彼岸会のお話し 其三(令和5年度春彼岸3)
例年、春秋一週間ずつの法会となる「彼岸会」については、強い興味もあるのだが、とはいえ、なかなか伝統的な記述は見出だせないのが実態である。それで、【昨日の記事】の続きとして、朝川善庵の所説について、更に検討していきたい。この彼岸会を暦に載する故に、昔時談義説法は、比叡山の坂本に限り、廿一箇所談議所ありて、能弁の僧出席して、説法することにて、他の寺院などには、絶えてなかりし。故に都鄙善信の男女坂本に群集して、聴聞するもの、彼岸の時節を弁知せずして、毎度迷惑せしゆえ、坂本より暦家を請ひて、暦本に書き載せもらひしより、いつとなく時候の様になりたり。『善庵随筆』この件について、色々と調べたけれども、この比叡山の談義説法が、余りに人気になり人が集まったが、彼岸の時節を理解できずに、なかなか迷惑するから、暦に載せたとい...彼岸会のお話し其三(令和5年度春彼岸3)
2023/03/20 08:28