いてしまうだろう。なので、仕方なくファンタグレープだ。ファンタオレンジもあったのだが、オレンジジュースはありがたみが少ない。グレープジュースなんて、これでしか飲め...ファンタグレープを飲む

  • 共同通信、フェイクニュース発信

    前記事はフェイクだと、数々の国会議員さんが発信したそうだ。事実は、むしろ歩調を合わせないヨーロッパの国に日本政府がイライラした、それを逆に報じている、という説もあった。一日中、これが気がかりだった休日。ようやく安心して寝られる。しかし、共同通信もここまでチャイナ汚染されているとは……。共同通信、フェイクニュース発信

  • 今はアメリカと歩調合わせなきゃ!

    日本、中国批判声明に参加拒否香港安全法巡り、欧米は失望もhttp://topics.smt.docomo.ne.jp/article/kyodo_nor/world/kyodo_nor-2020060601002091?utm_source=dmg&utm_medium=1頭の中で五輪真弓の「恋人よ」が流れて止まらない。『そして一言、この別れ話が、冗談だったと笑ってほしい』チャイナに頭下げチャイナ、は冗談ですよね?まさかの選択、いや、初動で間違う日本政府であって、後で地味に軌道修正しますよね?「冗談だった」と言ってください、日本政府!今はアメリカと歩調合わせなきゃ!

  • クロイツェル20番③

    永遠のミスプリントを指摘しながらレッスンを進めていたら、「それは出版社にちゃんと報告してくださいよ」と、言われてしまった。それで思い出したのがクロイツェルの20番。報告する前に事態を把握しておかねば、と再度楽譜を出して、再検証した。校訂者を見るだけで、背筋がぞくぞくしてくる。まずは、Mendelssohnの協奏曲の立て役者、フェルディナンド・ダヴィド。これはないでしょう、と言いたいくらい、ミスだらけ。もちろんダヴィドが悪いとは限らない。次にシャーマー社のシュレーダーとペータース社のへルマン。この二つは中身が一緒だった。番号は違うけど。(ペータース版は第19番)ニ短調の和声的短音階で2小節統一されている。しかし、音楽的ではないなあ。そしてエチュードの大家、ドント先生。Oh,lala.あらら、短調と長調のせめぎあい...クロイツェル20番③

  • 動画による審査

    山のようにたくさんあるピアノのコンクールでは、既に動画審査にして、今の局面を乗り切った話もきく。そして、私が関係するヴァイオリンのコンクールも、ちらほらそうする旨の連絡が入りつつあるところだ。コンクールAやコンクールBの時は「それも仕方ないかな」と思って、それ以上深くは考えなかった。しかし、コンクールCから「相談」が来て、大反対を唱える結果となった。それは、一にも二にもコンクールを台無しにするから、なのだが、我ながら20分熱弁をふるってしまったのはなぜか。まず、動画ではそう細かいことまでわからない。生の音の情報量は比較にならないほど多い。それが機械により制限されてしまう。みんなが同じ感じで制限されるならともかく、機械の性能で制限され方が変わるようでは、音楽のコンクールではなくなってしまう。それに、録音技師のよう...動画による審査

  • アベノマスクと《フニクリ・フニクラ》

    通称「アベノマスク」が届いた。最初こそ不評だったが、真似する国が出てきて、不評は「茶化し」に変わったように思う。しかし、私は何だかニコニコしてしまう。というのも、ありがたい歌のおかげだ。音楽仲間から伝わってきた替え歌だが、オチのセンスが素晴らしい。爆笑もの、しかもオチが何度もある。これが爆笑なのは、演奏が一流だからだ。とにかくうまい。ピアノも歌も、本格派なだけに、そのギャップが笑いを誘う。調べてみると、東京芸大の楽理科と声楽科の卒業生で同学年のようだ。それを知ると、いろいろ思うところは複雑だが、とにかく私を楽しくさせてくれることに感謝だ。そして、動画のコメントで、貴重な歴史を知った。R.シュトラウスの《イタリアから》に、この原曲《フニクリ・フニクラ》が引用されていて、シュトラウスは「これがイタリア民謡だと思って...アベノマスクと《フニクリ・フニクラ》

  • 神【雨】に感謝

    今や海外メディアは、日本の「結果」を大絶賛しているそうだ。まあ、みんな頑張って何とか抑えた結果だから、それに対しては素直に喜びたい。で、誰も言わないから、ここで私見を披露する。今年2、3月は、例年とやや違って、よく雨がしとしとと降ったのだ。少なくとも九州地方は。これで大分ウイルスが下に落ちて、感染防止に役立ったと思っている。神風ならぬ神雨である。私は雨の度に神に感謝していた。この天の配慮は本当にすごい。時々止んだけど、何週間も降ったのだから。これも恵みの雨、と言えるだろう。誰も言わないので、敢えて述べた。天の神様、ありがとうございました。神【雨】に感謝

  • A日新聞におどらされないで!

    賭け麻雀で決着をつけたけど、率直に言って、A新聞に対する憤りがおさまらない。検察の人事は、上の方が今大変人材不足。30数年前、バブルの頃、優秀な人はみんな弁護士になっちゃって、検事になる人がいなかったそうだ。よって、今度の総長候補は東京高検の黒川氏か名古屋高検の林氏しかいないらしい。A新聞は林氏と強いパイプを持っていて、そこから例えばゴーンのスクープを導きだしたとか。だから、偽ツイッターを作って見事に世の中を操作して、恐らく林氏が上に上がるのだろう。偽ツイッターは百人くらいで夜通しやればトレンドは確実に作れるそうだ。しかし偽アカウントなので、ツイッター社がほぼ削除した。にも関わらず、みんな偽物でも平気なんだよねぇ。もっと大事なことがいろいろあるでしょうが。中共は毎日のように領海侵犯を繰り返している。ウイグル人の...A日新聞におどらされないで!

  • 検察官は特権階級って知ってましたか?

    定年延長なんかされなくても、定年後は年収2000万円の仕事が約束されている、ということを今日知った。公証人、になるのだそうだ。公証人なんて、ほとんどの人には関係ない。これは会社を作る人に関係ある。会社を作るには1円あれば作れるけど、手数料等で25万円いるらしい。それは公証人に作ってもらうことになる。公証人は目下100%検察官OBだそうだ。それでも検察の独立性を云々している方は、よほど幸せな生活をされているのだろう。おめでとうございます。検察官は特権階級って知ってましたか?

  • 検察法案廃止より消費税廃止を

    検察法案はあっけなく取り下げられてしまった。何年前だったか忘れたが、「アラブの春」とか言って、組織的なツイッターが政府を転覆させてしまったことがあった。21世紀型の新型クーデターだが、日本でもこんなことあるんだなぁ、と呆れてしまった。安倍首相は悔しかったかもしれないが、まあ無理に通さなくても良いかと、何ともないかもしれない。正直言って、どうでも良い法案、に近いから、私もどうでも良い。それより、ツイッターで騒いで実現するなら、是非皆さん、【消費税廃止!】を叫んでいただきたい。10万円給付よりずっと簡単に実現できる。消費税を導入してから、日本はずっと右肩下がりの経済になったのは、本当は誰でも知っている。消費税のせいではないと思っている方、いらっしゃるかもしれないが、その方は一部分正しく、ほとんど間違い。レーガンとト...検察法案廃止より消費税廃止を

  • 検察法案より種苗法

    検察庁長官の定年を国家公務員並みに引き上げる法案を巡って、なぜか大反対のツイッター等が出た。検察庁に国会が口出しするとは何事だ、という主旨らしいが、それに同調した音楽仲間の先輩後輩友人達が何人もいたのが悲しい。(しかもそのツイッターは「仕組まれたもの」という検証が東大の先生によってされたというのに。)率直に言って検察庁、その程度でコントロールできるようなヤワな組織ではないからだ。私は20歳と1カ月、東京地方検察庁で事情聴取を受けたことがある。実にエキサイティングな経験で、それを書いているとキリがないのでここでは省略するが、それ以来、検察庁って何?と、ずっと見続けていた。それでわかったのは、ある人の表現を借りれば、米国CIAの出先機関であるということ。特に「東京地検特捜部」が出てきた時は、米国の国益を損なう人物を...検察法案より種苗法

  • 遠隔教育

    大学は遠隔教育になる、と数十年前にピーター・ドラッカーが言われた。その準備を少しずつ進めていた大学もあったが、予算の少ない大学は何もしていない。それが、この5月から一斉に遠隔教育を始めた。正直言って、たった数週間で全大学が遠隔教育の準備ができるとは思っていなかったのでびっくり。なんて他人事ではない。連休明けたら、さあやってくれ、ソフトウェアは入れたから、と言われて面食らった。私など2大学で非常勤講師もしており、そちらも一斉にきたから、3大学分突然遠隔教育が始まって、いやはや大変。マニュアルは渡されるものの、そもそも遠隔教育で何ができるのかという説明がろくにない大学もあった。おまけに各大学で違うシステムを導入している。ふーん、こういう方式もあるのか、と感心している場合ではないのだが、さりとて先に進み方もわからず、...遠隔教育

  • 暗い話題ですが……

    もうほとんどウイルス騒ぎは終わりかけかと思ったら、まだまだ、という話が二つ出てきた。一つはアメリカ発。私は、その中心人物を知らない。が、今回の武漢ウイルス騒ぎの黒幕はゲイツと睨んでいるので、恐らくこれは正しい見方だと思っている。http://www.youtube.com/watch?v=TGFfJNU7fB0&feature=youtu.beもう1つはロシア発。今回、ロシアはどうしているのか、ちっとも話題にならないな、と思っていたら、実に物騒なことを言う人も出てきたようだ。http://blog.livedoor.jp/donnjinngannbohnn/archives/2030070.html?fbclid=IwAR38i14oKEA4sMW8XBu4TBFBQMsO-xaM9d6YwaezpJODFsH...暗い話題ですが……

  • もう収束、終息していませんか?

    首相を始め、政府主要人物が予算委員会で国内感染者数を答えられなかった。これにはさすがにみんな大騒ぎ。これと言うのも、緊急事態を1カ月伸ばすなんて言っているからだ。なぜ?と誰しも思う。アメリカのデータによると、感染率に相当する基本再生産係数とかいう数値は日本の場合0.3。一人感染したら0.3人にうつす、すなわち感染者は減っていく方向にある、ということになる(これが正しければ)。だから、緊急事態を延長するなら、それ相応の論拠を示してほしい!もう収束、終息していませんか?

  • 内閣官房副長官補>内閣総理大臣

    ショックな事を知ると、当然のようにこのブログを書くのも止まる。昨年5月、日本人一人あたりのGDPが世界で26位にまで下がっていたことを知った時もそうだった。(現在はもっと下がっている。)先週、首相でもその人の言うことに従わざるを得ない存在というのを知って愕然ときた。内閣官房副長官補、という存在である。内閣官房副長官が3人いて、そのうち一人が内政担当。現在はスギタさんという人だ。そしてその補佐官がフルヤさんという人。財務省OBで、事務次官級とのこと。このフルヤさんが、現在必死で財務省の権益を守っているそうだ。国民はどうなっても良いようで、安倍さんも逆らえないとのこと。もしフルヤさんがOKを出したら、消費税減税など簡単に決まるそうだ。その昔、第二次大戦で大本営が滅茶苦茶な戦略を立て、おかげで日本を敗戦に導いた時と相...内閣官房副長官補>内閣総理大臣

  • コープランド:静かな街

    トランペットとコーラングレがソリストとしてフューチャーされる管弦楽曲、元々は映画音楽である。1980年代後半、まだコープランド存命中、演奏したことがある。正直言って、何が面白いのか、さっぱりわからなかった。それが変わったのは、それから何十年も経った時である。何かのテレビ番組で、朝の人通りの少ないニューヨークの映像のBGMで使われていた。これが見事にぴったり!コンクリートの建物が並ぶ街並みの無機質ながらも透明感があり、それなりの美しさが表出している映像なのだが、それを音楽が共に演出を強めていたのだ。トランペットもコーラングレも弦楽器も別々に扱われることが多く、それが都会の寂寥感のようなものを巧みに表現している。急にこの曲が好きになったのであった。さて、現在緊急事態宣言が出された日本で、人通りが激減した街並みを見る...コープランド:静かな街

  • 狩猟民族VS農耕民族

    武漢ウィルス騒ぎで、我々日本人はやはり農耕民族なのだなあ、と改めて思い知らされた感がある。欧米は騎馬民族であり、牧畜民族であり、狩猟民族、それらの末裔と言える。彼らの行動は速い。瞬時を狙わないと獲物は捕れないから。一方農耕民族にスピードは必要ない。その代わり、協調性が必要になる。田植えを一人でやっていたら大変だし、川の水を一人で引っ張ってくるのは効率が悪すぎる。もちろん家単位で多少の違いはあるが、隣が始めたらウチも始めよう、で大抵間に合う。このスピード感があまり無い農耕民族暮らしが千年以上も続いているから、日本人には染み付いて離れないところがある。今回の敵はウィルスだ。狩猟民族の判断は速かった。(遅かったところもあったけど。)直接のウィルス対策だけではなく、保障関係の判断も。一方我が国は、何かにつけて時間がかか...狩猟民族VS農耕民族

  • シャルル・ド・ベリオ:協奏曲第7番

    モーツァルトのヴァイオリン協奏曲が弾けるようになって、次はブルッフかラロか、と行きたいところ。実際行く人も多い。が、ここには深くて大きい谷がある。ブルッフの協奏曲、ラロのスペイン交響曲、いずれも速足でかけ上がるアルペジオがある。ブルッフには三重音の連続、ラロにはハイポジションとの往復、いずれもモーツァルトには出てこない。この対策として、以前から「大量のアルペジオ練習」をお勧めしていたし、私もそうしていた。この方法の弱点は、アルペジオ練習の必然性が生徒さんにわからないことである。やはり、ブルッフほど難しくはないアルペジオが含まれた曲を並行して練習する方がわかりやすい。そういう曲があまりないから「では作るか」と思って、昨年末から取り組んでいたのだが……。なるべくテレワーク、になった今、かねてから気になっていた楽譜達...シャルル・ド・ベリオ:協奏曲第7番

  • インフルエンザも新型コロナウィルスですが、何か?

    インフルエンザウィルス、エボラ出血熱、SARS、全てRNAウィルスであり、コロナの形をとっているそうだ。大半の風邪ウィルスもしかり。毎年百種類くらいの新型コロナウィルスは発生している。だから、今回の騒ぎの元凶は「武漢ウィルス」と呼ぶべきなのである。COVID-19は病状についた名前で、ウィルスの名前ではない。こうしている間にも、武漢ウィルスより新型のコロナウィルスが発生するだろう。その時は旧型コロナウィルスと呼ぶつもりか?それとも新々型、新々々型と増やしていくつもりか?という具合に、およそ非科学的な名称がまかり通っている。何故か。当初は日本政府も武漢肺炎とか何とか言っていたのだ。これが、早速中国共産党から横やりが入った。あとはご承知の通り。緊急事態宣言が出たけど、福岡の電車は結構人が乗っている。「仕事しなくて良...インフルエンザも新型コロナウィルスですが、何か?

  • ブラウン運動

    マスクを作る人の主張で、知人を通して知ったこと。粒子がまっすぐに進まないのは、さらに小さな微粒子にぶつかって不規則にしか進めないから、という話。それを主張した人の名前をとって、ブラウン運動というそうだ。後にアインシュタインが立証したとかで、その筋の方々には常識のようだが、私などはコロナ騒ぎが無ければ一生知らないで終わったであろう言葉だ。それで、マスクの中にある縦横無尽の繊維や突起にウィルスはぶつかって、なかなか進めず、これを通り抜けるのは大変困難である、という理屈だ。これは紙だろうが、手作りだろうが、効果は変わらないという。いや、鼻から外気を吸い上げたら、やはり一緒にウィルスも通過してくる、という主張もある。が、私は前者を信じることにして、今日から実妹が作った手作りマスクをすることにした。いやはや、コロナウィル...ブラウン運動

  • いよいよEdTechの時代か?

    コロナのおかげで学校が休みになり、すっかり頭も休みになってしまったお子さんも多いかもしれない。それだけだったら、まあたまには良いさ、で済ませられるかもしれない。しかし、諸外国がどうしているか。チャイナは当然のように遠隔教育に切り替えたというニュースを少し前に聞いた。フランスも数日前のニュースで「学校教育は以前から進めていた○◯◼️◼️に切り替えるだけなので」と、さらっと報道されていた。え、またもや日本だけが置き去りか、と思いきや、今日の熊本日日新聞で「大阪における熊本の話題」として、以下のように紹介された。「熊本市が政府の【GIGAスクール構想】の最先端をゆく自治体の一つ」とのことで、「今年度までに全市立小学校で3人に1台のiPadを配布済み。この春には全中学校にも配布するということで、すでに授業や家庭学習での...いよいよEdTechの時代か?

  • 今日は卒業式、の予定が中止に

    私が小学生の時の話(多分1973年)。戦争でできなかった卒業式を、28年経ったその時はできるから、やりましょう、ということになって、在校生がいないのは寂しいから、5年生が在校生として参列してくれ、などということがあったことを思いだした。クラスメイトのお母さんが卒業生だったりして、妙な気分だった。それ以来、卒業式が中止などという事態にお目にかかったことがない。戦争の時は生まれる前だから、正確には「生まれて初めて」だ。卒業証書は卒業生に郵送された。これでいいのかぁ。これまた、妙な気分だった。しかし、当の卒業生達は盛装して大学に三々五々集まってきた。式がないなら今日でなくても良いはずだが、やはり今日が都合が良いのであろう。しかも郵送された卒業証書を、わざわざ持参していた。この日のために袴をレンタルしてきた者も多かった...今日は卒業式、の予定が中止に

  • 外山雄三:ラプソディー

    ショスタコーヴィチの交響曲第9番は、NHK交響楽団の演奏で知った。指揮は岩城宏之。高校生の私は、生意気にも「岩城さんでも良い演奏をするんだぁ」と思ったものである。で、その後、別の演奏を聴くともっと良くて「やっぱり岩城さんは……」と思った。なんてことを思っているのが態度に出るのだろう、その後、岩城さんご本人からちょくちょく意地悪された……。その岩城さんが40代だった頃の持論に「N響が演奏する外山雄三の《ラプソディー》は世界一」というのがある。YouTubeなどの無い時代、なかなか聴く機会が訪れなかったが、ある日FMの日本民謡番組で放送されることを知り、待ってましたとばかりにエアチェック。なるほど面白い、と思ったものだ。演奏は岩城=N響のレコードである。そのレコードは、その後高校の音楽室にもあることがわかって(なー...外山雄三:ラプソディー

  • ショスタコーヴィチ:交響曲第9番「第9ですが、何か」

    かなり好きな曲だからといって、演奏の機会がめぐってくる訳ではない。この曲もそのうちの一つ。ショスタコーヴィチの戦争三部作という言い方がある。第7番から第9番を指す。第7番は、ナチスドイツとのレニングラード攻防戦を、もろに描いたに近い作品。そしてこの第9番は、戦争が終わって「さあ、何かおめでたいものを一つ書いてくれ」と言われて書いた曲。第9だから、当然ベートーベンのイメージをソ連政府も持っていたが、発表された曲は30分にも満たない軽妙洒脱な交響曲。皆さん、肩すかしを食らった。……くらいまでは、どの解説にも書いてある。しかし、もっと多様な隠喩、引用、暗号等に満ちみちている曲のはずだ。これが、なかなか文章として表れてこない。誰かがゲリラ的にどこかで書いて、でも論文扱いされないので、いつの間にか消えてしまい、みたいなこ...ショスタコーヴィチ:交響曲第9番「第9ですが、何か」

  • 万葉集より渋沢栄一、だろう

    仲間うちで、歌曲を作って発表しよう、という話が出てきた。重鎮曰く「令和にふさわしく万葉集から取材して作らないか」後日、それを聞いた友人曰く「万葉集を持ち出しただけで、ちょっと敷居が高くなるかも」と言われた。ではどうするか。「新一万円札の渋沢栄一は?」え?財界人だろ?「いや、何か出てくるかもしれないよ。」というやりとりの数日後、本屋の棚に渋沢栄一のムックが置いてあり、早速買って読んでいるのだが……。とても歌曲向きとは言えない「名言集」が記載してある。名言だけあって、内容はとても興味深いけれども。しかし、もっとブレーキをかける文字があった。【尾高惇忠】渋沢栄一の従兄で、師でもあったという。が、我々の世界では作曲家の名前だ。同姓同名にぎょっとして、調べてみたら曾祖父、曾孫の関係なのだそうだ。で、渋沢栄一と尾高惇忠の共...万葉集より渋沢栄一、だろう

  • 学びを止めない未来の教室

    小中高校は今月から2週間から1か月、休業に入ったが、そこに素早く対応したのが経済産業省。以前も話題にしたEdTechである。早速「学びを止めない未来の教室」https://www.learning-innovation.go.jp/covid_19/?fbclid=IwAR3FsXLqtJvCmkldMOt0KYflCN42bewTltyuGFkJUZqHztI-MFEQL1Qqu80というサイトを立ち上げた。文科省が首相にああだこうだ言っている間に、経済産業省は「それならば」と先の手を打つ。さすがである。EdTech、相変わらず大学生は知っていて、大学の教授陣はご存知ない。世の中、さらに混沌としてきた。学びを止めない未来の教室

  • 誰が正しい?

    来週から学校がお休みになる。先生方はしばらくお休みがとれて、一息つけるかもしれない。後にしわ寄せがあるかもしれないけど、入試関係は生徒本人の問題だし、この時期なら大丈夫ではないかな(と、外野は無責任に言います)。個人的にあちらこちらから情報を集めると、何だか大騒ぎし過ぎかも、と思ってきた。武田邦彦氏によると「政府発表の数字が正しければ、コロナヴィルスの感染力はインフルエンザの1/500でしかない」と言う。ベンジャミン・フルフォードによると「アメリカの専門家からの情報で、このヴィルスは中国叩きの生物兵器で間違いない。漢民族男性がかかりやすいようにHIVヴィルスをフックに使っている。アジア人男性も、その次にかかりやすい。」アジア人男性である私は、比較的かかりやすい訳だが、中国製と思っていたものがアメリカ製と聞いて、...誰が正しい?

  • 日本国民より中国共産党が大事な日本政府

    我慢するつもりだったけど、今日13時の政府発表を(後で)知って、だんだん怒りがつのってきました。まだ中国からの入国を禁止していないとは!政府、国会議員、財界に親中派が大勢いる。親中派と言えば聞こえが良いけど、賄賂、ハニートラップ等で中共の言いなりになっていることがはっきりしました。日本が中共の属国になったのを宣言したも同然です。マスコミはとっくに言いなりだけど、政府はアメリカの僕だから、まさか中共に乗っ取られているとは思いませんでした。中共の属国になったらアメリカが黙ってはいない、という意見を信じていたけど、そうではなかった訳です。トランプはシンゾーに頼まれて、しばらくはコロナ騒ぎに触れないでくれ、と言われ、黙っていた、という情報があったけど、その先の思惑もあったかもしれません。日本叩きはアメリカの国是に匹敵し...日本国民より中国共産党が大事な日本政府

  • 今日は入試

    入試なので、大学からマスクを至急された。そうか、大学はマスクを持っていたのか。良かった。提携大学の遼寧師範大学あたりにさしあげてなくて。よって、久しぶりにマスク着用。そこら中の店からマスクが消えている。こんなの、小学生の時のトイレットペーパー騒動以来だ。あの時も、九州の田舎にはトイレットペーパーはあったのに……。街中のマスクしている人は、どこでマスクを手に入れたのだろうか。それはともかく、いろいろ言いたいことはある。が、書くと頭にくるだけ。書かない方が良い。なので一言だけ。日本人の皆様、日本を大事に考えよう‼️今日は入試

  • すみません

    毎日あまりに様々なことが起き、やらねばならないことも多くあり、ブログを書く余裕がありませんでした。もう少しで再開します。しばらくお待ちください。すみません

  • ピアノとギターは凄い

    ここのところ、続けてコントラバス、オーボエ、ハープの名手達の演奏がNHK=FMで放送された。特にコントラバスは「これがコントラバスの音か」とびっくりするような名人。……なのだが、30分で聴くのを止めてしまった。オーボエにいたっては、こちらも世界的名手で20年くらい前に生で聴いたこともある演奏家。……なのだが、ヴァイオリン・ソナタをオーボエ2本でずっと吹く、のを20分、聞いていられなかった。こんな曲しかないのだとしたら、オーボエの曲はもっとたくさん必要かもしれない。ハープは見るからに眉目秀麗な男性フランス人。見ながら聴けば良いのかもしれないが、こちらも20分でスイッチを切ってしまった。オーケストラで聴くハープは、たまらなく良い。ピアノには、この典雅さはないから。しかし、ソロとなるとどうだろう。なぜこんなに味気ない...ピアノとギターは凄い

  • 大前氏の論点2020-21

    大前研一氏の書籍を読んだ。会社やグループで「日本の論点」を出版するのが一般的な中、一人で多方面にわたって、このような本を書いてしまうのだからすごい。ただ、時々論調が過激で、危険な時もあるので、受け入れるには慎重になるのだが、とても心に残ったことが一つあった。「日本人は答がないものに対して極端に弱い。」日本人は形が見えているものに対しては非常な努力をする。その例として、ベルリン・フィルハーモニーのコンサートマスターをあげていた。(大前氏が以前クラリネットを吹くのを黛先生時代の「題名のない音楽会」で見たことがある。)また、学校教育の枠外だと、大変優秀な成績を示す、とも。「答がないものに対しては、自分で答を考えて、それを信じて突き進むしかない。」というような話だったと思う。学校教育で優秀な成績の人ほど、この「フレーム...大前氏の論点2020-21

  • チャイナがEVに力を入れればゴーン氏が逮捕される

    「風が吹けば桶屋がもうかる」式の話だが、どうしても知りたかったので、100円払って教えてもらった。自動車業界に食い込みたいチャイナ、今からガソリン車は無理だから、EVで進出することにしたそうだ。そこに巨額の投資をしたのがフランスのマクロン。フランスにはルノーという自動車会社がある。株の半分近くをフランス政府が持つ会社で、国営企業のようなものだ。そして日産と提携している訳だが、既に日産の技術はルノーにかなり流れている。フランス人曰く「もうほぼ一緒の会社だから、日本の技術とかフランスの技術とか言う状況じゃないよ。」ちなみに日産の電気自動車はドイツ人もびっくりの、素晴らしい物を作っているようだ。少なくともルノーに作れないのは周知の事実。これが逆に日産でルノーの技術が使われたなら「これはフランスの技術」と主張するに違い...チャイナがEVに力を入れればゴーン氏が逮捕される

  • 地軸は傾く

    地軸は時々1度くらいは傾くそうだ。1度くらいは大したことはない、から大騒ぎはしないのだろう。北極の氷が溶けたり、どこかの国が水に浸かってしまうことはあるかもしれない。でも、その程度、と言って良いのかどうかは、わからないが。それが良くないとか何とか叫んでいる北欧の高校生がいた。ヨーロッパには「ジャンヌダルク症候群」とでも呼ぶような現象があって、若い女性に「それ続け」をしたがる人が大勢いるらしい。(それを狙って誰かが彼女に言わせている、としか見えない。)今年も彼女は叫ぶのだろうか。どうせ叫ぶなら「ウイグル人の人権を取り戻せ」くらい言ってほしいものだが。地球温暖化が地軸のせいかどうかはわからない。地軸なら、また待てば元に戻る。それを温暖化と言う必要性は感じないが。温暖化は二酸化炭素のせいという説がある。これは立証はさ...地軸は傾く

  • 桜町バスターミナル②

    問題は多々感じていたが、これは交通センターが悪いというよりは、運用の問題もある。そうは言っても、できたばかりの(半世紀前の)交通センターは、夢にあふれた場所だった。そこに熊本の全てのバスが集結し、その後、高速バスの時代になると、九州各県のバスが出入りするのである。一時はデパートもあった。最初にあったのは「岩田屋伊勢丹」という福岡と新宿が同居したデパート。何だかすごいと感じたものだった。交通センターの上には、ちょっと高級なレストランがあり、人生で初めて「コース料理」を食べさせてもらい、満腹で動けなかった思い出もある。そこの窓から見下ろすと、スクランブル交差点。一説によると日本初だそうで、少なくとも渋谷よりは、早くできていた。当時の小学生が、みんな自慢した「交通センター」だったのだ。(熊本は子供の頃からお国自慢をす...桜町バスターミナル②

  • 桜町バスターミナル①

    昨年開業したバスターミナルに初めて行ってみた。ここは熊本のバス会社5社を中心に、ほぼ全てのバスが集結する熊本の一大センターである。ここは半世紀にわたり、熊本県民には「交通センター」として親しまれた場所で、そこを建て直したものだ。やれやれ、とひとまずホッとする。一つは、何年もかかった工事が終わったから。そしてもう一つ、ようやく「人並み」になったから(こちらが重要!)。半世紀も「交通センター」の支配が続いた熊本県民には、全くわからないかもしれない。が、熊本市民以外に対して、何と不親切だったことか。熊本のバスは、全て「交通センター」に向かう。これは結構珍しいことだ。九州産業交通の本社がそこにあって、産交バスのターミナルがそこにできるのは当然として、残りの電鉄系2社と市営バス等が、全てそこを起点にしている。こういう例は...桜町バスターミナル①

  • 2020年あけましておめでとうございます

    あけましておめでとうございます。今年は1月に台湾の総統選挙、4月に韓国大統領選挙、7月に東京オリンピック、と、なかなか大変な1年になりそうだけれど、それだけに頑張り甲斐がある1年になりそうです。今年もよろしくお願いします。2020年あけましておめでとうございます

  • ビストロ・ラ・バニーユ

    ベーテン音楽コンクールの中国地方全国大会というのを聴きに行って、会場(エリザベト音大)の近くでたまたま見つけた店。パスタランチ1000円の内容はなかなか良かった。希望すればLサイズのサラダを出してくれるのも嬉しい。そして、料理以外にも随所に創意工夫があるのも楽しい。これが店の壁の黒板だが、大きく深呼吸して下さい、とある。壁と天井は炭なので、マイナスイオンにつつまれるのだそうだ。ただ、「南フランスのビストロの雰囲気で」と言われると、唯一気に入らないのがBGM。ずっとボサノバが鳴っていたのだ。私には南アメリカ、ブラジルの気分になってしまう。もっとも南フランスのビストロに行ったことはないので、南フランスのビストロはボサノバが鳴っているのです、と言われたら、そうですかと引き下がるしかないが。もちろん、だからといってダリ...ビストロ・ラ・バニーユ

  • メリークリスマスVSハッピーホリデーズ

    「メリークリスマスは宗教色があるから、ハッピーホリデーズと言い換えよう」と、バラク・オバマが言ったとかで、北米ではハッピーホリデーズの言い回しが定着してしまったようだ。何をバカなことを言っているのだろう、と思う。オバマ大統領は、結局大した実績を上げられなかった。せめて足跡を、と思ったかもしれない。オバマのフルネームはバラク・フセイン・オバマ。彼はひょっとしたらイスラム教信者でクリスチャンが嫌いなのかもしれない。日本人のクリスチャンは1%もいないらしいが、ほとんどの人はキリスト教のことなど考えていない。それに乗じて楽しくなりたいだけだ。楽しく過ごせる日がクリスマスなのだ。困るのは、訳もわからず「ハッピーホリデー」とかいう輩。我々はホリデーではないぞ。今年から天皇誕生日がなくなって、平成生まれはとても変な感覚らしく...メリークリスマスVSハッピーホリデーズ

  • ロシア語講座にフェドセーエフ登場

    3か月目の入門編で、既に知らない単語、覚えねばならない活用のオンパレードなのだが、一応応用編も目耳を通している。関心の強い芸術家のインタビューを教材にしているからだ。10~11月は、元バレリーナのウリヤーナ・ロパートキナ。そして12~1月は指揮者のウラジミール・フェドセーエフだ。正直、じい様である。テキストを見ながら聞いても、全く聞き取れないこともしばしば。しかし、この講座の(和訳の)おかげで、長年抱いた感覚が解決して、非常にありがたかった。もう30年以上前だが、フェドセーエフが《春の祭典》の録音を出した。とても評価が高い感じだったので、私もCDを買った。そして、とてもがっかりした。なんだ、このパンチの弱いぼやけたハルサイは!以来、私はフェドセーエフが嫌いになった。しかし、音楽家として興味はあるから、この講座は...ロシア語講座にフェドセーエフ登場

  • 世界中に大国は3つしかない

    世界中に大国は3つしかない、という主張がある。USA、チャイナ、ロシアである。世界の動向を知るには、主役とライバルと準主役の動きを見れば良いそうだ。主役:USA、ライバル:チャイナ、準主役:ロシア、日本、EU、インド。これでおしまい。これだけで世界中の動きの半分はとっくに超えているから、むべなるかな。ロシアはやはり大国な訳だ。ここはやはりロシアを勉強しよう!というのは後付けの理由。もともとロシアには強い関心が子供の時からあった。ただ、没落していく国のことを今さら勉強しても、と大変失礼ながら思っていた。しかし、没落して行ってるのはむしろ日本の方だと最近わかった。世界情勢を勉強するうちに、ロシアはこれから大変重要な国になることがわかったので、勉強に背中を押してくれる事情が追加された、という感じだろうか。ということで...世界中に大国は3つしかない

  • 九州を席巻する新潟菓子

    その昔「おせんべい、大好きなんですよ」とおっしゃった福岡の方がいらして、とても奇異に感じたことがある。その頃、私もおせんべいは好きだったが、取り立てて言うほどの存在ではなかった。そんなものは買いに行けばいつでも手に入るし、わざわざ「大好き」という気持ちが、よくわからなかったのであった。それから大分経って、福岡に住み、さらに時間が経過して、ようやく気づいたことがある。福岡のおせんべいは種類が少ない、ということが。この3社製品の寡占状態。特に「カメダのあられ、おせんべい」が半分を占める勢い。東京でよく目にした草加せんべいは一つもない。なるほど、福岡に住むと、数少ないせんべいを「おいしいおいしい」と言って食べるようになるのかもしれない。何十年も経って、前述の「せんべい大好き」な人の気持ちがわかってきたように思う。福岡...九州を席巻する新潟菓子

  • ヤンソンスと言えば……

    マリス・ヤンソンスが先月亡くなられた。ファンも多かったようだし、当然惜しむ声も当然多い。亡くなられたことに対してはご冥福を祈るばかりである。しかし、その業績に対しては、正直あまり価値を感じない。ファンの皆様、ごめんなさい。以前も書いたので、詳しく繰り返すのは避けるが、私はアルヴィド・ヤンソンスに心奪われている。それに比べると、マリスは「普通」なのである。もちろん、アルヴィドの場合は、その指揮で演奏したことがあり、一方、マリスはテレビやFMで聴くのみ。比較にならないかもしれない。が、凄い演奏は放送でも伝わってくるのではないだろうか。マリスは「凄さ」にそれほど価値を置かず、気楽に楽しめる、がモットーだったかもしれない。でも、これは半世紀前、アルヴィドが言われた事に近い。当時、アルヴィドは演奏が「楽しい」と言われたよ...ヤンソンスと言えば……

  • 音楽業界の今、を知らない私

    「音楽業界の今」と題した、中学生の夏休み課題を見てしまった。大胆なタイトルだが、侮るなかれ。実は私が全然知らなかった事が書いてあった。10年前、音楽はダウンロードするものになり、音楽は斜陽産業と言われた。5年前、音楽はライブ活動が盛んになりだし、それが今からは中心になるだろうと予測された。しかし、SpotifyやAppleMusicの台頭により、ストリーミング配信が今や主流。10年前、5年前の予測は全てハズれ、音楽産業は活況を呈しているという。「買われる音楽」から「聴かれる音楽」への変換である。というようなレポートだった。おそらくは、どこかの専門家の分析の受け売りだとは思うものの、少なくとも私は全く知らない事実だったから、このレポートの価値はかなりある。Spotifyなんて、全く知らなかったが、それ以降頻繁に名...音楽業界の今、を知らない私

  • 一家に一台、井財野友人

    「一家に一台、井財野友人ですねぇ」と、1年に一回くらいある。多分誉め言葉だ。当意即妙なアレンジを、その場でやってしまうような時に言われるのだが、嬉しいかと言われると、正直なところ、それほど嬉しくはない。一家に一台と言えば、電気冷蔵庫、電気掃除機辺りが思い浮かぶ。「うわぁ、電気冷蔵庫みたいですねぇ」と言われて、嬉しい人がいるだろうか。しかし、電気冷蔵庫や電気掃除機がどれ程すごいか、ちょっと考えればわかる。電気冷蔵庫がなかった頃、父の話によれば、氷室から氷を買って、冷蔵庫の上に入れて、それで冷やしていたと言う。でも、なぜ冷蔵庫や掃除機みたいと言われて嬉しくないか。やはり、各家庭に普及しているからだろう。どう言われたら嬉しいか……。モーツァルトみたい、クライスラーみたい、は、さすがにおこがましい。そこで思い出したもの...一家に一台、井財野友人

  • ベビースターラーメン

    これが昔からこよなく好きである。子供の頃は、道端に落ちてしまっても拾って食べるくらい好きだった。というのも、東京には無くて、鹿児島で初めて出会ったから、かなりの衝撃と共に味わっているせいも多分にある(はずだ)。今考えて、そんなことあるかなあ、と自分でも思うが、1967年の小平市のスーパーマーケットには売っていなくて、鹿児島市内の駄菓子屋には売っていた、と認識している。そのような私が、久しぶりに新製品のようなものを見つけてしまった。九州限定、と書いてあるが、山口県で買った。首相が圧力をかけて、山口県では特別に売らせるようにしたのだろうか。それとも、関東関西のとんこつの味ではない、九州限定のとんこつ味、という意味だろうか。いや、九州だけで使われるとんこつで作ったラーメンの味、ということだろうか。山口県で買いさえしな...ベビースターラーメン

  • 習近平の国賓訪日

    以下の記事を見つけた。何だかとんでもない事態が起きている。長いけど、全文引用する。【習近平の国賓訪日を中止すべき4つの理由、魂胆は「天皇の政治利用」】2019年11月22日05:35ダイヤモンド・オンライン来春に予定されている習近平の「国賓訪日」に、反対の声が上がっている。佐藤正久前外務副大臣は11月11日、「香港問題」「邦人拘束問題」「尖閣問題」「日本食品の輸入規制問題」を挙げ、「4つのトゲを抜かないと国賓というわけにはいかない」と述べた。40人の自民党議員が参加する「日本の尊厳と国益を護る会」(代表幹事・青山繁晴参議院議員)も、同じ理由で反対を表明した。筆者も、習近平の国賓訪日に反対している。なぜなら、中国は天皇を政治利用した過去があるからだ。(国際関係アナリスト北野幸伯)【米中戦争の最中に中国に接近する日...習近平の国賓訪日

  • 出だしは難しい

    研修、という名目で、中学校の音楽の授業を見に行くことがある。これが研修になるのか、と思うことなかれ。毎回、立派に研修になるから素晴らしい。今回痛感したのは「出だしからちゃんと歌えるように合図を出すのは難しい」ということ。そもそも、出だしからはっきり歌ったり、演奏したりすること自体、日本人には非常に難しい。「動いているエスカレーターに乗るように」とか「流れている水の上に、すっと乗っかるイメージ」など、教える方は苦労して伝え、習う方は何ヵ月だか何年だかかかって、やっと会得することだ。日本古来のやり方は、始まってから段々ノッテいくのである。これは能楽をやるとよくわかるし、日本民謡も大抵「ハア~」とか何とか言ってから始まる。教室の生徒さんは、その日本古来の方法に従って歌い始めるのだが、そうすると「出だしがはっきりしない...出だしは難しい

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