「禿居士」の話

「禿居士」の話

以前、【持戒の比丘は横死しても名を残す】という記事を書いたのだが、その時、実は前後の文章をかなり省略して書いてしまった。そして、前回の記事でも書いた通り、個人的には「禿居士」という言葉を学んでみたいと思っていたので、今日の記事ではその部分に注目しておきたい。迦葉菩薩、仏に白して言わく、「世尊、若し比丘有りて守護を離れ、独り空閑・塚間・樹下に処せば、当に是人を説いて真比丘と為すべし。若し守護者に随逐して行くこと有れば、当に是の輩を是れ禿居士と知るべし」。『大般涅槃経』巻3「金剛身品第二」おそらくだが、こういった修行者の方が世間一般的には「受けが良い」ような印象がある。しかし、大乗経典である『大般涅槃経』では、そういった評価をしていない。仏、迦葉に告ぐ、「是の語を作して、禿居士と言うこと莫れ。若し比丘有りて所...「禿居士」の話

2024/08/05 18:56