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万葉集の日記 https://souenn32.hatenablog.jp/

万葉集について楽しく学んだことを忘れないように書き留めています。

奈良大和路と万葉集大好きの爺のブログです。 産湯は札幌、今の宿は小樽です。

北 帰航
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2012/06/25

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  • 梅花の歌三十二首(815~846番歌)併せて序が新元号「令和」の出典かな

    序には、「・・・初春の令月にして・・・」(万葉仮名:・・・初春令月・・・)とあります。 序については、中西進氏の下の本の(一)を引用しました。 このブログでは、前に序について447番から452番で記載していますので、訪ねてみてください。 「令」は「嘉」。よい。の意味のようです。 「・・・初春令月・・・」 「・・・新春の好き月、・・・」souenn32.hatenablog.jp 長いこと当ブログを訪ねていただきありがとうございました。 今回の記載が最後となります。

  • 548.巻六・1016:春二月に、諸の大夫等の左少弁巨勢宿麻呂朝臣の家に集ひて宴せる歌一首

    1016番歌 訳文 「大海の遠い彼方から風流の人々が遊び楽しむのを見ようと思って、苦心してやって来たことだ」 読み下し文 「海原の遠き渡を遊士の遊ぶを見むとなづさひそ来し」 渡:航路 遊士:風流の心を持った人 なづさひ:苦労する 引用した本です。 2018年2月22日撮影ですが、今年2019年も雪かきに使用の道具です。 今年は背後の雪山が、小さいです。 でも、だんだん高さが増してきています。 では、今日はこの辺で。

  • 547.巻六・1013・1014・1015:九年丁丑の春正月に、橘少卿と諸の大夫等との、弾正尹門部の家に集ひて宴せる歌二首と榎井王の後に追ひて和へたる歌一首 志貴皇子の子なり

    1013番歌 訳文 「前もってあなたがおいでだと知っていたなら、門にも家の中にも美しい玉を敷きましたものを」 読み下し文 「あらかじめ君来 まさむと知らませば門に屋戸にも珠敷かましを」 1014番歌 訳文 「一昨日も昨日も見ているのに、その上に明日までも見たいあなたよ」 読み下し文 「前日も昨日も今日も見つれども明日さへ見まく欲しき君かも」 1015番歌 訳文 「玉を敷いて待つ夜よりは、仰々しくなく、客がやって来るこの夜こそ楽しく思われる」 読み下し文 「珠敷きて待たましよりはたけそかに来る今夜し楽しく思ほゆ」 1013番歌をうけている。 引用した本です。 2018年4月19日に小樽の裏山で撮…

  • 546.巻六・1011・1012:冬十二月十二日に、歌儛所(うたまひどころ)の諸の王、臣子等の、葛井連広成の家に集ひて宴せる歌二首

    1011番歌 訳文 「私の家の梅が咲いたと告げてやったなら、いらっしゃいと言うのに似ている。散ってしまってもよいのだ」 読み下し文 「わが屋戸の梅咲きたりと告げやらば来といふに似たり散りぬともよし」 1012番歌 訳文 「春になったら枝をたわめて鶯が鳴くわが家の庭ですよ。いつも通っておいでください」 読み下し文 「春さればををりにををり鶯の鳴くわが山斎(しま)そやまず通はせ」 春されば:春になると。 ををる:撓むこと。3266・3907番歌など花に用いるのが普通ですが、ここでは鶯についていった。 引用した本です。 この冬は雪が少なく、下の画像は昨年2018年1月に撮ったものです。 子の積雪の六…

  • 545.巻六・1010:橘宿禰奈良麿の、詔に応へる歌一首

    1010番歌 訳文 「奥山の真木の葉をおし靡かせて降る雪が、いっそう降りしきるとも、橘の実が地に落ちることなどありましょうか」 読み下し文 「奥山の真木の葉凌ぎ降る雪の降りは益すとも地に落ちめやも」 引用した本です。 今はもう閉館した「地崎バラ園」の画像を貼り付けます。 多分、2002年か3年の撮影と思います。 では、今日はこの辺で。 風景夢譚には、冬のニッカウヰスキー工場の画像を貼り付けました。

  • 544.巻六・1009:冬十一月に、左大弁葛城王等に姓橘氏を賜ひし時の御製歌(おほみうた)一首

    1009番歌 訳文 「橘は実までも花までも輝き、その葉まで枝に霜が降りてもますます常緑である樹よ」 読み下し文 「橘は実さへその葉さへ枝に霜降れどいや常緑(とこは)の樹」 実さへその葉さへ:「実さへその葉さへ」を承ける語省略。美しいとする気持ちが言外にある。 引用した本です。 もう本州では咲いているのでしょう。 余市町に住んでいたころに撮ったものです。 東京都上野のボタン園でかなり昔の画像です。かなりピンボケです。 釧路時代に冬季1月から3月の東京への出張が多く、釧路への移動時間の合間に、何回か訪れました。 雪が降った後の「冬ぼたん」を期待したのですが、雪の積もった「冬ぼたん」とは縁がなかった…

  • 543.巻六・1008:忌部首黒麿(いむべおびとくろまろ)の、友の賖(おそ)く来るを恨みたる歌一首

    賖(おそ)く:緩 1008番歌 訳文 「山際にためらう月をもう出るかと待つように、来るか来るかと私の待っているあなたはー来ない。夜はどんどん更けながら」 読み下し文 「山の端にいさよふ月の出むかとわが待つ君が夜は降(よはくた)ちつつ」 いさよふ:十六夜の月を「いさよひ」という。 引用した本です。 やっとブログを更新しました。 冬季はどうも更新が遅くなります。 一日一首を目標としているのですが。 早く春よ乞い、恋、来い。 では、今日はこの辺で。

  • 542.巻六・1007:市原王の、独子を悲しびたる歌一首

    1007番歌 訳文 「ことばを口にしない木にだって男女の木があるのに、私はたったひとり子であるのがつらいことよ」 読み下し文 「言問はぬ木すら妹と兄ありといふをただ独子にあるが苦しさ」 引用した本です。 2019年元旦、明けましておめでとうございます。 本年もよろしくお願いいたします。 皆様のご多幸とご健康を祈念いたします。 昨年暮れから雪の日が多く、ブログの更新が元旦になりました。 雪の少ない冬ですが、例年並みの積雪量に近づきつつあります。 昨日、今日(元旦)と雪かきと屋根からの落雪の排雪作業に追われました。 腰の痛い元旦を迎えています。 2019年は己亥、今年一月に72歳となります。 「元…

  • 541.巻六・1005・1006:八年丙子(へいし)の夏六月、吉野の離宮(とつみや)に幸しし時に、山部宿禰赤人の、詔に応へて作れる歌一首あわせて短歌

    八年丙子:天平八(736)年。 六月:6月27日行幸、7月13日還御。 1005番歌 訳文 「八方を知らすわが大君が支配なさる吉野の宮は、山が高いので雲がたなびいている。川が早いので浅瀬の音が清らかに響く。神々しく、見れば貴いことだ。もっともなことに、見ればさやかなことだ。この山がなくなるなら、その時に限ってこそ、この川の流れが絶えるなら、その時に限ってこそ、百敷の大宮の地も失せる時が来るだろう」 読み下し文 「やすみしし わが大君の 見し給ふ 吉野の宮は 山高み 雲そたな引く 川速み 瀬の音そ清き 神さびて 見れば貴く 宣しなへ 見れば清けし この山の 尽きばのみこそ この川の 絶えばのみこ…

  • 540.巻六・1004:鞍作村主益人の歌一首

    1004番歌 訳文 「思いがけずいらしてくださったあなただったのに、佐保川の日暮に鳴く河蝦(かはづ)も聞かせずお帰ししてしまったことよ」 読み下し文 「思ほえず来ましし君を佐保川の河蝦聞かせず帰しつるかも」 河蝦:夕方の河蝦、913番歌参照。蛙・河鹿。夕方の代表的景物と考えられていた。 引用した本です。 今朝の積雪は、6㎝ほどの軽い雪で、冷え込みました。 朝食前に雪かきをしました。 予報では、5から10㎝の積雪でしたの予報通りでした。 毎度積雪のことばかりですみません。 一番の関心ごとなのです。 昨日の庭の状況です。 額紫陽花の手前の竹の棒の場所は、雪かきなどの手入れをしていないところです。 …

  • 539.巻六・1003:筑後守外従五位下葛井連大成の、遥かに海人の釣船を見て作れる歌一首:

    玉の歌です。 HPのBIVALVESの「万葉集の貝」の部屋の「玉の歌」の棚に記載しています。 また、真珠を創る貝については同じ部屋の「真珠貝」の棚を覘いて見てください。 なお、万葉集の貝の部屋へは下のリンクから。 万葉集の貝 1003番歌 訳文 「海人の少女たちは玉をとろうとしているらしい。沖からの波も恐しい海に船出しているのが見える」 読み下し文 「海人少女(をとめ)玉求むらし沖つ波恐(かしこ)き海に船出せり見ゆ」 引用した本です。 今朝は7,8㎝ほどの積雪でしたので、朝食前と後に雪かきをしました。 やや重い雪でした。 では、今日はこの辺で。

  • 538.巻六・997~1002:春三月に、難波の宮に幸(いでま)しし時の歌六首

    997番歌(しじみの歌です。集中8番目の貝を詠んだ歌:作者未詳) 右のリンクのBIVALVES(myHP)の万葉集の貝の部屋にシジミの項があります。 下の万葉集ーシジミからどうぞ訪ねてください。 で、997番歌は省略します。 万葉集ーシジミ 998番歌(船王の作) 訳文 「雲遠く眉のように見える阿波の山を目ざして漕いでゆく舟が、どこに泊まるか知らぬことよ」 読み下し文 「眉の如雲居に見ゆる阿波の山かけて漕ぐ舟泊知らずも」 999番歌 訳文 「血沼の浦のあたりから雨が降って来た。四極の漁師たちは網を乾しているのに、濡れないですむだろうかな」 読み下し文 「血沼廻(ちぬみ)より雨そ降り来る四極(し…

  • 537.巻六・996:六年甲戌に、海犬養(あまのいぬかひ)宿禰岡麿の、詔に応へたる歌一首

    六年甲戌:天平六年(734年) 996番歌 訳文 「御民である私は、生きているかいがあります。天地がこのように栄える時にあったことを思うと」 読み下し文 「御民(みたみ)われ生ける験あり天地(あめつち)の栄ゆる時にあへらく思へば」 引用した本です。 今朝は暖かい朝を迎えました。 雪の降る朝なのですが、予報では雨に変わり、その後晴れの一日となるとか。 12月下旬としては、積雪量の少ない冬です。 このまま春を迎えることはないと思うのです。 例年のような積雪量になるのではないかと思っています。 2017年12月27日の北海道神宮です。 今年2018年12月19日にお参りしたのですが、デジカメを忘れて…

  • 536.巻六・995:大伴坂上郎女の親族(うから)と宴せる歌一首

    995番歌 訳文 「このようにずっと楽しみ飲みたいものよ。変わらずみえる草木だって、春はおい茂りつつ、秋には散ってしまうことだ」 読み下し文 「かくしつつ遊び飲みこそ草木すら春はもえつつ秋は散りゆく」 引用した本です。 では、今日はこの辺で。

  • 535.巻六・994:大伴宿禰家持の初月(みかづき)の歌一首

    .家持:坂上郎女の甥。この歌、年代判明歌の中の家持の初作。時に十六歳ごろ。 994番歌 訳文 「空遠くふり仰いで三日月をみると、一目だけ見た人の引き眉が思われることよ」 読み下し文 「振仰(ふりさ)けて若月(みかづき)見れば一目見し人の眉引思ほゆるかも」 引用した本です。 昨日は暖かく、今朝はみぞれ。 例年の積雪量に近づいていたのですが、かなり融けました。 明日から雪の予報です。 12月としては雪の少ない状態です。 では、今日はこの辺で。

  • 534.巻六・993:同じく、坂上郎女の初月(みかづき)の歌一首

    初月:正しくは新月をいう。これも三日月と称した。 993番歌 訳文 「新しい月になってたった三日ほどの月のような眉を掻きつつ、日々長く慕って来たあなたにお逢いしたことよ」 読み下し文 「月立ちてただ三日月の眉根掻き日長く恋ひし君に逢へるかも」 引用した本です。 ここ数日雪かきです。 昨日は三度でした。 今日は予報では雪が降らないので、朝の一回で済みそうです。 この冬は雪が少ないのですが、しだいに例年のような積雪状態になって行くようです。 今年の根雪は、12月7日になりそうです。 では、今日はこの辺で。

  • 533.巻六・992:大伴坂上郎女の、元興寺の里を詠める歌一首

    元興寺:飛鳥寺の別名。奈良遷都にともなって移建。 992番歌 訳文 「古京となった飛鳥もよいけれども、青丹よき奈良の明日香を見るのもよいことよ」 読み下し文 「故郷の飛鳥はあれどあをによし平城の明日香を見らくし好しも」 引用した本です。 昨日2918年12月11日は、眼科へ。 帰って来て、軽く雪かきをして、疲れてしまいしました。 今朝は、雪が積もりませんでした。 でも、一日雪が積もり予報です。 では、今日はこの辺で。

  • 532.巻六・991:同じく鹿人の、泊瀬川の辺に至りて作れる歌一首

    991番歌 訳文 「岩の上を走りほとばしっては流れる泊瀬川よ。絶え間なくまた来ては見よう」 読み下し文 「石走り激るる泊瀬川絶ゆることなくまたも来て見む」 引用した本です。 今朝の積雪は20㎝ほどでした。 朝食後に雪かきをしました。 軽い冬の雪でしたが、2時間弱かかりました。 明日雪がどれほど積もるかが、一番の関心ごとですね。 では、今日はこの辺で。

  • 531.巻六・990:紀朝臣鹿人の、跡見の茂岡の松の樹の歌一首

    跡見:奈良県桜井市 990番歌 訳文 「茂岡に神々しく立って繁っている、千代を待つ松の木の、歳は知りがたいことだ」 読み下し文 「茂岡に神さび立ちて栄えたる千代松の樹の歳の知らなく」 引用した本です。 今朝の積雪は数㎝でした。 朝食後、雪かきをして、いまパソコンに向かっています。 室温零℃、電気ストーブを付け、1℃に。 今日一日、予報は雪のマークですので、夕方までに雪かきをしないといけないかな。 では、今日はこの辺で。

  • 530.巻六・989:湯原王の打酒の歌一首

    打酒:酒を飲むこと。酒宴歌。 989番歌 訳文 「焼太刀の稜(かど)を鋭く打って、おおしい男子が祈りをこめるりっぱな酒に、私は酔ったことだ」 読み下し文 「焼太刀の稜打ち放ち大夫の禱(ほ)く豊御酒にわれ酔ひけり」 引用した本です。 今朝は冷え込みました。 数㎝の積雪で、朝食前に雪かき。 予報では、10㎝ほどの積雪でしたので、ほっとしました。 昨日は本格的の冬到来で、3度の雪かきでした。 例年より一月ほど遅い冬の訪れですね。 パソコンの部屋は、使用時1℃でしたので、この冬初めての電気ストーブの使用です。 では、今日はこの辺で。

  • 529.巻六・988:市原王の、宴に父の安貴王を禱(ほ)ける歌一首

    禱(ほ)ける:言ほぐ歌。主客への儀礼歌。 988番歌 訳文 「春の草はやがて変わっていくものです。岩のように永遠にいらしてください。貴いわが君よ」 読み下し文 「春草は後は落易(かは)らふ常盤に座せ貴き(たふと)わが君」 引用した本です。 今朝は、10㎝ほどの積雪でしたが、雪は軽く、朝食前に雪かきを終えました。 今日一日雪の予報ですので、もう一二度雪かきが必要かな。 では、今日はこの辺で。

  • 528.巻六・987:藤原八束朝臣の月の歌一首

    987番歌 訳文 「待ち遠しく私が思う月は、妻のかぶる御笠━三笠の山に、まだ隠っていることだ」 読み下し文 「待ちかてにわがする月は妹が着る三笠の山に隠(こも)りてありけり」 引用した本です。 寒さ厳しい朝でした。 今の室温が5℃。 パソコンの動きも遅く、でもブログの記載を終えるところです。 今晩から明日は、吹雪の予報で、雪かきに追われるのではないかと覚悟しています。 では、今日はこの辺で。

  • 527.巻六・985・986:湯原王の月の歌二首

    985番歌 訳文 「天上においでの月読み壮士よ。贈り物をしよう。だから今夜の長さは五百夜もつづいてほしい」 読み下し文 「天に座す月読壮士幣(つくよみをとこまひ)は為む今夜の長さ五百夜継ぎこそ」 986番歌 訳文 「いとしいことよ。近くの里に住む人も訪れて来ようと、隈なく月の照りわたることよ」 読み下し文 「愛(は)しきやまし近き里の君来むと大(おほ)のびにかも月の照りたる」 引用した本です。 家の周りの雪が消えました。 雪景色は、最も詩情を誘う風景と思うのです。 まだ、勤めていたころの師走の帰宅時は、すでに暗くなっていました。 バス停から坂道を歩いてくるのですが、オリオン座の輝きと共に、 「…

  • 526.巻六・984:豊前国(とよのみちのくちのくに)の娘子の月の歌一首

    984番歌 訳文 「遠く雲隠れてどこかへいってしまったと、私が恋しく思っている月をあなたは見たいとお望みでしょうか」 読み下し文 「雲隠り行方を無みとわが恋ふる月をや君が見まく欲(ほ)りする」 引用した本です。 昨日の小樽の積雪はゼロと新聞で伝えていました。 今日の夜半から朝には雨が降っていました。 暖かい朝を迎え、家の周りの雪はかなり消えました。 わが家も積雪ゼロですね。 2018年12月2日の裏山の風景です。例年に比べ、積雪量は、かなり少ないです。 12月2日の庭の状況ですが、今は雪がほとんど消えています。 カレンダーをだいぶ前に購入しています。 来年のカレンダーです。 月齢、旧暦、潮名、…

  • 525.巻六・981~983:大伴坂上郎女の月の歌三首

    981番歌 訳文 「獦(かり)高の高円山が高いから、出で来る月もなかなか照らないのだろうかなあ」 読み下し文 「獦(かり)高の高円山を高みかも出で来る月の遅く照るらむ」 982番歌 訳文 「暗い夜の霧がたって、ぼんやりと照っている月は、目をとめると、悲しいことよ」 読み下し文 「ぬばたまの夜霧の立ちておほほしく照れる月夜(つくよ)の見れば悲しさ」 983番歌 訳文 「山の端にいさようささらえ壮士よ、天空を渡っていくお前の光こそ見ると美しいことだ」 読み下し文 「山の端のささらえ壮士(をとこ)天の原と渡る光見らくしよしも」 右の一首の歌は、あるいは「月の別名を「ささらえ男」という。このことばによ…

  • 524.巻六・980:安倍朝臣虫麿の月の歌一首

    980番歌 訳文 「雨に包まれる三笠の山が高いから、月が出てこないのかな。夜はどんどん更けていきながら」 読み下し文 「雨隠(あまごも)る三笠の山を高みかも月の出で来ぬ夜は降(くた)ちつつ」 引用した本です。 小樽のきょう2018年12月2日の日の出は、6時35分頃です。 ただ、冬の今ごろは、向かいの山が日の出のとなり、わが家の日の出:向かいの山から太陽が顔を出すのが7時半頃になります。 新聞では小樽市の日の出時刻の記載がなく、記載のある札幌市の日の出の時刻を小樽市の日の出時刻としています。 では今日はこの辺で。

  • 523.巻六・979:大伴坂上郎女の、姪(をひ)家持の佐保より西の宅(いへ)に環帰(かへ)るに与へたる歌一首

    979番歌 訳文 「あなたが着ている衣は薄い。だから佐保の河辺を吹く風は、ひどく吹かないでほしい。家に帰りつくまでは」 読み下し文(これまで、書き下し文、書き出し文としていたものを読み下し文に統一します。以下の本を引用します。):本文(原文)を漢字かなまじりに改めた「読み下し文」です。原文は記載していません。訳文(全訳)と読み下し文、そして語句の注(語注)をこれからも記載していきます。これ以前に記載した書き下し文と書き出し文を読み下し文に訂正すべきですが、ここでの説明で訂正を省略します。 読み下し文 「わが背子が着(け)る衣(きぬ)薄し佐保風はいたくな吹きそ家に至るまで」 今室温は、10℃です…

  • 522.巻六・978:山上臣憶良、沈痾の時の歌一首

    沈痾:病いに沈む、意。 今回引用した本です。 「それじゃ、もうひとつ山上憶良の歌をうたってみましょう。 「士(をのこ)やも 空しかるべき 萬代(よろずよ)に 語り継ぐべき 名は立てずして」 山上憶良という人は大変苦労した人なんですよ、家柄はないけど学問が出きたものですから、大宝元年西暦七〇一年に遣唐使の書記に任命されて、大陸に渡る。帰って来てから後にはいまの鳥取県、伯耆の国の守となり、そして養老五年、聖武天皇の東宮の家庭教師のようなものになる。 そして、聖武天皇の神亀の末年に筑前の国守となっていく。丁度大伴旅人が大宰の帥となっている同じ時期ですね。そして帰って来てから天平五年、西暦733年、7…

  • 521.巻六・976・977:五年葵酉に、草香山を越ゆる時に、神社忌寸老麻呂(かむそのいみきおゆまろ)が作る歌二首

    五年:天平五(733) 草香山:生駒山の西の一部、東大阪市日下町付近の山地。 976番歌 訳文 「難波の海の干潟に残る潮だまりのさまをよく見ておこうよ。家にいる妻が帰りを待ち受けていてたずねた時に話してやるために」 書き下し文 「難波潟 潮干のなごり よく見てむ 家にある妹が 待ち問はむため」 草香山を越えるに先立って、難波潟で、一行に潮干のなごりをよく見ておこうと誘いかけた歌。それは、当時の大宮人にとって珍しく、見飽きぬ風景であった。 977番歌 訳文 「昔の人は直越(ただこえ)のこの道で難波の海を見て、「おしてるや難波の海」と名付けたに違いない」 書き下し文 「直越の この道にてし おして…

  • 520.巻六・975:中納言安倍広庭卿が歌一首

    975番歌 訳文 「こうして過す楽しさの故にこそ、短いはずの命だが、少しでも長かれと願うのです」 書き出し文 「かくしつつ あらくをよみぞ たまきはる 短き命を 長く欲(ほ)りする」 宴歌であろう。第一句の「かく」は宴歌をさすか。 たまきはる:命の枕詞。 2016年11月12日の裏山などの画像を貼り付けます。 カラマツの黄葉が2018年11月20日よりきれいです。 2016年11月12日は、今年11月21日より積雪量が多いですね。 唐松の落ち葉 上の画像は2016年11月12日の裏山の道なのですが、今年2018年11月22日には雪がありません。 今晩から明日に雪がかなり積もるとの予報です。 そ…

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