今日は六月一日の上堂を学ぶ

今日は六月一日の上堂を学ぶ

曹洞宗では、道元禅師の時代から6月1日には上堂がなされている。その内容は、酷暑の季節に入り、普請の坐禅を止めるためである(再開は9月1日)。閏六月旦の上堂。三半一閏最初の日。六月炎天我の如し何。闍梨を熱殺して、能く活すべし。揚眉の当面早く蹉過す。『禅林普済禅師語録(上)』なお、上記上堂は、そのような内容ではない。これは、ただ六月の最初に上堂を行った、というだけである。古来、4月15日が結夏であったから、6月1日はそのちょうど中間である(これを、半夏ともいう)。よって、その日に上堂を行うわけだが、上記上堂はそういうわけでもない。上記上堂の特徴は、「閏六月」に行われたことである。つまり、閏月が夏安居中に存在したことを意味し、ほぼ同年代の臨済宗の記録を見ると、そういう場合には「九旬安居」が「十二旬安居」になって...今日は六月一日の上堂を学ぶ

2025/06/01 09:45