七世の父母か?無量世の父母か?(高田道見先生『盆の由来』参究3)
【盂蘭盆会で生きている父母への孝順は必要?(高田道見先生『盆の由来』参究2)】の続きである。早速に高田道見先生の『盆の由来』から問答を見ておきたいと思う。◎問ふ、既に永劫無限に相続して断滅せざるものならば、無量世の父母六親に追孝すべき筈なるに、只七世と限りたるは何ぞや。○答ふ、そは且く世俗に随て七世と言ふのみ、又七世より以来愛習未だ去らざるが故に、教化すべきに堪ゆるを以てなり、実を言ふときは無量世なり、其生生我を養育するものは皆父母なるが故に、必ず孝を生生の父母に致すは仏家の習ひなり、故に現在の父母に孝養するは勿論、過去は無始世の父母に及ぼし、未来も無終世の父母を救はむとするは、仏家甚深の孝道なり『盆の由来』第五問答・6~7頁まず、この前の問答で、高田先生は仏教の道理は断常二見に落ちずに、とにかく無始無終...七世の父母か?無量世の父母か?(高田道見先生『盆の由来』参究3)
2024/08/09 09:16